ダービーウィーク@札幌 6/7
地方競馬は経営的に厳しい。
そこで、個々に生き残る道よりも地方競馬全体が寄り集まって生きる道を模索し始めた。
そんな中で生まれた仕掛けの一つが、『ダービーウィーク』である。
これは、言ってみれば地方競馬の甲子園である。
統一GⅠ『ジャパンダートダービー』を頂点とし、
そこに向かって各地方競馬が持つ3歳重賞の最高峰を、
例えばホッカイドウ競馬ならば『札幌ダービー北斗盃』として、
この勝者を各地方競馬の代表として『ジャパンダートダービー』に送り出す、
という各地のレーススケジュールと連動させた企画なのである。
懸命な宣伝活動の賜物かいくつかスポンサーが付いて、
それなりに大きなイベントになるはずであった。
しかし、実際に競馬場に行ってみたところ、
いたっていつも通りの競馬場の風景である。
客足はまばらであるし、客層もいつもどおり。
オヤジの野次が飛び、馬券売りのオバハンも暢気なもの、というのが私の感想である。
まあ火曜日なんてド平日だし、
いまさら競馬ぐらいでわっと盛り上がれという方が
無理な話なのは重々承知しているのだが、
こういう調子ではJRAに対するセカンドマーケットとしては成立できない。
今回の試みは、試みとしては面白い。
地方の代表を送り出すという感覚が今まで競馬界に希薄であったから、
軌道に乗ってくればそれなりに盛り上がれるはずなのである。
だが、札幌競馬場に行ってみた限り、
主催者からは真剣に取り組んでいるという希薄が伝わってこなかった。
あまりにもいつも通り過ぎた。
仕掛け自体は悪くはないのだから、真面目に盛り上げて欲しい。
札幌ではもうすぐよさこいソーラン祭が始まる。
当初、学園祭の延長みたいな祭りが
いつの間にか北海道財界全体を巻き込むような大きな祭りに成長した。
アソコまで商業主義にどっぷり浸ってしまうのもどうかとは思うが、
あのぐらい盛り上がるように真面目に努力してもらいたい。
じゃなきゃ潰れるし、
これ以上赤字を増やすぐらいならいっそ潰してしまうというのも一考かもしれない。
しかし、それでは馬産地は大ダメージを被る。
北海道ってそれじゃあまずいんだと思うのだが…。
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