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日本アニメ映画 「ゲド戦記」

言い訳がましくなるが、私はあくまでも「ゲド戦記」を観に行ったのであって、

「ジブリ作品」を観に行ったのではない。

「ゲド戦記」の原作を読んだわけではないので原作との違いはわからないが、

見事なまでにジブリ味に味付けされており、

説教臭さが鼻につく作品に仕上がってしまった。

話の内容は、ある国の王子が親や周りからの期待に堪えきれなくなって

父である王を殺して逃げ、その逃亡の途上で

「大賢者」と称される魔法使いなどとの出会いを通じて、

最後は世界の均衡を乱す悪の魔法使いを打ち倒すといったもの(若干ネタバレ)。

そこで語られるのは、環境問題、欲望の権化たる人間の業の深さなど、

今までのジブリ作品でも語られてきたものばかり。

しかもタチが悪いのは、どんどん子供にはわかりづらく書いているというところ。

アニメ作品ということで親子で見に来ていた観客も多かったが、

今回の内容では子供たちには若干難しかったように思える。

最近のジブリ映画、まるで親が買い与えた本のようなもので、

子供が興味を持つかどうかよりも「ジブリ」というブランドを買い与えているに過ぎない。

購買力のある大人を味方に引き入れたジブリは興行的には賢いといえるが、

アニメを実質的に大人のものにしてしまったことは罪でさえある。

今日は1日2本観るということで朝から映画館にいたが、

鑑賞券の売り上げを見る限り、やはり「ポケモン」のほうが出足が良さそうだった。

「ポケモン」のほうが子供にはわかりやすく作ってありそうだし、

長く続いているためか大人たちにとっても見せやすくなっているのだろう。

子供に媚びろ、とは言わないが、

もっと子供にわかりやすく作ってもいいのではないのだろうか。

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