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アメリカ映画 「パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト」

気がつけばアメリカから来る映画は、

「続き物」か「フルCGアニメーション」ばっかりになってしまった。

「パイレーツオブカリビアン」は、おそらく当初は続き物にする予定ではなかったが、

1作目で荒稼ぎできてしまったために欲を出して作ってしまった感がある。

エンターテインメントとしての仕上がりはいい。

アクション映画好きとしては、仕掛けが大掛かりで楽しませてくれるし、

CGの使い方も最近のアメリカ映画としては控えめでいやらしさも無い。

しかし、終わり方が「3作目もあるから絶対見てね」感

丸出しなのはやはりいただけない。

スタイルとしては、「続きますよ」よりは「このお話は長いから続けさせてください」

の方がまだいい(本当は続かないで終わった方がいいのだが…)。

映画業界全体が今ひとつ盛り上がりに欠けるのは、

日本映画よりも、むしろ映画の本場ハリウッドにこそ問題があるように思える。

これから秋に向けても、「マイアミ・バイス」、「X-MEN ファイナルディシジョン」、

「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」など続き物が続々である。

大作主義で失敗が許されないのはわかるが、

それだけでは市場全体がマンネリ化してしまうのも事実である。

エンタメ大国アメリカの逆襲に期待したい。

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