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日蒙合作映画 「青き狼 地果て海尽きるまで」

映画には時間的制約が必ずついて回る。

だから製作サイドとしては、特に原作のある作品の場合、

原作のどの部分を軸を置いて描くかがけっこう重要になってくる。

これを絞りきれないと、全体的に薄味というか、ぼやけた映画になってしまう場合がある。

正直「青き狼」は、そういうぼやけた作品になってしまったように、私には思えた。

私見として理由は以下のようなものが挙げられる。

  (1)原作が良すぎる
  (2)日本の思惑(家族愛を中心に据える)と、
    モンゴルの思惑(建国800年を記念して建国の英雄の勇ましさを描く)の
    最大公約数的な編集をせざるを得なくなってしまったこと

(1)は、今回主に森村誠一氏の原作をもとにしているが、

その一方で井上靖氏のご遺族の方のご協力を得ているということで、

質の高い2つの原作が逆にけんかしてしまった可能性がある。

(2)は、多くの人を巻き込むということが、

すなわちしがらみであるということを指し示している。

特にモンゴルとしてはこの記念すべき年に合わせて、

この映画を製作してもらったという面も透けて見える。

対して日本としては、昨今の親子にかかわるさまざまな問題から、

チンギスハーンの一族を取り巻く特殊な家庭環境の中に、

親子関係に対するひとつの問題提起を行いたかったように思われる。

しかし、この両方を盛り込むのにはチンギスハーンの生涯はあまりにも激烈であり、

マクロ的な「モンゴルの思惑」とミクロ的な「日本の思惑」の両方を盛り込むのには、

時間的に不可能になってしまったのではないだろうか。

そうはいっても、これだけスケールの大きい映画を作るには、

それこそ多額の資金と人間が必要なわけだから、

いろいろと巻き込まざるを得ないというのに理解はできる。

正直、2部作だったらもっと充実した作品になったのではと思ってしまった。

大作映画を作ることの難しさを、改めて思い知らされた映画であった。

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