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日本映画 「明日への遺言」

責任の取り方には、いろいろあるだろう。
職を辞するもあり、職とともに責任を全うするもあり。
この映画の主人公、岡田資中将は、
後者を選んだといえるだろう。

岡田は、当初より自らの命と引き換えに
未来ある若き部下の助命を、
この「法戦」の主目的としていた。
しかし、そのあまりにも堂々とした、
また真摯な態度に、アメリカ人弁護士、
また裁く側にあるアメリカ人検事や裁判官までが、
彼に情を寄せ、彼の命を救わんとさえした。
しかし、彼の真意を知ったそれらアメリカ人は、
結局は彼の意を汲まざるを得なくなる。
高潔な彼に比べれば、
未来ある若人を「特攻」という暴挙に駆り立てた輩は、
日本の未来を打ち壊した大罪人といえるだろう。

法廷劇としても、「それでもボクはやってない」とは、
時代も扱う案件も違うが、
日本映画としては質が高く、緊張感もある。

泣けました。
少々重い題材なので星を減じたが、
万人にお勧めしたい良作です。

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