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映画 『ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(バプリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1&Part2』

本来2部構成の映画なのだが、
劇場の公開スケジュールの都合で、
ほぼ15分ほどのインターバルを置いての
2部構成一気鑑賞で、
結果的に4時間超の大作扱い。

「ダークヒーロー」とか、「アンチヒーロー」と呼ばれる存在がある。
『水滸伝』から『ゴッドファーザー』まで、
少なくともフィクションでは枚挙に暇がないだろう。

しかし今作は、12月公開の『パブリックエネミー』と同様、
実在の人物を基にした作品。
『パブリックエネミー』が戦前のアメリカ人であるのに対し、
『ジャック・メスリーヌ』は戦後のフランス人である。

時系列的な始まりは、1959年のアルジェリアから。
やはり、『いのちの戦場 -アルジェリア1959-』
公開の影響があるのだろうか。
戦争から帰ってきたジャックが、
悪友とともに悪の道に染まり、
やがて伝説的な犯罪者として名を挙げるまでが『Part1』の内容。

強盗、殺人、脱獄と、
ハチャメチャもここまでやりきれば
庶民にとっては逆に憧れの存在になりうるのだろう。
なにせ、彼が狙う相手は銀行や富豪など、
庶民の敵となりうる存在ばかり。
そして彼もまた、「パブリックエネミー」と呼ばれるわけだが、
この意味を改めて考え直さねばなるまい。
「パブリック」って誰やねん、と。
おそらくそれは政府であり、金持ちのことであるだろう。
そしてジャックの活動が野放しにされる限り、
庶民は警察の無能をあげつらいつつ、ジャックを賞賛する。
政府にとって、こんな厄介な存在が存在するだろうか。
それゆえの「パブリックエネミー」なのであろう。

『Part2』ではジャック・メスリーヌが
本格的な悪党として本を出したり雑誌の取材を受けたりと
日本ではちょっと考えられない現象や、
挙句に国家転覆まで夢想するという、
大物なんだか、壊れてるのかよくわからないことまで言い出す。
まぁどっちにしても、
日本ではマズ出てこないタイプの
犯罪者であることに変わりないだろう。
今逃げてる市橋容疑者だって、
整形の資金稼ぐために大阪に潜伏してたり、
何度も整形してまで逃げているというところに
心意気を感じなくもないが、
ひっそりと時効を迎えてそのままなんとなく生き続けるか、
捕まって檻にぶち込まれるかのどっちかしかないだろう。
それに比べてジャック・メスリーヌの生き方は、
決して褒められたものではないが、華がある。
女、金、犯罪。
彼のような存在を「時代のあだ花」と呼ぶんでしょうねぇ。
本家『パブリックエネミー』を観る前に、
観て置いて損はない一作といえるだろう。
欧州とアメリカ大陸を股にかけた活躍(?)ぶりは、
本家『パブリックエネミー』を凌ぐスケール。
二部構成もうなずける内容と言えなくもない。

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