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「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-30

東京09R 陣馬特別(4上1000万下 芝長)
  ◎ ⑦ゴールドスパークル
  ○ ②タニノエポレット
  ▲ ⑭クジュウクシマ

東京10R 立夏S(4上1600万下 D短)
  ◎ ⑮ケイアイダイオウ
  ○ ①アンヴァルト
  ▲ ⑦スマートブレード
  △ ⑭オオトリオウジャ

東京11R 青葉賞(3歳GⅡ 芝長)
  ◎ ⑪ヴァーゲンザイル
  ○ ⑨ショウナンマイティ
  ▲ ⑫ショウナンパルフェ
  △ ⑩トーセンレーヴ
 本命は、条件級だが数少ない東京実績のある⑪。
 条件級だが連対率は100%なので、連軸としては使えると思われる。
 対抗には、OP実績もある⑨。
 前走は権利こそ取れなかったが惜しい内容で、地力は高いと見る。
 3番手には、休み明けを1つ叩いた⑫。
 馬場の回復が遅れれば、重実績のあるこの馬にも浮上の目は充分と見る。
 あとは超良血の⑩も、成長途上とはいえすでに高い能力の片鱗を見せており、
 鞍上がそれを引き出せればあっさり逆転まであるだろう。

京都09R あやめ賞(3歳500万下 芝中)
  ◎ ①エーシンミズーリ
  ○ ⑦デウスウルト
  ▲ ⑤カリスマミッキー

京都10R 鴨川特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑤エイシンサクセス
  ○ ③エドノヤマト
  ▲ ⑬マコトヴォイジャー
  △ ④ヴァンダライズ

京都11R 桃山S(4上1600万下 D中)
  ◎ ⑩ソリタリーキング
  ○ ⑫キラウエア
  ▲ ⑨メダリアビート

新潟10R 荒川峡特別(4上500万下 芝中)
  ◎ ③サクラボールド
  ○ ⑬ナムラアーガス
  ▲ ⑥ロックバルーン
  △ ⑦アキノカウンター

新潟11R 鏑矢特別(4上1000万下 芝短)
  ◎ ⑭リネンパズル
  ○ ⑦ファンドリノチカラ
  ▲ ⑬グラスピュア
  △ ⑤エクレウス

新潟12R 高田城特別(4上500万下 D短)
  ◎ ①シャインエフォート
  ○ ⑧エヴァ
  ▲ ⑪デュランダルガイ
  △ ③タケショウカヅチ

「新・中央競馬予想戦記」今週の反省 2011-(14)

4/23の結果
 2勝(フローラS、シドニートロフィー) 1分(オーストラリアトロフィー) 7敗
  回収率 109.6%

4/24の結果
 4勝(メトロポリタンS、こけもも賞、魚沼S、十日町特別) 1分(アンタレスS) 5敗
  回収率 76.3%
  年間回収率 72.4%
  通算回収率 71.0%



各レースの反省

4/23東京09R 新緑賞(×)
 3番人気のショウナンバーズが勝利。
 メンバー中2頭しかいない左回り実績馬のうちの1頭で、
 体重が減ったのも良かったのかもしれない。
 でもまた休んじゃうみたいで、馬体重が心配ですなぁ。
 本命に推したエチゴイチエは8着に惨敗。
 経験不足ってことでも無いだろうけど、
 単に乗り方がまずかっただけならまだ上は目指せる、はず…。
4/23東京10R フリーウェイS(×)
 対抗評価のインプレスウィナーが勝利。
 休み明けの前走がいい形だったので調子が上向きなのだろう。
 本命のモンテフジサンも3着に入り、予想的には良い感じと言えるが、
 期待値通りにはなかなか行かんですなぁ。
4/23東京11R フローラS(◎)
 3番手評価で9番人気のバウンシーチューンが勝利。
 馬場が渋かったので、相手なりに走れるタイプのこの馬でも、
 勝機が生まれてくるということか。
 時計的には重馬場なのであまり参考にはできないが、
 今年もこのレースからはいらないかもなぁ…。
 3着に本命のピュアブリーゼが入りワイド的中。
 …、もうちょっとついても良かったんじゃないかなぁ…。

4/23京都08R ムーニーバレーRC賞(×)
 全部入ってるんだけどねぇ…。
 まぁ、これも開幕週だから、って言い訳はしたくないわけですが、
 期待値通りには行かないわけで…。
4/23京都09R シドニートロフィー(○)
 これは順当。
 アスカトップレディは、右回りならあまり条件を選ばないので、
 いい時はこうやって戦えるっていうことだと思います。
 今は良い時と思えるので、
 次も右回りなら相手次第ではいきなり好走も期待できると思う。
4/23京都10R メルボルントロフィー(×)
 2番人気のエアティアーモが勝利。
 前走は落鉄の影響もあって負けたらしいが、
 それを考えるとこの着順はむしろ上出来と言えるだろう。
 その辺りが人気の要因かもしれないが、
 遠征はそもそもどうかな、とも思ってワシは買えず…。
 本命のサウンドアクシスは惜しくも2着。
 エアティアーモもそうだが、意外と複勝が付いているので、
 本当はそういう細かい調整ができればいいんでしょうが…。
4/23京都11R オーストラリアトロフィー(△)
 対抗のパドトロワが1着、本命のスプリングソングが2着に入り、
 ワイド的中ももう1頭が絡まず結局トリガミ…。
 パドトロワは安藤勝巳とのコンビでは安定感がある。
 どっちかと言えばパワータイプっぽいが、
 勝ち切る力があるので今後も安藤勝巳騎乗ならある程度買って行ける。
 そういう意味で言えば、スプリングソングは渋い馬場に屈したと考えることができる。
 こっちはもともとパワータイプではないので、
 人気通りこっちの番だったかもしれないが…。

4/23新潟10R 飯豊特別(×)
 2番人気のバクシンカーリーが勝利。
 休み明けを1つ叩いた上積みが相当大きかったか。
 持ち時計も良いし、スピードを活かせる展開になれば
 上に行っても充分戦えるかもしれない。
 本命に推したヤマニングルノイユは5着止まり。
 鞍上のせいにはしたくないんだがなぁ…。
4/23新潟11R 福島牝馬S(×)
 9番人気のフミノイマージンが勝利。
 前走格上挑戦の中山牝馬Sで2着しており、状態が上向いていたようだ。
 ただ、OP級なのはあくまでも牝馬限定での話。
 牡馬相手ではまだ1600万級と考えるべきで、
 むしろ今後が苦しくなったと言えるかもしれない。
 じゃなければ、但馬S(3着のソウルフルヴォイスも出走して4着)の
 レベルがよほど高かったということか…。
 本命に推したディアアレトゥーサは8着に敗れる。
 4角先行6頭はほぼ総崩れだったので、先行馬には厳しい競馬ったということだろうか。
4/23新潟12R 咲花特別(×)
 1番人気だがダート戦未勝利のタクティクスが勝利。
 転厩、去勢と激しい環境変化にようやく慣れたということだろうか。
 とはいえ、特に推せるポイントが無いのでワシには買えません。
 本命に推したディレクシオンは惜しくも4着。
 中央では、ちょっと足りないのかなぁ…。

4/24東京09R 石和特別(×)
 6番人気のエーブチェアマンが勝利。
 いつもならリフレッシュ効果とか言うところですが、
 鞍上との相性もいまひとつ出し、持ち時計も無いし…。
 ちょっと買いにくいですね。
 本命のオリエンタルジェイが惜しくも3着。
 前走の馬体減がまだ尾を引いていたようで…。
 とりあえず、馬体回復が急務ですな。
4/24東京10R メトロポリタンS(○)
 対抗のケイアイドウソジンが1着、
 3番手評価のネコパンチが2着に入り、ワイドゲット。
 一方で本命のジャングルハヤテは5着止まり。
 まぁ、格上挑戦の馬を本命に推してること自体軽く間違ってるんですが、
 同じ格上挑戦でも、中央場所での勝ち上がり(ネコパンチ)と、
 ローカル上がり(ジャングルハヤテ)ではちょっと力が違うということなんですかねぇ…。
4/24東京11R  皐月賞(×)
 4番人気のペルシャザールが勝利。
 2着のサダムパテックともども、トライアル勝ち馬が順当に連対。
 3着のダノンバラードも、近年注目度の高いラジオNIKKEI杯勝ち馬で、
 結果だけ見ると順当と言えなくもない。
 ただ、着差ほど力差は無いようには思われる。
 対抗に推したノーザンリバーは、初の長距離輸送や2000mという距離など、
 挑戦尽くしで厳しかったかもしれない。
 順位も順位なので、少なくともいずれかの条件に無理があったと思われる。
 位置取りから考えると、距離に不安を持って挑んでいたようにも思われる。
4/24東京12R きずな賞(×)
 5番人気のタイセイレジェンドが勝利。
 初めての1600万下、初めての東京コースという状況での勝利は、
 今後の財産になると思われる。
 鞍上も、ダート戦なら地方競馬出身の岩田騎手に任せるのは良いと思う。
 本命に推したセイリオスは惜しくも4着。
 馬体重減が単に仕上げ過ぎなら問題ないのだろうが…。

4/24京都09R ウインズ八代開設記念(×)
 これも全部入ってるんですけどねぇ…。
 買い方が悪い、というか単に狙い過ぎ?
4/24京都10R 橘S(×)
 3番手評価のツルマルレオンが勝利も、
 2着に11番人気のミヤジエムジェイ(コレは5番手評価ぐらいできる)、
 3着に17番人気のファーマクリーム(ワシの評価も人気順ぐらい)が入り、
 3連単100万馬券の波乱。
 安藤光彰騎手も、伊達に年を取っていないということか。
 本命に推したアルティシムスは13着に惨敗。
 調整失敗したらしいし、位置取りも悪いし、いいとこなしな内容。
 そういうところまでは、直前まで見てないと目が届きませんな。
4/24京都11R アンタレスS(△)
 3番手評価する予定だったメテオロロジストが取り消したため、
 買い目を2頭増やした4番手のゴルトブリッツが勝利。
 2着に本命のワンダーアキュートが入り、ワイド的中もこれまたトリガミ。
 メテオロロジストが出ていたら3頭BOXにする予定だったので、
 取り消してなかったどうなっていたことか…。

4/24新潟10R こけもも賞(○)
 3番人気のタカオノボルが勝利。
 休み明けだが、左回りが合うのかもしれない。
 本命のタケルハヤテは5馬身離された2着。
 ズルズルの不良馬場でなければ、もう少し差をつけられたのかもしれないが、
 力はそれなり以上にはあると思われる。
4/24新潟11R 魚沼S(○)
 これは順当。
 前走も惜しい内容だったし(そうなるとシゲルモトナリの敗因がわからないんだが…)、
 もともとOP勝ち(3歳限定戦だけど)のある馬だから、地力上位とも言える。
 ただ、勝ち負けがやや極端なので、信用の置けるタイプの馬ではない。
4/24新潟12R 十日町特別(○)
 これも順当。
 この馬体重増で持ち時計を伸ばしたのは大きいかも。
 とは言え、今回はハンデ戦だったこともあるし、
 昇級即通用というわけには行かないだろう。

開催第1週としてはまあまあなスタート。
とはいえ、期待値通りに行っていない部分も少なくなく、
次週以降の修正次第ではまだ伸びしろはある、と思いたい。
とりあえず、新潟もローカル扱いと言うことでひとまず競馬場実績は無視。
状況次第では左回りのみ評価ということも考えられるが、
ひとまず様子見ということで。
4/30、5/1の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝1点買い OP以上=ワイド
 京都:条件戦=複勝1点買い OP以上=枠連
 新潟:条件戦=単勝1点買い OP以上=ワイド

現場力も大事だが、国民ひとりひとりの自覚はもっと大事! 函館の大火について(昭和9年5月 中央公論)-②

現代日本人の科学に対する態度は非常に不可思議
=一方においては、科学の効果がむしろ滑稽なほどに買い被られている
=他方では、了解できないほどに科学の能力が見くびられている
→火災防止のごときは、実に後者の適例の一つ
=おそらく世界第一の火災国たる日本の消防が、ほとんど全く科学的素養に乏しい
 消防機関の手に委ねられ、そうして一番肝心な基礎科学はかえって
 無用の長物ででもあるように火事場からはいっさい疎外されている
※「理科離れ」なんていうのも、後者の例の一つと言えるでしょうなぁ。
 例えば学校の現場で、科学を学ぶことの重要性を、
 果たしてどれだけ伝えられていることやら…。
 「こんな楽しい実験がありますよ」と言って耳目を引きつけるだけでは、
 根本的な解決にはなってないのかも知れませんなぁ。
 ワシ的には、「理科だって生きる知恵」ぐらいのことを伝えられたら、
 少しは状況が変わってくるんじゃないかな、とか思うのですが…。

日本で年々火災のために
 ・灰や煙になっている動産不動産の価格=2億円超
 ・死者数=約2000人
→関東大震災の損害が大きくとも、それは80年か100年かに1回の出来事と考えるなら、
 毎年の火災を根気よくこくめいに持続し繰り返す家事の災害に比べれば、
 長年の統計から見ればかえってそれほどのものではないと言えよう
→年に2000人と言えば全国的に見れば僅少かも知れない
=それでも天然痘や猩紅熱で死ぬ数よりは多い
→年2億円の損失は、日本の世帯から見て非常に大きいとは言えないかも知れない
=それでも輸入超過年額の何割かに当たり、国防費の何十%にはなりうる
→これほどの損害であるのに、一般世間はもちろんのこと、為政の要路に当たる人々の
 大多数も、これについてほとんど全く無感覚であるかのように見えるのは、
 いったいどういうわけであろうか
=議会などでわずかばかりの予算の差額が問題になったり、またわずかな金のために
 大勢の官吏の首を切ったり俸給を減らしたりするのも結構ではある
=しかし、火災による損失を少しでも減らすことをたまには考えてみてもいいのでは…
→この損失を全くなくすことは困難だとしても、半分なり3分の1なりに減少することは、
 決して不可能ではない
→火災による国家の損失を軽減しても、直接現金は浮かび上がってこないかもしれない
=むしろ、かえって火災は金の動きの一つの原因になりうるかもしれない
→このことが、火災の損害に対する一般の無関心を説明する一つの要項であるには
 相違ない
→しかし、ともかくも日本の富が年々2億円ずつ煙や灰になって消失しつつある事実を
 平気で見過ごすということは、少なくとも為政の要路に立つ人々の立場としては
 あまりにも申し訳のない事なのでは…
※今回の地震で最終的にどのぐらいの被害額になるかわかりませんが、
 既に世界経済に少なからぬ影響を与えているわけで、
 今までそのことにほとんど無関心で陣取り合戦に明け暮れている政党政治家や、
 用途不鮮明の予算獲得に躍起になっている官僚連中は、
 相変わらずの体たらくで反省する気配すらない。
 もっとも、そいつらに信任を与えているのは、他ならぬ我々民衆なわけだが…。

文明を誇る日本帝国には、国民の安寧を脅かす各種の災害について、
それぞれ専門の研究所を設けている
 (例)健康保全に関するもの=伝染病研究所、癌研究所、衛生試験所、栄養研究所
   地震に関するもの=地震研究所、中央気象台(一部)
   暴風や雷雨に関するもの=中央気象台
→これらの設備には、いずれも最高の科学の精鋭を集めた基礎的研究機関を備えている
→しかし、理化学的火災研究所は日本中どこを探しても存在しない
→これは警視庁の消防部のような、
 消防設備方法に関する直接の講究練習機関とは違い、
 火災をひとつの理化学的現象として捉え、純粋な基礎科学的立場から根本的徹底的に
 研究する、科学的研究を指す
→火災の基礎的研究課題は無数に存在
 (例1)自然科学的問題
  ・近年アメリカでタバコの吸い殻から発火する条件についての研究が発表
   →それが日本の気候においてどれだけ適用されるか、日本人は知らない
  ・ガソリンが地上にこぼれた時に、いかなる気象条件のもとに、
   いかなる方向にいかなる距離で引火の危険率が何%であるか
  ・火災延焼に関する法則
   =風向、風速、気温の他、湿度や延焼区域の家屋の種類や密度など、
    様々なファクターが存在するため一様ではない
 (例2)心理学、社会科学的問題
  ・市民一人当たりの失火の比率
  ・失火を発見して即座に消し止める比率
   →これらを把握した上で消防署や消火栓の分布を定めなければ合理的とは言えない
→これらの研究は、物好きな少数の学者が片手間でできるものではなく、
 また消防吏員や保険会社の行う統計だけで安心するべきものではない
=国家の一機関として統制された研究所の研究室において、
 徹底的系統的に研究されるべきもの
※現代においては消防大学校があり、消防研究所があって様々な研究がなされている。
 その辺りはさすがに80年の年月の流れがあるわけで、
 戦前のような大規模火災というのは相当数防がれていて当然ともいえる。
 もっとも、まだまだ法整備が不完全だったり、ビルの利用者がいい加減だったりして、
 時にはけっこうな規模の火災が起きているわけだが…。

西洋では、日本のような木造家屋集団の火災は容易に見られない
=これに関して西洋での研究成果が稀なのも当然
→だからといって、日本が気兼ねして研究を遠慮する必要はない
=欧州に地震が少ないからといって地震研究を怠る必要がないのと同じ
→ノルウェーの理学者がオーロラの研究で覇を唱え、
 日本の地震研究が欧州で注意を引きつつある。
→それでも、灸治の研究をする医学者が少ないのと同じ特殊な心理(注1)から
 火事の研究を行う研究者が少ないのだとしたら、それは嘆かわしいこと
→アメリカには山火事が多く、また被害も甚大
=特別な科学的研究機関があり、各種の研究が行われている
=西部では「火事日和」というものを指定して、警報を発する設備もある
→日本でも4、5月ごろは山火事シーズン
=同じ日に全国各地でほぼ同時に山火事を発することも…
=そういう時は、たいてい活発な前線が日本海を縦断して次第に本州に迫っている時で、
 全国的に気温が急上昇してくるのが通例
→そういう時に、例えばラジオで全国に火事注意の警報を発し、
 各村役場がそれを受け取った上でそれを山林地帯の住民に伝え、
 青年団や小学生の力を借りて一般の警戒を促す方法を取れば、
 それだけでも森林火災の損害を半減するぐらいのことはできそうに思われる
→素人でも思いつきそうなそんなことを、まだどこでもやっているという話を聞かない
→そうして年々数千万円の樹林が炎となり灰となって、いたずらに兎や狸を驚かしている
→それを、国民の選良たる代議士で誰一人として問題視しない
 (注1)特殊な事情とは…
    明治政府が西洋医学を導入して以降、極端とも言える西洋医学偏重が進み、
    ハリや灸を含む漢方医学の排斥が進んだ。
    大正期以降、帝大を中心にそれらの効果に関する研究が再び行われたり、
    技術研さんも昭和期に入って再興されてきた。
    とは言え、一度絶えかけたものを回復させるのは、
    容易なことではなかったのかもしれない。

※現代においては、天気予報の「乾燥注意報」なんかがこれに当たるんでしょう。
 この点でも、当時と現代との間には80年という時の流れがあるわけだから、
 技術の発展など含めてこれらの素人考えが容易に行えるようになったことも確かだろう。

数年前、山火事に関する若干の調査をしようと思い、目ぼしい山火事があった際には
自分の関係の某役所から公文書でその山火事があった府県庁に掛け合って、
その山火事の延焼過程をできるだけ詳しく知らせてくれるように頼んだことがあった
→結果は大失敗で、どこからも何らの具体的報告が得られなかったばかりか、
 返事さえよこさない県が多かった
=おそらく、どこも単に「山火事があった」とか「何千町歩焼けた」という程度の事実
 以上の調査も研究もしていない証拠
→お役人さんが忙しいのはわかるが、お国のためと思って少しは面倒を見てもらいたい
=「山が焼ける」ことは間接的には飛行機や軍艦が焼けることになり、
 それだけ日本が貧乏になり、国防が手薄になる
=それだけ国民全体の負担は増すことになる
※今までテキトーにやってきたツケを、我々民衆に回そうとする
 「増税論議」が盛んに行われてるようであるが、
 自分たちの給料をまともに削ろうとしない議員や官僚の思考回路は、
 ホント理解しがたいものがありますな。

今回のような大火は文化をもって誇る国家の恥辱と考える
→昔の江戸でも家事の多いことが自慢の「花」なのではなく、
 消防機関の活動が「花」だった
→今回の災害を再びしないようにするためには、単に北海道民のみならず、
 日本全国民の覚醒が必要
   ・政府=火災の軽減を講究する学術的機関を設けるべき
   ・民衆一般=火災に関する科学的知識を吸収
          →小中学校の教程中に適当な形で火災学初歩のようなものを挿入すべき
   ・科学者=いわゆるアカデミックな洞窟を出でて火災現象の基礎科学的研究にも
          相当の注意を払うべき

~昭和9年4月5日の被害速報値~
 ・焼失家屋=71戸29棟
 ・消防手1名焼死、数名負傷
 ・罹災者=400名
 ・避難中の再罹災者=70名

昨日あったことは今日あり、今日あったことはまた明日もありうる
=函館にあったことが、またいつ東京や大阪で起こらないとも限らない
=考え得られるべき最悪の条件の組み合わせが明日にも突発しないとも限らない
=同じ根本原因のあるところに、同じ結果がいつ発生しないとも限らない
→全国民は、函館罹災民の焦眉の急を救うために応分の力を添えることを
 忘れてはならない
=同時に、各自自身が同じ災禍にかからないように覚悟を決めることがいっそう大切
→このような災害を避けるためのあらゆる方法施設は、
 火事というものの科学的研究にその基礎をおかなければならないという
 根本の第一義を忘れないようにすることが一番肝要
※この辺りは、このまま教訓になり得ることであるし、
 今起こっていることにも直接当てはまることと言えるだろう。
 だいいち、相変わらず余震が続いているわけだし、
 インドネシアでも地震があったように、このところ地震や火山噴火が活発である。
 それこそ、東海、東南海、南海連動型地震が近々起こらない保証はどこにもない。
 富士山直近で直下型地震もあったことだし、
 宝永地震の例もあるように富士山噴火などの可能性も
 視野に入れておかなければならないかもしれない。
 被災を免れた我々も充分な備えをしておくことが本当に肝要であると言えるだろう。
 「明日は我が身」という言葉もあるわけだしね。

「木の国」日本vs「最強の人災」火災 函館の大火について(昭和9年5月 中央公論)-①

今回は、『火事教育』に続いて火事のお話です。
もっとも、後半に関してはわりと災害全般に当てはまる話なんですが…。
建材などの研究が進んだ現代において、
火災はそれほど甚大な災害とは呼べなくなりましたが、
「地震・雷・火事・親父」がまかり通ってた時代の著述ですので、
その辺りはご了承ください。

昭和9年3月21日夕方~翌朝 函館大火発生
 ・消失家屋:11105棟(文中では2万数千戸)
 ・死者:2166名
→昭和の時代に、これは相当珍しい大火
徳川時代の江戸において、大火はある意味名物
・明暦の大火(1657(明暦3)年)
 =「振袖火事」という名前でも有名
・明和の大火(1772(明和9)年)
 =目黒行人坂大円寺から出火し、折からの南西風に乗って芝桜田から丸の内をまず焼く
 →神田、下谷、浅草と焼き続け、さらに千住まで焼き抜く
 →火の支流は本郷から巣鴨に延長するものや、日本橋の目抜き通り一帯を曠野にした
 =消失区域のおおよその長さは、函館大火の3倍以上
 →函館大火から160年強前の話
 =当時の江戸の消防機関は長い間の苦い経験で教育、訓練され、
   かなり発達していただろうが、まだ科学は発達していなかった
関東大震災時の大火災は、明暦の大火に比肩しうるもの
=自身による直接の損害よりも大きいぐらい
(その原因)
 ・水道が止まった上に、出火箇所が多数に、しかも一時に発生して
  消防機関が間に合わなかった
 ・東京市民が明治以来のいわゆる文明開化中毒のために、
  徳川時代に多大な犠牲を払って修得した火事教育をきれいに忘れてしまい、
  消防のことは警察の手にさえ任せておけばそれで永久に安心であると思い込み、
  警察の方でもまたそうと信じ切っていたために、
  市民の手から防火の能力を没収してしまった
 ・(最重要原因)ああいう地震が起こる、ということを日本人の大部分がきれいに
  忘れてしまっていた
 →人間がそういうふうに驚くべき忘れっぽい健忘症な存在に想像されたという、
   悲しいがいかんともできない自然科学的事実に基づくもの
※函館は、横浜に続いて日本で2番目に近代水道が整備された場所です。
  貿易港として多くの人々が出入りする港町でありながら水の便がもともと良くなく、
  また人の出入りが多いために伝染病が流行したり、
  地形的に風が強く火災の絶えない場所でもありました。
  そのために水道整備が急がれましたが、この場合水道も止まってしまっております。
  この大火の直後、函館市水道は第3次拡張工事に入ります。
  この拡張工事では、日本で初めて地上式消火栓などの防火水道が
  整備されたようです。
  函館型三方式地上式消火栓という名の通り、
  三方に放水口が付いているようですので、
  函館に行った時は消火栓にも目を配ってみてください。
 

函館大火はなぜ起こったのか?
新聞の記事
=感傷をそそる情的資料は豊富でも、考察に必要な正確な物的資料は乏しい
内務省警保局発表と称する新聞記事
=だいたいの状況を知ることができる
・直接原因は、日本海からオホーツク海に駆け抜けた低気圧のしわざ
 →3月21日午前6時:低気圧が日本海上にあり、そこから豊後水道を通り、
   太平洋にかけて前線が伸びている
 =この状況で雨が降らない場合、全国的に火事や山火事の頻度が多くなる
 =この時は雨気雪気が強かったので、いずれも無事
 →同日午後6時:低気圧はさらに発達しながら北上。札幌の真西の辺りに陣取る
 =東北地方から北海道南部は一般に南西方向からの雪混じりの烈風が吹きつのる
   (函館:秒速10余mの南南西からの烈風を記録)
 =この時に、函館全市を焼き払うためにおよそ考えられる最適の地点と考えられる
   最風上の谷地頭町から最初の火の手が上がった
※谷地頭は、函館山の西に位置し、立待岬の近くにある地名です。
 そこから発火している状況で、南西、つまり谷地頭から見れば
 函館山のすそ野沿いに風が吹いているわけです。
 風下は、函館山からの夜景で見てわかる、あのくびれが伸びております。
 焼失区域は、あのくびれの大半に至っており、火勢の強さ、風の強さを物語っております。
 

過去の大火の顛末を調べると、いずれの場合も同様な運命の呪いがある
 (例1)明暦の大火
  ・毎日のように吹き続く北西季節風に乗じて、江戸の大部分を焼き払うには
   いかにすべきか慎重に考究した結果ででもあるように、
   本郷、小石川、麹町の三か所に、相次いで発火
   →由井正雪の残党が放火したのだ、という流言が行われたのももっともな次第
 (例2)明和の大火
  ・南西風に乗じて江戸を縦に焼き抜くために再好適地と考えられる目黒の一地点に、
   乞食坊主の真秀が放火した
→これら江戸の火災の消失区域を調べてみると、相応な風のあった場合には
  ほとんどきまって火元を「かなめ」として末広がりに、半開きの扇形に延焼
=風速の強い時ほど、概して扇形の頂角が小さくなる
 (例3)享保年間のある火事
  ・おそらく1726(享保11)年1月12日(新暦)に起こった火事のこと
  ・麹町表二番町から出火。品川沖(芝海辺とするものもある)まで焼け抜けた
  ・消失区域は横幅の平均わずか1、2町(1町=約109m)ぐらいで、
   まるで一直線の帯のような格好
→風がもっともっと強くなれば、全ての火事は本当に「吹き消される」はず
→江戸時代の大火の例を見ると、焼失区域の扇形の頂角はざっと60度~30度の程度
=明暦の大火の場合、おそらく秒速10m以上の風が吹いていたと考えられるが、
  その時の頂角がだいたい函館大火の焼失地域の外郭に接して引いた
  2つの直線のなす角に等しい
=そして、この頂角の二等分線の方角がほぼ発火当時の風向きと一致
=この日この火元から発した火によって必然的に焼かれるべき扇形の上に、
  あたかも切ってはめたかのように函館全市が横たわっていた
※最悪の事態というのは案外予期せず起こったりするわけで、
  今回の震災もそういう類と言えなくもない。
  もっとも、江戸時代の場合単純に研究不足と言えるわけだが、
  今回の場合それでは済まされないはずであるのに、
  「想定外」が言い訳としてまかり通っている。要するに想定してなかっただけじゃん。

3月22日午前6時、低気圧の中心はオホーツク海に進出。樺太の東に位置していた。
=東北地方から道南はいずれもほぼ真西の風に変わっていた
=つまり、発火後から風向きは南南西からの西向きへと回転して行ったと考えられる
→そのせいで、もともとのままなら停車場付近(=現JR函館駅)を右翼の限界として
 海に抜けて行ったはずの炎が、五稜郭方面に転進。
 いっそう災害を大きくしたのではないかと推測される。
→気象学者ならば予測できたであろう風向きの旋転のために、
 死ななくてもいい多数の人が死んだ
=当時の気象状況と火元の位置とのコンビネーションは、考え得られるべき最悪のもの
→函館市は従来しばしば大火に見舞われた苦い経験から、
  自然に消防機関の発達を促され、その点においては全国中でも優秀な設備を
  誇っていたとされていた。
→にも関わらずこのような惨禍に見舞われた一つの要因は、
  上記のような不幸な偶然によるものに相違なかろう

「火事の大小は最初の5分間で決まる」と言われている
=近頃の東京で、冬期かなりの烈風の日に発火してもいっこうに大火にならないのは、
  消火着手の迅速なことによるらしい
→しかし現在の東京でもなんらかの異常な事情によって少しでも消防が手遅れになり、
  火流が長大になりすぎ、それを烈風が煽り立てたら、現在の消防設備をもってしても、
  またたいていの広い火除け街路の空間をもってしても、
  果たして防ぎ止められるかは疑わしい
→少なくとも函館の場合には、そういう想像が働く

函館市街の地形
=狭い地峡の上にあって、東西とも逃げ道を海で遮断されている
→しかも飛び火のためにあちこちで同時に燃え出し、
 その上に風向きが変わっているために避難者もどう逃げていいかわからなくなったことも
 重要な理由に相違ない
→そもそも、日本において大火災に関して科学的基礎研究がほとんどまともに
 行われていないことが根本的原因なのでは?
→こういう状況で5分なり10分なりの間に消火できる設備が完成すればするほど、
 万一の異常な条件によって生じた大火に対する研究はかえって忘れられる傾向がある
=火事に限らず、「これで安心」と思う時に、全ての禍いの種は生まれる
※風向きが変わったことで、火は函館山から見て右側の陸弧に沿って進行。
  結果的に函館市街の1/3を焼き尽くしてしまった。
  ここでは、風向きの変化があらかじめ分かっていたならば、
  逃げ方が工夫できたはずで、其の工夫がなかったせいで
  死ななくてもいい人間が死んだ(凍死者、溺死者を合わせて1000人以上出している)
  ことを示している。
※「備えあれば憂いなし」と言いますが、
  なまじ万全な備えをしてしまうと人は憂うことがなくなる、
  という取り方もこういう例からみると出来てしまうわけで…。
  最後に自分の身を守るのは結局自分自身なわけですから、
  ハードウェアに頼るのではなく身を守る術を自らの身につけておく必要が
  あるということでしょうな。

火事は99%まで人間自身の不注意から起こることは周知の事実
→だからといって「火事は不可抗力にあらず」とするのは不穏当
→なぜなら、人間は「過失の動物」であるという、統計的に見ても動かし難い
 天然自然の事実があるから
→一方で過失というものは、適当な統制方法によってある程度軽減できるということも、
  疑いようのない事実
→よって火災を軽減するには…
 ・人間の過失を軽減する統制方法の講究と実施
 ・火災伝播に関する基礎的な科学的研究を遂行し、
  その結果を実地に応用して消火の方法も研究

消防当局での研究例
 ・ポンプやハシゴの改良
 ・筒先の扱い方
 ・消し口の駆け引き    など
→まだまだ大事ないろいろの基礎的問題が、未研究のまま多く残されている
 (例)大火災の場合、火流前線がどの限度を超え、どれだけの風速、風向では
   どの方向にどこまで焼けるかという予想が的確にでき、
   また気象観測の結果から風向旋転の順位が相当確かに予測され、
   そうして出火当初に消防方針を定め、また市民に避難の経路を指導することが
   できたとしたらおそらく、あれほどの大火には至らず、また少なくともあんなに
   多くの死人は出さずに済んだであろうと想像される
→こういうことは、あらかじめ充分に研究さえすれば決して不可能なことではない
→また、不幸にして最初の消防に失敗し、既にもう大火と名のつく程度になって、
  しかも秒速30mの風速で注水が霧吹きのように飛散して用を成さないというような
  場合に、いかにして火勢を食い止めないまでも次第に鎮火すべきかということでも、
  現代科学の精髄を集めた上で一生懸命研究すれば、
  決して絶対不可能ということではないだろう
※この辺りの分析は非常に多面的であり、
  もちろん現代においてある程度達成されているものもある。
  詳しいことは後述されているが、ここで述べられていることは
  「予防の重要性」であり、「的確な被災からの回避法」と言えるだろう。
  避難訓練も、もちろんその一環であると言えるだろう。

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-24

東京09R 石和特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ②オリエンタルジェイ
  ○ ⑧ブレイクナイン
  ▲ ⑩シングンレジェンド

東京10R メトロポリタンS(4上OP 芝長)
  ◎ ⑥ジャングルハヤテ  斤量恵まれた
  ○ ④ケイアイドウソジン  前走評価して
  ▲ ⑭ネコパンチ      鞍上の1発に期待

東京11R 皐月賞(3歳GⅠ 芝中)
  ◎ ④サダムパテック
  ○ ③ノーザンリバー
  ▲ ⑤ナカヤマナイト
 本命は、唯一の重賞2勝馬である④。
 相手なりにも走れるしぶとさもあるし、東京実績もあるので、
 今回も充分勝負になるはずだ。
 対抗には、3連勝中と勢いを感じさせる③。
 初の長距離輸送など経験不足の面は否めないが、
 鞍上の高い能力にも期待したいところだ。
 3番手には、間隔は空いたが東京での重賞実績がある⑤。
 鞍上との相性も良く、コース相性の高さにも期待したい。

東京12R きずな賞(4上1600万下 D短)
  ◎ ⑪セイリオス
  ○ ⑦フリソ
  ▲ ⑧エアウルフ

京都09R ウインズ八代開設記念(4上1600万下 芝中)
  ◎ ⑩タガノエルシコ
  ○ ⑭カワキタフウジン
  ▲ ⑧ハートビートソング
  △ ⑦ヒカリシャトル

京都10R 橘S(3歳OP 芝短)
  ◎ ⑤アルティシムス   重馬場で浮上
  ○ ④エーシンハーバー 京都実績高い
  ▲ ⑮ツルマルレオン   持ち時計優秀
  △ ⑩メモリアルイヤー  連勝の勢いで

京都11R アンタレスS(4上GⅢ D中)
  ◎ ②ワンダーアキュート
  ○ ⑫タガノジンガロ
  ▲ ⑥ピイラニハイウェイ
  △ ⑬ゴルトブリッツ
 本命は、3戦連続連対中の②。
 対抗の⑫ともども安定感があるので、今回も期待して良さそうだ。
 その⑫は、②よりもD1800mでの実績が高いので、
 逆転の余地も残されている。
 3番手には、アルデバランSで②に先着して勝った⑥。
 その時は3㎏のハンデをもらって勝ったが、
 今回は斤量差が無いのでこの評価。
 ただこの馬も、距離実績では②を上回るものがある。期待していいだろう。
 あとは、昇級戦だがD1800m負けなしの⑬も、状態万全なら面白い1頭と見る。

新潟10R こけもも賞(3歳500万下 D中)
  ◎ ④タケルハヤテ
  ○ ⑨グリッターテイル
  ▲ ⑤アントウェルペン
  △ ⑭アヤナミ

新潟11R 魚沼S(4上1600万下 芝短)
  ◎ ⑭ラインブラッド
  ○ ⑮シゲルモトナリ
  ▲ ①シルクアーネスト

新潟12R 十日町特別(4上1000万下 D短)
  ◎ ⑮ジートップキセキ
  ○ ⑥ルナロッソ
  ▲ ①エイコオミリオン

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-23

東京09R 新緑賞(3歳500万下 芝長)
  ◎ ④エチゴイチエ
  ○ ⑧インプレザリオ
  ▲ ⑪マイネルメダリスト

東京10R フリーウェイS(4上1600万下 芝短)
  ◎ ②モンテフジサン
  ○ ③インプレスウィナー
  ▲ ⑯ローズカットダイヤ
  △ ④エーシンウェズン

東京11R フローラS(3歳GⅡ 芝中)
  ◎ ⑤ピュアフリーゼ
  ○ ⑬マイネイサベル
  ▲ ⑧バウンシーチューン
 本命は、いまだ条件級も相手なりには走れる⑤。
 東京実績もあるし、連対率も高い。何より鞍上が頼もしい。
 対抗には、重賞実績もあるが最近は惜敗続きの⑬。
 血統的にはやや分の悪そうな距離ではあるが、間違いなく地力は上位だ。
 3番手には、未勝利を勝ち上がったばかりだがこれも相手なりに走れそうな⑧。
 時計的には物足りないが、血統的に距離は向きそうなので、成長力に期待だ。

京都08R ムーニーバレーRC賞(3歳500万下 芝長)
  ◎ ⑫ダノンフェニックス
  ○ ⑥アストリンジャー
  ▲ ④クレスコグランド

京都09R シドニートロフィー(4上1000万下 芝中)
  ◎ ④アスカトップレディ
  ○ ⑩ネヴァーフェイド
  ▲ ⑫クリスティロマンス
  △ ⑬ハッピーパレード

京都10R メルボルントロフィー(4上1600万下 D短)
  ◎ ⑮サウンドアクシス
  ○ ②ノルマンディー
  ▲ ⑥アヤナルペルス

京都11R オーストラリアトロフィー(4上OP 芝短)
  ◎ ⑧スプリングソング  京都に戻って
  ○ ⑬パドトロワ      鞍上相性良い
  ▲ ⑦ケイアイアストン  1つ叩いて
  △ ⑮トウカイミステリー 斤量恵まれた

新潟10R 飯豊特別(4上1000万下 芝短)
  ◎ ②ヤマニングルノイユ
  ○ ⑨シンボリマルセイユ
  ▲ ①ナイアード

新潟11R 福島牝馬S(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ③ディアアレトゥーサ
  ○ ⑮スマートシルエット
  ▲ ⑥ソウルフルヴォイス
  △ ⑯サンデーミューズ
 本命は、休み明けを1つ叩いた③から。
 その前走も着順的には無難にこなしたと言えるし、
 戦績的には左回りの方が向きそうなので、今回はチャンス充分と見る。
 対抗には、メンバー中唯一新潟で2勝している⑮。
 今だ条件級とはいえ、今回は半分以上条件馬なので、
 地の利を活かせば上位進出も充分と見る。
 3番手には、過去1度しか掲示板を外していない⑥。
 これは相手なりに走れそうなタイプなので、
 今回もしぶとく食い込んでくれることを期待する。
 あとは、休み明けだが連勝中の⑯もリフレッシュ効果ともども期待してみたい。

新潟12R 咲花特別(4上500万下 D中)
  ◎ ⑥ディレクシオン
  ○ ②イーグル
  ▲ ⑧ダイレクトパス
  △ ⑩ブルーライジング

「新・中央競馬予想戦記」 2011年第4開催を振り返って

今開催を振り返って
スプリングSゲットで3歳戦が好結果
  (11戦通算 107.3%)
スプリングSマイラーズCゲットでGⅡ中心に重賞が良かった
  (重賞全体:116.5% GⅡのみ:6戦通算257.1%)
③芝短距離がなかなか良かった
  (20戦通算 100.4%)
④エスペランサSのおかげでD中長距離が好結果
  (13戦通算 103.0%)

開催回収率も89.8%と目立って悪いところのなかった今開催。
自分としては、うまく修正できたのが大きかったかな、と思ってます。
次開催は、あまり相性の良くない東京&京都の組み合わせ。
新潟も新潟で、去年実績のままだとせいぜい現状維持。
うまく修正できれば活路も見えてくるのでしょうが…。
とりあえずの買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=単勝1点買い OP以上=ワイド
 京都:条件戦=単勝1点買い OP以上=ワイド
 新潟:条件戦=複勝1点買い OP以上=ワイド

「新・中央競馬予想戦記」今週の反省 2011-(13)

4/16の結果
 2勝(はなみずき賞、ドラセナ賞) 4敗
  回収率 46.7%

4/17の結果
 3勝(マイラーズC、エスペランサS、別府特別) 3敗
  回収率 296.9%
  年間回収率 70.6%
  通算回収率 70.9%

各レースの反省
4/16阪神09R はなみずき賞(○)
 8番人気のレッドセインツが勝利。
 500万下は初出走だったが、新潟2歳Sぐらい(コンマ1秒差の3着)
 走れば勝てるということか。
 ヒラOPぐらいなら勝ち負けできる力はあると見る。
 本命に推したエーシンミズーリはクビ差の2着。
 今回はちょっと後ろ過ぎたかも知れない。
 地力はありそうなので、次も期待できると思うが…。
4/16阪神10R 山陽特別(×)
 昇級戦ながら2番人気だったカイシュウボナンザが勝利。
 鞍上がかなり強化されている感じなので、勝負駆けだったのかなぁ…。
 持ち時計があるとはいえ距離実績もなかったので、
 ワシ的にはちょっと買いにくかったです。
 本命に推したメイショウルシェロは9着に惨敗。
 そもそも人気無いし(10番人気)、牝馬なんだしそろそろ潮時なのかなぁ…。
 それとも、一応坂実績があるとはいえ、本質的には平坦向きだとか、そういうこと?
4/16阪神11R 淀屋橋S(×)
 3番人気のエーシンリジルが勝利。岩田騎手は10Rに続いて連勝。
 坂実績とかもないんだけど、鞍上が戻ったのが大きかったのかなぁ…。
 本命のリーチコンセンサスは、惜しくも4着。
 上位はおおむね人気順に来ているだけに、もうひと押し欲しかった。
 実績はあるのだが、どうもこの距離は短いらしい。
 とりあえず次走は、距離次第ということで…。

4/16小倉10R ドラセナ賞(○)
 これは順当。むしろ、単勝オッズ1.3倍でも、
 16番人気のアスターウィングを連れてきたおかげで、
 複勝110円付いてちょっと嬉しいぐらい。
 OP2着の実績もあるし、1つ叩いた次走は相手次第ではいきなりでもあるかも…。
4/16小倉11R 桜島S(×)
 昇級初戦ながら3番人気のマイネルオベリスクが勝利。
 前走勝っている以外に推せるポイントが無いんですが、
 思いのほか強い内容だったようで、充実期に入ったのかなぁ…。
 本命に推したシャアは惜しくも4着。
 今年すでに6戦走っているし、ちょっと休んだ方が良いのかも…。
4/16小倉12R 開聞岳特別(×)
 対抗評価のアースマリンが勝利。
 順位的には惜しい競馬が続いていたんですが、ようやく突き抜けたか。
 関東馬なのに左回りが今ひとつなので、
 次走東京や新潟だとちょっと厳しいかも…。
 本命に推したツルマルシルバーは、人気通り(9番人気)10着に惨敗。
 前走減量騎手で勝ち上がっての昇級戦。
 このクラスではちょっと厳しかったか…。

4/17阪神09R 蓬莱峡特別(×)
 6番人気のタガノバッチグーが勝利。
 昇級戦で斤量恵まれての勝利。勢いはありそうだが、
 この状況で上がってどこまで通用するか…。
 本命に推したニチドウルチルは惜しくも4着。
 1週待って京都or新潟の開幕週の方が、脚質的には面白そうだったが…。
 多分平坦限定馬。
4/17阪神10R 陽春S(×)
 3番手評価のトウショウカズンが勝利。
 休み明けとはいえ得意の距離なので、ココは地の利を活かしきったか。
 安定感もあるので、次も相手次第では勝負になるか。
 本命に推したデイトユアドリームは惜しくも5着。
 「転厩前に勝ちたかった」というコメントがあったようで、
 ひょっとすると無理使いだったのか?
 もしくは、本質的にはスプリンターなのかも知れないが…。
4/17阪神11R マイラーズC(○)
 「今回は勝つかも」とか言ってた4番手評価のシルポートがホントに勝利。
 ナイス逃げ切りでしたね。
 2着に人気薄(14番人気)のクレバートウショウを連れてきたが、
 対抗評価のダノンヨーヨーがアパパネを押さえ切って3着に入り、ワイドゲット!
 本命に推したライブコンサートは10着に惨敗。
 鞍上が合わなかったようで…。
 次は安田記念に向かうそうで、とりあえず鞍上次第かなぁ…。

4/17小倉10R 宇佐特別(×)
 3番手評価のハイタッチクイーンが勝利。
 福島の1000万下で2着しているところを見ると、
 コーナリングがうまい(=小回り向き)のかも。
 そうなると、8週間小回りでの競走が無いのはこの馬にとっては痛いかも…。
 本命に推したマイネルプリマスは、5着に敗れる。
 着差的にはそう悪くないのだが、外枠で番手を取れなかったのが敗因か?
4/17小倉11R エスペランサS(○)
 3番手評価のランフォルセが勝利。
 本命のマルカベンチャーが2着に入ってくれたので、馬連ゲット!
 配当的にはマイラーズCに劣るが、こっちの方が会心の当たりと言える。
 ランフォルセは、休み明けに-12㎏絞ってくるぐらいびっしり調教できる、
 いい状態だったのかもしれない。
 一方のマルカベンチャーは相変わらず勝ち切れないなぁ…。
 この距離でも走り切る根性には感服するが、
 本質的にはスプリンターなのだろう。
4/17小倉12R 別府特別(○)
 6番人気のジャガランダテラスが勝利。
 馬体重が戻ったのが良かったのかもしれない。
 ただ、ココまでのところ連続して使えてないので、もともと虚弱体質なのかも。
 こういう馬は、きっと鉄砲で狙うのが良いのだろう。あとは馬体重にも要注目だろう。
 本命のアンフィルージュは3着に入り、複勝はゲット。
 相手なりには走れるようなので、今後もとりあえずは複勝狙いで。

神話のすべてがフィクションとは限らない? 神話と地球物理学(昭和8年8月 『文学』より)

今回の話は、理系脳の寺田が神話を読み解く、というお話。
とはいえ、そこは地震学者。現代よくなされている解釈とはまた違った、
日本の国土の特徴を踏まえたものとなっております。
やや無理やりなところもありますが、まぁ地震学者の言うことだと思ってあきらめてください。
なお、記紀の文の訳に関しては、文芸春秋社刊の『口語訳 古事記[完全版]』を
もとにしております。

われわれのように地球物理学関係の研究に従事している者が、国々の神話を読む場合
=一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が
 濃厚に印銘されており、浸潤していること
(1)スカンディナヴィアの神話
 ・温暖な国の住民には到底思いつかれそうにもないような、驚くべき氷や雪の現象、
  あるいはそれを人格化し象徴化したと思われるような描写が織り込まれている
(2)日本の神話
 ・この国が島国であること
 ・日本海海岸に目立たなくて、太平洋岸に顕著に潮汐の現象を表徴している
 ・島が生まれる
  →地球物理学的に解釈すると、海底火山の噴出、あるいは地震による
   海底の隆起によって海中に島が現れ、あるいは暗礁が露出する現象、
   あるいはまた河口における三角州の出現などを連想させる
 ・速須佐之男命に関する記事(神代編 其の二)
  =火山現象を如実に連想させるものが多い
   (例1)「その泣きたもうさまは、青山を枯山なす泣き枯らし、
       河海はことごとに泣き乾しき」
      =(訳)その泣くさまはと言うと、青々とした山は枯れ山のごとくごとくに
          泣き枯らしてしまい、河や海の水はスサノオの涙となって
          ことごく泣き乾してしまうほどだった
      =噴火のために草木が枯死し、河や海が降灰のために埋められたことを
       連想させる
      =噴火を地神の慟哭と見るのは比喩として適切
   (例2)「すなわち天にまい上ります時に、山川ことごとにとよみ、国土皆震りき」
      =(訳)すぐさま天に参り上ります時に、山や川はあまねく轟わたり、
          国や地はことごとくに震れたのだ
      =普通の地震よりも、むしろ火山性地震を思わせる
   (例3)「勝ちさびに天照大神の営田の畔離ち溝埋め、また大嘗きこしめす殿に
       屎まり散らしき」
      =(訳)勝ちにまかせてアマテラスの営んでいた田の畔を壊し、その溝を埋め、
          またアマテラスが大嘗祭の祭殿に入って糞をし、それを撒き散らした。
      =噴火による降砂、降灰の災害を暗示するようにも見える
   (例4)「その服屋の頂をうがちて、天の斑馬を逆剥ぎに剥ぎて堕し入るる時に…」
      =(訳)その忌服屋(注1)の棟に穴を空け、天の斑馬を逆剥ぎ(注2)に剥いで、
          その斑馬の皮を穴から落とし入れた。
      =火口から噴出された石塊が屋をうがって人を殺したことを暗示
   (例5)「すなわち高天原皆暗く、葦原中国ことごとに闇し」
      =(訳)高天原は隅々まで真っ暗闇になってしまい、葦原中つ国のことごとく
          闇に覆われてしまった
      =噴煙降灰による天地晦冥の状を思わせる
   (例6)「ここに万の神の声は、狭蠅なす皆涌き」
      =(訳)全ての悪しき神々の声は、五月蠅のごとく(注3)隅々まで満ち溢れ…
      =火山鳴動のものすごい心持ちの形容にふさわしい
   例4~例6に関しては、日蝕とする説もあったようであるが、
   日蝕のような短時間の暗黒状態としては、引用したもの以外の記事との調和が
   取れない
   →神々が鏡や玉を作ったりしてあらゆる方策を講じるという顛末を叙した記事は、
    ともかくも相当な長い時間の経過を暗示するから
   (例7)天手力男命が引き開けた岩戸を取って投げた。その岩が虚空はるかに
      消し飛んで、それが現在の戸隠山になった、という話(記紀には無い)
      =火山爆発という現象を夢にも知らない人の国には到底成立しにくい話
 (注1)忌服屋=神聖な機織り小屋
 (注2)逆剥ぎ=通常の皮剥ぎとは反対の皮の剥き方で、タブーとされる剥き方
 (注3)五月蠅のごとく=たくさんのハエが梅雨時に充満してまがまがしい音を立てるさま

誤解を防ぐために一言しておかなければならないのは、
ここで言おうとしていることは、以上の神話が全部地球物理学的現象を
人格化した記述であるという意味では決してない。
神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤の描写に最もふさわしいものとして、
これらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈する方が穏当と思われる
※言わんとしてることは解りますし、第1期で取り上げた『日本人の自然観』との
 関連で言えば、むしろそう考えるのも当然ということかもしれない
 (今作が『日本人の自然観』のたたき台になっているとも言えるのだが…)。
 ただ、自身でちゃんとエクスキューズしているわけだし、
 天皇が神格化されていた当時ですら記紀にいくつもの解釈があったわけだから、
 地震学者という立場での解釈という意味ではこれで問題なかったのだろう。

   (例8)高志(注4)の八岐大蛇(神代編 其の三)
      =火山から噴き出す溶岩流の光景を連想
    ・「年ごとに来て喫うなる」
     =(訳)年ごとにやってきて食ってしまいました
     =噴火の間歇性を暗示
    ・「それが目は酸漿なして」
     =(訳)その目はアカカガチ(注5)のごとく赤く燃えて
     =溶岩流の末端の裂罅(注6)から内部の灼熱部が隠見する状況の記述に
      ふさわしい
    ・「身一つに頭八つ尾八つあり」
     =(訳)体1つに8つの頭と8つの尾があります
     =溶岩流が山の谷や沢を求めて合流あるいは分流する様を暗示
    ・「またその身に蘿または檜榲生い」
     =(訳)その体にはコケやヒノキやスギが生え…
     =溶岩流の表面の峨々たる(注7)起伏の形容とも見られなくはない
    ・「その長さ谿八谷峡八尾をわたりて」
     =(訳)その長さは、谷を8つ、山の尾根を8つもわたるほどに大きく…
     =そのままにして解釈不要
    ・「その腹をみれば、ことごとに常に血爛れたりとまおす」
     =(訳)その腹を見ると、あちこち爛れていつも血を垂らしています
     =側面の烈罅からうかがわれる内部の灼熱状態を、示唆的にそう言ったものと
      考えられなくもない
    ・「八つの門」にそれぞれの「酒船を置きて」
     =現在でも各地方の沢の下端によくあるような貯水池を連想
     =溶岩流がそれをめがけて沢に沿って降りてくるのは、
      あたかも大蛇が酒甕を狙ってくるようにも見られる
   (例9)八十神が大穴牟遅を欺いて、赤猪だと言って真っ赤に焼けた大石を
      山腹に転落させる話(神代編 其の三)
      =火山から噴出された灼熱した大石塊が急斜面を転落する光景を連想
   (例10)大国主命が海岸に立って憂慮しておられた時に「海を光して依り来る神あり」
       (神代編 其の四)
      =電光、あるいはまたノクチルカ(注8)のような天然現象ではない夜光虫を連想
      =また極めて稀に日本海沿岸でも見られるオーロラの現象をも暗示
   (例11)神々が陸地の一片を綱で「もそろもそろ」と引き寄せる話(『出雲風土記』より)
      =単に無稽な神仙譚ではなく、ウェゲナーの大陸移動説のようなもの?
      =あるいは、二つの島の中間の海が漸次に浅くなって交通が容易になった、
       というような事実があって、それがこういう神話と関連していないとも限らない
 (注4)高志=越の国のことで、北陸地方を指す
 (注5)アカカガチ=赤く熟れたホオズキの実のこと
 (注6)裂罅=『レッカ』と読む。裂け目、割れ目、ヒビ
 (注7)峨々たる=山などの険しくそびえ立つさま
 (注8)ノクチルカ=夜光虫の学名

※ヤマタノオロチに関しては、現代においても侵略神話説などもあるので、
 地震学者としての解釈と考えて読み流す。
 ただ、夜光虫に関しては富山のホタルイカの例などもあるので、解釈としては面白いし、
 単に専門分野に閉じこもってないという意味では、大いに見習いたいところではある。

神話というものの意義については、いろいろその道の学者の説があるようだ
→以上引用した若干の例によってもわかるように、我が国の神話が
 地球物理学的に見てもかなり我が国にふさわしい真実を含んだものと考えられる
=その他の人事的な説話の中にも、案外かなり多くの史実の影像が
 包含されているのでは…
→昨日の出来事に関する新聞記事が、ほとんどウソばかりである場合もある
→しかし、数千年前からの言い伝えの中に貴重な真実が含まれている場合も
 あるのでは?
=少なくとも我が国民の民族魂といったものの由来を研究する資料としては、
 万葉集などよりにさらに記紀の神話が重要な地位を占めるのでは…
※万葉集は国語の授業などで取り上げられることはあっても、記紀に関しては
 天皇制との兼ね合いなどもあって、現代においては取り上げにくい題材ではある。
 しかし、万葉集は情緒を伝えても事柄を伝えるという意味においては、
 物語としての危機に劣ることもまた確かである
 (記紀の正確性については多分に疑問の余地はあるが…)。
 少なくとも漢詩なんかやるよりは意味がある、と私も思うが…。

日ごろの心の準備が防災の秘訣! 火事教育(昭和8年1月)

今回は、タイトル通り家事のお話。
元ネタは、日本初の高層建築物火災である白木屋火災。
といっても、言ってることは今までと基本的に同じ。
しかし、そこは人災の代表格である火事。
天災とは、人のあり方も変わってくるわけで…。

昭和7年12月16日 白木屋デパート(注1)火災発生
=日本の火災史にちょっと類例の無い新記録を残した
→犠牲は大きかったが、この災厄が東京市民に与えた教訓もまた甚だ貴重
→しかし、せっかくの教訓も、肝心な市民の耳に入らず、また心にしみなければ、
 あれだけの犠牲は全く何の役にも立たず煙になってしまったことになるだろう
→今回の火災については、消防方面の当局者はもちろんのこと、
 建築家、デパート経営者など直接利害を感じる人々の側では、
 すぐに徹底的な調査研究に着手して、とりあえずの災害予防法を研究しているようだ
→しかし何よりも大事なのは、市民の火災訓練によって被害を軽減する方法については、
 見当さえつかないように見える
(注1)白木屋火災(詳細はWikipedia参照)
   日本初の高層建築物火災(地上8階、地下2階)
   死者=14名 負傷者=500名余り

※寺田の持論は、「平時にいかに怠りなく備えるか」と言える。
 もちろん、起こった時の対処や経験を後にどう伝えるかも大事なんだろうが、
 起こった時の対処などは確かに平時から怠りなくしておくことが肝要でしょうなぁ。
 学生の頃の避難訓練、適当にやってたなぁ…。

白木屋火災における消防当局の措置
=あの場合としては事情の許す範囲内で最善を尽くした
→火災直前にちょうど白木屋で火災時の消防予行演習が行われていたためもあって、
 いっそう効力を発揮した
=(本文では触れていないが、白木屋火災の2週間ほど前に静岡の田中屋百貨店火災が
  あったばかりなので、消防訓練はその絡みと思われる)
→もし建物内の避難者たちにもう少し火災に関する一般科学知識が普及しており、
 そうして避難方法に関する平素の訓練がもう少し行き届いていたならば、
 死傷者数をもっと減らせたであろうことは、誰しも異論のないことだろう
→実に驚くべく非科学的なる市民、逆上した市民傍観者のある者が、
 物理学も生理学も一切無視した五階飛び降りを激励するようなことがなかったら、
 あたら美しい青春の花のつぼみを舗道の石畳に散らすような惨事もなくて済んだだろう
→こうして白昼帝都の真ん中で衆人環視の中に行われた殺人事件は、
 不思議にも司直の追求を受けず、また市人の何人もこれを咎めることなしに、
 そのまま忘却の闇に葬られてしまった
=実に不可解な現象と言わなければなるまい
→発生時刻が朝だったからまだいいようなものの、
 昼食時前後の混雑する時間に起こっていたら、おそらく死傷者は10数倍では足りず、
 事によると数千の犠牲者を出していたであろうと想像される
→そういう場合でも…
 ・火の伝播がいかに迅速でも発火と同時に全館に警報が鳴り渡る
 ・かねてから手ぐすね引いている火災係が各自の部署につく
 ・良好な有力な拡声器によって安全なる避難路が示される
 ・群衆は落ち着き払って号令に耳をすまして静かに行動を起こす
 ・階段通路をその幅員尺度に応じて2列3列あるいは5列などの隊伍を乱す事なく、
  また一定度以上の歩調を越す事なく、軍隊的に進行する
とやれば、見事に引き上げられるはずである。
→では、なぜそれができず、多くの場合群衆が周章狼狽するのか?
=火災の伝播に関する科学的知識が欠乏しているから
  ・火がおよそいかなる速度で、いかなる方向に燃え広がる傾向にあるのか
  ・煙がどういう具合に這って行くものなのか
  ・火災がどのくらいの距離に迫れば危険であるか
  ・木造とコンクリートとでは燃え方がどう違うのか
 こういったことに関する漠然たる概念でもよいから、
 一度確実に腹の底に落ち着けておけば、驚くには驚いても決して極度の狼狽から
 知らず知らず取り返しのつかぬ自殺的行動に突進するようなことは無くて済む
→同時に、消防当局のの提供する避難期間に対する一通りの予備知識と、
 その知識から当然生まれるはずの信頼とを持っておりさえすれば、
 たとえ女子供であろうともそう慌てなくて済むはず
※当時のデパート業界には、横の連絡とかないんですかねぇ…。
 あと、野次馬の無責任さにも言及してますな。
 今はそういう直接的な野次馬はだいぶ減ったでしょうけど、
 クレーマーやらネットでやいのやいのいう人たちが増えてますから、
 ある意味では状況はあまり変わってないかもしれないですね。
※警報設備や館内放送なんかは、現代ではかなり充実してますな。
 あとは当事者の心掛け次第でいくらでも被害を少なくできるってことなんでしょうけど…。
※これが書かれたのは昭和8年だが、
 この後日本は取り返しのつかぬ自殺的行動に突進するわけだが、
 それはとりもなおさず政府(軍部)の情報統制の賜物であることが、
 このことからもよくわかる。
 正しい情報が行き渡れば、それに伴った判断や行動も可能になるはずなのにね…。
 そして今回の原発問題に関しても、同じようなことが言えるわけで…。
 この無謬性に基づく隠蔽体質は、どうにもならんのですかねぇ…。

  
しかし、このような訓練が実際問題として、
現在のこの東京市民にいかに困難であろうかということは、
試しにラッシュアワーの電車の乗降に際する現象に注意して見ていても、
直ちに理解されるであろう
=東京市民は骨を折ってお互いに電車の乗降をわざわざ困難にし、
 従って乗降の時間をわざわざ延長させ、車の発着を不規則にし、
 各自の損失を増すことに全力を注いでいるように見える
=同じ要領でデパート家事の階段に臨むものとすれば、
 階段は瞬時に生きた人間の「栓」で閉塞されるであろう
→これに対処するための根本的対策としては、小学校教育ならびに家庭教育において
 児童の感受性豊かなる頭脳に、鮮明なるしかも持続性ある印象として
 火災に関する最重要な心得の一般を固定させるより他に道はないように思われる
※東京のラッシュアワーは、戦前からの伝統だったんですね。
 まぁ現代の東京では、割ときちんと整列して乗っているようなので、
 避難の時にそこまでひどいことにはならないと思われますが…。
※この後にも出てきますが、寺田のもう一つの持論に、
 「小さいうちからの教育が肝要」というものがある。
 しかし、学級崩壊という現実問題がある現代においては、
 少なくとも家庭教育の面では全然足りてないというのが正直なところでしょうなぁ…。

火事は人工的災害
=地震や雷のような天然現象ではない
→この簡単明瞭な事実さえはっきり認識されていない
→火事災害の起こる確率は失火の確率と、それが一定時間内に発見され通報される
 確率によって決定される、ということも明白に認められていない
→火事のために日本が年に何億円を費やして灰と煙を製造しているかということを知る
 政府の役人も少ない
→火事が科学的研究の対象であるということを考えてみる学者もまれ
※現代では「防災白書」という形で統計を取ってますから、
 その気になればいくらでも触れることができるわけですが…。
 ただ、この点に関しては外国の方が研究が進んでいるともいえる
 (それゆえ東京大空襲で東京は火の海にされたとも言えるが…)。
 災害に関する研究は今回のことを機にますます盛んになるだろうから、
 日本にも当然出る幕はあるだろう。交流を盛んにしておくのもいいことだと思う。

先日銀座伊東屋(今も同地にある大型文房具店)で開催された、
「ソビエトロシア印刷芸術展覧会」を観に行った時のこと…
→いちばん寺田の目を引いたのが、児童教育のために編纂された各種の安直な絵本
 ・日本の絵本=職人仕立て(≒工業的で作りが堅い)
 ・ロシアの絵本=芸術味の豊富なデザインを示し、子供だけでなく大人の好事家も
           喜ばせるものがあった
→その中に「火事(ロシア語では「パジアール」と読む)」というタイトルの本があったので、
 面白いと思い試しに買ってみた
=絵もなかなか面白いが、特にテキストが日本人が読んでも非常に口調がいいと
 思わせる韻文になっていて、おそらくロシアの子供ならひとりでに歌わずには
 いられないのでは、と思われるものだった
(以下あらすじ)
・1ページ目=消防署で日夜火の手を見張ってる様子
・2ページ目=お母さんの留守に小さい娘が禁を犯してペチカの蓋を開け、
        跳ね出した火がどんどん燃え移って火事になる
・3ページ目=近所が騒ぎだし、家財を持ち出す。大事なサモワール(注2)も忘れない
・4ページ目=消防隊が繰り出す威勢のいいシーン
・5ページ目=消防作業。手押しポンプで放水しつつ、他の消防士が屋根に上がる
・6ページ目=二人の消防士が屋根から転落。勇敢な消防士が屋根裏から子猫を救出
・7ページ目=勇敢な消防士は子猫をポケットにねじ込んだまま、燃える屋根の上で奮闘
        子猫が首と前足を出して様子を伺ってるのが愉快
・8ページ目=火事自体が勇敢な消防士に降参し謝る
・9ページ目=小さい娘が戸外のベンチで泣いているところに勇敢な消防士が、
        猫を差し出し、慰める
・10ページ目=消防隊が名誉の負傷とともに意気揚々と引き上げて行く
=紙芝居にしても悪くない内容
→この程度の小さな小さな「火事教育」の本が我が国の本屋の店頭にどれだけあるか…
(注2)サモワール
 単純に言えば湯沸かしポット。
 ロシアなのでは伝統的に使われているもので、
 石炭や炭を入れて湯を沸かし、蛇口からそのまま湯を出して使ったり、
 上部にティーポットを置けるようになっているので、保温にも使えるようになっている。
 凝った装飾を施されたものもあるし、
 電気を使わないのでピクニックなどに持ち運べる小型のものもあった。

※こういう視点で絵本を読んだことがないので、ワシにはよくわかりません。
 しかし、本文には1ページ目のテキストも載ってるのですが(ココでは割愛)、
 きれいに韻を踏んでるし、確かに口ずさみたくなるような語調の良さもあるようです。
 何より、あらすじだけで造りのうまさを感じさせてくれます。
 この消防士さんは、きっととってもクールです。憧れます。

我が国の教育家、画家、詩人、ならびに出版業者が、ともかくもこの粗末な絵本を
参考のために一見し、そうして我が国児童のために、ほんの些細な労力を貢献して、
若干の家事教育の絵本を提供されることを切望する
→そうすれば、このロシアの絵本などよりは数等優れた、もっと科学的で有効適切で、
 もっと芸術的にも立派なものができるであろうと思われる
→そういう仕事は決して一流の芸術家をはずかしめるものではあるまいと信じる
=科学国の文化への貢献という立場から言えば、
 むしろこの方が帝展で金牌をもらうよりも、
 もっともっとはるかに重大な使命であるかも知れない
※確かに日本の場合、挿絵の仕事とかってあまりステータス感ないですね。
 そういう絵描きさんは、悪く言えばお高く止まってるというか…。
 もっとも、現代日本ではそういうところは漫画家さんの独壇場とも言えますけどね。
 こんな時こそ、覚悟を持って災害マンガとか書いてくれる漫画家さんとか、
 いないですかねぇ…。

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-17

阪神09R 蓬莱峡特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑥ニチドウルチル
  ○ ④ランリュウオー
  ▲ ⑩エイシンサクセス

阪神10R 陽春S(4上1600万下 D短)
  ◎ ⑨デイトユアドリーム
  ○ ⑯スマートブレード
  ▲ ⑭トウショウカズン

阪神11R マイラーズC(4上GⅡ 芝短)
  ◎ ②ライブコンサート
  ○ ⑪ダノンヨーヨー
  ▲ ④ロードバリオス
  △ ⑰シルポート
 本命は、前走も惜しい内容だった②。
 連対率もいまいちだし、乗り替わりもあるが、阪神実績は高いので、
 前走並みにはやってくれると思う。
 対抗には、久しぶりだが去年のマイルチャンピオンシップ2着馬の⑪。
 前走こそ案外な成績ではあるが、
 鞍上も強化されていると見ていいし、いきなりでも逆転充分。
 3番手には、前走遂にOP勝ちを果たした④。
 この馬も距離実績、阪神実績、連対率ともに高いが、
 鞍上がやや弱体化しているのがどう出るか。
 あとは、阪神では勝つか負けるかの⑰も、
 今回は勝つかもしれないと考えて改めて期待してみる。

小倉10R 宇佐特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑫マイネルプリマス
  ○ ⑥ナリタダイコク
  ▲ ①ハイタッチクイーン
  △ ②ベルタリド

小倉11R エスペランサS(4上OP D中)
  ◎ ⑤マルカベンチャー 1つ叩いて
  ○ ①サンライズモール 近走内容充実
  ▲ ②ランフォルセ    安定感買って

小倉12R 別府特別(4上500万下 芝短)
  ◎ ⑦アンフィルージュ
  ○ ⑫トロンブルイユ
  ▲ ⑧フェブムービング

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-16

阪神09R はなみずき賞(3歳500万下 芝中)
  ◎ ⑩エーシンミズーリ
  ○ ④キタサンフクジン
  ▲ ⑯ライブインベガス
  △ ⑤フルアクセル

阪神10R 山陽特別(4上1000万下 芝短)
  ◎ ⑧メイショウルシェロ
  ○ ⑯ヒカルジョディー
  ▲ ⑥メルシーヨーク

阪神11R 淀屋橋S(4上1600万下 芝短)
  ◎ ⑦リーチコンセンサス
  ○ ⑪グレナディーン
  ▲ ⑭サクラミモザ

小倉10R ドラセナ賞(3歳500万下 芝短)
  ◎ ④ロードカナロア
  ○ ⑥ウインミネルヴァ
  ▲ ③マイネルロガール

小倉11R 桜島S(4上1600万下 D中)
  ◎ ①シャア
  ○ ⑬ローレルレヴァータ
  ▲ ⑧ネオギャラクシー

小倉12R 開聞岳特別(4上1000万下 D中)
  ◎ ⑮ツルマルシルバー
  ○ ②アースマリン
  ▲ ⑪タガノアッシュ
  △ ⑥エターナルロブロイ

映画 『リセット』(☆☆)

昔ものの本で、
ヨーロッパ人にとって森は闇の象徴として恐れられていた、
っていうのを読んだことがある。
この作品は、ある意味それを具体的にした映画なんだけど、
結果として地味なディザスタームービーに仕上がってしまった。
ヨーロッパ人的感性から言えば、
この「闇に呑まれる」っていう感覚は、
けっこう怖いんじゃないかと思う。
今作はホラー的手法を使ってないので、
『ザ・ライト』を観たあとのワシには、
そう怖い感じはなかったけどね。
しかし震災後東北の人たちは、
少なくない期間闇の中で過ごすという体験をしてきたわけだから、
この映画の見方もちょっとは違うかもしれない。
ただ、いくつかの伏線を回収せずに終わってるし、
何よりもラストがビミョー。
光の大事さが分かる人にはオススメかも。

映画 『エンジェル・ウォーズ』(☆☆☆)

『マトリックス』          8
『インセプション』        1
『チャーリーズエンジェル』  1
ぐらいの割合でできてる、
劣化『マトリックス』っていうか、逆『マトリックス』。
『マトリックス』でCG映画は完成したと思ってるワシにとっては、
映像革命でもなんでもないわけで…。

いくら妄想世界(しかも二重に)だからって、
何やってもいいとは思わないわけで…。
今回は、むしろ吹き替えで観て正解。
で、「リアルなアニメーション」だと割り切って観れば、
女の子たちの格好もまぁ許せるし
(てゆーか、結構好きですよ)。
だとしても、あの余韻はヒドイ。
てゆーか、オッサン結局誰やねん。
ま、「天使はどんな姿をしているかわからんが、どこにでもいる」
ってことで許すけど…。
☆は、もう少し辛く付けてもいいんだけど、
気になった女の子がいたら観に行ってやって、っていうことで。
ただ、面白さは…。

「新・中央競馬予想戦記」今週の反省 2011-(12)

4/9の結果
 1分(阪神牝馬S) 6敗
  回収率 43.1%

4/10の結果
 4勝(堺S、桜花賞、博多S、日豊特別) 4敗
  回収率 48.0%
  年間回収率 64.6%
  通算回収率 70.6%

各レースの反省
4/9阪神09R 仲春特別(×)
 重実績のあるゴッドエンブレムが勝利。
 4着まで重実績のある馬が入着し、
 本命に推したオーパスクイーンはその後の5着。
 2着したことはあるから、もう少し何とかしてくれると思ったんだが、
 脚抜きの良い馬場でのスピード勝負では分が悪かったか…。
 勝ったゴッドエンブレムは、重馬場なら浮上の目のある馬。
 鞍上が固定されれば、上に行っても暴れまわれそうな気はするが…。
4/9阪神10R 大阪-ハンブルクC(×)
 菊花賞3着の実績を持つ1番人気のピートブラックが勝利。
 阪神芝2400mで2戦2勝と相性も良かったので、まぁ順当ということか。
 本命に推したブラストダッシュは、手堅く3着に入ったが、
 2着に軽ハンデとはいえ一番人気のないキングトップガンが入り、
 馬券ゲットとはならず。
 ジャミールとか、休み明けとはいえ情けなさすぎるなぁ…。
4/9阪神11R 阪神牝馬S(△)
 1番人気で対抗評価のカレンチャンが勝利。
 唯一の着外が阪神芝だったので、坂はどうなのかなぁと思ったのだが、
 今回のでその不安も払しょくされた。今後も期待の1頭だ。
 本命に推したスプリングサンダーは3着に入り、馬券は取れたもののトリガミ。
4/9阪神12R ニュージーランドトロフィー(×)
 12番人気のエイシンオスマンが勝利。
 2着も7番人気のエーシンジャッカルが入着。
 3着には本命のグランプリボスが入ったものの、馬連万馬券の大波乱。
 しかし、実は単純に阪神芝実績のある2頭で決まってるという…。
 ファクターの取捨が難しいですな…。

4/9小倉10R ネモフィラ賞(×)
 5番人気のイデアが勝利。
 前走の惨敗から見ても、距離は2000m以上が良いようだ。
 本命に推していたロングスローインは7着に敗れる。
 スタート直後に隣の馬とぶつかってしまい、我を失ったようだ。
 そういうところがあるのは弱点とも言えるが、
 相手次第では今回の結果は度外視してもいいのかなぁ…。
4/9小倉11R 天草特別(×)
 7番人気のタイセイレジェンドが勝利。
 2着のタガノアッシュはともかく、
 3着にも10番人気のトウショウデザイアが入り、3連単10万馬券。
 勝ったタイセイレジェンドは、馬体が500万下を勝ったころに戻ったのが
 良かったのかもしれない。
 本命に推したナムラブレットは11着に惨敗。
 終始外外を回らされた上に、位置取りもやや後ろ過ぎたか。
 切れ味は全然ないようなので、もう少し思い切った騎乗が要求されるのかも知れない。
4/9小倉12R 有田特別(×)
 対抗評価のファンドリノチカラが勝利。
 相変わらず荒れた馬場で、芝実績のないこの馬でも勝てる馬場。
 一方で本命に推したサアドウゾは6着に敗れる。
 こちらは逆に、芝でこそ切れ味が活きるタイプ。
 外外を回らされて距離ロスしているのも痛い。

4/10阪神08R 白鷺特別(×)
 3番手評価のシャイニータイガーが勝利。
 対抗評価のドリームセーリングが2着に入ってるのに、
 本命に推したハートシューターは7着に敗れる。
 使い込まれてるせいか、いい脚が使えなくなってきている。
 少し間隔をあけた方が良いかもしれない。
 一方勝ったシャイニータイガーはこれで連勝。
 坂有の競馬場で全勝ち星を挙げているほどのパワー派のようなので、
 次もそういうところならいきなりでもチャンスはあると見る。
4/10阪神09R 忘れな草賞(×)
 2番人気のエリンコートが勝利。
 ワシは買っていないが、人気的には順当。
 しかし、2着のハッピーグラスは7番人気、
 3着のオースミマイカは12番人気がそれぞれ入り、3連単10万馬券の波乱。
 ちょっと難しいレースだった。
 本命に推したアルマフローラは10着に惨敗。
 とりあえず馬体が減り過ぎ。放牧に出すらしいが、なるほどその方が良いだろう。
4/10阪神10R 堺S(○)
 これは順当。
 勝った本命のキクノアポロは、休み明けとはいえ、
 統一GⅠで5着に入っていたり(すんごい離されてるけど)、
 安定感もあるし、鞍上もダート得意だからある意味当然かも。
 相手なりに走れそうなタイプなので、昇級初戦から面白い存在になりそう。
4/10阪神11R 桜花賞(○)
 勝ったのは、レーヴディソールの僚馬マルセリーナ。
 ヒラOP勝ちまでしか無い上に間隔も空いていたが、
 レーヴディソールとの使い分けを余儀なくされていたと考えれば、この実績も納得か。
 2着には本命のホエールキャプチャ、
 3着には3番手評価のトレンドハンターが入り、
 買い目を絞った分ワイドでも浮きが取れた。
 少なくとも人気面で言えば順当な結果。
4/10阪神12R マーチS(×)
 7番人気のテスタマッタが勝利。
 とはいえ斤量を背負わされていたので、実力は評価されているということ。
 2着には9番人気のブラボーデイジーが入り、
 3着に本命のインバルコが入ったとはいえ、馬連万馬券の波乱。
 競馬場が変わっても、相変わらずマーチSはよくわからんレースだ。

4/10小倉10R 有明特別(×)
 11番人気のアグネスヨジゲンが勝利。
 前走が惜しい結果だったので、調子が上がってきているということか。
 そして、こういう時に限って人気馬を買ってないって言うね…。
 本命に推したアイスカービングは、8番人気で10着。
 こっちも前走惜しい競馬だったんだけど、
 今の小倉の芝馬場で内枠の追い込みは厳しいかもしれない。
 そういう意味では、3番手に推したメイショウフレアー(5番人気で8着)も
 同じかもしれない。
4/10小倉11R 博多S(○)
 1番人気のマイネルゴルトが勝利。
 今年に入って内容のある競馬が続いているので、充実期に入っているともいえる。
 本命のダノンスパシーバも手堅く2着に入ってくれたので、複勝ゲット。
 さすがの安定感なので、次もチャンス充分と思われる。
4/10小倉12R 日豊特別(○)
 5番人気のシルクエステートが勝利。
 休み明けを1つ叩いた上がり目があったか。
 とはいえ、まだよくなりそうな雰囲気もあるので、上に行っても面白いかも。
 対抗に推したスマイルタイムが2着、
 本命のマカリオスも3着を拾ってこれまた複勝ゲット。
 てゆーか4戦連続3着て…。オープン馬ならブロコレが黙ってないよ。

相変わらずイマイチな状態が続いとります。
4頭BOXを外すのは、いたいよねぇ…。
来週は震災モード最終週(のはず…)。
ダートと大差ない小倉の芝コースともあと1週でお別れ。
なんとか一矢報いたいところではありますが…。
今週の買い方は以下の通り。
 阪神:条件戦=複勝1点買い OP以上=ワイド
 小倉:条件戦=複勝1点買い OP以上=馬連

現在の辛気臭い雰囲気を2度と生み出さないために… 時事雑感(昭和6年1月 『中央公論』より)-③

今回の話は、『地震と国防』のたたき台というか、ベースとなる話。
実際に起った地震の被害状況を検分しつつ、
災害とどう向き合っていくか、という話です。
『地震と国防』とはまた違う、当時の被災者の状況なんかも書いてある、
興味深い内容となっております。

(3)地震国防
1930(昭和5)年11月26日 伊豆地方大地震(マグニチュード7.3 直下型地震)
 死者行方不明者数計 331名
 家屋全壊 4317戸
寺田は4日目に日帰りで三島町(震度6)へ見学に出かけた
 ・三島駅を降りてすぐ見た印象は、
  瓦が少し落ちた家がある程度でたいした損害は無いように見えた
 ・町に入って行ってもいっこうに強震があったらしい様子が無いので不審に思った
 ・突然先端倒壊家屋の一群にぶつかる
 ・町の地図を買って倒壊家屋と無事な家の分布を記して歩くと、
  頑丈そうな家がつぶれている隣にもともとボロ家みたいのが平気でいたり、
  またその逆の事例があったりとまちまち。
 ・倒壊家屋は、蛇のようにうねった線状にある区域に限定
  →自身の割れ目か、昔の川床か、その辺は精査しなければわからない
※当時は、まだ「活断層」という考え方がなかったんでしょうね。
 そういう意味では、まだ地震学が未成熟だったわけで…。
 それにしても、けっこうはっきり出るもんなんですね、断層って…。

軍縮問題(注1)が一時国内の耳目を聳動(≒驚かす)
 (注1)陸海軍の軍縮状況
     陸軍:山梨軍縮=1922年8月、1923年4月
         宇垣軍縮=1925年5月
     海軍:ワシントン海軍軍縮条約=1922年2月
         ジュネーブ海軍軍縮条約=1927年8月

→陸海軍当局者が仮想敵国の襲来を予想して憂慮するのはもっとも
→しかるに、仮想敵国に対するのと同様に、地震というおそるべき強敵に対する国防は、
 あまりに手薄すぎるのでは?
→戦争は会議でいくらか延期されるかもしれないが、地震とは相談できない
・大正12年の大震災(=関東大震災)=帝都と関東地方に限定
・今度の(=伊豆地方大地震)=箱根から伊豆にかけての一帯の地に限定
→いつでもこの程度ですむかと言うと、そうとは限らない
・安政元年11月4日~6日に渡る地震には、東海、東山、北陸、山陽、山陰、南海、
 西海諸道ことごとく振動(注2)
=災害地帯はあるいは続きあるいは断えてはまた続いてこれらの諸道に分布
=いたるところの沿岸には恐ろしい津波が押し寄せ、地震、津波、火災による死者は
 三千数百、家屋損失は数万を数えた
  (注2)安政地震
     日付(新暦)的には安政南海(11月4日)、安政東海(11月5日)を指すが、
     前後には伊賀上野(同年6月15日)、安政江戸(同年10月2日)、
     飛騨(翌年2月1日)もある
     東海、東山、…=畿内(現在の近畿地方)と北海道、沖縄以外の全国を指すが、
                この場合ざっくり北海道と沖縄以外全部を指すと思われる

・似たようなのが宝永4年にもあった(注3)
  (注3)宝永地震(&宝永噴火)
     ・宝永4(1707)年10月28日(新暦)に起こった、東海、南海、東南海連動型地震
     ・発生16時間後には山梨付近で直下型地震
     ・同年12月16日、富士山大噴火
     ・翌年2月13日、紀伊沖で大規模な余震

・宝永、安政に比べれば、関東大震災などむしろ局部的なもの
・今後、いつかまたこの大規模地震が来たとする。
 そうして東京~福岡の辺りまで一度に襲われたら、我が日本はどうなるであろう
・宝永、安政の頃なら、各地の被害は各地それぞれの被害
=昔の日本は珊瑚かポリプくらげのような群生体で、
 半分が死んでも半分は生きていられた
=1つの群(村)に起きたことがよそに波及しない
・今の日本は有機的な個体であるから、1/3が死んでも全体が死ぬであろう
・この恐ろしい強敵に備える軍備はどれだけあるのか、予算をどれだけ組んでいるのか、
 人に尋ねてみてもよくわからない
・ただ、ごく少数の科学者たちが僅かな研究費のなか熱心に研究し、
 驚くべき能率をあげている
=おそらくは、戦闘艦の巨砲1発分、陸軍兵員の1日分のたくあんの代金にも
 満たないような、僅かな研究費だろう
→そのことを、世間の人はもちろん、政府のお役人も何も知らないことだろう
・今度の伊豆地震などは、地震現象の機構の根本的な研究に最も有用な資料を
 多分に供給するものであろうが、いくら学者が熱心でも研究資金が乏しいので、
 思う研究の万分の一もできないだろう
→おそらくこの貴重な機会はまたいつものように大部分利用されずに逃げてしまうだろう
※日本人がいまだいちばん恐れているであろう「東海、東南海、南海連動型地震」。
 確かにそれが来るのが一番恐ろしいことなんでしょうが、
 今回の体たらくを見て本当に恐れているのか、恐れているなりの備えを
 ちゃんとしているのか、大いに疑問になったわけで…。
 学者に金出さない体質はこの当時から変わらないようだし、
 寺田の予言通り今回の大災害の経験も大部分は利用されずに過ぎてしまう気さえする。
 恥ずかしい限りである。

・蟻の巣を突き崩すと大騒ぎが始まる。
→しばらくすると復興作業が始まる
→いつの間にか元のように立派な都市ができる
→もういっぺん突き崩してもまた同様
=蟻にはそうするより他に道が無いのだろう
・人間も何度同じ災害に会っても、決して利口にならないものであることは、
 歴史が証明している
→東京市民と江戸町人と比べると、少なくとも家事に対してはむしろ今の方が
 だいぶ退歩している(注4)
(注4)江戸時代は度重なる大火事の反省から、
   火除地(延焼を防ぐために設けられた空き地)や、
   広小路(延焼を防ぐために道幅を広く取られた街路)を設けていたが、
   そうする先から江戸に多くの人が流入していた。
   結果としてスプロール現象(無秩序な街区の拡大や区画割)が起き、
   火除地は公園化したり建物が建てられたりし、
   広小路の路肩には屋台が立ち並ぶようになるなど、
   延焼防止措置が有名無実化して行ったわけだが…。
   そういう事だけじゃ無い気もするので、別の機会に詳しく触れたい。

→そうして昔と同等以上の愚を繰り返している
・昔の為政者の中には、真面目に100年後のことを心配した者もいたらしい
→そういう時代に、もし地震学が現在の程度ぐらいまで進んでいたとしたら、
 その子孫たる現在の我々は地震に対してもう少し安全だっただろう
→今の世で、100年後の心配をする者があるとしたら、
 おそらくは地震学者ぐらいのものだろう
→国民自身も今のようなスピード時代では、
 到底100年後の子孫の安否まで考える暇がなさそう
→しかし、そのいわゆる「100年後」の期限が「いつからの100年」であるか
=事によってはもう3年、2年、1年、あるいは数日、数時間後に「その時」は
 迫っていないと誰が保証できるであろうか
・昔、中国に妙な苦労性の男がいて、「天が落ちて来る」と言ってたいそう心配し、
 とうとう神経衰弱になったという話を聞いた(「杞憂」の故事)
→この話は、事によってはちょうど自分(寺田)のような人間の悪口を言うために
 作られたのかも…
→この話をして笑う人の真意は、「天が落ちない」と言うのではなく、
 「天は落ちるかもしれないが、しかしいつ落ちるかがわからないから」と言うであろう
※今年、来年のことすらままならない現代の政治家や、
 その年その年の予算取りに汲々としている官僚に
 「国家100年の大計」を望むのは間違ってるのかもしれない。
 そして、小さな利益ばかりを望んで、そういう政治家を育てて来なかった我々民衆にも、
 その責任の一端はある。
 大いに未来を語れる政治家を、政治環境を、
 我々は作っていく必要があるのかもしれない。

・三島の町を歩いていると歩いていた兵士が、
 「おもしろいな。ウム、こりゃあおもしろいな」としきりに感心してた
 →これを決して悪意に解釈してはならない
 =この「おもしろいな」があるからこそ、関東大震災から帝都は復興し、
  円タク(注5)の洪水、ジャズ、レビュー(注6)の嵐が起こったのかもしれない
・三島の復旧工事の早さにも驚いた
 →この様子なら半年ほどで災害の痕跡はきれいに消えてるのでは、という気もした
 →もっと南の方の、被害のひどかった町村(注7)では、おそらくそうはいかないだろうが…
・三島神社の近くで、震災にあった小さな中華料理店から、
 強大な蓄音機演奏の音波が流れ出しているのを聞いた。
→音の正体は、浅草の盛り場の光景を描いた「音画」(注8)らしい
=コルネット、クラリネットのジンタ音楽(注9)に混じって
 花やしきを案内する声が陽気に聞こえていた
→警備の巡査、兵士、新聞社、保険会社、宗教団体などの慰問隊の自動車、
 さらには何の目的とも知れず流れ込むいろいろの人の行きかいを、
 美しい小春日が照らし出して何かお祭りのような気さえする
=今回の地震では、震源近くの都市の被害も軽微であったため、
 救護も比較的迅速に行き届くであろう
→しかしもし宝永、安政クラスの大規模地震が主要の大都市を
 一撫でになぎ倒す日がきたら、我らの愛する日本はどうなるか
=小春の日光はこれほどうららかには国土蒼生(=国民)を照らさないだろう
→軍縮国防では10を6にするか7にするかが問題だった
→そもそも地震国防は事実上ゼロ
=そうして為政者の間では誰もこれを問題にする人がいない
=戦争はしたくなければしなくても済むかも知れないが、
 地震はよしてくれと言っても待ってはくれない
=地震学者だけが口を酸っぱくして説いてみても、救世軍(注10)の太鼓ほどの反響もない
(注5)1円タクシーの略。大正末期~昭和初期にかけてあった、
   料金1円均一で走ったタクシーのこと
(注6)踊りと歌とを中心にコントを組み合わせ、多彩な演出と豪華な装置とを伴うショー。
   第1次世界大戦後に世界各国で流行した
(注7)天城湯ヶ島、中伊豆(以上現伊豆市)、韮山(現伊豆の国町)辺りのことと思われる
(注8)現代の映画と同様の映像と音声を一致させて映写する映画。
   すなわち「トーキー」のこと
(注9)大正の頃、サーカスや映画館の客寄せや広告宣伝などに、
   通俗的な楽曲を演奏した、少人数の吹奏楽隊とその吹奏楽の俗称
(注10)軍隊的組織のもとに民衆伝道や社会事業を行う、プロテスタントの一派

※冒頭の話は、動機は不純でも興味を持つことが必要、っていうことだと思う。
 次の話は、気持ちを盛り上げる娯楽はやっぱり必要だ、っていう話。
 そしてその直後の話は、これまた身につまされるというか、
 今の日本の状況を予見したような話。
 そうなることが分かっているからこそ、
 まじめに地震対策をしろと、口を酸っぱくして言っていたんだろうが、
 政治にしろ民衆にしろ、聞き分けのなさは相変わらずのようで…。
 戦争と違って、地震には人智など及びもしない、というメッセージを、
 世界に発信できるのは日本だけであろう。
 そういう意味では、日本はもっと世界平和に貢献できる国だと思うのだが…。

・三島からの帰りの汽車の中から夕日の富士を仰ぐ
→富士山噴火は近いところで、1511、1560、1700~1708、1792にあった
→今後いつまた活動を始めるか、それとももう永久に休息するか、神様にもわかるまい
→しかし、こういう活動期があった富士山が、20世紀のいついつにまた活動を始めないと
 保証しうる学者もいないだろう
→川崎駅を通った時、ふと先日の「煙突男」のことを思い出した
=自分もどこかの煙突の上に登って「地震国難来」を絶叫して、地震研究資金の
 はした金でも募集したいような気持ちになったが、多分誰も相手してくれそうにない
=政治家も実業家も民衆も、10年後の日本のことさえ問題にしてくれない
=天下の奇人で、金をたくさん持っていそうで、100年後の日本を思う人でも
 探して歩くほかない
→汽車は東京に入って、高架線にかかると美しい光の海が眼下に波立っている
→7年前の(関東大震災による)すさまじい焼け野原も
「100年後」の恐ろしい荒野も知らず顔に、昭和5年の今日の夜の都を享楽している
・(昭和6年)5月に入ってから、防火演習や防空演習などが賑々しく行われる
→それ自体はけっこうなことだが、それなら火事や空軍より数百倍恐ろしいはずの、
 未来の全日本的地震、5、6大都市を一薙ぎにするかも知れない大規模地震に対する
 防備の予行演習をやるような噂はさっぱり聞かない
=愚かなる我ら杞人の後裔(=寺田)から見れば、
 秘かに垣根の外に忍び寄る虎や獅子の大群を忘れて
 アブラムシやネズミを追いかけ回し、
 はたきやすりこぎを振り回してから騒ぎしているような気がするのかもしれない
=これが杞人の憂いである
※日本は災害に関して言えば、「杞憂」ということは無いかも知れない。
 昔から地震や噴火に悩まされたこの国が、
 よその国と同じくというわけにはどう考えても行かない、
 と開き直ることも必要なのでは…。
 むしろ違いを打ち出す勇気が、この国には必要なのではないだろうか。

映画 『ザ・ライト ~エクソシストの真実~』(☆☆☆☆)

信じるか信じないか、というよりは、
信じていいのか悪いのか、って感じ映画。
もともと去年11月にニューヨークタイムス紙上で掲載された、
悪魔払いのためのカトリック神父の招集記事がベースで、
主人公のマイケル(コリン・オドノヒュー)も、
ルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)も、
実在の人物らしいのだが、
作中で起こることが正直非現実的すぎ。
釘吐き出すとか、あるはずのないブレスレットが、
ポケットから出てきたりドアノブに掛かってたり…。
手品じゃないんだから。

正直、映画観るまでは、
「エクソシスト≒心理カウンセラー」ぐらいに思ってました。
それは、ワシが無心論者だからなんだけど。
だから、マイケルにはシンパシー感じるわけ。

アミニズム的な神しか持たない日本人にはちょっとわからない、
キリスト教の違った側面を垣間見ることができる、
ちょっとホラーな、だけど興味深い作品。
もちろん、アンソニー・ホプキンスの怪演も見もの。
☆はちょっと甘いが、自身のせいで待たされてても、
観る価値のある作品だったので。

映画 『GONZO ~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』(☆☆☆)

アメリカに「GONZO」(風変わり、異常)と呼ばれたジャーナリスト、
ハンター・トンプソンがいた。
「いた」というのは、彼は2005年に自殺してしまったのだ。
彼は、浴びるように酒を飲み、
ドラッグ中毒者で、
スピード狂という、
一面においては見事なまでにワルなのだ。
しかし、モノ書きとして重要な、
好奇心と鋭い感性(嗅覚と言うべきか)を持ち、
暴走族から大統領候補まで幅広く、
かつエッジの利いた記事を連発して行った。
彼の手法は、単純に言えば体当たり。
暴走族の中に飛び込み、暴走族とともに暴走してみたり、
自分がキライな大統領候補を負けさせようと、
あることないこと書いてみたり。
彼の書く記事がおもしろく、
また正確であるから読者も飛びついた。

生き方、主掲載誌(『ローリングストーン』)、
好みの音楽と、
全てがロックだったと言えるかも知れない。
しかし、彼がカーターを大統領に押し上げてから、
全てが変わってしまった。
単純に言えば、有名になりすぎてしまったのだ。
現実離れした彼の生き方は、彼を偶像化させてしまった。
追う側から追われる側に変わり、
彼は当惑したのかも知れない。
有名な『キンシャサの奇跡』の取材に行きながら、
ただ遊んで帰ってきてしまうという大失態と、
目に余る乱行で奥さんに愛想をつかされ離婚されるというダブルパンチで、
彼はジャーナリストの第一線から退くことになる。

日本では許されるタイプではない、
とにかくハチャメチャなモノ書き。
三島由紀夫なんかと共通する面があると言えばあるが、
少なくとも私生活では正反対。
政治に対する影響力で言えば渡辺恒雄と対等以上に見えるが、
ハンターがフリーであることを考えると、
驚嘆に値するレベルとも言える。
とにかく枠にはまらないすごい人。
逆に言えば、こういう前例があるから、
アメリカの政治家は鍛えられてるとも言えるね。
日本のジャーナリストにも、
ああいうキレモノがいたら…、
多分弾かれちゃうんだろうなぁ…。

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-10

阪神08R 白鷺特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑪ハートシューター
  ○ ⑨ドリームセーリング
  ▲ ⑦シャイニータイガー

阪神09R 忘れな草賞(3歳OP 芝中)
  ◎ ⑥アルマフローラ   距離実績買って
  ○ ⑦ベルモントカントル 鞍上魅力
  ▲ ③シシリアンブリーズ 相手なりに走る
  △ ②サクラシオン    まだ底見せぬ

阪神10R 堺S(4上1600万下 D中)
  ◎ ⑫キクノアポロ
  ○ ⑭プレシャスジェムズ
  ▲ ⑥リバティバランス
  △ ⑤ディアビリーヴ

阪神11R 桜花賞(3歳GⅠ 芝短)
  ◎ ⑯ホエールキャプチャ
  ○ ⑮フレンチカクタス
  ▲ ⑰トレンドハンター
 大本命が直前に離脱して、一気に混戦模様。ココは素直に実績重視で。
 本命の⑯は前走重賞勝ちはもちろんのこと、
 レーヴディソール相手に惜しい競馬もしている。力勝負で劣るところは無いだろう。
 対抗には、フィリーズレビューを勝ち上がってきた⑮。
 数少ない阪神実績馬でもあるし、鞍上との相性も良好だ。
 3番手には、フラワーCを勝った⑰。
 こちらも阪神実績があるし、3連勝中と勢いもある。
 レース間隔が短いのが不安ではあるが、勢いを殺してないとも言える。

阪神12R マーチS(4上GⅢ D中)
  ◎ ⑮インバルコ
  ○ ④タガノジンガロ
  ▲ ⑬ピイラニハイウェイ
  △ ⑨ラヴェリータ
 本命は、間隔は空いたが地力上位の⑮。
 馬格はあるので、斤量増もそれほど堪えないだろうし、
 安定感も距離実績もあるので今回も勝負になると見る。
 対抗には、安定感抜群の④。
 前走で連勝こそ止まったが、連続連対は続いているので、
 今回も上位は堅いと見るが…。
 3番手には、前走OPを勝ち上がった⑬。
 休み明け3走はともに内容のある競馬なので、好調維持と見る。
 本命が間隔が開いて出走しているので、対抗、3番手ともに
 逆転のチャンスはあると見る。
 あとは、牝馬限定戦とはいえ地方重賞連勝中の⑨も、
 重馬場なら浮上の目はあると見る。

小倉10R 有明特別(4上1000万下 芝短)
  ◎ ②アイスカービング
  ○ ⑫バロンダンス
  ▲ ③メイショウフレアー

小倉11R 博多S(4上1600万下 芝中)
  ◎ ⑫ダノンスパシーバ
  ○ ⑨マイネルグート
  ▲ ⑦ドリームゴスペル

小倉12R 日豊特別(4上500万下 D中)
  ◎ ⑪マカリオス
  ○ ⑥スマイルタイム
  ▲ ③アキノグローブ

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-09

阪神09R 仲春特別(4上1000万下 D中)
  ◎ ⑨オーパスクイーン
  ○ ②グランドシチー
  ▲ ⑦ナリタスプリング

阪神10R 大阪-ハンブルクC(4上OP 芝長)
  ◎ ①ブラストダッシュ    阪神実績高い
  ○ ⑧ヤマニンウイスカー 連勝の勢いで
  ▲ ④ジャミール       鞍上魅力

阪神11R 阪神牝馬S(4上GⅡ 芝短)
  ◎ ④スプリングサンダー
  ○ ①カレンチャン
  ▲ ⑰レディルージュ
  △ ⑮サワヤカラスカル
 本命は、昇級戦だが連勝中の④。
 鞍上相性、距離相性、コース相性がともに良いという絶好の条件。
 地の利、人の和を得られれば初戴冠も充分だ。
 対抗には、坂に不安はあるが安定感はある①。
 惜しい競馬が続いているので、今回も粘り強い競馬に期待したい。
 3番手には、これも昇級初戦の⑰。
 坂のある競馬場の芝コースでは勝利実績は無いものの、
 ダートもこなせるパワフルさがあるので、これも連勝機と見る。
 あとは、阪神に戻って改めて期待の⑮。
 牝馬限定戦なら上位に食い込む余地は充分と見るが…。

阪神12R ニュージーランドトロフィー(3歳GⅡ 芝短)
  ◎ ④グランプリボス
  ○ ②ダノンシャーク
  ▲ ⑯リアルインパクト
 朝日杯フューチュリティSで連対した両馬は当然買い。
 1つ叩いて力のあるところを示した④を本命に。
 距離実績もあるし、またこの距離までなら買える馬だと見る。
 休み明けの朝日杯2着馬である⑯は3番手。
 ただ、鞍上は強化していると見ていいので、逆転の余地はあると見る。
 その間に割って入るのは、前走初のOPで惜しい競馬だった②。
 相手なりに走れそうな馬ではあるが、こちらは鞍上が弱ってるのが気がかり。
 馬の力を信じてみる。

小倉10R ネモフィラ賞(3歳500万下 芝中)
  ◎ ⑦ロングスローイン
  ○ ⑧アストリンジャー
  ▲ ⑫シャイニンロミオ

小倉11R 天草特別(4上1000万下 D中)
  ◎ ⑪ナムラブレット
  ○ ⑫パシコジュリエ
  ▲ ⑨ゴーアップドラゴン

小倉12R 有田特別(4上500万下 芝短)
  ◎ ⑪サアドウゾ
  ○ ⑬ファンドリノチカラ
  ▲ ⑥スイートライラ

「新・中央競馬予想戦記」今週の反省 2011-(11)

4/2の結果
 2勝(日経賞、由布院特別) 1分(コーラルS) 4敗
  回収率 50.6%

4/3の結果
 1勝(高千穂特別) 1分(マーガレットS) 5敗
  回収率 31.1%
  年間回収率 66.3%
  通算回収率 70.7%

各レースの反省
4/2阪神09R 明石特別(×)
 4番人気だが休み明けのデルフォイが勝利。
 スタートも良かったようなので、状態万全だったということだろう。
 3歳時に重賞2着の実績があるが、その実力は伊達ではないということだろう。
 本命に推したマイウェイは10着に惨敗。
 もともと出遅れ癖あったらしいし、そのせいか脚質も追込。
 展開や馬群に左右されやすいことだろう。とりあえず今回は不発。
4/2阪神10R コーラルS(△)
 トップハンデの3番人気馬セイクリムズンが勝利。
 フェブラリーSで大敗する前は重賞で連勝していたわけだから、
 OPでは格が違ったということなのか。
 馬格もあるので実際ほど斤量も響いてないのかもしれない。
 3番手評価のインペリアルマーチが2着、
 本命のナムラタイタンが3着に入りワイドはゲットできたものの、
 1番人気-2番人気の組み合わせなのでトリガミ。
 ナムラタイタンは、OPまでが限界なのかなぁ…。
4/2阪神11R 日経賞(○)
 順位まで完璧。人気順とはいえ、毎回こうならラクなんだけどねぇ…。
 ローズキングダムがトゥザグローリーをマークするような展開で直線に入ったが、
 追い出してからの反応に差があった。
 最後には追い脚の鈍かったペルーサにも差される有様。
 とはいえ今回は、前走よりも斤量が増えているわけだし、
 条件次第ではまだ見限れない馬といえなくもない。
 上位馬は軒並天皇賞(春)に向かうだろうが、
 今回の中では12㎏増で4着に入ったマイネルキッツなんかは、
 実績もあるし体重が減ってくれば再戴冠もあるのでは…。
4/2阪神12R 中山牝馬S(×)
 3番手評価で10番人気のレディアルバローザが勝利。
 阪神芝コースの勝率5割という地の利を活かした結果となった。
 今後も阪神コースでは無視できない存在だろう。
 2着には14番人気のフミノイマージン、
 3着には13番人気のコスモネモシンが入り、3連単200万馬券の大波乱。
 本命に推したアドマイヤテンバは17着に惨敗。
 格上挑戦で連闘の上に、ハイペース競馬の3番手と、
 いろいろと厳しい競馬だった。
 ひとまず、自己条件に戻ってもう少し力をつけた方が良さそうだ。

4/2小倉10R 芝桜賞(×)
 11番人気のビットスターダムが勝利。
 荒れた内馬場をものともしないパワフルな差し脚を披露してくれたが、
 負け続きだしテン乗りだし、買えるポイントがないよなぁ…。
 本命に推したコーラルビューは14着に惨敗。
 3~4コーナーでズルズル後退しているのは、
 他馬にひるんだせいなのか、それとも単に経験不足なせいなのか…。
4/2小倉11R 由布院特別(○)
 本命のジョーメテオが順当に勝利。
 2着に11番人気のメイクアダッシュが入ったので、
 2番人気の複勝でも190円とまあまあの回収。
 前走も掲示板を外したとはいえ着差が少なかったので、
 相変わらず状態は良好のようだ。
 ただ、当てにあるタイプではないので、昇級即通用というわけにはいかないだろう。
4/2小倉12R 日田特別(×)
 10番人気のレディパレードが勝利。
 500万に上がってから3戦、負け続けていたわけだから、
 コレはテン乗りの勝浦騎手がうまく乗ったと言うべきか。
 本命に推したパトリックバローズは12着に惨敗。
 テンで行き脚がつかず、そのままズルズル後退。
 外めの枠を引いたせいも少しあるかもしれないが、
 基本的に芝ではスピード不足。ダート専門と考えるべきかなぁ…。

4/3阪神09R マーガレットS(△)
 8番人気のクリアンサスが勝利。
 芝1400mで2勝の実績を挙げており、
 本命で同じく芝1400mで2勝のシャイニーホークも3着に入っているので、
 距離適性が出た結果になった。
 2着に2番手評価のプランスデトワールが入ったので、
 ワイドは取れたが人気サイドなのでトリガミ…。
4/3阪神10R 難波S(×)
 馬体重が減ってるかどうかわからなかった対抗のストロングリターンが勝利。
 素直に買ってればなぁ…。
 代わりに本命にしたシルクアーネストは惜しくも4着。
 差し馬なのに内枠に入ったので、位置取りが難しかっただけかもしれない。
 しかし、やはり後ろから行く馬というのは馬群をさばく必要がある分、
 どうしても枠順とか相手関係に注文がつくのがなぁ…。
4/3阪神11R 大阪杯(×)
 1着には本命のヒルノダムールが入着。
 しかもレコード勝ちのオマケ付き。
 なかなか勝ち切れない馬だったが、いよいよ本格化なのかもしれない。
 とはいえ、対抗のキャプテントゥーレは5着、
 3番手のタッチミーノットは6着止まり。
 キャプントゥーレには展開が厳しかったし、
 タッチミーノットは長距離輸送があまり得意ではないのかもしれない。
4/3阪神12R ダービー卿チャレンジトロフィー(×)
 勝ったのは8番人気のブリッツェン。
 昇級戦ということで斤量は恵まれていたが、
 テン乗りいうことでちょっと手が出しにくかった。
 柴田善臣騎手がうまく乗ったということだろう。
 本命に推したキングストリートは13着に惨敗。
 スタートダッシュでちょっと立ち遅れたのがすべてか。
 使い詰めで調子落ちしているのかもしれない。

4/3小倉10R 高千穂特別(○)
 対抗評価で7番人気のスマートグリットが勝利。
 本命のマイネルプリマスも2着に入り、複勝ゲットも、
 馬連もったいなかったなぁ…。
 前走(大宰府特別)ではマイネルプリマスが先着
 (4着、スマートグリットは5着)したが、
 ともに乗り替わりでスマートグリットの方が格上の騎手が乗ったところが、
 今回の逆転の要因か。なんやかんや言っても武豊の弟ですな。
4/4小倉11R オラシオンS(×)
 4番人気のエーシンヴァーゴウが勝利。
 休み明けとはいえ距離実績が高かったので、地の利を活かした結果とも言えるだろう。
 2着に6番人気のダノンブライアンが、
 3着には10番人気のインプレスウィナーがそれぞれ入着し、3連複万馬券。
 本命に推したシゲルモトナリは惜しくも5着。
 しいて言えば、持ち時計の差なのかなぁ…。
 そうなると、正直これ以上の上昇は望めなさそうだなぁ…。
 なお、3番手に推していたメイショウボンハオは競走中止。
 予後不良ということになったようです。謹んでご冥福をお祈りいたします。
4/4小倉12R 久留米特別(×)
 対抗評価で1番人気のボタニカルアートが勝利。
 ダート実績こそ無いが、持ち時計は良かったので
 スピード勝負では負けない素地はあった。
 一方の本命ベストフェットは5着止まり。
 切れ味が全然ないので、もっと前で競馬しないと、今後も厳しいかもなぁ…。

焼け太りモードは2週であっさり終了。
単に、ちょっとついてただけですね。
相変わらず得善に買えないので馬体重に泣かされてます。
まぁ、直前に買うのも、また善し悪しなんですが…。
来週は桜花賞
本命のレーヴディソールの戦線離脱により、一気に混戦模様。
逆に言えばドカンと当てるチャンスとも言えますが、買い方が買い方なのでねぇ…。
来週の買い方は以下の通り。
 阪神:条件戦=複勝1点買い OP以上=ワイド
 小倉:条件戦=複勝1点買い OP以上=馬連

どうして人間って法則性が好きなんだろう? 時事雑感(昭和6年1月 『中央公論』より)-②

今回は、「あるあるネタ」みたいなお話です。
でも、寺田先生の懐の深さというか、
先生の知的好奇心の豊富さには本当に驚かされる、
っていう内容です。

(2)金曜日
・時の総理大臣、浜口雄幸が乱暴な若者に狙撃された=1930(昭和5)年11月14日
・前にある首相(原敬)が同じ駅(東京駅)で刺された=1921(大正10)年11月4日
・さらにそれ以前に某が殺された
この3件の共通点=これらが金曜日に起きた、ということ
こういう話が巷間でもてはやされたが、
実際そう言われたら誰でもちょっとは不思議な気がしないわけにはいかない
(分析)
・ある特定の事柄が3回相互に無関係に起こる
・おのおのが7つの曜日のいずれに起こる確率が均等
→以上の仮定のもとで3回続けて金曜日に起こる確率は…
   7の3乗分の1=1/343
→しかしこれは、木曜が3度来る確率や任意の他の組合せ(例:木金土)などととも同じ
→しかし、「木金土」という組み合わせで起こっても誰も不思議に思わないのに、
 なぜ同じ珍しさの「金金金」を不思議がるのか
→同じ曜日が続く確率=7/343  それ以外=336/343
→種別比で言えば、『1:48』
→人々の不思議はこの対比から来ることは明らか
→「3つ同じ」という場合だけを特に取り出して一方を祭り上げ、
 「同じでない」というのを十把一絡げに安く踏んで同じところに押し込むこと
=抽象的な立場からは無意味だが、
 人間的な立場からはいろいろと深い意味があるように思われる
→これを少し突っ込んで考えてみると、ずいぶん重大な問題に触れて来るのでは?
→今回はそんなに深い話をするのでは無く、
 例えば今回と類似の事件が金曜日以外に起きていても、
 人々ははじめから捨ててしまって問題にしない、ということが、
 科学者の目で見た時に少しおかしく思われる
→今回の場合は、偶然「ノトリアスに有名な(=悪名高い)金曜日」、
 耶蘇(=キリスト教徒)の金曜(注1)だったため、ことさらに曜日が問題となり、
 過去の総理大臣の場合を当たってみると、それがちょうどまた金曜だった。
→そうして過去の中からもうひとつの金曜日が拾い出されたというのが、
 実際の過程だろう
(注1)耶蘇の金曜日が悪名高い理由
 ・キリストの死
 ・アダムが生まれた
 ・アダムが禁断の実を食べた
 ・アダムが死んだ
  →これらが全て金曜日に起こったため、キリスト教では金曜日が
   ことさら忌み嫌われているらしい

※こういう、デジタルには割り切れない話ってよくありますよね。
 そういうのが積もり積もっていくと、「ゲン担ぎ」とか「ジンクス」とかになるんでしょうけど。
 あと、キリスト教の金曜日って、調べると結構いろいろな意味があったんですね。
 ちょっと驚きでした。

別の「金曜日」の話
寺田は過去何十年の間、ほとんど毎週のように金曜日には、深川の某研究所(注2)
通っていた
 (注2)寺田の所属していた深川の研究所には、水産講習所と航空研究所
     (ともに深川町越中島)があるが、後述の移転という記述から、
     航空研究所のことと推測される

→電車に乗ってる時間も長いが、駅から研究所までが遠く、道も悪い
→特に雨の降る日などは、この金曜日がいっそう苦になる
→妙なことに、金曜に雨の降りまわりが来ると、毎週のように雨が降る
=前日まではいい天気だと思っていても、金曜の朝にはもう降っているか、
 さもなくば行きは晴れていても、帰りには雨になる
→逆に晴れの巡り合わせになり出すと、それがまた何週も続く
=もちろん、他の曜日の巡り合わせは度外視
→これも、自分が注目し期待する特定の場合の記憶だけが蓄積され、
 これに当たらない場合は全部忘れられるか、
 あるいは採点を低くして値踏みされるせいかも…
→しかし必ずしもそういう心理的な事実のみではなく、
 実際に科学的な説明が幾分付け得るかも…
→気圧変化にしても、ほぼ一週間に近い周期あるいは擬似的周期が
 現れることはしばしばある
(例1)『三寒四温』(朝鮮の言葉)
    →これはまさに7日の周期を暗示
(例2)寺田が先年見た、東京における冬季の日々の気圧の曲線
    →著しい7日ぐらいの周期を見た
    →気圧についてはすでに専門家の真面目な研究もある
    →時々同じ週日に同じ天気が巡ってきても、それほど不思議ではない

深川の研究所(航空研究所)が(東京)市の西郊(上目黒駒場)に移転
→この新築へはじめて出かけた金曜日が雨
→それから4週間か5週間続けて金曜日は天気が悪かった
=「耶蘇の祟りがこんな所にまで…」と冗談を言ってみたりした
→天気のいい金曜の巡り合わせが数週間続く
→そんな美しい金曜の昼食時に濱口首相が襲われた話を聞き知った
→その後も好天の金曜日が続いている
→昼食後に研究所の屋上に上がって武蔵野の秋を眺めながら、
 「もう一度金曜日の不思議をよく考えて見なければ」と思う
※現代でも「週末になると、やたら雨降るよなぁ」なんてこと、ありますよね。
 期待を裏切られ続けたりすると、記憶に爪痕残したりするんだと思うんです。
 そう考えると、この辺の話って深めていけば脳科学の分野とも無関係で
 なくなってくるかもしれませんね。

良くも悪くもオリジナリティが大事! 時事雑感(昭和6年1月 『中央公論』より)-①

前回は、思ったほど災害に関係なかった話を取り上げたが、
寺田のまた違う一面を見てもらえたと思う。
今回からの「時事雑談」は、またかなり興味深い話が続く。
3つの話が1作に入っているので、
前回同様お題別でお送りいたします。

(1)煙突男(Wikipediaに項目有)
ある紡績会社(富士瓦斯紡績川崎工場)の労働争議で若い肺病の男が…
・工場の大煙突の頂上に登って赤旗を翻して演説
・そのまま頂上に100何十時間(細かく言えば130時間強)も居座った
・そのうち、だんだん見物人も増え、わざわざ遠方から汽車で見物に来る者さえ現れた
・野次馬相手の屋台店まで出るほどの人だかり
・争議の解決後、寺田の行く研究所で屋上の一群向かって下の軍人が、
 「争議は解決したから、もう降りてこい」とからかう
・同じく争議解決後、ある大学の運動会でも煙突男のおどけた人形が
 余興に出され喝采を浴びた
→こうしてこの肺病の一労働青年は日本中の人気者となり、
 その波動はまたおそらく世界中の新聞に伝わっただろう

寺田は、この男のしたことが、何ゆえこれほど人の心を動かしたのかを考えてみた
・新聞というもの勢力のせい(マスコミの伝播力の強さ)
・煙突男の所業のオリジナリティに対する賛美に似たあるもの
・その独創的計画をどこまでも遂行しようという耐久力の強さに対する嘆賞に似たあるもの
一方で寺田は、冷ややかな目にも注目
・彼は、不治の病を自覚して死に場所を求めていたに過ぎない
・一種の気違いの所業
→これら全ての見方に一理あるのだろうと寺田は考えるが、ふと寺田は、
 『彼が自分の研究室の一員であったとしたら』と考え始める。
=誰の真似でも無い、そうして甚だ合目的(何らかの目的に適合した)な
 この一つの所業を、自分の頭で考えついて、そうしてあらゆる困難と戦って
 それを最後まで遂行できる人間が、もし充分な素養と資料とを与えられ、
 そうして自由にある専門の科学研究に従事できたら…
→どんな立派な仕事ができるかも知れない、という気がした
※現代においても一理あると言えなくもない話
 (例:秋葉原の歩行者天国にトラックで突っ込んだ話)。
 とくに現代はネットの存在によって、伝播力はさらに高まってるし、
 やたらめったら『ネ申』が降臨するご時世。
 そういう意味で言えば、現代はチャンスが少ない不幸な時代なのかもしれない。

日本人には独創力と耐久力に欠けると言われていた
→いかなる程度まで統計的事実があるかは分かりかねるが、
 少なくとも学術研究の方面で従来この2つのものがあまり尊重されなかったことは
 疑いも無い事実
→従来誰もあまり問題にしなかったような題目をつかまえ、
 あるいは従来行われなかった、毛色の変わった研究方法を遂行しようとする者は…
 ・誰からも相手にされない
 ・陰であるいはまともにバカにされる
 ・正面の壇上から叱られる
のいずれかの目に遭う
→それにも構わずいつまでもその研究に執着していると、しまいには気違い扱いされ、
 その暗示に負けて本当に気違いになるか、周りを固められて八方ふさがりになる
=そういう風変わりな学者が逆境に沈むのは仕方ないことかもしれない
→しかし感情は感情として、本当の学問のために冷静な判断を下し、
 泥土によごれた玉を認めることができたら、世界の、あるいは我が国の学問も、
 もう少しどうにかなるかも知れない
=日本人の仕事は、それがある適当な条件を備えたパッス(≒通行手形)を
 持つものでない限り容易には海外の学界に認められにくい
→そうして一度海外で認められて逆輸入されるまではなかなか日本の学界では
 認められないことになっている
→多くの人から「あんなつまらないこと」と言われるような事柄でも、
 深く研究して行けば、案外非常に重大で有益な結果が掘り出されうるもの
=自然界に古いも新しいも無く、つまらぬものもつまるものもない
→それを研究する人の考えと方法が新しいか古いか、などが問題
(例)昭和5年ノーベル物理学賞受賞のインド人、ラマンの場合
 ・インドの大学(マドラス管区大学)を卒業してから
  衣食のために銀行員の手伝いなどを勤める
 ・勤めながら楽しみにケンブリッジのマセマティカル・トライポス(注1)
  問題などを解いてイギリスの学者に見てもらったりしていた
   (注1)英国学士院の優等卒業試験。相当難しいらしい
 ・そのうち見出されて、カルカッタ大学の教授となった
 ・初期は、振動の問題や海の色の問題など、特に先端的でもない、
  古色蒼然とした研究課題を自分だけは面白そうにこつこつとやっていた
 ・そのうちのティンダル効果(注2)の研究が、
  いつの間にか現代物理学の前線に向かって密かに搦め手から接近。
   (注3)チンダル現象とも言う、光の物理化学的現象の一つ。詳細はWikipedia参照
 ・分光器の入手とともに、「ラマン効果」(注3)と呼ばれる一つの発見を手に入れる
   (注3)物質に光を入射したとき、散乱された光の中に入射された光の波長と異なる
      波長の光が含まれる現象。
      分子構造や状態を知るための非破壊分析法に用いられる(Wikipediaより)

→寺田が見るところ、ラマンも少し変わった人と思われる
=多数の人が血眼になって追いかけているいわゆる先端的研究に、
 一見背を向けてのんきそうに骨董いじりをしているように見えて、
 思いもかけない間道を先回りして突然先端科学の前に躍り出して笑っているような感じ
→もっとも、にわかにラマンの真似をしてもうまくいくというわけではない
=ただ、そういう毛色の変わった学者たちのことも長い目で見守ってあげて欲しい
※物理学上の難しい話がいろいろと出てくるが、
 当時から役に立たなそうな研究をしている者(寺田も含まれるのか?)に、
 日本の学界は冷たかったということ。
 そして、「爆笑問題の日本の教養」なんかを見てもわかるように、
 ここに書かれているような流れも相変わらずということが言えそうだ。
 あと、「継続は力なり」、ということなんですかねぇ。

ラマンの話と煙突男の話は直接は関係ない
→しかし、ともに人まねではないことと、根気強いという点では似通っている
→オリジナリティがないと言われる国の昔話には、
 人まねを戒める説話が多いのも興味のあること
→労働争議という、はなはだオリジナリティのない運動の中からこういう
 個性的でオリジナルなものが出現して喝采を博したことも、
 ひとつ不思議な現象であると言わなければならない
※日本にも「花咲じいさん」や「舌切雀」など、人まねを戒める昔話が少なくありませんなぁ。
 今の日本などを見ても、相変わらずフォロワーばかりだし、
 右へならえしてむしろ安心すらしているようにも思われる。
 正直、中国や韓国のことは言えませんな。
 あと、話によると「制限されている方が特化された技術がより研ぎ澄まされる」らしいので、
 そういう意味ではオリジナリティのない労働争議の方が、
 むしろ新しいものが生まれる可能性があったのかもしれない。

深遠なる空中放電の世界 怪異考(昭和2年11月 『思想』より)-②

②「頽馬」、「提馬風」、「ギバ」
・伝説の内容=馬を襲って斃死(野垂れ死に)させる魔物

・寺田の仮説Ⅰ=「セントエルモの火」などと類似する空中放電現象の類

・磯清(『民俗怪異篇』の著者)の説
 A:旋風のようなものが襲来して、その際に「馬のたてがみが一筋一筋に立って、
  そのたてがみの中に細い糸のような赤い光が差し込む」と、馬は間もなく死ぬ
  その時、もし「すぐに刀を抜いて馬の行く手を切り払う」と、
  その風が逸れて行って馬を襲わない
 B:「玉虫色の小さな馬に乗って、猩々緋(黒みを帯びた深い紅色の織物)
  のようなものの着物を着て、金の瓔珞(≒宝冠)をいただいた」女が、
  空中から襲って来て「妖女はその馬(=子馬)の前足をあげて被害の馬の口に当てて、
  後足を耳からたてがみにかけて踏みつける。つまり馬面にひしと組みつくのである」。
  この現象は短時間で消え、馬は倒れる。
 →両説は「馬の頭部の近辺にある異常な光の現象が起こる」という点で類似

・この怪異の起こる時間
 濃州(岐阜県)では4月から7月で、5月6月が特に多い
 武州、常州(東京、埼玉、茨城近辺)で4月から7月

・怪異の起こる天候=晴れては曇り、曇っては晴れる≒天候の不安定な日

・怪異の起こる時間=午前8時~午後4時の間。特に午後

・怪異の起こる場所=(例)一里塚

・馬を怪異から救う方法
 A:ギバが襲ってきた時に、半纏でも風呂敷でも筵でも、
  そういうものを馬の首からかぶせる
 B:馬の尾の上の背骨に針を打ち込む
  →Aほど重要ではない
 C:普段からのギバよけとして、馬に「大津東町上下仕合」と白く染めぬいた
  腹あてをさせる

・怪異の姿形
 A;美濃=白虻のような、目にも見えない虫
 B:常陸=大津虫と呼んでいて、玉虫色をしていて足長蜂に似ている

・寺田の仮説Ⅱ
 A:旋風
  →馬は急激な気圧降下のために窒息でもするか、内臓の障害を起こすだろう
  →多くの場合、雷雨現象と連関して起こる
  →これではまじないの意味がわからなくなってしまう
 B:空中放電(仮説Ⅰと同様)
  →「たてがみが立ち上がる」、「光の線条が見える」、「玉虫色の光が馬の首を包む」
   といったことが、全て生きた科学的記述としての意味を持ってくる
  →「衣服などで頭を覆う」、「腹部を保護する」ということも、
   電気の半導体(衣服、腹あて)で馬の体の一部を被覆して、
   放電による電流が直接その局部の肉体に流れるのを防ぐ、
   という意味に解釈されてくる
  →放電現象は夏の、日中に多いことは周知の事実
  =時間分布もこれとよく符合する

・最後の疑問
 =馬のこの種の放電に対する反応が実際どうであるのか?
 =人間には何らの害も及ぼさない程度の放電によって、馬が斃死しうるかどうか
 →馬は特に感電に対して弱い(専門家の意見)
 →実験室で高圧電流を用いれば実験も可能だが、
  それが怪異を完全に再現したものと言えるかどうかにも疑問が残る

※やや専門から外れるためか、正体に関しては結構控えめ。
 しかし、それこそ放電実験を行える環境も当時より良くなっているようだし、
 この方面に関してはO槻教授辺りの方が専門のような気がするので、
 時間があったら誰かに取り組んでもらいたいですな。
 ちなみに、この随筆の末尾に「機会があれば後を続けたい」と書かれている。
 昭和10年末に寺田は死んでしまわれるし、
 この後日本は戦争に突入していくこともありそれらしい随筆はないようだが、
 まぁO槻教授みたいな人も現代にいることだし
 そういう意味では寺田の思いは現代にも息づいているように思われるのだが…。

オカルトだってやっちゃうよ。 怪異考(昭和2年11月 『思想』より)-①

第2期は、取り上げる作品を時系列順で紹介。
1作目は、現存する『思想』(文芸春秋社刊)という雑誌に掲載された、
『怪異考』という作品。
既に理化学研究所研究員や東京帝国大学地震研究所所員などの要職を勤めながら、
一方ではこういった雑誌でオカルトの話を書くという、
お茶目というか探究心旺盛というか…。
現代に生きておられたら、テレビが放っておかないでしょうな、きっと。

物理学の学徒としての自分
=日常身辺に起こる自然現象に不思議を感ずることは多い
→古来のいわゆる「怪異」なるものの存在を信ずることはできない
→怪異を目撃した、という人事的現象としての事実は否定しない
→我々(=科学者)の役目は、それらの怪異現象の記録を、
 現代科学上の語彙を借りて翻訳するだけのことでなければならない
=錯覚や誇張、さらに転訛(≒言葉のすり替え)のレンズによってはなはだしく
 ゆがめられた影像から、その本体を言い当てなければならない
→しかし、現象の実態が詳らかでない以上、できることと言えば、あるだけの材料から、
 科学的で合理的な一つの「可能性」を指摘することぐらい
=「もっともらしい仮説」ぐらいまではこぎつけられる
※現代でもオカルトに挑む科学者は少なくないが(O槻義彦とか)、
 寺田ほど権威のある(世間に認知しされていたかどうかは不明だが)ひとがやる例は、
 あまりないんではなかろうか。
 しかも、謙虚。

①「孕のジャン」
・『孕』=高知の海岸に並行する山脈が浦戸湾で中断されたその両側の突端の地
 (宇津野山、大畑山)とそれに挟まれた海峡とをひっくるめた地名

・伝説の内容(『土佐今昔物語』より)
「孕の海にジャンと唱うる稀有のものありけり。
 たれしの人もいまだその形を見たるものなく、
 その物は夜半にジャーンと鳴り響きて海上を過ぎ行くなりけり。
 漁業をして世を渡るどちに、夜半に小舟浮かべて、あるは釣りをたれ、
 あるいは網を打ちて幸多かるも、このも海上を行き過ぐればたちまちに魚騒ぎ走りて、
 時を移すともその夜はまた幸なかりけり。
 高知ほとりの方言に、ものの破談になりたる事を『ジャンになりたり』というも、
 この海上行き過ぐるものよりいでたることなん語り伝えたりとや」

・土佐郷土史研究家の寺石正路氏の意見
 A:「ジャン」の意味の転用に関する上記の説の誤謬を指摘
 B:諏訪湖の神渡り(御神渡り)の音響の例を引いて、
  『孕のジャン』は「何か微妙な地の振動に関したことではないか」と述べた

・寺田が幼少時に老人から聞いた話
 =『ジャン』の音響とともに「水面にさざ波が立つ」と聞いた

・寺田の仮説
 =音の原因は昆虫か鳥類の群れが飛び立つ音では?
 →『孕のジャン』は夜半に起こる現象だし、
  魚が釣れなくなることが確実であるとするならば、空中の音波のためとは考えにくい

・筑波山の北、柿岡の盆地(現在の茨城県石岡市柿岡)での出来事
=寺田は、当地では珍しくない「地鳴り」の現象を数回体験
→神来(インスピレーションの訳語))的に、「孕のジャンの正体はこれだ」と感じた
(理由)
 A:地鳴りの音は、考え方によっては『ジャーン』とも形容されうる種類の雑音であること
 B:当地の地盤の性質、地表の形状や被覆物の種類によっては、いっそう『ジャーン』と
  聞こえやすくなると思われたから
 C;一方から一方へ「過ぎ行く」音で、それが空中ともなく地中ともなく
  過ぎ去って行くのは、実際他に比較するものの無い奇妙な感じを
  起こさせるものだったから
 D:極めて短周期の振動があり、これが水中を通ればさざ波も起こるだろうし、
  魚類の感覚器にも何らかの作用を与えるに違いない
以上より、『孕のジャン』≒『地鳴り』とするならば、
地震学上のスペキュレーション(思惑)が働く
=『ジャン』の記録は100年前から存在する
 (当時の現象か過去の事として書いたかは不明だが)
→土佐における大地変の記録は、
 西暦684年天武天皇の時代の地震(日本書紀)からある
→その後、慶長9(1604)年、宝永4(1707)年、安政元(1854)年と、
 少なくとも3回の大地震が知られている
→これらに代表される近くの歪は、自身の無い時でも常にどこかに、何らかの形で存在
→適当な条件を備えた局部の地殻があれば、そこに対し小規模の地震、
 すなわち「地鳴り」の減少を誘起しても不思議はない
→この仮説をもって孕の地形をみると、明瞭な地殻の割れ目であると言える
→ただし、この断層は非常に古い地質時代に生成されたと考えられるので、
 そんな古傷が現在の歪に対して時々過敏になるかどうかは不明
→宝永~安政期に特殊な歪を生じたために『孕のジャン』が一時現れ、
 近年はその歪が調整されて変動が起こらなくなったのでは?
→漠然と慶長、宝永、安政の3地震の周期から考えて、
 今後問題10年ないし100年の間に起こると考えられる強震が実際起こるとすれば、
 その前後に何事かありはしないかという暗示を次の代の人々に残すだけのこと

※コレに関しては故郷でのエピソードだし、自分の研究分野である地震にも
 関わりのあることのようだから、けっこう断定的に書いている。
 今回の地震では四国の方にはそれほど影響はなかっただろうが、
 阪神大震災もあったことだし『孕のジャン』が目覚める可能性も
 皆無ではないかもしれない。
 と、物理学者でもないワシが言っても全然説得力無いんだけどね。

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-03

阪神09R マーガレットS(3歳OP 芝短)
  ◎ ⑪シャイニーホーク  距離実績高い
  ○ ⑱プランスデトワール 鞍上戻って
  ▲ ④キタサンフクジン   相手なりに走る
  △ ①アンシングロイヤル 連勝の勢いで

阪神10R 難波S(4上1600万下 芝中)
  ◎ ①シルクアーネスト
  ○ ⑰ストロングリターン
  ▲ ④タガノエルシコ
  △ ⑨バルバレスコ

阪神11R 大阪杯(4上GⅡ 芝中)
  ◎ ⑧ヒルノダムール
  ○ ⑤キャプテントゥーレ
  ▲ ④タッチミーノット
 本命は、惜しい競馬の続く⑧。
 勝ち切れなくはあるが、大崩れも無いので、連軸向きと見る。
 対抗には、休み明けを1つ叩いた⑤。
 前走はヴィクトワールピサとの皐月賞馬対決に敗れたとはいえ、
 相手はまさに絶頂期だったわけだし、こっちの内容も悪くない。
 3番手には、休み明けの昇級戦を勝ち上がって勇躍を期す④。
 実績面ではさすがに劣るが、勢いでは劣らないと見る。

阪神12R ダービー卿チャレンジトロフィー(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑪キングストリート
  ○ ②ダンツホウテイ
  ▲ ⑤ライブコンサート
  △ ⑬スズジュピター
 本命は、前走ようやくOP初勝利を決めた⑪。
 さすがに斤量は見込まれたが、重賞2着の実績もあるし、
 ココは連勝機と見る。
 対抗には、こちらも前走で初OP勝ちを決めた②。
 ⑪とはファイナルSで対戦しており、斤量1㎏差あったとはいえ先着。
 今回はさらに斤量差が増えているので、逆転も充分。
 3番手には、阪神実績の高い⑤。
 前走は慣れないダート戦ということで、度外視でも良さそう。
 地の利を活かせば、実績上位だし逆転も充分と見る。
 あとは、昇級戦だが斤量魅力の⑬を押さえておく。

小倉10R 高千穂特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ①マイネルプリマス
  ○ ⑦スマートグリット
  ▲ ③マイネルレイン

小倉11R オラシオンS(4上1600万下 芝短)
  ◎ ③シゲルモトナリ
  ○ ⑪ユメイッポ
  ▲ ⑦メイショウボンハオ

小倉12R 久留米特別(4上500万下 D中)
  ◎ ⑤ベストフェット
  ○ ⑧ボタニカルアート
  ▲ ⑯グラスブレイド

「新・中央競馬予想戦記」 2011-04-02

阪神09R 明石特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑦マイウェイ
  ○ ④マツリダガッツ
  ▲ ⑪ブレイクナイン

阪神10R コーラルS(4上OP D短)
  ◎ ⑧ナムラタイタン    距離実績高い
  ○ ⑦ティアップワイルド  阪神実績高い
  ▲ ⑮インペリアルマーチ 連勝の勢いで

阪神11R 日経賞(4上GⅡ 芝長)
  ◎ ①トゥザグローリー
  ○ ⑤ペルーサ
  ▲ ⑨ローズキングダム
 4歳の実力馬がそろったこのレース。
 本命は、前走京都記念を勝った①。
 阪神コースは相性が良さそうだし、距離もまぁなんとかなるでしょう。
 対抗には、鞍上との相性が良い⑤。
 休み明けだが、高レベルの相手でもそれなりには走れる。
 出遅れなければ、逆転も充分。
 3番手には、こちらも休み明けだがGⅠ2勝の⑨。
 問題は前走の敗因と斤量。
 馬格があるわけではない上にハンデ戦の前走より斤量を背負わされているのが、
 果たしてどう出るか。試練の1戦だ。

阪神12R 中山牝馬S(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑧アドマイヤテンバ
  ○ ⑱カウアイレーン
  ▲ ⑭レディアルバローザ
  △ ⑮ワイルドラズベリー
 本命は、いまだ条件級ではあるが、その分斤量が魅力の⑧。
 しかも血統が魅力的で、血が目覚めれば一気の戴冠も充分と見る。
 対抗以下はハンデ戦らしく混戦模様。
 牡馬相手にもそれなりに戦えている⑱を対抗に、
 阪神コースに替わって浮上の⑭を3番手に、
 休み明けでも前走が評価できる⑮を4番手にそれぞれ置く。

小倉10R 芝桜賞(3歳500万下 芝短)
  ◎ ⑪コーラルビュー
  ○ ⑫マイネルロガール
  ▲ ④テイエムアモーレ
  △ ②カナエチャン

小倉11R 由布院特別(4上1000万下 D中)
  ◎ ⑫ジョーメテオ
  ○ ⑮ダオントレビアン
  ▲ ⑥ヘリオスシチー

小倉12R 日田特別(4上500万下 芝中)
  ◎ ⑨パトリックバローズ
  ○ ④ケージーカチボシ
  ▲ ⑦ウインディーリング
  △ ③ジャストルーラー

映画 『ありあまるごちそう』(☆☆☆)

「合理化とはなんであるか?」と問われたら、
きょうのワシは、
「不確定要素を排除すること」と答えるだろう。
農業や漁業における「合理化」とは、
例えば天候や土壌成分、魚群のムラなどの
不確定な要素を排除し、
ビニールハウスで囲い、
土を使わず養分だけを直接与え、
ノルマに達するまで網を張って海中を引っかき回す、
ということになるだろう。

そうして現代は、人生まで合理化されてしまった。
周りには食べ物が溢れ、日本に住んでる限り、
食うに困ることは多くあるまい。
将来の病気や事故といった不確定要素に備えて高額の保険に入れば、
日々安穏と暮らせるだろう。
もっとも、必ずしもそうでないことが、
奇しくも実証されてしまったわけだが…。

合理化された食糧や人生が作られた結果、世の中はどうなったか。
日々、何万人分にも相当する食糧が先進国で捨てられる。
食糧メジャーの作る安い食糧が世界を席巻し、
地場の産業を破壊する。
その安い食糧を作るために、大量の石油が使われる。
石油や穀物に、保険会社が運用益をあげようと、
預かった保険金を投資すると、
石油や穀物の値段が需要や供給に関わりなく上昇する。
これらを輸入に頼る国は、これらを手に入れる量が減る。
石油危機や食糧危機が起き、
いくつかの国では国そのものが実際にひっくりかえってしまった。
一部の人間が合理化の利益に浴している間に、
多くのそうでない人が苦しんでいる。
これで、果たして「合理化」が正しいと言い切れるのだろうか。

だいたい、「合理化された人生」って楽しいだろうか。
人生は、ままならないから楽しいんじゃないだろうか。
だから、ギャンブルが娯楽として成立し、
人々を熱狂させるのであって、
不確定要素を排除した人生とは、
要するに先の見えた人生という事じゃないんだろうか。

映画 『フードインク』(☆☆☆)

この手の作品は過去に、
『命の食べかた』や『キング・コーン』など
いくつか観ているが、
ダブる部分とタブってない部分がある。
今までの作品では、非常に合理化された面を多く観てきたが、
今回はわりとそうでない部分が多かった。
有機農法を懸命に採算ベースに乗せようとする農家。
アメリカでも盛んな健康ブームに乗っかって、
大スーパーに有機食品の地歩を築こうとする者。
遺伝子組換え作物を広めようと、
政財界に食い込む食糧メジャーに戦いを挑む地方の農民。

地震のせいでTPP論議はWTO論議同様に下火になりつつあるが、
すでに日本にもアメリカの食糧メジャーは、
確実に食い込んでいる。
彼らはトウモロコシからさまざまな食品添加物を作り、
それらは世に出回っている様々な加工食品に、
ひっそりと入り込んでいるのだ。
しかし、それこそ地震のせいで、
日本の経済は停滞と低迷を余儀なくされている。
高くても体に安全なものを、
と理想論をぶってみても、
作中でも言っているように現実的な動きにはつながって行かない。
戸別補償が必要と言えるが、
組合員維持を至上命題とする農協は、
農地を所有だけしてまともに耕作していない
二種兼業農家ばかりを増やしてきた。
この状況で戸別保障をやっても、
本当に必要な農家には充分なお金が回らず、
農協や二種兼業農家をさらに楽にさせるだけだ。

米国農務省にアメリカ農業を任せられないように、
日本の農林水産省にも日本の農業は任せられない。
なぜなら、米国農務省が穀物メジャーに牛耳られているように、
農林水産省も農協に牛耳られているのだから…。

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