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映画 『この愛のために撃て』(☆☆☆)

芸術系映画の最高峰と言える「カンヌ映画祭」を擁するフランスも、
本気を出せばこのぐらいのサスペンスアクションぐらい作れますよ、
的な作品。
いろいろなタイムリミットが設定されており、
それがうまく絡み合って緊張感のある作品に仕上がってはいるのだが、
悪くいうとアメリカンアクションの再編集。
要するに新味が無いのだ。
もっとも、アクション映画そのものはある程度やり切ってるジャンル
とも言えるので、
どの映画を見ても同じような事が言えなくも無いわけだが…。

映像コンテンツや音楽、漫画や小説に至るまで、
これらソフトウェアコンテンツには、
ある意味常に「産業か芸術か」という命題を突きつけられる。
少し前に新聞で「良きフランス映画の気風が失われつつある」
的な記事を目にした。
確かに今作を見る限り、
映像の美しさや叙情的な雰囲気は感じられない。
しかし、お高く止まってるだけでカネが集められなければ、
有能な人材は集まらなくなり、
やがては文化そのものの衰退を招く、
という事実を日本では少なからず繰り返してきたように思われる。
かと言って、例えば宝塚歌劇団のように利潤の独占を図って
(あくまでも推測)
自前で独占的に公演を発信した結果、
地上波という門戸の広いチャネルを失い、
公演自体に支障をきたしてもいけないわけで…。
昔の手作りの芸術と、現在のコンテンツビジネスでは、
伝播力があまりにも違いすぎる。
であるがゆえに、今に残る貴重な芸術には
すでにしてプレミアムがあるわけだが、
それは一朝一夕に作れるものではない。
残し、育て、作り、売る。
これがうまく回っていかない事には、
コンテンツビジネスは結局根無し草の虚業に堕してしまうのでは、
とワシは思うのだが…。

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