映画 『第4の革命 - エネルギー・デモクラシー』(☆☆☆)
『フクシマ2011』でも書いたとおり、
再生可能エネルギーへの転換をテコに、
産業構造に劇的な変化(=革命)を起こそう、という論調。
そこには、環境問題や
バングラデシュのグラミン銀行が推進する
マイクロクレジットによる貧困からの脱却(≒金融改革)、
ひいては自立した民衆の創造すら志向しているように思われる。
日本に関して言えば、
TPP問題などでことさら農産物の自給にこだわっているくせに、
ウランも自前で満足に取れない上、
プルサーマルにいる再利用も結局頓挫して、
エネルギーの自給とはほど遠い現状である。
しかも、一時太陽光発電のトップを走っていたのに、
政策のミスリードなどもあって、
気がつけば大きく立ち遅れている
(そういうミスリードをさせた一因も、
原子力発電が担っているように思われるが)。
石油も世界情勢の変化で今のようにすぐ値上がりする。
もちろん環境に与えるダメージも大きいわけだから、
京都議定書の目標達成も遠のくことだろう。
自立できない上に約束も守れないとなれば、
果たして国家として「名誉ある地位を占め」られるのだろうか…。
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