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映画 『ルート・アイリッシュ』(☆☆☆)

イラクにある「世界一危険な道路」
ルート・アイリッシュで親友のフランキー
(ジョン・ビショップ)が殺された。
しかし、その死には不可解な点があった。
軍人上がりで民間軍事会社の民間兵だった
ファーガス(マーク・ウォーマック)は、
親友をイラクに行かせてしまったという負い目から、
少ない手がかりを元に死の真相を追及するのだが…。

この、民間軍事会社というのが今作のキモ。
これは、退役軍人の再就職先の一つと言えるものだが、
イラク戦争後多くの民間軍事会社の民間兵が、
イラクで働いてきた悪事について、
事実を元に糾弾しているのが今作。
「オーダー17」という、
言わば治外法権を認めるような法律に守られて、
彼らは怪しいと思ったら民間人を殺しても
罪に問われないのである。
心優しいフランキーは、その現状に納得が行かず、
事態を公表しようとしたが、
それが原因で殺されたことを、ファーガスは掴むのである。

『誰も知らない基地のこと』で、
軍縮による雇用問題について考える機会を得たが、
こういうところに流れて行ったのでは意味がない。
危険と隣り合わせの仕事なので、
当然実入りもいいのだろうが、
殺す方にとっても殺される方にとっても、
決して良い結果をもたらさない言は、
今作が示唆するとおりである。
イラク戦争自体、アメリカの石油利権に絡んでいる、
との言説もあるし、
「世界の警察」とも言われるアメリカのあり方について、
一石を投じる作品と言えるだろう。

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