『平成お伊勢参り&新中京競馬場などの旅』 7月6日-②
さすが、外宮のお膝元。外宮以外にもけっこうな数の神社がありますね
(その理由の一端は、外宮に行くとわかるわけだが…)。
(1)世木神社(セギジンジャ)
主祭神:天牟羅雲命御玉(アメノムラコムノミコトノミタマ)
鎌倉時代には既にこの神社の一帯は栄えていたというから、
祀られてから800年以上の歴史を有する神社。
伊勢市駅のすぐ目の前にあるので、とりあえず寄って行ける感じの神社でもある。
「世木」≒「堰」ということらしく、天牟羅雲命も水に関する神様らしいが、
『記紀』に出てくる神ではなく、『旧事本紀』に記載のある神様なので、
国家神道とは別系統の神という扱いになる。
(2)三吉稲荷神社(ミヨシイナリジンジャ)
主祭神:稲荷神
言わずと知れたお稲荷さん。
世木神社の社地内に合祀されているお社で、
この後もこのパターンのお稲荷さんがいくつか出てくる。
(3)月夜見宮(ツキヨミノミヤ)
祭神:月夜見命、月夜見命荒御魂
豊受大神宮(=伊勢神宮外宮)の唯一の境外別宮。
「別宮」とは、本宮(この場合外宮)に付属して別に設けられた神社。
伊勢神宮などには、別宮以外にも「摂社」、「末社」、「所管社」という
縁のある神社を格付けして持っている。
そのため、神宮周辺には多くの神社が点在しているのである。
アマテラスの弟でスサノオの兄である、夜の神、月の神ツクヨミを祀る神社。
一緒に祀られている「荒御魂」とは、
神道の考え方である「和魂(ニギタマ)」と対となる概念で
(つまり、「荒御魂」でない方が「和魂」ということになる)、
和魂が平和的な側面であるのに対し、
荒御魂(=荒魂)は崇りなどを起こすもう一つの顔とも言うべきものである。
中には、和魂と荒魂で別の名前を与えられることすらあるぐらい、
強烈な顕れ方をするそうなので、このように祀っているようである。
また、屋根の上に乗っかっている丸太(鰹木(カツオギ)という)の本数で、
外宮の系列(鰹木が奇数本)か内宮の系列(鰹木が偶数本)か
がわかるようになっているらしい。
(4)高河原神社(タカガワラジンジャ)
月夜見宮の境内にある、外宮の摂社。
ただし、祀られている祭神がよくわからないという、謎の社
(にもかかわらず外宮の摂社の中では首位に序列されている)。
鰹木は3本なので、外宮の系列であることがその点からもわかる。
線路沿いとは思えない、静かな雰囲気を持つ月夜見宮。
伊勢神宮を参る前に、できれば参ってもらいたい場所の一つではありますね。
次回もまだ外宮には着きません。
とにかく、神社密度が北海道に比べて圧倒的に高いです。
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