『平成お伊勢参り&新中京競馬場などの旅』 7月6日-⑧
内宮に入る前に、まずは周辺の別宮を攻めて行きます。
(13)饗土橋姫神社(アエドバシヒメジンジャ)
祭神:宇治橋鎮守神(ウジバシノマモリノカミ)
内宮の所管社(縁のある神社)の一つ。
祭神が示す通り、五十鈴川にかかり内宮に繋がる
宇治橋の守り神が祀られている。
(14)津長神社(ツナガジンジャ)
祭神:栖長比売命(スナガヒメノミコト)
内宮の摂社。
倭姫命が当地に来た際、津長原というところに船が着き、
その場所に社を構えるように倭姫命が定めたため建てられた社。
しかし、饗土橋姫神社同様社地が非常に狭く、
この場所に行っても縁起や由緒が無いので全く分からないです。
上記の話は、『せんぐう館』のページにある情報から引っ張ってます。
(15)大水神社(オオミズジンジャ)
祭神:大山罪之御祖命(オオヤマツミノミオヤノミコト)
内宮の摂社。
神社の名前に似合わず、祭神はこの辺りの山の神様なんだって。
なぜこの名前にしたし…。
旧林崎文庫
もともとは内宮文庫として別の場所に建てられていたのだが、
その場所が高温多湿で本や文書を保管するのに向かないということで、
この地に移転されたのがこちら。
しかし、お上頼みのいいかげんな経営だったせいか、
100年ほどで経営が行き詰ってしまう。
内宮の神主さんが方々に手を尽くしてなんとか立て直したが、
明治維新の折に結局廃絶。
本や文書は神宮司庁預かりを経て神宮文庫に保管されることになる。
現在は、春と秋の神楽祭の時のみ一般に無償で公開される以外は、
この通り門以外を見ることはできない。
(16)宇治神社(ウジジンジャ)
・主祭神
大山祇神(オオヤマツミノカミ)
・その他の祭神
たくさんいるので別記
内宮門前町の守り神であり、住民の産土神(≒氏神)。
主祭神は、山神にして農耕の神である大山祗神。
また、縁起を見る限りかなり多くの神を祀っている。
・玉移良比売神(タマイラヒメノカミ)
宇治を守護する地主神(=産土神)
・御裳須曽姫神(ミモスソヒメノカミ)
五十鈴川の守護神
・豊玉比売神(トヨタマヒメノカミ)
真珠を神格化したものと言われている
・素戔嗚尊(スサノオノミコト)
言わずと知れた、天照大御神の弟
・天兒屋根命(アマノコヤネノミコト)
天照大御神が岩戸に隠れた時、彼女に祝詞を奉った神。
朝廷の祭祀を司る中臣家(藤原家)の祖神でもある
・速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)
・速秋津比売神(ハヤアキツヒメノカミ)
ともに水戸(水門)の神様であり、水流を支配する神。
罪や穢れを呑み込み消し去る神でもある
・新川比売神(ニイカワヒメノカミ)
大山祇神の娘で、川の源流の守護神。
・火産霊神(ホムスビノカミ)
火之迦具土神(ホノカグツチノカミ)と同じ。火の神。
山岳信仰の神秋葉大権現と同一視されるので、「秋葉さん」とも言う
・水波売神(ミズハノメノカミ)
水の神。当地では御裳須曽姫神のサポート役らしい
・応神天皇(オウジンテンノウ)
第十五代天皇。彼以前と彼以後を別王朝とする説がある。
記紀でも伝説的に語られる天皇のひとり。
八幡神と同一視される。つまり戦神
・天見通命(アマノミトオシノミコト)
荒木田氏の祖神。
代々内宮の禰宜を務める家系のため、神職を目指す人が拝みに来るらしい
・大織冠鎌足神霊(タイショクカンカマタリノシンレイ)
大化の改新で大功のあった、中臣(藤原)鎌足。
「大織冠」とは、当時の最高位の称号。
鎌足しかもらったことが無い称号なので、実質鎌足の別称ともなっている
・和気清麿神霊(ワケノキヨマロノシンレイ)
称徳天皇を誑かして取り入り、神託を悪用して天皇になろうとした
道鏡という坊主の野望を防いだ和気清麻呂のこと。
よって、忠誠の神とされている
・菅原道真神霊(スガワラノミチザネノシンレイ)
言わずと知れた天神様。
天満宮だけでなく、意外と色んな神社に合祀されている学業の神。
・楠正成神霊(クスノキマサシゲノシンレイ)
ゲリラ戦法を得意とした悪党。
最後まで南朝に忠義を尽くしたため、
和気清麻呂とともに忠誠の神として扱われている
・彌武彦神(ヤタケヒコノカミ)
神社の由緒書には本名の「荒木田守武(アラキダモリタケ)」と書かれている。
15歳で内宮の禰宜となり、以来63年間仕えた。
連歌を学び、俳諧の祖のひとりにも数えられるらしい。
・羽倉東麿神霊(ハクラアズママロノシンレイ)
国学者で伏見稲荷神社の禰宜だった荷田春満(カダノアズママロ)。
賀茂真淵の師匠で、復古神道(≒神仏習合の否定)を唱える
・岡部真淵神霊(オカベマブチノシンレイ)
国学者で万葉集研究の大家である賀茂真淵のこと。
本居宣長の師匠
・本居宣長神霊(モトオリノリナガノシンレイ)
「古事記伝」で有名な古事記研究家の本居宣長のこと。
最近では、門人が自らつける
キラキラネームに悩まされていたことでも有名になった
・平田篤胤神霊(ヒラタアツタネノシンレイ)
尊王攘夷思想の精神的支柱である平田神道(かなり曲解された復古神道)
を唱えた人。
国家神道は平田神道がベースになっているとも言われるため、
ある意味この国のいろんなものをぶっ壊した人とも言える
・神名不詳一座
名前もわからない神様。
ただし出所ははっきりしており、
五十鈴川上流にある「鏡石」の上に祀られていた
旧石津賀神社の祭神が合祀されているということらしい
(17)足神さん(アシガミサン)
祭神:宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂガミ)
神社名はふざけてるわけではなく、縁起にもこう書いてあります。
「古事記」によれば、天地開闢以来4柱目に生まれた神様。
生命力が神格化された存在と言われ、活力を司る神様とされる。
でも、なぜかココでは足だけの神様とされている。
グルコサミンやコンドロイチンよりも効くのかなぁ。
今回は、かなりおふざけも入れながらの紹介でしたが、
次こそは内宮に入ります。多分、まじめな回になると思いますが…。
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