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映画 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(☆☆☆)

「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から
永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思」っているわりに、
難民の受け入れには決して熱心ではない日本では、
ちょっとわかりにくい話。
カナダに亡命し、自らの身分を偽ってまで
自殺した教師の代わりに教師となったバシール(フェラグ)。
教師が本職ではないので、
自分が学んできた古臭い方法論で教えるのだが、
生徒にとっても勝手が違うので最初は戸惑う。
しかしバシールは、「共に学ぶ」という
真剣な態度で接したため、少しずつクラスに溶け込んでいくが、
そこにはやはり先任教師の自殺が重くのしかかっていて…。
そのうち、バシールの亡命理由も明かされ、
彼もまた大切な妻子を母国アルジェリアで失っていたのだ。

あまり後味の良くないエンディングであるが、
むしろあのしんみりした終わり方が、
今作の雰囲気には合っている気はする。
後日談が気になる映画でもあるが、
それを聞くのは少々野暮な気もする。
むしろ、カナダの学校事情を垣間見ることができたのが、
ワシ的には興味深かった。
校長は、言葉の端々に「事なかれ主義」を覗かせるが、
一方でラザールのような得体の知れない人間を
自分の責任において雇い入れる胆力も持ち合わせている。
教師間のつながりは日本より活発そうだし、
極力生徒と接する時間も持つようにしているようでもある。
また、日本は塾文化が進んでいるため
学校に躾を望む傾向があるようだが、
カナダなんかは学校は勉強を教える場所である
(そのわりには結構好き勝手やってるようにも見えるが)。

カルチャーギャップがあるので、
ワシの方で消化し切れなかった部分もあるが、
生き死にを教えるっていうのは、
どこの国にでも簡単なことではないということを、
改めて思い知らせてくれる作品。

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