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映画 『声をかくす人』(☆☆☆☆)

アメリカ人女性で初めて死刑になった
メアリー・サラット(ロビン・ライト)の、
裁判の顛末を描く史劇映画であり、
アメリカ映画化お得意の法廷劇映画。
ただワシ的には、観て行くうちに少し前に観た
『死刑弁護人』というドキュメンタリー映画とかぶってきたというか、
今作が国策裁判で彼女の死刑がほぼ確定している状態で、
それでも彼女のために戦うことになった
フレデリック弁護士(ジェームズ・マカヴォイ)に
その『死刑弁護人』の主人公安田好弘弁護士の姿が
オーバーラップしてきたんだよね。
フレデリックの師匠格であるジョンソン(トム・ウィルキンソン)は
フレデリックに、この裁判が不当裁判であること、
そして誰にも正当な裁判を受ける権利があり、
弁護士はそのために存在する、
というようなことを言っている。
裁判を主催した(こういう表現がそもそもおかしいのだが)北軍陸軍は、
この裁判を国家というつのために利用しようと画策し、
そのためには全員を死刑にし、
それをきっかけに国家をまとめ上げようと考えたのである。

しかし、南北戦争って
もともと民主主義を守護するための戦争だったわけだし、
彼自身弁護士だったこともあるぐらいだから、
こんな横暴によって自分を殺した者たちを裁いても
喜ばないと思うんだけどねぇ…。

『死刑弁護人』を観た後に観た映画なので、
ワシ的にはどうしても弁護士の方に目が行ってしまったのだが、
本来は親子愛がテーマだと思うんだよね。
子供の無実をある意味盲信する母親と、
本当は家族を巻き込みたくなかった息子。
この辺の描き方にやや物足りなさを感じなくもないが、
ワシ的には「弁護士の本質」を問う一作。
アメリカの得意技ということもあって、
逆境の法廷戦はやはり見ものである。

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