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映画 『ジャンゴ 繋がれざる者』(☆☆☆☆)

今まで、クェンティン・タランティーノ作品との相性はあんまり良くなくて、
今回も3時間という上映時間の長さに、
若干の不安を抱いて観に行ったわけですが…。

しかし、西部劇として見た場合、黒人を主人公に据えること自体、
西部劇全盛期ではありえないことだったわけで、
今作の特異性であり新しさを漂わせている。
監督自身、今作で南北戦争前後の黒人奴隷制を
描き出そうとしているわけで、
そういう意味ではジャンゴ(ジェイミー・フォックス)にしろ、
奴隷頭のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)にしろ
キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のもとで働いてる黒人たちも
(スティーブンは自信を黒人だと思ってないようだが)
けっこうしたたかに生きてるわけである。
ただ、そういう話は、去年の『ヘルプ』でも語られていることであり、
そう目新しい話ではない。
ただ、西部劇にこのネタを絡めたという意味では、
新境地を開いたと言えるわけではある。
しかし、3時間という上映時間の中で、
問題白人と黒人という非常に複雑な問題に
あまり触れていないのがザンネンではある。
例えば、ジャンゴを自由にしたシュルツ(クリストフ・ヴァルツ)は、
カネのためにジャンゴに人殺しを、
しかも子供が見てる前で手配人を狙撃して殺せとと命じるのである。
これは、白人とか黒人とか言う前に、
一人の人間としての資質を試されているわけだが、
結果的にそれがあまり物語に影響して来ないのである
(方便みたいな話で1度だけ出てくる程度)。
シュルツは、奴隷制度は嫌悪しているが、
そういうことにはむしろ冷淡というか酷薄ですらある。
そういう、人間のもっと複雑な部分に時間を割いてくれれば、
今作はもっと深みのある、
長時間に堪える作品になったと思うんだけどねぇ。
結局、タラちゃん好みの血しぶき飛びまくる銃撃戦とかが
メインになってしまってるのがなぁ…。
だから、アカデミー賞でも脚本賞しか取れないんだよ。
でも、まぁアメリカの黒い部分
(奴隷制とかアメリカ人のビジネスライクなところとか)をあぶり出してるという意味では
タラちゃんにしてはよくやってると思うので、
やや甘いが☆4つとする。

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