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映画 『シュガーマン 奇跡に愛された男』(☆☆☆☆)

幻のシンガーとか言ってるけど、
そもそもアメリカじゃあ全然売れなかったんだから、
ある意味幻にすらなってないわけで…。
ただ、大物プロデューサーに見出される前も、
アルバム2枚が大コケして姿を消した後も、
彼(=シュガーマン=ロドリゲス)は一貫して肉体労働者なわけで、
そういう視点で弾き語った彼の曲が、
どういうわけか大西洋を渡って、
南アフリカで大人気になるから
「幻のシンガー」って感じになっちゃうわけなんだけど…。
彼が労働者目線で歌作りをしていたことが、
どうもアパルトヘイトでうっ屈していた、
南アフリカの黒人たちに受け入れられた、
ということみたいだね、どうも。
しかも、南アフリカでは海賊版で彼の曲が広まったらしく、
ロドリゲスのところには一銭も入ってきてない代わりに、
黒人たちにとってお手頃な値段で手に入ったということなのだろう。
で、南アフリカでの評判を聞きつけたある男が、
「シュガーマンって何者?」って感じで探し当てたことによって、
我々の目にも触れるようになったというわけだが…。

彼を捜し出すまでが物語の本筋ではなく、
むしろ探し出してから、1998年に彼が南アフリカに渡って
ライブをやる辺りのくだりが本編と言っていいだろう。
「ライブ中に自殺した」みたいな伝説めいた話が出てくるが、
インタビューを受ける彼の様子を見ていると、
そういうこと絶対しないタイプの、
どっちかっていうと自ら進んでしゃしゃり出るタイプの
人間でないことが伝わってきて、むしろ好印象だったりする。
ただ、どんな大舞台に出ても動じないっていうか、
悠然としてるんだよねぇ、この人。
南アフリカで何千人もの前でライブやった後に、
故郷のデトロイトに戻ってきても、
決してそのことを誇るわけでもなく、
いつも通り肉体労働やってたりする、
飾り気のないというか、まさに「天衣無縫」な御仁なわけ。
いちおう家庭人なので、肉体労働とかやって生計を立ててるんだけど、
かと言ってシンガーとして一発当ててやろうみたいな野心が無くて、
「南アフリカの皆さん、ボクの歌を好きでいてくれてありがとう」
的なスタンスなんだよね。

こういう生き方、すっごく憧れるんですけど、
欲にまみれて些細なことに懊悩してるワシには、到底無理だろうなぁ。

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