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映画 『アンナ・カレーニナ』(☆☆☆☆)

ロシア文学の代表格であるトルストイの傑作を映画化。
このテの作品は、原作を読むための
入口程度に思って観るのが正解だと思うんだよね。
どだい、原作の全てを2時間そこそこの時間に押し込めるのには
無理があるんだし…
(コレは、ワシがいくつか読み比べた経験から言うんだけど…)。
それにしても、今作は非常に濃厚。
愛の形は人それぞれ。
そして、その表現方法も人それぞれ。
しかし、その表現方法が受け入れられるとは限らないわけで、
今作では、さまざまな恋愛と失恋と、
愛の始まりと終わりが描かれている。

ワシは男で、しかも恋愛にはいっこうに奥手なので、
あんまりこういうことには詳しくないんだけど、
トルストイと同じ男なので、そうしても男目線で見てしまうわけです。
やっぱり、基本男は釣った魚(=惚れさせた女)には
エサやらないわけです。
そんな中でコンスタンティン
(トルストイ自身がモデルか、ドーアル・グリーソン)は、
一度は自分をフったキティ(アリシア・ヴィキャンデル)を許し、
最終的には結婚し子をもうけるわけである
(トルストイは、こういう牧歌的な生き方を理想としていたようである)。
一方のアンナ(キーラ・ナイトレイ)は、
当初キティが恋していた
ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)を、
結果的に奪い(しかもアンナには夫も子供もいる)、
家族に未練を残しながらもヴロンスキーとの恋に狂い、
そのうち火遊びでは済まなくなって行くわけだが…。
しかし、当時の社交界において、不倫は掟破りであり、
しかもまだまだ男尊女卑的な風潮の残る時代、
家族を捨てたアンナに冷たい視線が注がれる。
それにより、社交界での立ち回りが難しくなったヴロンスキーは、
だんだんアンナの存在が疎ましくなってくる。
アンナも、元の夫(カレーニン、ジュード・ロウ)に不満を抱きつつも、
息子とは会いたいし、ヴロンスキーとの愛にも生きたいと、
まぁわがままというか、めんどくさいというか…。

普段、ラヴストーリーはあまり受けつけないんですが、
今作にはものすごく引き込まれました。
こういうのって、経験だけじゃあ書けないだろうし、
妄想だけでも書けないと思うんです。
多分トルストイには両方あるんだろうし、
それを表現しきる技術もあるんだと思う。
原作を読んで、さらに深めてみたいと思う、
まさに入口としては好適な作品。

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