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映画 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(☆☆☆)

東海テレビが贈る傑作ドキュメンタリーシリーズだが、
今回は純粋なドキュメンタリーではなく、
豪華俳優陣による再現VTR
(ゴメン、この言い方が一番しっくりきちゃうんだよね)付き。
基本的には冤罪事件というスタイルなので、
被告側に有利な話が出てくるわけだが、
だからといって司法側や警察のあり方に対して
ワシも肩を持つわけではない。
彼らのありようはあまりにも狭量である。
とはいえ、もし冤罪ということになれば、
今度はやれ国家賠償だ、今さら真犯人探しだということにある。
名張の葛尾集落のありようにも問題はある。
事件後、翻る証言。
判決後、掘り返され除け者にされる容疑者累代の墓。
集落としては、容疑者を疑惑のある事件の
ていのいいフタにされたされたわけで、
それで集落の平和が保たれたということだろう
(ムラの論理自体は、日本独特のものではないようだが…)。
ムラといえば、司法組織もムラ的というか、
官僚的な強固なヒエラルキーを厳然と守っている。
彼に対して有利な判決を行った者はそこから弾かれ、
彼に対して不利な判決を行った者は昇格する
(それに近い話は『BOX 袴田事件 命とは』にも登場する)。
結果として、警察や検察の描くストーリー通りに話が進み、
かつ彼らはそのストーリーの改変を許さない
(それは、改変後のゴタゴタを嫌ってのことなんだろうが…)。
裁判員制度のそもそもの目的は、
それらに対抗するためのものだったように思われるが、
我々民衆に今ひとつ覚悟が足りないように思われる。
「人が人を裁く」ということについて、
こういった実例を元に我々自身よくよく考える必要があり、
そのための一石になる作品と言えるだろう。

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