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映画 『わたしの葬送日記』(☆☆☆)

もともと、商業映画として制作されてないせいか、手作り感満載。
しかし、そうであるがゆえに生々しいカネの話が飛び交う。
これを観てから『おくりびと』や『エンディングノート』を観ると、
また格別なんではないだろうか。
納棺師(実際には病院で死ぬことがほとんどなので看護士がやっているわけだが)
の仕事は思ってる以上に厳しい(死体が相手だから当然なのだが…)ようで、
知り合いがそのテの仕事の面接に行ったら、
ひたすら死体の映像を見せられるらしい。で、それに耐えられたら採用っていう感じらしい。
相当えげつないのを見せられるらしく、その知り合いも根を上げたそうな…。
そんな人のところにはたいして金が回らず、
兼業僧侶に戒名代やらなにやらをぼったくられるこの国の葬式は、
やはりどこか歪んでるというか、
こういうことだから生きてるうちに「エンディングノート」を作って、
自分が死ぬ時の準備を自分でしておきましょう、みたいな話になるんだよね。

制作者の松原惇子さんは、ひとりで生きる女性たちのためのNPO団体を主宰しており、
そこで作った共同墓所の話も出てきます。
孤独死が増えている現状で、こういう「新たなる公共」的な動きは、
政界でも(ある意味都合よく)使われている現状であります。
ワシも独身者で、しかも親の家に厄介になってる身であります。
親の死を見送る必要とともに、自分がひとりになった時のことを考えると…。
死んでも他人に迷惑をかけるって、なんか悲しいですよねぇ…。

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