映画 『二流小説家-シリアリスト-』(☆☆☆)
アメリカではそこそこ評価されたが、
日本では海外ミステリー小説としては破格の好評を得た
小説の映画化。
翻訳の段階でか、映画化の段階でかわからないが
(はたまた原作の段階で既になのか)、
妙にウェットな内容で、日本でウケた理由も何となくわかるし、
なぜ今作が洋画ではなく邦画として映画化されたかも、
その辺に理由があるのではないかと思われる。
しかし、主役に上川隆也を、しかもこの時期に選んだのが失敗。
当初の売れない作家をやってるだけならさほど感じないが、
途中捜査ごっこを始める辺りから、
残念ながら『遺留捜査』(ワシはドラマ自体は未見だが)
にしか見えなくなってしまうっていうね…。
その辺から、だんだんテンション下がって行って…。
いや、確かにラストの展開は魅せるものがあるよ。
でも、なんかこう、エンディングテーマ曲なんか聞いてても、
『土曜ワイド劇場』っぽい雰囲気を漂わせちゃって、
要するにスケール感がないというか、
プレミアムな感じがしないんだよね。
いい内容なのに、なんか損した感があるっていうかさぁ…。
そういう意味では、呉井大悟役の武田真治の方が、
セルフブランディングができてるっていうか、
ああいう怪演を観に映画館に行くっていうイメージが
定着しつつあるよね、彼に関しては
(それほど数こなしてるわけじゃないけど)。
正直、キャスティングでかなり損してる作品。
洋画で観たかったかな。
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