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映画 『殺しのナンバー』(☆☆☆)

目撃者を全員消して跡形も残さないのが
スパイの仕事のやり方と言えばやり方なんだろうが、
たまたま殺しの現場を観たという理由だけで
一般人も容赦なく殺すというのには、
やはり気が引けるというか、良心の呵責があっても仕方ないことだろう。
しかし、スパイという組織の中では、
そういう感情はやはりマイナス評価ということなのだろう。
今作の主人公エマーソン(ジョン・キューザック)は、
エージェントに暗号指令を送る「放送局」への左遷を命じられる。
そこでは、仕事の内容もよくわからずに、
暗号作成の手腕を買われて働いている
キャサリン(マリン・アッカーマン)とともに、
乱数による指令を短波で送信していたのだが、
突如「放送局」が何者かに襲撃される。
非常回線による通信でエマーソンは、
「暗号情報などを知り過ぎている彼女を消せ」と命じられるが、
再び良心の呵責が頭をもたげて来て、
組織と人間の間で彼は板挟みになるのだが…。

なかなか緊張感のある作りで、飽きずに観ていられるのだが、
これは「殺しそうで殺さない」のがある程度分かっていて観る作品なので、
そういう意味での緊張感はさほど無い。
ただ、過程を楽しむという意味では、練り込んで作ってある。
余韻がもっとバチッと決まってたりすると、
もう少しメリハリの利いた良い映画って言えるんだろうけど、
まぁコレはこれで大人味で悪くないかも知れない。

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