映画 『偽りの人生』(☆☆)
奥さんの重圧に耐えかねていたアグスティン
(ヴィゴ・モーテンセン)。
そこにガンを患っている双子の兄ペドロ(ヴィゴ,2役)が現れ、
「ガンと付き合うのに疲れたから殺してくれ」
と言われる。
最初は戸惑っていたものの、結果としてアグスティンは
ペドロを殺し、
アグスティンが抱えていた重圧から逃れようと
ペドロになりすまして故郷に帰る。
しかし、ペドロは故郷で手を汚しており、
彼になりすましたアグスティンにも、
その災難へ否応無く巻き込まれて行くのだが…。
一度しかない人生をやり直せるかもしれないチャンスが訪れたら、
こういう狂気にあるいは駆られるのかもしれない。
しかし、今作の場合あくまでも「なりすまし」なのだから、
本当の意味でやり直しているとは言えないし、
しかも待ち受けていたのが因果応報的なものだったのだから、
アグスティンは浅はかだったと言わざるを得ない。
しかも、子供時代からの人間関係があるわりには、
全体的に人間描写が浅薄で、
極端に言えば無駄に難しい話にしかなっていないのだ。
もう少しドロドロした話を期待してたんだが、
ヴィゴ・モーテンセンの演技力を観るためだけの映画に
なってしまっているようにワシには見えた
(しかも、ワシそういうのよくわからんし)、ザンネン。
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