映画 『李藝 最初の朝鮮通信使』(☆☆)
「最初の朝鮮通信使」と言われる
朝鮮王朝時代の外交官李藝の足取りを追いながら、
彼が行き来した室町中期以降600年弱の
日朝交流の歴史をざっくり紐解くドキュメンタリー。
しかしノリは旅番組に近く、
韓流スターユン・テヨンが各地でオバハン方と交流する画が
2~3割含まれており、
またユン・テヨン目当てと思われる観客も少なくない。
まぁ、ブルーレイ上映の時にワシがよく使うセリフだが、
内容はやっぱりスクリーンサイズではない。
しかし、旅番組と考えると訪問先がツウ過ぎるし
(とはいえ、江戸時代の朝鮮通信使に
「日東第一形勝」と言わしめた鞆の浦の「対潮楼」は絶景)、
かと言ってドキュメンタリーとしては地味だし、
そもそもテレビであまり需要のないジャンルだからねぇ。
もっと言えば、李藝の人間性に対する掘り下げが甘いし
(あんまり史料が残ってないのかも知れないが)、
ほぼ『母をたずねて○千里』的なノリで押してくるだけで、
ドキュメンタリーとしての内容も薄い。
旅番組としても、ドキュメンタリーとしても浅薄な作品。
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