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映画 『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』(☆☆☆☆)

1930年の台湾(当時日本領)で実際にあった
「霧社事件」をベースに作られた台湾映画。
しっかし、この事件からわずか70年前に、
黒船相手に「攘夷攘夷」わめき散らしてたヤカラが、
よくもセデック族のことを「蛮族(作中では生蕃)」と
呼べたものである。
しかも、彼らが蜂起し、そして壊滅的打撃を受ける、
という末路をこの事件からわずか15年後、
自らの身に降りかからせるとはねぇ…。
日本軍なり警察は、この事件の詳細を
まともに残してなかったんだろうねぇ。
ゲリラ戦のこととか、異民族政策とか、
この事件から学ぶべきことは多かったはずであり、
何よりも彼らは我ら日本民族の悲しき末路を、
あらかじめ示してくれていたというのに…。
まぁ、しょせん日本人も模倣しかできない民族だってことなんだけどね
(『終戦のエンペラー』では広田弘毅(中村雅俊)がアメリカ軍人に対し、
「我々はあなた方の模倣をしたにすぎないのに、
なぜ我々だけが裁かれなければならないのだ」と詰め寄っていたが)。

全2部構成で4時間半を超える大作。
さすがに長いのでぶっ続けで観るのはホネであり、
集団自殺のシーンがあってドギツイわけでもあるが、
リアルな戦闘シーン(韓国製なのも納得)や、
彼らのメンタリティが随所に表現されていて、
そこにシンパシーすら覚える。

やはり、日本人はエラそうなことを声高に言えるような
ご立派な民族などではなく、
過去において都合の悪いことばかりで、
下手にしゃべったらボロが出るような、
そんなザンネンな民族であることを、
改めて思い知らせてくれる、そんな重々しい作品。

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