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映画 『ひろしま』(☆☆☆)

まだ原爆の記憶が生々しいはずの1953年製の今作。
しかし、冒頭からその記憶が風化しつつあるという現実を
学生と教師が再確認するシーン。
この構図は、現代に至るまで変わらない、
日本人の進歩の無さを再確認できるシーンと言えるだろう。
ややあって、突然原爆広島投下のシーンに切り替わるが、
このシーンもそうだが場面の切り替わりで、
それがいつのことかテロップの一つも入らない、不親切な設計。
いかに1950年代の作品とはいえ、
キャストとか入れられる技術があるんだから、
そのぐらいは挿入してもらいたかった。

とはいえ、作中で遠藤が勤める工場が砲弾を作り始めた、
という描写には、時代の反映とともに、
反戦平和を謳った日本国憲法の理念と、
結果的に朝鮮戦争特需をきっかけに奇跡の復興を果たした
日本の現実を垣間見ることができる。
その構図は、あたかも東日本大震災で福島第一原発が
あれほどの被害を出しながら、
途上国のエネルギー事情につけこんで原発を売り込む
現代の状況を見ることができるのではないだろか。

今作は、当時の記憶を今に語り継ぐための史料として見るべきで、
現代の水準で映画作品として見るのは、
技術的にも間違っていると思う。

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