« 映画 『パシフィック・リム』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』(☆☆☆☆) »

映画 『立候補』(☆☆☆)

山本太郎が参議院議員選挙に勝たなきゃ、
今作も笑って観てられるんだろうけど、
もう泡沫候補だからって一笑に付するわけにもいかないよね。
ネット選挙も解禁されたんだし、
発信の方向性とか戦略とか間違えなければ、
「カンバン」だけはそれなりのものを持ってるだけに、
侮れない候補になる可能性はあることを示したわけである。

今作は、2011年の大阪府知事&大阪市長のダブル選挙が主な舞台。
で、主人公はスマイル党総裁マック赤坂。
しかし、ロールスロイスに乗って、
奇抜な格好や奇妙なダンスを踊ってばかりの彼は、
本人はともかく周りからは本気で当選しようというようには
到底見えない。
しかし、息子さんが言うには、本人は本気で勝とうと思っているのだ。
まぁ、真面目に戦ったところで、
「カバン」しかない彼には勝てないだろうね。
そうでなくても、日本の小市民は金持ちが嫌いなんだから。
それでも、羽柴誠三秀吉みたいに、
何度も懲りずに立候補してるとマスコミは報道してくれるので、
「カンバン」が手に入って勝ちそうになっちゃうから、
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」的な考え方もできる。
それだけタマがあれば、の話だけどね。

活動家外山恒一は、
「ネット社会化して、すべてがネタ化してしまい、
以前にも増して世の中が変わらなくなった」
といったようなことを言っている。
我々小市民はそれでいいかもしれない
(外山氏はそれもまた「消費者化」と忌み嫌うんだが)が、
平等な報道を謳うマスコミまで
扱いを差別化するのは如何なものかとは確かに思う
(赤坂氏はこの件で朝日新聞を訴えて敗訴したそうな)。

作中に登場する橋下徹支持者や自民党支持者は、
マック赤坂に対して「ちゃんと政策を主張しろ」と野次るが、
はっきり言って大多数の候補者は選挙期間中
まともな政策を唱えることはしない。
名前を覚えてもらうことに汲々としている、という意味では
マック赤坂とそう選挙活動のレベルは変わらないではないか。

供託金300万円の意味を改めて考えさせられる作品。
マック赤坂やドクター中松のように、
一財を成した人物にとって、
300万円など大したハードルではないから、
こういう泡沫候補を出さないためには、
もっと供託金の金額を上げるべき、
という考え方も成立するかもしれない。
しかし、我々小市民にとっては、
300万円はかなり高いハードルであり、
新規候補者を妨げる大きな障壁なのだから、
むしろもっと下げるべきという考え方もできる。
選挙のことを考える上ではなかなか面白い視点ではあるが、
ワシもマック赤坂だけはどうしても好きになれんなぁ。

« 映画 『パシフィック・リム』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』(☆☆☆☆) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画 『立候補』(☆☆☆):

« 映画 『パシフィック・リム』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』(☆☆☆☆) »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ