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素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー~(☆☆☆)

「ロボットに窃盗の片棒を担がせる」という、
ロボット3原則に抵触するのかするのかしないの微妙なライン
(とはいえ、作中では善悪はプログラムされてない、
と言ってるので、3原則に抵触しそうではあるが)
を突いてきた興味深い作品。
ロボットがなんか安っぽいとか、
今作に限っては言ってはいけない(ソコは本質ではないから)。
そして、裏テーマに「記憶」というものを随所に盛り込んでいる。
主人公フランク(フランク・ランジェラ)は認知症で、
若かりし頃に惚れた女性を今だに追い求めてたりする。
彼は、図書館に通い詰めていて
(図書館は、記憶というか記録の集積場所)、
そこには昔惚れたあの女性に似た
(ネタバレすると本人なのだが)女性が司書をやってるのだが、
その図書館がIT化されるらしく、彼女はお払い箱。
で、そのシステムを作ろうとしてるのが、
いけ好かない金持ちで、
フランクは昔取った杵柄で、
そいつらから金品を分捕ってやろうと考えたわけ。
それに、介護ロボットも巻き込まれて、
その片棒を担がされるというわけ。

しかし、このロボットやたらと人間臭いというか、
プログラムのせいか主に対して犬以上に忠義を尽くすわけ。
そのためにロボットは自らの記憶を差し出す、
というのが今作のクライマックス。
記憶っていうのは都合良く消せないし、
また忘れまいと思ってもあっさり忘れてしまったりする、
そんな厄介なもの。
そっちを、もっと掘り下げた方が
深みのある作品になったような気もするけど、
時間の都合か予算の都合かあっさり仕上げ。
題材が面白いだけに、その辺りが悔やまれる。
こういう作品をこそ、リメイクするべきなのではないだろうか。
監督、脚本とも長編映画デビューでなければ、☆1コ減な作品。
視点的には評価していい作品ではある。

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