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映画 『許されざる者』(☆☆☆☆)

南北戦争を戊辰戦争、
未開の西部を未開の蝦夷地、
インディアン(ネイティヴアメリカンというべきか)をアイヌと、
それぞれ読み替えれば、
西部劇の邦画化は実際そう難しくないのかもしれない。
問題は、メンタリティや仕掛け作りの問題なのだろうが、
今作に関してはその辺りもうまくクリアしたように、
ワシには見えた。
つまり、作品のできとしては悪くない、ということ。
まぁ、元がいい作品だからねぇ(アカデミー作品賞受賞作)。
クリント・イーストウッド版を観てないので、
あまり詳しく語ることはできないが、
多分似て非なる作品に仕上がっていると思うが、
それはそれで良い、と思える作品に仕上がっているのではないか、
とワシは感じたわけであります。

それより、観ていて気になったので
「許されざる者 るろうに剣心」でググったら、
案の定「似て非なるもの」みたいな書かれ方してた
ブログがあったりしたが
(もちろんクリント・イーストウッド版との比較)、
今作を観て両者をすり合わせた結果が日本版のように見えたのは、
ワシだけなのかなぁ。

まぁしかし、いくらウソで塗り固めたところで、
ああいう極限の状況になったら、
化けの皮なんてカンタンに剥がれちゃうもんよねぇ。
そこ行くと十兵衛(渡辺謙)は、
奥さんとの約束があるとはいえ終始謙虚。
しかし、決める時はしっかり決めてくるわけで、
そういう意味じゃあ一蔵(佐藤浩市)みたいに
法をカサにしないと権力を振るえないような半端者とは、
わけが違うのである。

あとは、やっぱり日本人はアイヌのこととか
もっとちゃんと向き合って考える必要があると思うね。
時あたかも、
マオリの女性が伝統の刺青をしていたことを理由に、
温泉にはいるのを断られたって話があったばかり。
断る理由も理解はできるけど
(北大路(國村隼)みたいに法を平気で踏み倒すようなヤカラが
少なくないからねぇ、日本は)、
実は昔から差別のシステムがあるのが日本であり、
同調圧力で異物を排除しようとするところがあるからねぇ
(廃仏毀釈とか皇民化政策とか)。
そういう意味では、日本という国家自体、
ウソで塗り固めた、っていう部分があるからねぇ。

リメイクとして観るも良し、別ものとして観るもまた良し、
という作品だと思うのだが、どうだろうか。

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