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映画 『私が愛した大統領』(☆☆☆)

「トップに立つ者は孤独」とよく言われる。
確かに、その苦労を真に理解できる者はいないだろう。
しかし、それを分かち合う誰かを得ることができれば、
それは人生の宝であるとともに、
トップに立つ者の施策をより強力に推し進める
大きな助けとなるに違いないだろう。
今作では、歴代アメリカ大統領のうち、唯一四選を果たした
フランクリン・ルーズヴェルト(ビル・マーレイ)と、
彼に寄り添い続けたいとこのデイジー(ローラ・リニー)、
そしてナチスの脅威に立ち向かう
英国王ジョージ6世(サミュエル・ウェスト)、
さらに彼らを取り巻く女性たちを取り上げ、
トップにとっての理解者の存在や、
男と女の微妙な関係を描いている。
ルーズヴェルトにとってデイジーは、
何でも受け止めてくれる「オアシス」のような存在であり、
ジョージ6世にとってルーズヴェルトは、
同じくコンプレックスを抱える存在として、
トップとしてそれと向き合えるようになった。

「ロンヤス」や「ブッシュとコイズミ」が、
「ルーズヴェルトとジョージ6世」のような
特別な関係になったかどうかはわからない
(ブッシュとコイズミは、あるいは二世政治家の悲哀を
共有していた可能性ぐらいはあるだろうが)。
しかし、国家関係というのは
得てしてこういった個人間の関係に
帰結することが少なくないわけであり、
日本でも過去にそういう繋がりによって
国難を乗り切った例も…、あったかなぁ…
(こういう調子だから日本は外交が弱いのかも)。

もう一つ、道化のように振舞おうが、
トップに立つ者はうかつに弱みを見せてはならないし、
現代はともかくこの頃までは
「秘密を暴かない寛大さ」があったということである。
ルーズヴェルトは小児麻痺のせいで重度の障害持ちであった。
しかし、ルーズヴェルトはそれを明かすことなく、
マスコミなどもそれを暴こうとしなかった。
ルーズヴェルトは理想的な大統領を演じ、
マスコミもある意味ではそれに協力した、というわけである。
現代においては、アメリカでもそういうわけにはいかないだろう
(テレビ選挙の時代であることはもちろんのこと、クリントンの例を観ても明らかであろう)。
やはり、現代というのはとかく世知辛い世の中ということなんだろうねぇ。

とまぁ、実話ベースであるため考えさせられる話が多い一方、
基本的なストーリーラインが男と女の話なので、展開自体はまったりめ。
ルーズヴェルトにとって精神的な支えことは確かなんだろうけど、
他の女性たちとの話が逆にやや控えめだったのが残念かも。
もう少し時間をかけて掘り下げても良かったのでは…。

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