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映画 『R100』(☆)

ノリ的には『笑ゥせぇるすまん』に近いが、
ああいうブラックなユーモアがなく、
今回も結局小ネタを見せるだけの、
しかも『さや侍』と違って品のない作品になってしまった。
オチも、とってつけたようなひっどいモノだったし。
松本人志って、結局長回しの大作が作れないタイプ、
つまりコント職人ってことなんだね。
「芸人の松本人志が作った映画だと思わず、
フラットな気持ちで観てもらいたい」と、
松本人志が言ったようだが、
そもそもほとんどの場面でクスリとも来ない。
やっぱり、浜田雅功がいないと
面白さが伝わらないんだと思うんだよ。
それだけ、松本人志が独特の世界なんだとは思うんだけど、
伝わらないんじゃあ表現してないのと同じだからねぇ。
残念だが、高須光聖では松本人志の世界を
世の中にわからせることはできないんだろうね。
かと言って、今さら憧れの北野武みたいな映画作っても
二番煎じって言われるのがオチだし、
結果的に「大日本人」みたいなSF路線が、
狙い所としては良かったような気がするね。
ただ、本人が「わかる奴にだけわかってもらえばいい」
と思ってるフシもあるし、
最終的にはきっかけ一つだとは思うんだけど、
ワシは多分もう観ないかな、彼の映画は…。

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