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映画 『ランナウェイ/逃亡者』(☆☆☆☆)

現代史の面白さは、
今作のようにまだ証言を
取れる可能性があることに尽きるだろう
(今作は、そこが物語の本質ではないのだが)。

今作の本質は、
アメリカ映画にとって永遠のテーマとも言える、
「家族の物語」であろう
(原題の『The company you keep』からも、
その辺りが読み取れるだろう。
そういう意味では、あまり良い邦題とは言えない)。
組織解散後、生き残ったメンバーは偽名を使い、
新たな生活を手に入れ、新しい家族を運営していた。
そのうち、家族を偽り続けることに疲れた者が、
自首しようとする直前に逮捕される。
その顛末に引っかかりを覚えた
地方新聞の記者(シャイア・ラブーフ)が、
関係者に対し取材を敢行。
さまざまな新事実をあぶり出すうちに、
弁護士だった男(ロバート・レッドフォード)が、
娘を置いて逃亡してしまう。
記者も、もちろん彼を指名手配していたFBIも、
彼の足取りを追って行くのだが…。

確かに、「ウェザーマン」のやってきたことは、
連合赤軍並に許し難いものがある。
しかし、当時の国家権力が行なってきた暴力もまた
(これに関しては日米そう変わりがないように思えるが)、
看過し難いものがある。
コレを言い出すと、
正義対正義の戦いということになるのだが、
今作のテーマは当然そこにもあるだろう。
家族のために自分の潔白を証明したい。
しかし、そのために他人の家族の平和を侵すのが、
果たして正しいのか。
また、いくら秘密を暴くことが
公共の利益にかなうと言っても、
それによって他人の人権を侵すことが、
果たして正義と言えるのか
(この辺の話は『凶悪』にも通じる部分があるが)。
権力(マスコミも含む)には、
使い方次第でいい面も悪い面ももちろんある。
良い部分ばかり称揚すればその権力はつけあがるし、
悪い部分ばかりをあげつらえば、いざという時役に立たなくなる。
じゃあ、バランスとればいいのかと言うとそういうわけでもなくて、
調整型の中途半端な感じになっちゃうんだよねぇ。

作りのうまさが光る、なかなかの快作だと思う。
ただ、一般受けするネタではないかな。

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