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「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-30

中山08R イルミネーションジャンプS(3上JOP 障害)
  ◎ ⑨マジェスティバイオ 実力断然
  ○ ⑦シゲルキョクチョウ 地脚高い
  ▲ ⑧セイエイ        OPなら

中山09R 葉牡丹賞(2歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧ウインフェニックス
  ○ ①ロジテースト
  ▲ ⑯ディアイッセイ
  △ ⑫マドリードカフェ

中山10R アクアラインS(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ⑫タマブラックホール
  ○ ⑬インディーズゲーム
  ▲ ⑦レギス

中山11R ステイヤーズS(3上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑥エックスマーク
  ○ ②コスモロビン
  ▲ ⑩クリールカイザー
 去年トウカイトリックが10歳で勝ってる(今年も出走!)ように、
 何よりも距離適性の有無が問題になるこのレース。
 とはいえ、3000m以上のレースが指を折って数えられる程度しかないのが現状の
 日本競馬界でこのレースの距離適性を見るのは難しいわけで…。
 というわけで、後悔しないためにいつも通りの予想で買うことに。
 本命は、安定感は買える⑥。
 昇級初戦だった前走はイマイチな成績だったが、
 中山実績もあるので、それこそ距離さえこなせば充分戦えると見る。
 対抗には、前走⑥に先着した②。
 中山実績もあるし、力勝負の方が適性がありそうなので、逆転も充分と見る。
 3番手には、今だ条件級ではあるが相性の良い吉田豊騎手に戻る⑩。
 中山適性も高そうだし、この馬も距離さえこなせば充分勝ち負けになると見ている。

阪神09R ゴールデンサドルトロフィー(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ④メイショウヤタロウ
  ○ ③ニシノモレッタ
  ▲ ⑦アドマイヤオウジャ
  △ ①マカハ

阪神10R 千両賞(2歳500万下 芝短 3点)
  ◎ ⑩エイシンブルズアイ
  ○ ⑪アズマシャトル
  ▲ ⑧フェルメッツァ

阪神11R ゴールデンブライドルトロフィー(3上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ③アメリカンウィナー
  ○ ⑧スズカルーセント
  ▲ ⑮ハリケーン

中京10R 鳴海特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ③ガッサンプレイ
  ○ ⑮モズベラベラ
  ▲ ⑫デルマヌラリヒョン

中京11R 金鯱賞(3上GⅡ 芝中)
  ◎ ①メイショウナルト
  ○ ⑩オーシャンブルー
  ▲ ⑤シャドウバンガード
 施行時期で取っても開催競馬場で取っても、代替できるレースが無いので、
 データを使わずに予想。
 本命は、前走案外な内容だった①。
 ひょっとすると左回りが苦手なのかもしれないが、
 ひとまずは実績のある距離に戻るので改めて期待する。
 対抗には、去年このレースを勝った⑩。
 今年に入ってからの3戦は全てアレな成績ではあるが、
 もともと成績にムラがある馬だし、
 もしかすると今みたいな時期が合う馬なのかもしれないので、
 今回は買ってみたいと思う。
 3番手には、今だ条件級ながら連対率は高い⑤。
 意図的なのかはわからないが左回りばかりで使われているので、
 今回は相手関係的にはチャンスなのでは、と見るが…。

中京12R 桑名特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑦ケイアイユニコーン
  ○ ②ユキノアイオロス
  ▲ ⑩テイエムコウノトリ

「新・中央競馬予想戦記」2013年第11開催を振り返って

①11/23、11/24の結果
 11/23の結果
  4勝(オキザリス賞、オリエンタル賞、キャピタルS、京都2歳S) 2敗
   回収率 293.6%

 11/24の結果
  4勝(ウェルカムS、白菊賞、醍醐S、京都オータムリーフプレミアム) 4敗
   回収率 90.8%
   年間回収率 73.8%
   通算回収率 74.6%

②今開催を振り返って
 (1)最終週のオープン戦全勝もあり、オープン戦が良かった
   (9戦通算 131.4%)
 (2)ダート戦は、特に短距離が好成績
   (全体:18戦通算118.1% 短距離:10戦通算152.4% 中長距離:8戦通算52.7%)
 (3)東京コースも、キャピタルS的中で逆転黒字達成!
   (27戦通算 131.5%)
 (4)500万下も収支均衡で楽しめた
   (19戦通算 100.0%)
 (5)目立って悪かったのが京都コース
   (27戦通算 38.0%)

③今開催の総括
 最終週は、重賞全敗もOP全勝で久しぶりのプラス収支
 (キャピタルSをせこく枠連で獲ったのが大きかったね)。
 開催回収率も、84.7%と年間回収率を底上げ。
 とはいえ、現状を考えればかなりの高掴みをしないと
 年間目標の達成はかなり難しい状況。
 しかも、中山にしろ、阪神にしろ、前回の開催ではかなり悪かったからなぁ
 (『第9開催を振り返って』参照)。
 なぜか今年好調の中京開催にすがっていく状況かな、コレは…。

④11/30、12/1の買い方
 中山:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 
 中京:条件戦=複勝 OP以上=枠連

 

映画 『コンプライアンス-服従の心理-』(☆☆☆)

今作を観終わってまず思い出したのが、
『ハンナ・アーレント』
(札幌ではまだ公開前なので予告編だけだけど)に出てくる
「悪の凡庸さ」という言葉である。

今作は、アメリカで実際にあった、
日本で言えば劇場型詐欺のような手法で行われた
イタズラ電話事件なのだが、
警察を語る犯人が、ハンバーガー店に電話をかける。
それに出た店長に犯人は、
「おたくの若い女性店員が金を盗んだと、
客が通報してきた。ついては操作に協力して欲しい」
と、店長に話す。
相手を警察だと信じた店長は、
犯人の指示に従い店員を店長室に閉じ込め、
犯人の指示に従い彼女の身体検査を行う。
当然なにも出てくるはずがないのだが、
犯人の指示はどんどんエスカレートして行く。
店側の誰かが、警官を語る犯人の嘘を見抜くまで…。

『ハンナ・アーレント』の構図を借りると、
以下のように置き換えることができるだろう。
ニセ警官=ヒトラー
店長=アイヒマン
店員=ユダヤ人
店長は、警官の正体を見抜けない以上、
彼を警官だと信じる。
これにより権力の後ろ盾を得るわけである。
そうなると店長は、権力に寄りかかり、
権力の下僕となって一種のモラルハザードに陥る。
権力者の命令に従っているのだから仕方ない。
そういう心理状態である。
冷静になって見れば実に滑稽なのではあるが、
犯人に余罪が70件あったという事実を考え合わせると、
「悪の凡庸さ」が改めて実証されているわけである。

まぁ、『ハンナ・アーレント』を観れば済む内容と言えなくもないが、
日本でも劇場型詐欺が大流行りなわけだから、
他山の石として観てソンはない映画だと思う。

ただ、結局犯人の目的がよくわかんなかったのがなぁ…。
権力欲を満たしたかったのか、
それとも単なるエロ目的なのか…。
まぁ、普通の家庭がある人だし、
多分前者だと思うんだけどねぇ。

映画 『デッドマン・ダウン』(☆☆☆)

復讐なんてしたって何も帰って来ないことは、
みんな承知してるんだけど、
なまじ生きてるがゆえに、
失ったショックを相手にも与えたいと思う心が、
人を復讐に駆り立てるのかもしれない。
今作では、自分の家族を殺した組織に潜入し、
内側から全滅させようとする男(コリン・ファレル)と、
女の命とも言える顔を酔っ払い運転でダメにされ、
復讐など半分諦めていた女(ノオミ・ラパス)の、
人生が交差するところから物語が始まる。
女は、男が復讐の途中の現場を目撃し、
「彼を使えば自分の復讐を果たせるのでは」
と思い接近する。
男も、現場を見られ、それをバラすと言われれば、
協力せざるを得ない。
男は、自分の復讐の合間をぬって
女の復讐対象の行動を分析し、
女は女で謎めいた男の素性を知ろうと追い回す。
そのうち、復讐の終了が互いの縁の切れ目になると考えた二人は、
思いがけない行動へと走るわけだが…。

たいていの復讐劇が陥る悲劇的な終末の原因は、
復讐自体が成就しないか、
復習が成就したがゆえに生じる虚しさに起因するのだが、
今作ではそれを回避してハッピーエンドを迎える。
それはそれで良い話なわけだが、
ラブストーリーを苦手とするワシにとっては、
どうにも甘ったるいエンディングなのだ
(死んだら死んだで「ありきたり」って言うんだろうけど)。
ありきたりじゃない、という意味では評価できるが、
結果的にワシ好みではない作品になってしまった、
ということでこの評価。
デートムービー向けと言えそうだが、
そういう意味ではやや地味ではある。

映画 『かぐや姫の物語』(☆☆☆☆)

宮崎駿が「今はファンタジーを作る時期ではない」と言って
『風立ちぬ』を作ったわけだが、
何のことは無い、この国には「おとぎ話」というファンタジーが、
集落の数、いやもっとざっくり八百萬(やおよろず)あるでないか。
それを『ゲ○戦記』(原作者が認めてないんだから、こう書かざるを得ない)なんて
舶来のファンタジーに逃げたりして、
結果的に大コケしてるんだから世話ないわけである。

今作は、謎の多い「竹取物語」(なにしろ作者不明(日本のおとぎ話はそういうの多いけど))
を、ある程度忠実になぞっている。
もっとも、崩し過ぎたら違和感ありまくりなんだろうけど…。
求婚のシーンなども丁寧になぞっており、
唐突に得難い宝の話が出てくるという、昔話的な超展開は解消されている。
唯一の謎は、竹の中から小粒金や着物が出てくるシーンであるが、
ワシの解釈ではかぐや姫の犯した罪(後述)と関係があるようなので、そこも一応解決。
全体としては、まぁ納得して観ていられたわけであります。

今作は、ある意味非常にメッセージ性の高いおとぎ話に仕上がっている
(ワシがいつものクセで深読みしてるだけかも知れないが)。
まず、男とはいかに醜く、いかにザンネンな生き物であるか。
そして、そんな男の醜さやザンネンさを、女性は理解できない。
であるからこそ、男女の間には無理解を起因とする不幸が少なくない、ということである。
なかなか姿を現さないかぐや姫は、
高貴な男たちにとっては征服するべき対象なのである
(愛してるとか、愛してないとか、そういうことではない)。
男たちは、口々に得難い宝の名前を並べ立ててかぐや姫を手に入れようとする。
「でしたら、その宝を見事手に入れてくださいまし」と、かぐや姫が言う。
彼には山にいた頃から心に思い描く男性(この部分はオリジナル)がいて、
要はこれほどの要求をすれば諦めるだろうと踏んだのである。
しかし男たちは「これほど征服し甲斐のある女性だったとは…」と考えて、
むしろ闘志に燃えて宝を得ようと奔走する。
残念ながら、男とはそういうものなのである。
カネにあかして宝を捏造するぐらいなら、まだかわいい方で、
諦めて他の競争者がいないうちに言葉で口説き落とそうとする者、
命を落としかける者。
そして、本当に命を落とす者が現れて始めて、
かぐや姫は自分の犯した間違いに気づくのであるが、
その騒動が結局のところ帝までも動かしてしまう。

翁もまた「かぐや姫の幸せのため」と言いながら、
かぐや姫の思いを聞こうともせず既存の価値感で突っ走る。
そして、天とやら(結果的に月世界)もそれに加担する。
それは、かぐや姫の犯した罪、
すなわち自然への回帰を提唱したことと無関係ではないだろう。
月への帰還シーンでは、まるで阿弥陀様と見まがわんばかりの使者が、
月から降りてくる。
そして、彼らの世界は、心の波立つことのない、ある意味では極楽、
すなわち楽の極みと言える世界なのであろう。
しかし、おそらく楽に満ち溢れたその世界は、
果たして本当に楽の極みなのだろうか。
我々は、苦境に立つと(いや、立たなくても)「なんか良いことないかなぁ」とか
つぶやくこと一再ではないだろう。
しかし、韓非子の論法を借りれば、「善」の概念があるから「悪」が生まれる、
つまり「楽」の概念は「苦」あればこそ成立するのである。
毎日が「楽」だったら、果たしてそれを「楽」と感じることができるのだろうか。
つまり、月の世界とやらは、
おそらくおそろしくつまらない世界と解することができるわけである。
地球からの帰還者と月で会ったかぐや姫は、
その者から話を聞き地球、すなわち心波立つ世界へ憧れを抱いたのではないだろうか。
それは、悪く言えば無味乾燥な月世界の否定であり、
月世界のやんごとなき者(と思われる)かぐや姫がそのようなことを考えるのは、
月世界の秩序を乱しかねない大罪ということなのではないだろうか。
よって彼女は地球に降ろされた。
それは、彼女の思いを一面で叶えているように見せて、
一度彼女に甘美な経験をさせておきながら、
既存の価値感に縛られた老人を操って、地球世界の醜い面を見せつけ、
彼女を絶望の淵に追い込もうとする、精神的にこたえる罰だったのではないだろうか。
結果彼女は、帝から逃れたい一心で月世界に助けを求めてしまった。
それが引き金となって彼女は、月に帰らざるを得ない状況になる、という流れなのだが、
おそらくそう決まって以降が本当の罰であり、
本当はこのかくも美しい地球に残りたいと思いながら、
月に戻されて地球のことを終生思い出すことができない生活に戻されるという絶望を
与えられることになる。
ただ、この罪なり罰は、文明社会に生きる我々には少々わかりにくいかもしれない。
ただ、この国の自然こそがある意味では得難い宝であり、
まず翁がそれに気づいておらず、
また捨丸(かぐや姫の想い人)もそれが理解できていない。
このことは、我々日本人自身が、
この国の美点やウリに気付いてないことの投影であるとも言えるのではないだろうか
(この辺はワシの深読みかもしれないが…)。

今作は、この不可解な物語を高畑勲氏が解釈し、映像化したものである。
先述したように、ワシもその解釈にはおおむね納得したわけであるが
(原作では罪に対する言及自体無いわけであるが)、
この物語が成立した(と思われる)当時、
この物語はおそらく文明の側にいる人間だけが読みえたものであろう。
そして、当時(奈良時代~平安初期と考えられる)は現代以上の超格差社会である。
地方の富を中央が吸い上げて、貴族がぜいたくな暮らしをする一方で、
地方では税を納められないからと言って「逃散」などの抵抗を試みていた時代である。
そういう意味では、「雅」(京風、都会風)の否定は読者の価値感の否定であり、
そういう作品を、いかなる目的で書いたのか、という新たな謎
(あるいは解釈自体の間違い)が生じるわけだが、
ワシが言いたいことの本質はそこには無いのである。
日本人は、いつまでも昔話を昔話のまま放置し、
けっして大事にしてこなかったのではないか、という疑問なのである。
欧米の映画界では、童話や神話に様々な解釈を与えて、
それによってたくさんの作品を作ってきた歴史がある。
そして、その解釈に我々日本人すら乗っかってきた歴史がある(例:ファンタジーRPG)。
さらに、童話や神話から様々なインスピレーションを得て、
それこそ『ゲド戦記』や『ロード・オブ・ザ・リング』と言った名作を生み出してきた。
それに匹敵する作品が、この国にどれほど存在するものか…
(まぁ…、『桃太郎伝説』とか…?)。
たまに『ヤマトタケル』とか作ると、ヤマタノオロチがキングギドラっぽかったり、
悪く言うと陳腐な特撮映画止まりだったりと
(まぁ、「記紀」に関しては政治的問題もあるしねぇ…)、なんかイマイチな作品が多い。
そういう意味では、今作はおとぎ話と正面から向かい合ってできた佳作であり、
かつ希少な作品であると言えるのである。

最後に、今作には50億円かかったと宣伝されている。
8年という歳月と、スタッフロールで延々と流れる、
原画&動画スタッフの数を考えれば、ある意味当然なのではあるが、
ある意味ではこの事実はアニメ業界にとって大きな問題であるとも言える。
手塚治虫が、キャラクターを商売にしようと考えたのは、
一面においてこの問題を解決するための苦肉の策だったわけだが、
結局この業界は労働集積産業的性質をいまだ色濃く残す産業なのである。
最近では海外で原画や動画を書いて人件費を抑えたり、
デジタル化を試みたりしているわけだが、
今作には協力欄にではあるがタツノコプロなどの制作会社も名を連ねており、
多くの日本人原画スタッフや動画スタッフを使っていることから、
人件費が巨額の製作費の主要因になっていると考えられる。
これを、世界的に日本を代表する産業として売り出そうとしているのである。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/13/story_n_3438220.html
そのための予算が、記事によると年間で500億円。
8年かかってるとはいえ、今作10本作ったらこの予算溶けちゃう。
しかも、このクールジャパン関連予算には、
日本食など広く日本文化を広めるために使われるわけである。
日本の「クールジャパン」に対する本気度が窺い知れるわけである。
『風立ちぬ』の中でも言ってるように、この国は「貧乏な国」なのである。
文明社会の中でまともに張り合ってもダメっぽいし、
この国のいいところはどうやらそういう文明の力が
あまり及んでない部分にあるみたいだから、
やっぱり慎ましく、
自然と折り合って行くのがこの国のためなような気がするんだけどねぇ…。

映画 『危険なプロット』(☆☆☆)

作中でも言ってるように、
「説明するんじゃない。読者に想像させるんだ」
を地で行くような作品。
ただ、それだけに好みも評価も分かれる作品。
もの書きやりたいと思ってるわしには、
確かにけっこう参考になったが、
引っ張ったわりにはモヤっとした結末に
肩透かしを食わされた感覚ではある。
生徒のクロード(エルンスト・ウンハウワー)が、
若い欲望を爆発させるのかと思いきや、
それも不完全燃焼に終わったっぽいし、
かと言って小悪魔にもなり切れてない。
教師のジェルマン(ファブリス・ルキーニ)は、
自分が叶えられなかった夢をクロードに見るが、
結果として破滅して行く。
しかし、それはなんとなく読めてしまう展開で、
さほど意外感もなく、
結局ジェルマンの作る出来の悪い小説っぽい、
なんとも消化不良な作品になってしまった。
「言うは易く、行うは難し」という教訓を、
この作品に贈りたく思う。

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-24

本日も、iPhoneからのかきこみのため、
通常と若干違うフォーマットでお送りいたします。

東京07R ベゴニア賞(2歳500万下 芝短 1点)
◎(15)テスタメント
◯(4)ショウナンワダチ
▲(16)カッテ

東京08R シャングリラ賞(3上1000万下 D短 1点)
◎(6)ダンシングミッシー
◯(15)アルベルティ
▲(3)ミヤビリファイン

東京09R アプローズ賞(3上1000万下 芝短 1点)
◎(13)フジマサエンペラー
◯(2)ベステゲシェンク
▲(16)シェルビー

東京10R ウェルカムS(3上1600万下 芝中 2点)
◎(5)アロマカフェ
◯(9)ロジサンデー
▲(11)シャドウバンガード

東京11R ジャパンC(3上GⅠ 芝長)
◎(13)ゴールドシップ
◯(7)ジェンティルドンナ
▲(4)エイシンフラッシュ
1986年以降のデータで言えば、外国馬と地方馬を除いて、
GⅠ連対以上の実績の無いこのレースの勝馬(2着馬は不在)は、
マーベラスクラウンとタップダンスシチーの2頭だけ。
そして、その両頭とも前走で京都大賞典を勝っている。
ヒットザターゲット(8枠16番)っがこのレースに直行してきたら、
その条件に合致する馬だったのだが、秋天(7着)を挟んでいるため除外。
というわけで、今回は5頭いるGⅠ馬vs外国馬の対戦。
と言っても、肝心の外国馬がかなりアレなメンバーなので、
実質日本馬の5頭立てといった様相。
その中でも、印を打った3頭は、
実績、近走ともに抜けており、
いちおう印の重さは変えているが実質三つ巴と見る。

京都10R 白菊賞(2歳500万下 芝短 1点)
◎(3)アルトゥーナ
◯(8)ダイワレジェンド
▲(12)フェイブルネージュ

京都11R 醍醐S(3上1600万下 芝短 ①点)
◎(8)レディオブオペラ
◯(5)メイショウイザヨイ
▲(9)アルマリンピア
△(6)ダノンエレガント

京都12R 京都オータムリーフプレミアム(3上OP D短)
◎(9)ナリタスーパーワン(連勝の勢いで)
◯(1)スリーボストン(京都実績高い)
▲(2)ノーザンリバー (京都に戻って)

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-23

11/16の結果
 5勝(伊勢佐木特別、奥多摩S、東京スポーツ杯2歳S、もちの木賞、伊達特別) 5敗
  回収率 91.3%

11/17の結果
 3勝(錦秋S、衣笠特別、相馬特別) 1分(福島記念) 6敗
  回収率 44.6%
  年間回収率 71.6%
  通算回収率 74.3%

ワイド中心になって当たってはいるんだけど、回収率を見る限り完全に火力不足。
やっぱり、まず精度ありきだと思うんだけど、
その辺がとりあえずイマイチだからねぇ…。
火力に関しては、今週は2場開催になるのでさらに火力不足感アップ。
OPとかがあるので、
その辺でなんとか穴っぽいところを捕まえるしかないのかもしれないけど、
基本的にそういう予想スタイルじゃないからなぁ…。
11/23、11/24の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京09R オキザリス賞(2歳500万下 D短 3点)
  ◎ ④フォールティテール
  ○ ②アジアエクスプレス
  ▲ ⑯トーセンマイティ

東京10R オリエンタル賞(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ④カムフィー
  ○ ①ソルレヴァンテ
  ▲ ⑤シャドウパーティー

東京11R キャピタルS(3上OP 芝短)
  ◎ ⑦サトノギャラント   前走惜しい内容
  ○ ⑩ブリッツェン      近走内容悪くない
  ▲ ⑫セイウンジャガーズ 1つ叩いて

京都09R 京都2歳S(2歳OP 芝中)
  ◎ ⑨トーセンスターダム
  ○ ⑦サトノロブロイ
  ▲ ①シャンパーニュ

京都10R 花背特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ①ブルータンザナイト
  ○ ⑬トウショウヘイロー
  ▲ ⑦ラローザブル

京都11R 京阪杯(3上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑨エピセアローム
  ○ ⑮ブレイズエターナル
  ▲ ③アースソニック
 現行の条件になってまだ8年目とややデータが少ないのが気になるが、
 いちおうその条件では勝利度数の高い重賞勝ち馬から⑨を本命にチョイス。
 前走も休み明けで勝っており、距離相性も良好ではあるが、
 3歳と5歳がわりと強いレースなので、そういう意味ではやや不安が残る。
 対抗には、その強い年齢のうち3歳馬から⑮をチョイス。
 ただ、勝ち切れない馬にやや厳しいこのレースで、
 OP連対までしか実績のないこの馬は、どうだろうか。
 3番手に推してみた③は、その両方の条件が怪しい馬なのではあるが、
 京都で3勝はメンバー中最多だし、鞍上にも期待できそうなので推してみる。

映画 『マラヴィータ』(☆☆☆)

家族がテーマってことを考えると、
確かに悪くない映画ではあるが、
コメディの要素が中途半端だった気がするね。
あれだったら、もっとコメディに振った方が、
独自色が出て良かった気がするんだが、
リュック・ベッソンがその辺の殻を破りきれなかったのが、
いまいち突き抜けた作品にならなかった、
最大の要因だろうね。
薄味ギャング映画、と言ったところだろうか。

映画 『I AM ICHIHASHI 逮捕されるまで』(☆☆☆)

人は何者にもなれるし、何者にもなれない。
市橋達也(ディーン・フジオカ)は、
生きるために逃げたが、
そのために彼は結果として市橋達也であることを
捨てざるを得なかった。
一方で、彼は自分の弱さを認めているようで、
一面において彼は弱い自分を捨てたかったようにも見える。
しかしそれは、市橋達也が犯した罪を認めることをせず、
それと向き合うことができない、
彼の弱さの具現に過ぎなかったのではないだろうか。
様々な偽名を使い、
何者にもなりすまして逃亡した彼。
しかし、どう転んでも市橋達也でしかない彼は、
結局そのいずれにもなり切れず、
逃亡を繰り返さざるを得なかった。

そして彼は、結果としてカネの力によって
追い込まれて行く。
サバイバル能力のない彼は、
結局文明の力に頼らなければ、
真水を得ることができなかった。
そのせいで、無人島生活も長続きせず、
カネを稼ぐために文明社会の中に身を投じざるを得ない。
しかし、そこには市橋に関する情報に溢れており、
また身分を偽る彼には、
働ける場所がごく限られていた。
その数少ない働き場所には、
社会の最底辺に住まう者たちが集まり、
市橋に最高1000万円の懸賞金がかけられたとなれば、
最底辺の生活から脱するために飛びつく者がいて、
むしろ当然の場所である。
働き場所さえ失った市橋の逃亡劇は、
こうして終わるべくして終わったのだが…。

今作の残念な点は、
市橋視点一辺倒なことに尽きるであろう。
まぁ、低予算映画だから仕方ないのだろうが、
つい先日もドイツ人が警察から逃げた事件があったように、
警察の初動が問題視される事件が昨今少なくないわけで、
当然その視点も盛り込まれて然るべきとは思うのだ。
懸賞金による相互監視のシステムも
賛否の分かれるところであろう。
いち早くこの題材に飛びついた、
ディーン・フジオカの目敏さは評価できるが、
もう少し広い視座で見るべき題材だと、
今作を観て改めて感じた次第である。

映画 『悪の法則』(☆☆)

結果から言えば、
いかにもっていう悪人よりも、
よくわからないヤツの方が本当は恐ろしいっていう話。

ただ、映画としては退屈で、
例えば最初の濡れ場って必要?とか、
なんか意味のわからんカットが序盤から多くて、
すっごくだるい映画。
生と死みたいな、すっごく重たい命題も含まれてる感じではあるんだが、
観た後の感じは、結局「男ってバカだよなぁ」って感じ。

映画館のペラがキャスティング推しな時点で、
内容がイマイチな映画だと気づくべきだった。

映画 『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』(☆☆☆☆)

やせた土地にはやせた土地に適応した植物が、
豊饒な土地にはまたそれに適応した植物が茂るわけだが、
「バーグドルフグッドマン」は、
ニューヨークのような豊饒な土地にしか育つことはできないが、
その分絢爛豪華なる花と実をつけるということだろう。
こういう文化は、安売り(それまでの売り方が異常だっただけなのだが)
の呉服店と、
私鉄経営のオマケという、
やせた土地の日本文化には決して根付くことが無い、ということは、
昨今の百貨店の苦境を見れば明らかなことであろう。
正直、グルメ系イベントとスーパーマーケットの真似事みたいなこと
ばかりをしているようでは、
「バーグドルフグッドマン」のような、
ドラマのあるデパートなんて夢のまた夢だろう。

ワシは、格差社会自体には反対ではない。
階級流動性さえある程度確保されれば
(アメリカにおける「アメリカンドリーム」のようなものがあれば)、
金持ちがいて、庶民がいる、
そんな世の中の方がむしろ自然だとさえ思う。
そして、金持ちが支える文化があって、
一方で庶民が支える文化がある、
そんな多様性が豊かな文化を生み、
また豊かな国を生むのだと思うのである。
日本は、「一億総中流」を達成してしまい、
階級も文化も平準化してしまったために、
良くも悪くも日本中が小東京化してしまった。
おかげで、バブルがはじけて一蓮托生で総下流化してしまい、
カネ回りまで悪くなってしまった。
そこから、地震&地震で今だ自力再生などままならない状況が続いている。

「魔法のデパート」という名に恥じない、
常にドラマのある、本物のデパート。
その裏側を垣間見る、というにはやや退屈な面も無くは無いが、
裏側なんてものはそういう地味な作業の積み重ね、
ということだろう。
あの、夢のようなショウウインドウは、
是非一度実物を拝んでみたいものである。

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-17

東京09R からまつ賞(2歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ③イオラニ
  ○ ④コウエイタケル
  ▲ ①ショウナンアチーヴ

東京10R 錦秋S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ⑧シンボリエンパイア
  ○ ⑫ディーエスコンドル
  ▲ ⑥タイセイスティング
  △ ⑨ハコダテナイト

東京11R 霜月S(3上OP D短)
  ◎ ③コパノリッキー    鞍上も魅力
  ○ ④チャーリーブレイヴ 東京実績買って
  ▲ ⑬セレスハント     実績上位

京都09R 秋明菊賞(2歳500万下 芝短 2点)
  ◎ ②オールパーパス
  ○ ①タガノブルグ
  ▲ ⑨ラインスピリット

京都10R 衣笠特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ③ウリウリ
  ○ ⑮アルアマーナ
  ▲ ⑪ウインミーティア

京都11R マイルチャンピオンシップ(3上GⅠ 芝短)
  ◎ ⑬ダノンシャーク
  ○ ⑩ドナウブルー
  ▲ ④ダイワマッジョーレ
 データ的には、勝ち馬はGⅠ馬であることの方が多いのではあるが、
 正直今年のGⅠ馬はどれも「うぅん…」な馬なんだよねぇ。
 というわけで、今年は3着以内のシェアならGⅠ馬と張りあえる
 重賞勝ち馬からチョイス。
 近走内容が安定している⑬を本命。
 ⑬ともども京都コースとの相性が良い⑩を対抗に、
 連対率トップの④を3番手に推してみる。

京都12R 貴船S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ②インディーズゲーム
  ○ ④ワールドエンド
  ▲ ⑮ウィキマジック

福島10R 福島2歳S(2歳OP 芝短)
  ◎ ②エクスシア
  ○ ⑪シャインシュラーク
  ▲ ⑭イスルギ

福島11R 福島記念(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ②マイネルラクリマ
  ○ ⑬カワキタフウジン
  ▲ ⑩ディサイファ
  △ ⑨ダイワファルコン
 実績とハンデの兼ね合いが難しいのがハンデ戦の難しいところ。
 数字的には⑩がトップなのだが、
 昇級初戦としてはハンデキャッパーにそれほど実力を評価されてないので、
 今回は3番手止まり。
 替わって本命は、休み明けでも福島で2戦2勝の実績を持つ②。
 持ち時計も優秀で、実力上位と見る。
 対抗には、昇級初戦の前走が惜しい競馬だった⑬。
 斤量的にはやや微妙なのだが、勢いは買えると見る。
 あとは、まだハンデキャッパーに実力を認められている⑨をおさえておく。

福島12R 相馬特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ③ケイアイユニコーン
  ○ ⑮モエレフルール
  ▲ ⑯フォーチュンスター

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-16

11/9の結果
 5勝(南武特別、銀嶺S、霊山特別、福島放送杯、五色沼特別) 5敗
  回収率 26.0%

11/10の結果
 3勝(武蔵野S、みちのくS、西郷特別) 1分(ノベンバーS) 6敗
  回収率 52.6%
  年間回収率 71.8%
  通算回収率 74.3%

派手にやられてしまったなぁ。
土日のOP7戦で、当たったのが武蔵野Sだけじゃなぁ…。
年間80%どころか、70%も怪しくなってきたわけで、
今週あたり何か大きな花火でもぶち上がらないと、
年末に向けて苦しい戦いを強いられることになりそうだ…。
11/16、11/17の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 京都:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 福島:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京08R 秋陽ジャンプS(3上JOP OP)
  ◎ ①アポロマーベリック 実績上位
  ○ ②エーシンイグアス  前走惜しい内容
  ▲ ③ショウナンガーデン 東京は向く

東京09R 伊勢佐木特別(3上1000万下 D中 2点)
  ◎ ③リキサンステルス
  ○ ⑧ゲルマンシチー
  ▲ ⑫リーセントブルース

東京10R 奥多摩S(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ①アミカブルナンバー
  ○ ⑦エールブリーズ
  ▲ ⑫ロードガルーダ

東京11R 東京スポーツ杯2歳S(2歳GⅢ 芝中)
  ◎ ①イスラボニータ
  ○ ⑤ラングレー
  ▲ ④クラリティシチー
 データ的には新馬勝ち即通用が決まりやすいレースなので、
 この中では⑤を本命視するべきなんだろうが、
 3頭が勝っている重賞連対馬に①が該当するため、
 いちおう実績順で①を本命、⑤を対抗ししてみた。
 ただ、ムーア騎手の手腕で逆転も充分というところだろう。
 3番手には、やや当てにしにくいOP未勝利馬の④。
 前走で①相手に惜しい競馬をしているという意味では無視できない存在ではあるが、
 鞍上がやや頼りない印象があるのも、この馬のポイントを下げている要因か。

京都09R もちの木賞(2歳500万下 D中 1点)
  ◎ ⑨メイショウイチオシ
  ○ ④サトノスーペリア
  ▲ ②サトノバリアント

京都10R 高雄特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ④タガノレイヨネ
  ○ ⑩シンゼンレンジャー
  ▲ ③サカジロオー

京都11R 修学院S(3上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ③クランモンタナ
  ○ ⑨スマートリバティー
  ▲ ⑤ベストクルーズ
  △ ⑦コアレスドラード

福島10R 伊達特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑤ダノンフェニックス
  ○ ①ジェイケイネオ
  ▲ ④インプレザリオ

福島11R 河北新報杯(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑬グレカーレ
  ○ ⑧レヴァンタール
  ▲ ⑤アイティクイーン
  △ ①メイショウヒデタダ

福島12R 小峰城特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ②アルマディヴァン
  ○ ⑬マイネルアルティマ
  ▲ ⑮ノーヒッター

映画 『樹海のふたり』(☆☆☆)

実際の話がベースになっているとはいえ、
あまりその話をおおっぴらにできないのは、
作品の性質上致し方ないところだろう。
とはいえ、いくら説得して助ける、
というエクスキューズをつけているとはいえ、
結局のところ自殺願望者までネタにしようという、
マスコミ様のありようには、
正直呆れ果ててしまうわけで、
「だから『マスゴミ』なんて揶揄されるんだ」
などと言いたくもなるわけですが…。

閑話休題。
作品に関しては、やや盛り込み過ぎた感は否めない。
たとえ事実だったとしても、
二人のディレクターが揃いも揃って
精神を病んでる家族を抱えてたなんて、
正直出来過ぎだと思うし、
阿部(堤下敦)の父親(中村敦夫、作中では認知症)
のエピソードにさほど重要性を感じなかったし、
思い切って竹下(板倉俊之)中心で脚本を構築した方が、
作品としては筋が通って深みが出たように思われるのだが…。
そういう意味では、今作における竹下の苦境なんかも、
非常に薄っぺらく書かれていて、
家族のことにしろ、樹海でのことにしろ、
あまり懊悩がないんだよね。
その分余計に視点がぶれてしまって見えてるのが、
すごく損してる作品だと思う。
題材が面白かっただけに、惜しい作品である。

映画 『もったいない!』(☆☆☆☆)

先月あたりから、
日本では食のニュースがいろいろと出てきている。
「日本食」が無形文化遺産認定されるのでは、という話。
一方で、ホテルや百貨店に広がる食品偽装の問題。
そして、今作と密接な関係を持つ話として、
食品業界で広がる賞味期限見直しの動き。
これらを通して見ると、
いかに我々消費者が、
目や耳から入った情報によって食味を決定しているか、
つまり「脳みそで味わっているか」ということである。

今作では、賞味期限切れ食品の投棄だけでなく、
規格外食品(曲がったキュウリや傷物の果物、大き過ぎや小さ過ぎの野菜)
の投棄問題などにも言及し、
それを引き起こす原因となる
農政や商習慣、さらには我々消費者のありようについて問いかけている。

作品としての掴みに、
ウィーンにいる「ゴミ箱ダイバー」なる存在の
エピソードが登場する。
日本のホームレスなんかにも似たようなことをする者がいるが、
要するにゴミ箱内の食材を漁って生活しているのだ。
ただ、日本の事例なども出てくるように、
そういった投棄食物で食いつなげてしまうという現実は、
裏を返せばそれだけの食物を無駄にしているということ。
もっと言えば、その食物を作るための労力や資源まで
無駄にしているということでもあるのだ
(作中の言葉からの受け売りだが…)。
後半では、日本の事例として
投棄食料を家畜飼料として再利用している実例を報告している。
EUでは、規制によってこのような利用法ができなくなっているそうで、
ある意味では日本以上に食料の行き場がない、
という実情が明らかとなっている。
大量消費と、生産と消費の現場の乖離。
これらが生み出す様々な無理解が、
大量の食料投棄の原因と言えそうだ。

しかし、結果として「食品を無駄に使わないようにしよう」
という結論になるのはまだいいとして、
「もっとつつましく生きて行った方がいいのでは」
という結論にはやはり疑義を呈するわけである。
確かに、市場の拡大局面は終わりを迎えつつあると言えるだろう。
しかし、それに合わせて消費の抑制や
合理化、効率化、生産性の向上を目指すと、
それは実は職場の縮小をうみだすという事実である。
生産性の向上以上に市場が拡大していた20世紀ならともかく、
それこそそれが望みにくい世の中になりつつある現状である。
現状にしがみつくよりも、
日本で言えば「6次産業化」のような、
新しい価値の創造みたいなことの方が、
よほど建設的なような気が、
ワシなんかはするんだが…。

日本の農政には色々と問題があるとは思っていたが、
何のことはないどこの国も似たようなもんだった、ということ。
そういう現実を横並びに比較できるという意味では、
価値のある作品だと思う。

映画 『タイガーマスク』(☆)

確かにああいう設定だった記憶はあるにはあるが、
正直あそこまで『仮面ライダー』寄りに
作ってあると思わなかったし、
またあそこまで寄る必要もなかったように思われる。
シリアスもおちゃらけも中途半端で、
しかも既存のテレビシリーズと
さほど差別化がなされてないとなれば、
作品自体の存在意義すら疑われるレベル。
懐かしいと思える部分も少なく、
そもそもどの層をターゲットにしたのかさえ
ぼんやりとした、だから何、的な作品。
いつぞやのタイガーマスクブームに乗って
作ったとしか思えない、勢いだけの作品。

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-10

東京09R ノベンバーS(3上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ⑥スピルバーグ
  ○ ④フルアクセル
  ▲ ⑩ダイワズーム
  △ ⑭マイネルグート

東京10R オーロC(3上OP 芝短)
  ◎ ⑯セイウンジャガーズ 距離相性買って
  ○ ⑰レオアクティブ     持ち時計優秀
  ▲ ⑮インプレスウィナー  連勝の勢いで
  △ ⑨モグモグパクパク  前走惜しい内容

東京11R 武蔵野S(3上GⅢ D短)
  ◎ ⑥ペルシャザール
  ○ ⑬ベストウォーリア
  ▲ ③アドマイヤロイヤル
  △ ⑯ゴールスキー
 数値的には③辺りがやや抜けた存在なのではあるが、
 このレース3歳と5歳がやたら強い、というデータが出ており、
 6歳以上に至っては勝ったことが無いというレース。
 というわけで、6歳の③や⑯についてはやや控えめな評価を下さざるを得ず、
 ⑥や⑬と同等評価の⑮は次点止まり。
 替わって本命にしたのは、5歳の⑥。
 ダートに路線変更してからの安定感が素晴らしく(まだ4戦だが)、
 今回は連勝機と見る。鞍上も怖い存在である。
 対抗には、久しぶりだが3歳馬の⑬。
 JDDを勝てなかったユニコーンS上位馬に、あまり明るい未来は待っていないのだが、
 いちおう同じ条件を勝っているわけだし、
 データの後押しもあるので、今回はこの評価で。
 データさえなければ、③辺りは休み明けを1つ叩いて上がり目にも期待できそうだし、
 連勝中の⑯だってもっと重い印を打って良い馬ではあるが、
 そういうわけでやや控えめの評価にしておく。当然両頭とも逆転候補ではある。

京都09R 花園S(3上1600万下 D中 1点)
  ◎ ④アメリカンウィナー
  ○ ⑦スターソード
  ▲ ⑧ハリケーン

京都10R アンドロメダS(3上OP 芝中)
  ◎ ③エーシンミズーリ 関西に戻って
  ○ ⑥モンテエン     前走惜しい内容
  ▲ ⑮カルドブレッサ   鞍上魅力
  △ ④ラウンドワールド 状態万全なら

京都11R エリザベス女王杯(3上GⅠ 芝中)
  ◎ ③メイショウマンボ
  ○ ⑨ヴィルシーナ
  ▲ ⑭デニムアンドルビー
 1996年以降の17回のうち、GⅠ連対以上が12勝に対し、
 重賞勝ち以下が3勝(残り2回は外国馬スノーフェアリー)と、
 GⅠでの実績が大きくものを言うこのレース。
 今年の2冠牝馬である③は、京都実績も高くまぁ本命として不足ないだろう。
 問題は対抗以下。
 数値的には⑭なのだが、データ的には不利
 (リトルアマポーラ(2008)の例もあるのでまったく無理というわけでもないのだが)なので、
 数値的には3番手の⑨を対抗視し、
 ⑭は3番手止まり。ココまでを見ると、本番で勝負弱いところがあるのもねぇ…。

京都12R ドンカスターC(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑤ハーキュリーズ
  ○ ⑥メイショウヤタロウ
  ▲ ⑩サンライズメジャー

福島10R 三春駒特別(3上500万下 芝中 2点)
  ◎ ③ダイワユニティー
  ○ ⑨マイネアルナイル
  ▲ ⑬スリーアフロディテ

福島11R みちのくS(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑭セイコーライコウ
  ○ ⑫ツインクルスター
  ▲ ⑪マッキーコバルト

福島12R 西郷特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑤セトノフラッパー
  ○ ⑫サンキストロード
  ▲ ②アストロフォンテン

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-09

11/2の結果
 6勝(tvk賞、アルテミスS、近江特別、渡月橋S、秋元湖特別、磐梯山特別) 3敗
  回収率 156.4%

11/3の結果
 3勝(百日草特別、ユートピアS、会津特別) 6敗
  回収率 25.3%
  年間回収率 73.0%
  通算回収率 74.5%

土曜日ぐらいの成績を毎回残せれば、ウッハウハなんだろうけどねぇ…。
にしても、日曜日の結果が悪いよなぁ。
坊主じゃないだけましなんだろうけど。
年間回収率は、もう少しなんとかしたいんだけどねぇ…。
11/9、11/10の買い方は、以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 福島:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京09R 南武特別(3上1000万下 芝長 ①点)
  ◎ ⑨アロヒラニ
  ○ ⑧ブランクヴァース
  ▲ ⑤ピュアソルジャー
  △ ⑫マウイノカオイ

東京10R 銀嶺S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ①オールドパサデナ
  ○ ⑫ケイアイヘルメス
  ▲ ⑨ネオザウイナー

東京11R 京王杯2歳S(2歳GⅡ 芝短)
  ◎ ⑨アポロスターズ
  ○ ⑥ラブリープラネット
  ▲ ⑬カラダレジェンド
  △ ①ルミニズム
 本来なら、東京実績もある①や⑬を本命視するところなのだが、
 1986年以降新馬勝馬が勝ったことが無いこのレース。
 というわけで、今回は距離経験もある⑨を本命視、
 休み明けながら小倉2歳Sで惜しい競馬だった⑥を対抗とする。
 ただ、⑨も左回り実績で不安が残るし、
 先にも書いた通り⑥は休み明け。仕上がりに課題が残る。
 新馬勝ちの2頭はそれぞれ3番手、4番手。
 持ち時計で順位をつけているが、勢いだけなら負けてないと思われる。

京都08R 京都ジャンプS(3上JGⅢ 障害)
  ◎ ⑦デンコウオクトパス
  ○ ②ニジブルーム
  ▲ ③オンワードデューク
  △ ⑤カネスラファール
 本命は、唯一の重賞勝馬である⑦。
 その分斤量を背負ってるわけだが地脚、実績ともに高く、
 少頭数とは言えやや抜けた存在だろう。
 対抗以下は混戦模様。
 昇級初戦とはいえ地脚の高い②を対抗、
 地脚はアレだが前走OP勝ちと勢いを感じさせる③を3番手、
 競走中止から早々と復帰の⑤を4番手とするが、
 少頭数なので正直ココまで手を広げるのもどうなんだろうかなぁ…。

京都09R 黄菊賞(2歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑤ヴォルシェーブ
  ○ ③オーシャンヒーロー
  ▲ ②メイショウコルノ

京都10R 比叡S(3上1600万下 芝長 1点)
  ◎ ⑦ハーバーコマンド
  ○ ⑨マイネオーチャード
  ▲ ⑩ピクシープリンセス

京都11R ファンタジーS(2歳GⅢ 芝短)
  ◎ ①フクノドリーム
  ○ ⑬エイシンオルドス
  ▲ ⑥エルノルテ
  △ ③グランシェリー
 データ的にまんべんなく勝ち馬が出ており、
 偏りが無い、データがあまり使えないレース。
 本命は、ルーキージョッキーで芝でもダートでも走れる①。
 しかも、今回はそのルーキージョッキーの父が騎乗となり、鞍上今日は明らか。
 距離延長さえこなせば、勝ち負けも当然だろう。
 対抗には、2戦2勝で距離実績もある⑬。
 地の利を活かせば、逆転も充分だろう。
 あとは、前走⑬のコンマ2秒差だった⑥を3番手、
 休み明けながら2戦2勝でOP勝ちのある③を4番手とする。

福島10R 霊山特別(3上500万下 芝長 1点)
  ◎ ⑦ルミナスレッド
  ○ ②ローリングストーン
  ▲ ④ランフォージン

福島11R 福島放送賞(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ①センキ
  ○ ⑪ケツァルコアトル
  ▲ ③トミケンユークアイ

福島12R 五色沼特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ②アブマーシュ
  ○ ⑧コスモチャペル
  ▲ ⑭ブライトチェリー

映画 『標的の村』(☆☆☆☆)

返す返すも、アメリカは沖縄密約でうまいことやったなぁ、
というのが第一印象。
アメリカにとっては、難治の地であった沖縄。
それをなんとしても取り返そうと躍起になっていた日本。
相互の利害が一致しただけならともかく、
アンダーザテーブルでアメリカに追い銭までした日本。
一方で、統治する上で日本が1枚噛まさることで、
逆に面倒事(現地住民との折衝、というか押さえこみ)は
日本政府に押しつけて、やりたい放題状態となったアメリカ。
一方で沖縄県民は、
平和憲法を標榜する日本に期待して日本復帰を願い、それを叶えたが、
実は彼らの正体がアメリカの犬だったということに気付き、
以前以上に厳しい立場に立たされることになるわけだが…。
そんな沖縄の中でも、特に厳しい立場に立たされている、
沖縄県東村高江集落の人々を中心に追った、
テレビ朝日系列のボ厩メンタリー番組の拡大版。

米軍統治時代から、
ベトナム村として演習の良い具にされてきたこの集落は、
米軍演習地のど真ん中にあり、常に標的視されている。
そこを、さらに取り囲むように新規ヘリパッド
(ヘリコプターなどの着陸目標)の建設が持ち上がった。
しかもそこは、「空飛ぶ棺桶」とも揶揄される
オスプレイも着陸するとされ、
住民はおろか全沖縄が抗議の声を上げ、
さらには座り込みや「人間の鎖」を作って抵抗を試みるのだが、
それを排除するのが皮肉にも沖縄県警。
つまり、身内同士の醜い争いというわけ。
そして、それをヘラヘラしながら見ている米兵。
なんともやるせない光景である。

しかし、ワシなんかに言わせると、
警察なんちゅうものは、しょせん制服を着たヤクザ。
シノギのためには身内もクソも無いわけである。
もっと言えば、彼ら沖縄の人々は、
戦後、いや下手すれば戦前から騙されっぱなしである。
世界的お人よしのヤマトンチュよりも、
ウチナーはさらにお人よと言えるかもしれない。
彼らは、もっと本格的な戦い、
具体的に言えば革命的闘争を仕掛けなければ、
おそらくこの状況から脱することはできないだろう。
しかし、そういう意味でも密約は皮肉にも効果絶大である。
革命とは、この国では天皇に対する反逆であり、
厳に戒められているのである。
つまり在日米軍は、天皇のご威光を利してこの国に居座り、
やりたい放題やっているというわけである。
われわれ日本人よりもよほどこの国の統治機構を知り尽くし、
うまく利用しているのが彼ら、というわけである。

ただ、この現実が沖縄から外に広がって行かないのには、
沖縄県民以外にも責任はある。
我々は、沖縄県民が被っている迷惑を肩代わりする気が、
やはり無いのである。
今作のような現実を見せ付けられれば、なおさらのことであろう。
そして、この抵抗の歴史は、
おそらく対原発にもそのまま当てはまるのであろう。
抵抗住民と経済優先の賛成派住民の衝突。
こういうことが集落の分裂を生み
(意図的に生み出されている可能性も看過できない)、
結果として抵抗力を弱めているのである。
その辺りでも、
我々はアメリカにいいようにやられていると言えるのである。

日本は、あの戦争に負けたという重荷を、
ある意味ではいまだに引きずり続けているのである。
アメリカにあてがわれた憲法。
アメリカに救われた天皇。
アメリカに弱みを握られている政治家。
彼らのもとでは、
この忍従はある意味仕方のないことなのかもしれないが…。

映画 『恋するリベラーチェ』(☆☆☆)

アメリカのショウビズ界は、
きらびやかでカネ回りが良い一方で、
日本以上にプライバシーの無い、厳しい業界であり、
またそもそも宗教的問題があって
ゲイであることは有色人種であること以上に
かなり最近までタブー視されていた
(肌の色は選べないしねぇ…)。
そういう中で、「世界が恋したピアニスト」であり、
ギネスも認める「世界一ギャラの高いピアニスト」である
リベラーチ(マイケル・ダグラス:「リベラーチェ」は間違いらしい)は、
取り巻きにゴシップの火消しをせっせとさせながら、
我欲を満たしていたというわけ
(その報いとしてエイズを発症するのだが…)。
そんな彼を、
彼に見初められたスコット・ソーソン(マット・デイモン)の目線で
見て行くのが今作。

ワシだけではなくある意味当人も認めていた、
けばけばしいほどにきらびやか(悪趣味?)な
ステージ演出(衣装なども含む)には、
確かに目を奪われるが、ピアニストとしての腕はさすが一流
(あんなごっつい指輪してるのに、ホント良く弾けるよなぁ)。
しかし、時代はまだゲイカルチャーを大々的に受け入れるには早い
1970年代(今だって大っぴらに受け入れられているとは言えないが)の話。
上記したように、公然の秘密とは言え必死にその秘密を隠していた。
明るみになれば、当然ファンが離れるだろうしねぇ…。
そりゃ、彼にぶら下がってる人々(スコットも含まれる)は、
必死で隠そうとするわなぁ。
でも、彼の周囲で起きているのは、
恋愛としてはありがちな光景。
互いに求め合い、愛し合い、嫉妬し合う。
ただ、男同士であるがゆえにの醜さもあるわけで、
その辺りが単純な順ないものでないわけであるが…。

当時のゲイカルチャーを知る、という意味では良い作品だと思う。
あとは、当時のショウビズ界の内幕(と言っても特殊な部分ではあるが…)
を映し出しているという程度の評価しかできないかな。

映画 『42~世界を変えた男~』(☆☆☆☆☆)

2つの世界大戦を通じて、世界は思い知った。
新たなる敵の存在を。
現代史の黎明は、まさにそのせめぎ合い始まりであった。
一方で、その戦いのためにいがみ合うことの愚を戒め、
融和が始まったのも現代史の黎明であり、
そういう意味では、今作も『飛べ!ダコタ』も
そういった融和がテーマという意味で
共通項を見出すことができる。
ただ、今作の場合存在自体はすでに有名であり、
戦後間もない時期に彼のような存在が、
白人社会の中で以下に扱われてきたかについては、
やや語り尽くされた感はあるので、
そういう意味での目新しさはない。
むしろ、彼を見出したドジャースのオーナー
ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)や、
彼を受け入れたチームメイト、
もちろん彼の妻(ニコール・ベハーリー)や
彼の専属記者(アンドレ・ホランド)といった、
チーム全体の存在がある意味奇跡的だったわけで、
当時の世相を反映させつつ、
彼が世間に認知され受け入れられて行く様子を
描き切ったというところに、
今作の真価があると思うね。
野球好きならば必見の作品だろう。

映画 『スティーブ・ジョブズ』(☆☆☆)

タイトルの人物自体がカリスマであり、
一つのアイコンでもあるわけだから、
タイトルは直球勝負で問題ないわけであるが、
内容的には彼がガレージの中でAppleⅠを開発してから
(と言ってもベースを作ったのはウォズニアッキなのだが)、
会社が大きくなり、
そこから追い出され、再び返り咲くまでの顛末である。
ワシみたいな半ちくなコンピューターマニアでも、
だいたい知ってる話なのですごく驚くわけではないし、
『ソーシャル・ネットワーク』でも
似たような話はされてるわけだから、
目新しいことではない、とも言える。
まぁ、ジョブズも金融資本主義の犠牲者、
と捉えることができるわけだが、
その一因は彼自身が招いたわけであり、
今作ではもっと普遍的なテーマ。
例えば、会社のできるまで、
会社を大きくするということ、
会社が大きくなるということ、
会社は誰のものか、
そして「いいものが売れる」のか
「売れるものがいいもの」なのかという命題。
こうったものを考察するための
ドラスティックな例として観ていく作品と、
ワシは感じた。
そういう中で、一つ面白いと思ったのが、
ウォズニアッキがAppleを去る時にジョブズに言った
「オレがなぜヒューレット・パッカードを辞めて
お前と会社を作ったか。
それは、オレが作ったものをお前が褒めてくれたからだ」
という言葉。
今風に言えば、
「ジョブズが『イイね』をつけてくれたから、
オレはお前とやって行こうと思った」
ってことであり、
こういう人のつながりの素晴らしさに、
ジョブズがもっと早く気づいていたら、
ザッカーバーグの出番はなかったかもしれない。
しかし、ジョブズはそうではなかった。
理想主義者で、オタクちゃんで、唯我独尊。
もっと言えば人を人とも思わないところがあり、
それゆえに彼は足元を掬われることになるわけで、
毀誉褒貶の激しい人物だっただろうね、きっと。
しかし、彼を追い出す前後から、
Appleはすでに傾き始めており、
彼を追い出すとiMacぐらいまで、一部のファン
(ジョブズがいないのにAppleにジョブズの影を追っていた人々)
のためのマシンだったという印象だった。
そういう意味では、
ジョブズはハードを生み出す才を持ち、
また高い理想を掲げるという意味ではカリスマティックではあったが、
SNSのようなシステムを生み出すという意味では
一流ではなかったと言えるかもしれない
(確かにMac OSは革新的ではあったが)。
それに関して、作中では少ししか触れられていないが、
ゲイツ他人のシステムパクったのは、
アレが初めてじゃないからねぇ。

ジョブズがAppleを追い出されるまでは
なかなか見応えがあるが、
戻るってわかってるのに戻るまでの話を
あんなもったいつけた感じでされるのは、
正直白々しくて退屈だった。
いっそ、冒頭のiPod発表の下りを、
ラストにズバンと持ってきてもよかったのではないだろうか。
その方が締まりがあって良かったような気はする。

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-03

東京09R 百日草特別(2歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ②ウインフェニックス
  ○ ⑮キーンソード
  ▲ ①マイネオーラム

東京10R ユートピアS(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑪ゴールデンナンバー
  ○ ①イチオクノホシ
  ▲ ③ダイワストリーム
  △ ②レイカーラ

東京11R アルゼンチン共和国杯(3上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑦メイショウナルト
  ○ ⑱ホッコーブレーヴ
  ▲ ⑧ムスカテール
  △ ⑮エックスマーク
 ハンデ戦の中でも、データ解釈が難しそうなレース。
 本命は、距離経験こそないものの今夏以降成長を感じさせる⑦。
 左回り経験も乏しいが、斤量的にはいちばん来る辺りの斤量なので、
 今回も期待していいのではないだろうか。
 対抗と4番手には、昇級初戦の2頭。
 この昇級初戦の馬というのがまた厄介で、
 過去2回しか来ていないものの、ともに56kg(1着1回2着1回)。
 コレ以下なら来るということなのか、
 このぐらいハンデキャッパーに認められた馬じゃないと
 勝ち負けできないということなのか、捉え方があるだろうが、
 今回は枠連で買うので8枠なら実力馬の⑯も押さえられるので、
 今回はいちおう前者で解釈。
 距離的には、2400m(⑮)や2600m(⑱)で実績を積んでいるので問題は無いと見るが…。
 あとは、斤量的にギリギリだがボリュームゾーンの重賞勝ち馬から
 同じ条件の目黒記念を勝っている⑧をチョイス。鞍上も面白そうだ。

京都09R 嵯峨野特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑯マッシヴプリンス
  ○ ②ノボリドリーム
  ▲ ⑤ハッピーストーリー
  △ ⑥コルージャ

京都10R 長岡京S(3上1600万下  芝短 2点)
  ◎ ④オースミナイン
  ○ ②エールブリーズ
  ▲ ⑪ニシノビークイック

京都11R みやこS(3上GⅢ D中)
  ◎ ⑬グランドシチー
  ○ ⑨ナイスミーチュー
  ▲ ⑪インカンテーション
 前身のトパーズS(別定時代のみ)を加えても、
 6年分のデータしかそろわなかったので、参考程度に。
 それでも、中央重賞勝ち馬ぐらいがバランスが良さそうなようなので、
 本命と対抗はシリウスS組の上位馬で重賞勝ち馬の両頭をチョイス。
 前走成績で言えば⑨の方が有利ではあるが、
 斤量と距離実績で⑬が上回るので、今回は逆転すると見る。
 まぁ、どっちが勝ってもおかしくない、とは思うけどね。
 3番手には、3歳勢からシリウスSで⑬や⑨に勝った⑤ではなく、
 レパードSでその⑤に勝った⑪をチョイス。
 前走は案外な結果だったが、平坦馬場の方が得意なようなので、
 今回は改めて期待してみたのだが、どうだろうか…。

福島10R 檜原湖特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤コーラルタワー
  ○ ⑧ブリリアントダンス
  ▲ ⑨ジェイケイネオ

福島11R フルーツラインC(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑫ホワイトポピー
  ○ ①コーリンギデオン
  ▲ ⑧エリモフェザー
  △ ⑨デリケートアーチ

福島12R 会津特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑭ケイアイユニコーン
  ○ ③フォーチュンスター
  ▲ ①ユキノアイオロス

「新・中央競馬予想戦記」 2013-11-02

東京09R tvk賞(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑦フェスティヴタロー
  ○ ⑤サイモンラムセス
  ▲ ③バロンドゥフォール

東京10R 晩秋S(3上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ④ユーロビート
  ○ ③ギャザーロージズ
  ▲ ⑤オメガスカイツリー
  △ ⑫スターバリオン

東京11R アルテミスS(2歳重賞 芝短)
  ◎ ⑤マーブルカテドラル
  ○ ④パシフィックギャル
  ▲ ⑪クリスマス
 まだグレードもついてないほど歴史の浅い重賞なので、データ対象外。
 本命と対抗は、芙蓉S勢から。
 芙蓉S勝ち&東京実績のある⑤を本命、
 芙蓉S3着で鞍上にも期待の持てそうな④を対抗とする。
 3番手は、唯一の重賞勝ち馬⑪。
 休み明けの上に距離克服が課題となるが、
 血統的にはもっと長いところの方が良さそうに見えるので、
 状態万全なら逆転も充分と見るのだが…。

京都09R 近江特別(3上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ⑦ローレルブレット
  ○ ⑤デウスルウト
  ▲ ⑧ウインミーティア

京都10R 渡月橋S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑨ナリタスーパーワン
  ○ ③シルヴァーグレイス
  ▲ ⑤ブロードソード

京都11R 京洛S(3上OP 芝短)
  ◎ ④プレイズエターナル 連勝の勢いで
  ○ ⑤マイネルエテルネル 平坦馬場なら
  ▲ ③メモリアルイヤー   1つ叩いて

福島10R 秋元湖特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑪エーシンエムディー
  ○ ⑭モーニングコール
  ▲ ⑧ジョーアカリン

福島11R 磐梯山特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑮スノーストーム
  ○ ④アンバサドゥール
  ▲ ③セミニョン

福島12R 二本松特別(3上500万下 芝中 2点)
  ◎ ③アドマイヤバートン
  ○ ⑤インプレザリオ
  ▲ ⑧ミエノハートハート

映画 『2ガンズ』(☆☆)

ボビー(デンゼル・ワシントン)にしろ、
スティグ(マーク・ウォルバーグ)にしろ、
もともと組織人なのにそこから弾かれてしまってる設定なので、
いくら4つの組織(麻取、CIA、海軍、マフィア)が入り乱れようとも、
やることは同じ。
キキキィィィでズガガガガでドッカーン。
良く言えば王道B級アクションなのだが、
せっかくの設定が全くの台無し。
それに、ボビーを裏切ったはずの女(ポーラ・パットン)も、
途中であっさり殺されちゃうのもいただけない。
やっぱ、峰不二子みたいにしたたかに立ち回らなきゃ、
面白くない。
いやホント、最近特に彼女の立ち位置の面白さに気づかされるわぁ。
さぞかし、ハリウッドも彼女役の人選には頭を悩ませてるだろうね。

映画 『サイコメトリー~残留思念~』(☆☆☆)

刑事モノとしてよりも、
特殊能力系として観た方が損のない内容。
キャスティングとかストーリーとかは
明らかに韓流映画と見えるが、
いちおう特殊能力者ゆえの懊悩が描かれているので
(ハリウッドじゃ最近はやりの傾向だよね)、
そういうノリでならそこそこ楽しめると思われる。
ただ、主人公のサイコメトラー(キム・ボム)が、
無駄にイケメンな点が惜しい。
もっと、イケメンであることストーリーの中で活かせていたら、
もう一伸びあった作品のような気もするんだけどねぇ。

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