映画 『危険なプロット』(☆☆☆)
作中でも言ってるように、
「説明するんじゃない。読者に想像させるんだ」
を地で行くような作品。
ただ、それだけに好みも評価も分かれる作品。
もの書きやりたいと思ってるわしには、
確かにけっこう参考になったが、
引っ張ったわりにはモヤっとした結末に
肩透かしを食わされた感覚ではある。
生徒のクロード(エルンスト・ウンハウワー)が、
若い欲望を爆発させるのかと思いきや、
それも不完全燃焼に終わったっぽいし、
かと言って小悪魔にもなり切れてない。
教師のジェルマン(ファブリス・ルキーニ)は、
自分が叶えられなかった夢をクロードに見るが、
結果として破滅して行く。
しかし、それはなんとなく読めてしまう展開で、
さほど意外感もなく、
結局ジェルマンの作る出来の悪い小説っぽい、
なんとも消化不良な作品になってしまった。
「言うは易く、行うは難し」という教訓を、
この作品に贈りたく思う。
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