映画 『ファントム 開戦前夜』(☆☆☆)
引き上げられた潜水艦の謎がベースになっている今作。
基本的には憶測なので、
正直既存の潜水艦モノの域を出ていない出来ではあるが、
冷戦真っただ中の1968年に沈んだことが分かっているので、
想像の翼は当然広がるわなぁ。
ロシア側から資料が公開されない限り真相は闇の中なんだろうが、
キューバ危機があった時期などから考えると、
当たらずとも遠からず、と言った内容なのではないかと思われる。
それにしても、当時のソ連と中国の関係ってビミョーなのね。
一致団結してれば、東西冷戦の状況だって、
もう少し違ったかもしれないのにねぇ…。
ただ、この頃の中国って、大躍進政策が失敗して、
文化大革命なんて権力闘争をやってて、
外に目を向けてる場合じゃない時期だったと思うんだけどねぇ…。
先にも書いた通り、既存の潜水艦モノの域を出ない出来なので、
さほど評価できるものではないのだが、
日本人が繁栄を謳歌していた一方で、
世界は危うい均衡の中にあったという緊張感を、
多少は味わえる映画なのではないかと思うのだが…。
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