« 「新・中央競馬予想戦記」 2014-01-19 | トップページ | 映画 『エンダーのゲーム』(☆☆☆☆) »

映画 『天心』(☆☆☆)

今風に言えば、
「明治初年のクールジャパン」の旗振り役が、
岡倉天心っていう当時の官僚だったわけだが、
こういう文化振興の主体が、
今も昔もお国だっていうことが、
日本が「やせた土地」である証拠のひとつだと思うんだよねぇ。
文化振興のアプローチには、
買ってやる(要するにパトロン)か
売ってやる(浮世絵の大版元である蔦屋とか)の
二つがあると思うんだけど、
今も昔もこの国じゃあどっちも不真面目なんだよね。
少なくとも今作だけを観る限りは、
岡倉天心も同様で、
環境は整えてやるが生活は作家個々人の手弁当で、
っていうスタイルはどうなんだろうね。
その裏では、華族の奥さんと密通したり、
ひとりだけ宴会に招かれてたりと、どうにも生臭い。
一方で文展では審査に手心を加えてもらうよう土下座したり
(その系譜を受け継ぐ日展で去年不正があったしねぇ)、
弟子のためにやることやってる
(やってることはかなりアレだが…)。
要するに、あまり良くない描き方をしてるわけで、
天心の功績が今作からあまり伝わってこないんだよね。
まぁ、ことさら称揚して聖人君子みたいに描かれても
ワシの場合ケチをつけるわけだが…。
今作冒頭で描かれる「廃仏毀釈」よろしく、
バランス感覚に欠けるのが
この国の良さであり悪さでもあるわけだけど…。

« 「新・中央競馬予想戦記」 2014-01-19 | トップページ | 映画 『エンダーのゲーム』(☆☆☆☆) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画 『天心』(☆☆☆):

« 「新・中央競馬予想戦記」 2014-01-19 | トップページ | 映画 『エンダーのゲーム』(☆☆☆☆) »

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ