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映画 『劇場版 仮面ティーチャー』(☆☆☆)

テレビ版を観てることがある程度前提になってる点が気に入らないが
(いちおうダイジェストはついてる)、
テレビ局主導の映画だし、
二部作にしたらしたで「あざとい」って言うのが関の山なので、
その点は多めに見てあげましょう。

原作を読んでいないのでノリがイマイチ掴めないのですが、
思ったよりマジメに作ってあって
(原作に忠実、という意味ではなく教育論的に)、
少々お堅い印象を受けました。
コンセプト自体が、現実社会的に言うと
「戸塚ヨットスクール」がアリな世界で、
あえて教育の理想論をぶって行こう、
っていう感じのようなので、
真面目にやろうと思えばいくらでも真面目になるんだろうけど、
それにしては演者が全体的に幼い印象を受けてしまう。
まぁ、『GTO』の藤沢とおるさんの原作だから、
実際こういうノリなのかもしれないが、
正直あまり説得力を感じないわけで…。
そういう意味では、
制作側と演者側がチグハグになってるようにも思われる。

ただ、現実の教育問題と照らし合わせると、
どんどん教師側に手を上げさせない方向に行っていることは、
揺るぎない事実であり、
そうさせているのは
ある意味教育そのものを放棄してしまった親の側にあるとも言えるわけで…。
そんな、親たちが手をつけられなくなってしまったクソガキの、
最後の受け入れ先が例えば「戸塚ヨットスクール」
だったりするわけです。
今作のコンセプトは、現代日本教育に対する、
有力な対案と言えるだろう
(作者がそこまで考えてるかどうかはともかくとして)。
しかし、ではイマドキの教師が手を上げる権限を与えられたとして、
果たしてどれほどの効果が上げられるものか…。
数の上で圧倒的に劣る上に、
どっちかといえば頭でっかちでやってきたイマドキの教師たちでは、
力で生徒を抑え込むのはまず無理だろう
(だからこその『仮面』なのかもしれないが)。
学校が教育の中で果たす役割というのは、
実はさほど大きくはない。
田舎の学校でもない限り、
教師ひとりで何十人もの生徒を見なければならないのだから、
そもそも全体に目を行き渡らせるだけでも、
そう簡単なことではないのである。
であるがゆえに、本来は家庭での教育が、
もっと重視されるべきなのではあるが、
親たちもまた稼ぐために忙殺されており、
「勉強は塾で教えてもらって、学校は躾担当。ただし暴力禁止」
という状況にしてしまっているのが現実であろう。
結局は、日本社会そのものを変革させないと、
この状況は改まっていかないのだろうが、
それこそ日々の生活に忙殺されてる日本人には、
社会そのものの変革なんて思いもよらないだろうね。

原作のノリのわからんワシは、
こういうクソ真面目な解釈しかできないわけだが、
教育もまた受け手の解釈に委ねられてる部分が少なくない、
ということも教えてくれる、
わしにとってはそういう真面目な作品でした。

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