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映画 『アメリカン・ハッスル』(☆☆☆)

「餅は餅屋」という言葉は日本の言葉だろうが、
実例はどちらかというとアメリカの方が顕著なように思われる
(ワシが知らんだけかもしれんが…)。
あの戦争から一例を引くと、
原野に軍用飛行場を作ろうとする。
日本軍なら軍人だけでやろうとするが、
アメリカはいきなり土木の専門家集団をまとめて雇い上げ、
それなりの位をいきなり与えて突貫工事させる。
どっちが早くて、しかも質が良いかは火を見るよりも明らかであろう。
卑近な例で言えば、株をやったことのない人間が大蔵大臣になり、
しかも株をやっていないことを自慢すらする。
そんなことで、日々大量のカネが飛び交う世界経済界の
(どのぐらい動いてるかについては
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』参照)
重要な位置を占めることができるだろうか。
日本とはそういう国である。

その逆を行くアメリカの実例の一つが今作。
詐欺師を捕まえるために詐欺師を取り込む。
しかし、相手はしょせん詐欺師である。
飼い主に噛みつくぐらいのことは覚悟すべきなんだが、
リッチー(ブラッドリー・クーパー)にしろ、
彼の上司にしろ、大きな獲物に目がくらんで、
手痛いしっぺ返しを食らうことになるわけだが…。

しかし、今作はそれだけにとどまらない。
詐欺師のアーヴィン(クリスチャン・ベイル)の
正妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)と
愛人シドニー(エイミー・アダムス)との関係である。
外じゃ騙す一方のアーヴィンも、
自宅ではロザリンに言いくるめられ
(その才能が後半開花するわけだが…)、
シドニーもシドニーでなまじ目端がきくもんだから、
勝手気ままに動き回る。
でも、なんだかんだで二人とも一応つなぎとめておけるんだから、
アーヴィンも男としてかなりのやりてということ。
この二人の女性の立ち回りも注目のポイントではある。

とはいえ、騙し合いに次ぐ騙し合いで、
逆に画替わりに乏しい作品。
そのくせ結構長い作品で、
途中で緊張が続かなくなってしまう。
しかも、結構下品で言葉遣いもかなりアレ。

「ウソがウソを呼ぶ」を地で行く今作。
とはいえ日本はこういう手が使えるけど使わない、
のではなく、ただただ使えないだけ。
だから今や、アメリカはおろか中韓相手にも手痛くやられる有様。
誠実といえば聞こえはいいが、
日本の場合単に「純朴」なだけだからねぇ…。
国内だけでなく、世界を相手に根回しするぐらいの強かさを持たないと、
「(どうでも)いい国」止まりだと思うんだが、どうだろうか。

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