映画 『フィルス』(☆☆)
まず、札幌的には公開時期が悪い。
ヤク中が主人公って時点で
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』とだだかぶり。
そうなると、スケールも小さいし、
特段救いも無いしと、ウリになるポイントも見出せない。
しかも、今作の主人公ロバートソン(ジェームズ・マカヴォイ)は、
ヤク中のせいで幻覚を見るのか、
妻子に捨てられたせいで幻覚を見るのか、
はたまた弟を殺してしまったせいで幻覚を見るのか、
正直はっきりしないのである。
つまり、彼のバックグラウンドがはっきりせず、
しかもただただ虚勢を張ってるだけで、
マッチポンプで他人を陥れて出世しようという、
しょーもない男でしかない
(根っからの悪人ではないようではあるが)。
救いのないエンディングになってしまうのは、
自業自得と言えるかもしれないが、
人物描写が薄っぺらいせいで
ホントに同情の余地がなくなってしまっているのが、
実にザンネンな作品。
今回は公開時期が悪かったことにして☆2つ。
« 映画 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(☆☆☆) | トップページ | 映画 『ある精肉店のはなし』(☆☆☆) »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2022「勝手に映画賞」など(2023.01.31)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年12月分(2023.01.30)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年11月分(2022.12.31)
- 【3週間遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年10月分(2022.11.21)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年9月分(2022.11.01)
« 映画 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(☆☆☆) | トップページ | 映画 『ある精肉店のはなし』(☆☆☆) »
コメント