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映画 『ワレサ 連帯の男』(☆☆☆☆)

一見、家族を省みない活動家っぽくも見えるが、
ポジティブで、飄々としていて、
義侠心があって、芯が通っている。
しかも、奥さんがキレイ
(劇中だけかと思ったら、ノーベル平和賞授賞式のシーン
(おそらく実際の映像)に出てくる奥さんもキレイ)。
で、その奥さんが実にできた人で、
旦那が労働運動
(当時のポーランドではでは反革命らしいが)に入れ込んでいるのを、
あまりよく思っていなくても、
6人(!)の子供をしっかりと守り、
旦那を送り出す時も「生きて帰ってきて」
とだけ言ってしっかりと送り出す。
こういう奥さんがいるから、
ワレサも労働運動に没頭できたんだろうね。

一方のワレサも、自分の置かれている状況をよく理解していて、
「早晩自分は必要のない存在になって、
忘れられて行くだろう」と、
活動半ばですでに悟っているのである
(実際には後にポーランド大統領になるわけだが)。
それでいて、演説がうまく、
また人を集めるためにカトリックのミサを利用するなど
(彼自身敬虔なカトリック)、
利用できるものは何でも利用する、
ゲリラ屋的な巧みな戦術を用いるなど
(国家が相手なのだから、
こういう手段を取らざるを得ないところはあるだろうが…)、
政略や交渉術に長けている。
リーダーとしては理想的に見えるが、
冒頭に書いたように飄々としてつかみどころがない。
日本で言えば、大石内蔵助タイプと言えるかもしれない。

少し前に『未来世紀ジパング』でポーランドのことをやっており、
20年連続経済成長を達成していると言っていた。
20年前と言えば、ワレサが大統領をやっていた時期であり、
彼の自由化無しには、今のポーランドの繁栄はなかったと言える。
そんな彼の評伝的作品というだけでなく、
社会主義国の真実の一端を見るという意味でも、
興味深い作品の一つと言えるだろう。

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