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映画 『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』(☆☆☆)

最後に「この国の多くの拷問被害者にこの映画を捧ぐ」と出るように、
盧泰愚大統領の民主化宣言(1987)以前の軍事政権時には、
戦前の日本にも劣らないほど強烈な拷問が横行していたようである。
今作では、そんな拷問被害者の手記を元に、
その苛烈な拷問の数々をひたすら流し続けるというえげつない内容。
眠らせない、メシを与えないなどは当たり前で、
浴槽に沈める、顔に布をかけその上から水をかける、
果ては電気ショックなど、
まぁ一般の警察モノでは考えられない厳しさ。
これらの拷問描写は、軍隊モノのそれに近いものがある。
とはいえ今作、映像的にはそれ以外にあまり内容がなく、
むしろラストで拷問被害者に語らせているものの方が
よっぽど内容がありそうで
(映画内では翻訳されていないので、
内容を知りたければ別にパンフレットを購入する必要あり)、
むしろドキュメンタリー&再現VTRみたいな構成にした方が、
内容がある作品に仕上がったようにも思われる。

ただ、舞台が1985年となっているように、
韓国にとっても微妙な時期であったことは確かだし、
そもそも北朝鮮とは現在も休戦中という扱い。
それに、現在は民主化したとはいっても、
財閥の寡占による支配体系を引きずっており
(これに関しても良し悪しあるわけだが)、
また自由な言論が必ずしも保証されているとは言えないという実情もある。
日本もたいしてよそのことは言えないが、
法に対するいい加減さで言えば日中韓で大差ないと言えるし、
そういう韓国現代史の一側面を観る上では
なかなか興味深い作品であると、ワシは思うわけだが…。

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