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映画 『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』(☆☆☆)

続編であることもあって、基本的な流れや描写に関しては
前作とほぼ同様。
悪い言い方をすれば、鮮度が失われた分驚きは確実に減っている。
もっと悪い言い方をすれば、前作でも事足りると言えなくもない内容。

ただ、前作公開が2007年であり、
この7年の間に日本は政権が特定アジア視点で見れば「右傾化」したことで、
ワシの今作に対する観方は若干変わっている。
作中にも出てくるように、
「『自由』というものが、血を流してでも守るに値するものなのか」
という命題である。
別に日本は、自由主義や民主主義を標榜する唯一の国ではない。
今作の図式に当てはめれば、
自由主義を標榜するアメリカの中の
いち都市国家の一つが日本と言えるかもしれない。
で、今までの日本政府なら、
「社会主義国家が攻めてくるぞ」
(実際にはそういう自体にはならなかったわけだが)
となれば、憲法9条をタテに「なんとか穏便にことを納めましょうや」
とも言わず、
「お金出しますから頑張ってください」となるわけである。
しかし、安倍晋三は「アメリカとともに戦おう」という態度を示し、
そのために最高法規たる憲法もないがしろにしようとしているのである。
国家の拠って立つ根拠の一つである憲法を踏みにじってまで、
この国は守る価値があるのだろうか。
そして、そのことを考えるべきなのは、安倍晋三だけではなく、
主権者たる我々ひとりひとりなのである。
もし、「守るべき国」と思うなら、
このシリーズに出てくる筋骨粒々たる男たちのように、武器を取り、
粉骨砕身戦うべきところであろう。
しかし、この国の歴史を省みるに、
そういう覚悟を持って戦いに挑んだ試しが、果たしてあるのだろうか。

作中では、「仲間のため、家族のため、国家のために戦おう」
と演説をぶっている。
ワシは、このこと自体は否定しない。
要は上下一心。互いに信頼し合って、この意識を共有することが必要だと
『孫子』の『始計編』にも書いてあるしね。
じゃあ、この国日本はどうなの? と改めて思うわけで…。
国家の在り方とか、覚悟とか、そういうものを考えさせられた作品。

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