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映画 『オールド・ボーイ』(☆☆)

まず、ザンネンなお知らせから。
今作は、あくまでも韓国映画版『オールド・ボーイ』のリメイク作品です。
このことが重要で、未見のワシにはWikipedia情報しかないのだが、
韓国映画になった時点で事件の原因が直接的なものに書き直されている状態を、
今作でも採用しているため、
主役のジョー(ジョシュ・ブローリン)も敵役のプライス(シャールト・コプリー)も、
男の悲哀も何もない、ロクデナシのクズ野郎に仕上がっております
(方向性は違うのだが…)。
ジョーは、監禁された恨みを晴らすために行動するわけですが、
プライスの方はもうどうしようもない理由
(まぁ、勘違いのせいでもあるのだが…)でジョーを監禁し、
そしてそんなロクデナシのプライスらしい方法で復讐を果たすわけです。
ジョーとしては、身から出た錆なわけですが、
それにしてもムダに手の込んだ復讐方法で、
しかもプライス一家のやってることも、もうホントどうしようもないわけです。
まぁ、☆1コでもいいかなぁ、と思わなくもないんですが、
復讐のためにここまでやれるプライスをむしろ評価して、
☆は2つに留めておくこととする。
気になってる方には、韓国版を観ておくことをお勧めし、
それがイイな、と思ったらハリウッド版は多分観なくていいと思います。

映画 『トランセンデンス』(☆☆☆)

敢えて邦題を付けるとするならば、
オマージュ的に『博士夫妻の異常な愛情』といったところか。
早ければ2050年代には訪れると言われている、
人工知能は人間の知能を超える「技術的特異点」
(作中にも「シンギュラリティ」という用語として登場する)が元ネタ。
技術的特異点以降の人工知能の進化は予想できない
(進化の速度や方向性も含め)ため、
その辺に想像力の入り込む余地がある。
実は、ワシもコレをテーマに小説書いてみようと思ったことが一瞬あるんだが、
もともとあまり理系脳ではないためあっさり挫折したんだが、
それでも「障がい者を取り込む」っていうところだけは、
今作でもエピソードとして登場していたので、
方向性としては間違ってなかったと思う反面、
先を越されたからやめといて正解だったな、とも思うわけですが…。

作品自体は単純に人間vsコンピュータという構図では測れない。
というのも、人工知能の爆発的進化のトリガーは、
妻であるエヴリン(レベッカ・ホール)が、
夫ウィル(ジョニー・デップ)の意識だけでも生かしておきたいという愛情
(この辺りがワシが付けた邦題とも関係してくるのだが)
から発していることにある。
その後、コンピュータにアップロードされたウィルの意識
(と言っていいのかもわからないのだが)はクラウド化し、
超高速処理によって思考を拡大していく。
さびれた町を丸ごと買い占め、
進化した頭脳で考案したスーパーコンピュータと、
ソーラー発電プラントにより、さらに研究を進めていく。
障がい者を治療し、肉体を強化し、
ナノマシンを仕込み、肉体を強化して、彼ら元障がい者たちを私兵化。
果ては肉体再生まで行い、最終的にはウィル自身の体を再生する。
それに対し、もともとウィルの研究に脅威を感じていたテロリストは、
ウィルを殺害(結果的にこれがウィルの研究を完成させてしまうのは、
実に皮肉的な展開なのではあるが…)。
人工知能化したウィルと、彼の同僚を取り込んで全面対決を仕掛けていくのだが…。

ラストが暗示する未来は、
逆説的に現代社会がいかにネットワーク化されているかを如実に示しており、
しかもある日突然そういう生活に突き落とされるわけである。
かと言って、進化したコンピュータに我々の人格まで委ねられるかと言えば…。
そもそも、人間の意識を電気信号化できるのか、
という基礎科学的な問題や、
なかんずく出来たとしてその電気信号化された意識が考えることが、
ベースになった人間と同じかという検証も、
作中では為されていないわけで
(その辺でエヴリンとマックス(ポール・ベタニー)との間に齟齬が生じるわけだが)、
そういう意味では今作で為された実験の成否は不明と言える。

ただし、人工知能化したウィルのやっていることが
完全に間違っているかと言えば、それもまた違うわけで、
彼はエヴリンが思い描いていた人工知能による地球の再生というものに、
真剣に取り組んでいたとする描写があり、
それは考えようによっては人工知能化されたウィルの、
エヴリンに対する愛情と取ることもできるわけで、
その辺の作りが非常に複雑なわけである。
さすが、クリストファー・ノーランら『ダークナイト』チームである。

人間の根源に迫るという意味で非常に重たいテーマであり、
また難解な内容であり、その辺が賛否を分ける作品であろう。
でも…、なんだろうこの既視感。
ちょっと前にもワシのレビューに書いた
「デビルガ○ダム」のコンセプトにそっくりなんだが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-29

東京09R 八丈島特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑬エスオンマイチェス
  ○ ①ダークサイド
  ▲ ⑩タイセイグルーヴィ

東京10R 清里特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑧ダンシングミッシー
  ○ ⑤モリトビャクミ
  ▲ ④ビッグリバティ
  △ ⑬ツインキャンドル

東京11R パラダイスS(3上OP 芝短)
  ◎ ⑫マイネルディアベル この斤量なら
  ○ ⑧コウヨウアレス    安定感買って
  ▲ ⑪ミッドサマーフェア  関東に戻って

阪神08R 城崎特別(3上500万下 D中 ①点)
  ◎ ⑤トランザムスター
  ○ ⑮メイショウテンシュ
  ▲ ⑧ヒラボクプリンス

阪神09R 皆生特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑫ワールンガ
  ○ ③ビットスターダム
  ▲ ⑬レムミラス

阪神10R 永遠の疾風サイレンススズカC(3上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧ジェントルマン
  ○ ①エーシングングン
  ▲ ②スノードン

阪神11R 宝塚記念(3上GⅠ 芝中)
  ◎ ⑩メイショウマンボ
  ○ ⑦ウインバリアシオン
  ▲ ⑥ジェンティルドンナ
 メンバーが豪華な分、コレという馬が絞りにくくなった印象のある今年の宝塚記念。
 本命は、牡馬相手ではやや当てにしにくい面もあるが、
 前走を素直に評価して⑩。
 本質的には中距離馬と見えるので、距離延長自体は歓迎だろう。
 あとは、牡馬相手に本当に力が通用するかどうかだろうが…。
 対抗は、今回も2着候補の⑦。
 持ち時計自体はわりと優秀なので(ちなみにトップは⑧)、
 スピード勝負になれば逆転の要素も充分にある。
 3番手には、ドバイ以来の競馬となる⑥。
 阪神コース自体は相性が良いし、実力上位でもあるので、
 状態万全なら逆転の要素も充分にあると見るが…。

阪神12R リボン賞(3上1000万下 D短 2点)
  ◎ ④ブロードソード
  ○ ⑧エイシンライアン
  ▲ ①アイアンテール
  △ ⑫ハニードント

函館10R 長万部特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑨アドマイヤサブリナ
  ○ ⑦ビアンコカンドーレ
  ▲ ⑩コナブリュワーズ

函館11R 大沼S(3上OP D中)
  ◎ ③グランプリブラッド 勢い感じる
  ○ ④ヒルノマドリード  函館相性買って
  ▲ ⑩ヒラボクマジック  近走内容買って

函館12R 洞爺湖特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ④リメインサイレント
  ○ ⑦ヒュウマ
  ▲ ②ヴァリアシオン

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-28

6/21の結果
 2勝(天保山S、木古内特別) 7敗
  回収率 91.5%

6/22の結果
 2勝(奥尻特別、津軽海峡特別) 7敗
  回収率 16.3%
  年間回収率 69.5%
  通算回収率 73.9%

先週あんなこと書いたら、さっそく年間回収率70%割れちゃったよね。
まぁ、勝負どころで本命馬に裏切られまくったからねぇ…。
この辺が、競馬の難しさであり面白さではあるんだけど、
ちょっとダメージ大きかったかなぁ…。
6/28、6/29の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=ワイド
 函館:条件戦=単勝 OP以上=ワイド

東京08R 東京ジャンプS(3上JGⅢ 障害)
  ◎ ⑨マイネルフィエスタ
  ○ ⑦ネオレボルーション
  ▲ ⑪オースミムーン
  △ ⑭ハードダダンダン
 本命は、未勝利、OPと障害戦を連勝中の⑨。
 近5走を見ても、②②②①①と障害戦では安定した走りを見せている。
 相手なりに走れると見て抜擢する。
 対抗には、障害馬らしからぬ連対率の高さがウリの⑦。
 休み明けを1つ叩いた上がり目もありそうで、今回も無様な競馬はしないだろう。
 3番手には、実績断然の⑪。
 休み明けと別定斤量が不安要素ではあるが、
 東京実績もあるので逆転も充分と見る。
 あとは、障害重賞2着の実績を持つ⑭も、
 休み明けのリフレッシュ効果を狙えそうな1頭。

東京09R 日野特別(3上500万下 D中 ①点)
  ◎ ⑫ヘイローフォンテン
  ○ ⑤グラスプリマ
  ▲ ⑮マキシマムフロウ

東京10R 八ヶ岳特別(3上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ④ロジメジャー
  ○ ①キミノナハセンター
  ▲ ③サトノネプチューン

東京11R 夏至S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑤トロワボヌール
  ○ ⑦シンボリエンパイア
  ▲ ⑯タマブラックホール

阪神09R 出石特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑫モンラッシェ
  ○ ⑬スナッチマインド
  ▲ ⑨シンデレラボーイ

阪神10R 京橋特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑥サンライズピーク
  ○ ③アドマイヤスピカ
  ▲ ②グッドスピリッツ

阪神11R 三宮S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑦カフェシュプリーム
  ○ ①ドリームコンサート
  ▲ ⑤メイショウゾンビ

函館10R 恵山特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧レッドシャンクス
  ○ ⑨クールジョーカー
  ▲ ⑤カッパドキア
  △ ⑥トウケイゴールド

函館11R STV杯(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑪エイシンオルドス
  ○ ④カディーシャ
  ▲ ⑦シャドウエミネンス
  △ ②ヤマニンポンプアン

函館12R 檜山特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑧ピグマリオン
  ○ ⑤ブルーメリディアン
  ▲ ⑪ケイティバローズ
  △ ②アドマイヤキュート

2014 ユウマ的上半期(ちょっと早いけど)映画評価総覧

少々早いのですが、来週は8本鑑賞予定が入っているので、
2014年上半期の復習という意味も含めて、☆分布などをざっくりとチェック。
(☆=1作品 ★=5作品 6月28日現在)

星5つ
 ・ラッシュ/プライドと友情
 ・神様のカルテ2
 ・ディス/コネクト
 ・マンデラ 自由への長い道

星4つ ★★★★★☆☆☆

星3つ ★★★★★★★★★

星2つ ★★★★☆☆

星1つ
 ・ブラインド・フィアー
 ・オンリー・ゴッド
 ・皇帝と公爵
 ・ドラゴン・コップス-微笑捜査線-
 ・曹操暗殺 三国志外伝
 ・サファリ
 ・闇金ウシジマくん Part2
 ・キカイダー REBOOT
 ・ハミングバード

この時点で108本と、去年よりやや早いペース。
ただし、確実に星1つ作品が増えているのがなぁ…。
まず、中国映画界のザンネンぶりが目立つなぁ(9本中2本が中国圏)。
すごく良質なコンテンツの蓄積がある国だと思うんだけどなぁ…。
活かし方がわかってないのか、それとも活かせない理由があるのか…。
日本も負けずに2本が星1つ。
日本の場合、焼き直しとか続編が多いということは、
リスクを冒せない(これは世界的な問題だが…)こと以上に、
企画の発想が安易なことも影響しているように思われる。
サッカーもそうだが、日本のスタイルっていうものを少しは考えた方が
良いように思われるのだが、どうだろうか…。

一方の星5つは、
ワシの嗜好を反映したラインナップ。
この中では、『ディス/コネクト』が今日的でかつ身近なのが好印象。
星1つに有名作品が無いのでまだ年末の候補は絞り切れないが、
現状で最高賞を選ぶとすればこの作品ということになるだろう。

下半期は以下の8本からスタート(札幌地区では27日、もしくは28日より上映)。
 ・トランセンデンス
   顔塗ってないジョニー・デップ作品は、今のところ興行成績はイマイチ。
   今回も宣伝攻勢を仕掛けているが、どうか…。
 ・オールドボーイ
   韓国版観ておきたかったんだが、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
   より1週早い日本原作作品のアメリカ映画。
   味付け自体は楽しみではあるが…。
 ・罪の手ざわり
   カンヌで脚本賞を取った中国映画。
   オムニバス的作りが、作品にどういう影響を与えるのか…。
 ・The Host 美しき侵略者
   異種間交流という、SFらしい命題。
   画的に、ではなく、あくまでも物語の出来に期待したいところだが…。
 ・渇き。
   『劇薬エンタテインメント』と、自分で言ってしまう、日本の悪い癖。
   既に期待半減なわけだが、『告白』の中島監督のぶちかましに期待したい。
 ・変身
   『パンドラの約束』と対極にある、反原発ドキュメンタリー。
   事故の内幕にどこまで迫れるのか…。
   
 ・奴隷区 僕と23人の奴隷
   設定のぶっ飛びっぷりなら『渇き。』にも劣らない。
   低予算ぽい出演陣だが、中身が安っぽくなければそれでOK、のはず…。
 ・ファイティングタイガー
   完全にワシのシュミ。
   香港なんかでもあまり撮らなくなってるカンフーアクションなので、
   その希少性は評価したい。後は内容。

映画 『南部軍~愛と幻想のパルチザン~』(☆☆☆)

 

まず、我々がいかに戦後の朝鮮半島史を知らないか、ということである。
そして、その種をまいたのはもちろん日本なわけだが、
今作では、心ならずも同じ民族同士が敵味方に分かれて戦うことになった
その経緯から、戦争の現実までを、
けっこう長い時間をかけて流しているわけだが…。
主人公であるイ・テ(アン・ソンギ)の手記が元になっているのだが、
映画製作のスタッフによると思われるエピソードの取捨が、
良く言えば概括的、悪く言えばつまみ食い的で、
全体的な掘り下げ方が足りない。
山岳パルチザンの寄せ集めである南部軍の危うい立場みたいなものが、
あまり伝わって来ず
(その辺が思想性の浅薄さを示していると言えなくもないが…)、
ラストにテキストでのみ
「停戦交渉で(彼らパルチザンについて)一言も触れられていない」
とだけ説明されてもたいして伝わってこないのである。
それでいて、イ・テの恋愛ネタなどが散見されたりと、
中途半端にエンタメ路線を狙っているのも、
作品の浅薄さを助長しているように思われる。

ただ、『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』
とは対照的に、必ずしも共産主義というイデオロギーと
心中するわけではなく、
大事な仲間や家族、あるいは恋人を守りたいとか
(話としてなら『300~』にも出てくるが)、
そういう人間の内側から湧きあがってくる感情や、
そもそも生そのものへの執着といった、
戦争の本質のまた違う側面を見せてくれること、
そして冒頭にも述べたように朝鮮半島の現代史の、
しかも暗部に属する話であるという、
興味深い題材であるということは、評価に値するものであると思う。

映画 『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』(☆☆☆)

続編であることもあって、基本的な流れや描写に関しては
前作とほぼ同様。
悪い言い方をすれば、鮮度が失われた分驚きは確実に減っている。
もっと悪い言い方をすれば、前作でも事足りると言えなくもない内容。

ただ、前作公開が2007年であり、
この7年の間に日本は政権が特定アジア視点で見れば「右傾化」したことで、
ワシの今作に対する観方は若干変わっている。
作中にも出てくるように、
「『自由』というものが、血を流してでも守るに値するものなのか」
という命題である。
別に日本は、自由主義や民主主義を標榜する唯一の国ではない。
今作の図式に当てはめれば、
自由主義を標榜するアメリカの中の
いち都市国家の一つが日本と言えるかもしれない。
で、今までの日本政府なら、
「社会主義国家が攻めてくるぞ」
(実際にはそういう自体にはならなかったわけだが)
となれば、憲法9条をタテに「なんとか穏便にことを納めましょうや」
とも言わず、
「お金出しますから頑張ってください」となるわけである。
しかし、安倍晋三は「アメリカとともに戦おう」という態度を示し、
そのために最高法規たる憲法もないがしろにしようとしているのである。
国家の拠って立つ根拠の一つである憲法を踏みにじってまで、
この国は守る価値があるのだろうか。
そして、そのことを考えるべきなのは、安倍晋三だけではなく、
主権者たる我々ひとりひとりなのである。
もし、「守るべき国」と思うなら、
このシリーズに出てくる筋骨粒々たる男たちのように、武器を取り、
粉骨砕身戦うべきところであろう。
しかし、この国の歴史を省みるに、
そういう覚悟を持って戦いに挑んだ試しが、果たしてあるのだろうか。

作中では、「仲間のため、家族のため、国家のために戦おう」
と演説をぶっている。
ワシは、このこと自体は否定しない。
要は上下一心。互いに信頼し合って、この意識を共有することが必要だと
『孫子』の『始計編』にも書いてあるしね。
じゃあ、この国日本はどうなの? と改めて思うわけで…。
国家の在り方とか、覚悟とか、そういうものを考えさせられた作品。

映画 『ラストミッション』(☆☆☆)

リュック・ベッソン原作の、量産型フレンチアクション映画としては、
出来自体は悪くない。
娘との時間を取り戻そうとするCIAエージェント(ケヴィン・コスナー)が、
自分の病気を治す薬を得るために、
最後の仕事も同時にこなさなきゃいけなくなったんだけど、
この「同時にこなす」っていうところがミソ。
久しぶりに帰ってきた自宅にはアフリカからの移民が無断で住んでるし、
しかもうち一人が身重。
無下に追い出すわけにもいかず、前妻と娘の家に転がり込む。
で、最後の仕事をこなすべく、命ぜられるままに
ターゲットへのツテを辿って行くのだが、
行く先々で娘から電話が入ってくる。
で、娘からの難問に、エージェントは独自のコネクション
(殺すべき対象だったり運び屋だったり)をうまく使って解決して行く。
で、いよいよ最後のターゲットとの接触に成功するのだが、
それは思いがけない形で…、と行けばもっと高評価なんだろうけど、
まぁなんとなく読めてしまうよね、あの展開は。
ラストも、結局ただ妻子と寄りが戻っておしまいっていうのも味気ない。
移民との後日談とか、本当は殺すはずだったヤツとの話とか、
そういう膨らみのある話にして欲しかった気がするんだが…。
アクション自体はそれなりに盛ってあるだけに、
そういう余韻とかでもう一味加えて欲しかった気はするが…。
結果的に淡泊な出来になってしまった、惜しい作品。

映画 『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』(☆☆)

TVアニメ版で何十時間もかけてやった黄金聖闘士編
(原作換算が無いのは、単にワシが単行本持ってないから)を
僅か100分程度に収めるっていうんだから、
どんなつじつま合わせをするのかだけが楽しみで観に行きました。
だから、別に画も声優陣もチャラくなったこと自体は
さほど気になりませんでした。
いきなり白銀聖闘士編最末期から始まるのも仕方ないですし、
そこから始める以上前後の流れはある程度無視するのも、
ある程度仕方ないでしょう。
そして、前後の流れを無視したことによる多少のルール変更も、
まぁ目をつむりましょう。
正直、基本的な流れだけなら、よくまとめたと言える内容だと思います。
もちろん、唐突な描写がいくつもあるが、
今作を原作未見で観る人間はおそらくほとんどいないと思うので、
まぁ補完できると踏んだんでしょう。
それはそれで思い切った割り切りで、
原作未見の観客をほぼ無視してしまってるわけですが…。
ただ、ほぼ星矢と城戸沙織だけで話を成立させてしまっており、
しかも青銅聖闘士に倒された黄金聖闘士は、
実質デスマスク(巨蟹宮)のみ
(相打ち扱いのカミュ(宝瓶宮)を加えても2人)。
サガ(教皇、双児宮)も
黄金聖闘士覚醒後の星矢にやられてるのでノーカウントだし、
まぁこの辺も時短のための措置でしょう。
ただ、その代償として、バトルシーンが大幅に削減され、
原作では実に4回ある相打ちも先に述べた宝瓶宮のみで、
しかもクライマックスのサガは、
ありゃデビルガン◯ムじゃないですか、あなた。
時短のために、あまりにも展開がご都合で、
完全にノリが「100分にまとめてみました」的。
ワシとしては、あらすじとして割り切って観る以外に観方を提示できない。

映画 『パンドラの約束』(☆☆☆)

「99%が仮説」と言われる科学の世界。
つまり、原発推進派も反原発派も、
誰かが唱えた仮説を基にお互いの論理を構築しているわけで、
究極的にはどっちも正しいしどっちも間違ってると言えるのである。
そんな中で今作は、基本的には反原発派の映画監督が、
原子力発電の可能性について掘り下げたドキュメンタリー映画。
確かに、第四世代原子炉が商業的に成立するなら、
原発推進派にとって大いなる福音となるに違いないが、
いかんせん原子力というものは、
同時に核であるという陰の側面もあるため、
政争の具となりやすいのである。
実際、アメリカでは原発推進派の共和党に、
「反対のための反対」なのか民主党が反原発に回って、
第4世代原子炉の研究を凍結してしまったという話が出てくる。
もっとも、同時にロシアから核弾頭を買い取って、
それを核燃料に転用しているという話も披瀝しており、
多様な視点からアプローチしているという意味では、
非常に興味深い作品になっている。

おそらく今作が本当に主張したいことは、
「原発推進」にしろ「反原発」にしろ、
いずれかの立場にのみ固執して思考停止になる愚を犯してならない、
ということなのではないかとワシは思うわけであります。
特に日本人は「あの戦争」で、
突然教科書を墨塗りして前言を全撤回、みたいなことを平気でやるわけで、
現在は多少健全な状況と言えなくもない。
ただ、お互いの立場が相変わらず平行線で、
その間で議論が進んでいない、また進めようともしない現状では、
思考停止に陥るのも時間の問題ではないだろうか。

ワシ自身は、原発に賛成でも反対でもない。
処理問題にしたところで、地層処分の要否がそもそもあるみたいだし、
放射能が安全なのか危険なのかということ自体、
最初に書いたように仮説の世界での話なのである。
『美味しんぼ』での鼻血描写は、結果的に行き過ぎだったが、
アレに対する国家のヒステリックとも思える反応も、
また行き過ぎたものだったとワシは思っている。
日本でも「政争の具」となっているわけであるし、
本来は国民全体を巻き込んで国家的なヴィジョンとして
構築すべき類の話のはずであろう。
ただ、アメリカでさえ政権が変わったら180度立場が変わってしまう、
というのではいけない大きな問題だと、
今作を観て改めて思った次第である。

映画 『超高速!参勤交代』(☆☆☆)

江戸幕府中枢部の権力争いに巻き込まれた小藩の、
ドタバタ貧乏参勤交代道中記。
しかも、普段八日はかかる旅程を、
わずか五日で参勤せよ、という無茶振り。
その上藩財政は火の車。
怪しげな忍び(伊原剛志)を道案内に、
あれこれ知恵を絞って参勤に出発するが、
その小藩を取り潰して金山を我が物としたい老中(陣内孝則)が差し向ける
隠密に襲われたり、
参勤の行列を作るための数合わせにもフられたりと、前途多難。
その上この藩の殿様(佐々木蔵之介)が、
とんでもないお人好し(まぁ、そこがいいところでもあるんだが)で、
道中で知り合った女郎(深田恭子)に同情、いや恋をしてしまい、
連れて行くことに…。
こんなんで、無事江戸にたどり着けるんかいな…、
なんて心配する必要全く無し。
だって今作、ベッタベタのジャパニーズ時代劇だもの。
予定調和と、勧善懲悪がウリなんだから、なんやかんやで万事解決。
まぁ、そんなことわかってるので、
大立ち回りでの不自然なワイアーアクションにも、まぁ目をつむりましょう
(殺陣自体もギリギリ及第点ぐらいだけど…)。
しかし、エンディングのあの音楽が全てを台無しにしてくれる、
企業論理丸出しのレコード会社押し付け曲。
なんでこーなるのかなっ(萩本欽一風)。
役者さん、みんな結構頑張ってるんだけどなぁ…。
エンドロールが始まったら、そそくさと帰ることをオススメします。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-22

東京09R 青梅特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑭オリオンザジャパン
  ○ ②メイショウソラーレ
  ▲ ⑬サンタクローチェ

東京10R 芦ノ湖特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ③オリジナルスマイル
  ○ ④アナンジュパス
  ▲ ②トーセンワープ
  △ ⑤ルミナスレッド

東京11R ユニコーンS(3歳GⅢ D短)
  ◎ ②アジアエクスプレス
  ○ ⑮コーリンベリー
  ▲ ⑩ワイルドダラー
 本命は、芝のGⅠをも制した②で決まり。
 皐月賞にしても、それほどひどい負け方ではないし、
 ダートのこの距離では力が抜けているだろう。鞍上もダートに強いのが心強い。
 対抗には、左回りのダートオープン戦を勝っている⑮。
 前走も惜しい内容で、ダートでは安定して力を発揮できるタイプと見る。
 3番手には、東京ダート1600mで2戦2勝してきた⑩。
 乗り替わりが不安ではあるが、勢いでは上位2頭に劣るものではないと見るが…。

阪神09R 小豆島特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑦ウインプリメーラ
  ○ ⑪ノーブルコロネット
  ▲ ③レーヴデトワール

阪神10R 灘S(3上1600万下 D中 2点)
  ◎ ⑫サンライズスマート
  ○ ⑥ワンダーアシャード
  ▲ ⑪メイショウコンカー

阪神11R 米子S(3上OP 芝短)
  ◎ ⑪オリービン       阪神実績高い
  ○ ⑧コスモソーンパーク 前走惜しい内容
  ▲ ⑨サンレイレーザー  距離実績高い

函館10R 奥尻特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑥トレクァルティスタ
  ○ ⑧マイネルアルティマ
  ▲ ⑤モエレフルール

函館11R 函館スプリントS(3上GⅢ 芝短)
  ◎ ②ストレイトガール
  ○ ⑥フォーエバーマーク
  ▲ ⑤スマートオリオン
 本命は、函館で実に5勝を挙げている②。
 鞍上との相性も絶好で、実力もGⅠ級とくれば、
 多少斤量が多くても跳ね返すぐらいの地力は充分にあるはずである。
 対抗は、これも函館で3勝を挙げている⑥。
 休み明けの前走を無難にこなし、得意の洋芝でさらなる上昇も期待できる。
 3番手は、数値的には⑫だが、年齢的にやや弱いので次点止まり。
 代わって推すのは、芝1200mで5勝、函館でも2戦2勝の⑤。
 鞍上も頼りになりそうだし、安定感もあるし、
 後は状態面さえ万全なら、逆転もあると見るが…。

函館12R 津軽海峡特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑦オールブラックス
  ○ ⑩キクノグラード
  ▲ ⑬ノボリフジ

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-21

6/14の結果
 4勝(アハルテケS、香住特別、舞子特別、安芸S) 5敗
  回収率 78.0%

6/15の結果
 3勝(八王子特別、宝塚市制60周年記念、湯川特別) 6敗
  回収率 31.9%
  年間回収率 70.2%
  通算回収率 73.9%

再び年間70%割れが見えてきてしまった先週の結果。
若干欲張り過ぎた感も無くはないのですが、
そもそも本命があんまり入ってなかったりするので、
今週の買い方も実はそんなに変わってなかったりします。
こうなると、それなりのところを引いてこないと、
今週の結果を出す時点でさっそく70%割れも充分ありうるわけで…。
少し、当たってくんないかなぁ…。
6/21、6/22の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=ワイド
 函館:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京09R 稲城特別(3上500万下 芝長 ①点)
  ◎ ⑤アンプラグド
  ○ ③ディスキーダンス
  ▲ ⑨デジタルフラッシュ

東京10R 相模湖特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑧ボンジュールココロ
  ○ ⑦マカハ
  ▲ ④ミナレット

東京11R ジューンS(3上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ②サフランディライト
  ○ ④ロンギングダンサー
  ▲ ⑦クイーンオリーブ

阪神09R 鷹取特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑫グッドマイスター
  ○ ⑬エーシンザヘッド
  ▲ ⑮キクノソル

阪神10R 水無月S(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ②フォーチュンスター
  ○ ①ロンド
  ▲ ⑮テイエムタイホー

阪神11R 天保山S(3上OP D短)
  ◎ ⑧ウォータールルド  前走惜しい内容
  ○ ④ナリタスーパーワン 距離実績高い
  ▲ ⑩エーシンビートロン 安定感買って

函館10R 臥牛山特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑦タルトオポム
  ○ ⑤プロクリス
  ▲ ⑧ヴァルコイネン

函館11R 函館日刊スポーツ杯(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑧オオタニジムチョウ
  ○ ⑪パープルタイヨー
  ▲ ⑮レッドガルシア
  △ ⑩フリーアズアバード

函館12R 木古内特別(3上500万下 D中 2点)
  ◎ ④シルクラングレー
  ○ ③セトノプロミス
  ▲ ⑧ホワイトアルバム 
  

映画 『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』(☆☆☆)

最後に「この国の多くの拷問被害者にこの映画を捧ぐ」と出るように、
盧泰愚大統領の民主化宣言(1987)以前の軍事政権時には、
戦前の日本にも劣らないほど強烈な拷問が横行していたようである。
今作では、そんな拷問被害者の手記を元に、
その苛烈な拷問の数々をひたすら流し続けるというえげつない内容。
眠らせない、メシを与えないなどは当たり前で、
浴槽に沈める、顔に布をかけその上から水をかける、
果ては電気ショックなど、
まぁ一般の警察モノでは考えられない厳しさ。
これらの拷問描写は、軍隊モノのそれに近いものがある。
とはいえ今作、映像的にはそれ以外にあまり内容がなく、
むしろラストで拷問被害者に語らせているものの方が
よっぽど内容がありそうで
(映画内では翻訳されていないので、
内容を知りたければ別にパンフレットを購入する必要あり)、
むしろドキュメンタリー&再現VTRみたいな構成にした方が、
内容がある作品に仕上がったようにも思われる。

ただ、舞台が1985年となっているように、
韓国にとっても微妙な時期であったことは確かだし、
そもそも北朝鮮とは現在も休戦中という扱い。
それに、現在は民主化したとはいっても、
財閥の寡占による支配体系を引きずっており
(これに関しても良し悪しあるわけだが)、
また自由な言論が必ずしも保証されているとは言えないという実情もある。
日本もたいしてよそのことは言えないが、
法に対するいい加減さで言えば日中韓で大差ないと言えるし、
そういう韓国現代史の一側面を観る上では
なかなか興味深い作品であると、ワシは思うわけだが…。

映画 『ノア 約束の舟』(☆☆☆☆)

家族構成など、いじられている部分は少なくないようだが、
『旧約聖書』の『創世記』にある『ノアの方舟』の一節を、
ある程度忠実に映像化した作品。
普遍的なテーマではあるが、
宗教に対してあまり入れ込んでいない日本人にとっては、
特に神との向き合い方でかなり違いがあり、
理解し難い面も少なくないことも確かではある。
しかし、そこはアメリカ映画。
世界中にこれを発信する上で、アメリカ映画お得意の「家族の映画」
というテーマに落とし込んでいる。
産経新聞のレビューなどでは、その点をして
「さすがにそれはどうだろう」的なことを書いていたが、
ならば我々日本人は家族を何であると心得ているのだろうか。
もともと家族とは、他人同士から始まるわけで、
血縁を超えた、例えば「愛」といったもので結びつくものである
(やがて血縁に回帰して行ったりもするわけだが)。
天皇継承問題でも、やたらと血縁の、
しかも連続性にこだわるのが日本人なわけだが、
何事かを成すために結びついたものなら、
別に血縁なんか関係ないわけで(例:『ワンピース』)、
今作でもノア(ラッセル・クロウ)と妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)の
馴れ初めなんか一切描かず、いきなり3人の子持ちからスタート。
そして、ある晩天命を受け、方舟造りに着手する。
彼の覚悟は計り知れない。
なぜなら、自分たち家族ですらも、
滅ぼされる対象とみなしているのだから。
それでも彼は、天命に従順で、
ひたすら穢れなき動物たちを救うための舟作りに勤しむ。
息子の「オレ、嫁さん欲しいよ」という言葉にも、
もちろん耳を貸さない。
それで反抗期になっても意に介さない。
ただただ彼は、天命のためのみに生きるのである。
それはあたかも、高度成長期の、家庭を省みないお父さんのように…。
でも、彼は決して家族を愛していないわけではない。
家族を、舟を奪おうとするカインの血族から、必死で守ろうとするし、
家族だけは舟に乗せているわけでもあるし…。

クライマックスでノアは、
天命と人間としての愛の狭間で懊悩するわけだが、
それ以降の話はまさに家族の再生
(完全に再生するわけではないが)を描いている。
一気に、物語の壮大さ失われるわけであるが、
好意的に捉えれば我々レベルに降りてきたと捉えることもできる。
使命(仕事と置き換えても良いだろう)と家族は、
人生の両輪といっても良いだろう
(独身者のワシが言えた義理ではないが…)。
『旧約聖書』のような宗教倫理のないこの国では、
やれ「生む機械」だの、
「生めや殖やせや」だの(最近コレが復活しかかってるのがまたなぁ…)、
愛だの人権だのを無視するお偉いさんが少なくないわけで、
ワシ自身これを機会に聖書読んでみたいな、みたいに思ってみたり、
西洋人と渡り合って行くための一助になるんじゃないの、
的な意味では相当興味深い作品だと、ワシは思うのだが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-15

東京09R 八王子特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ①リキサンステルス
  ○ ⑧アムールスキー
  ▲ ⑭エアラギオール

東京10R 多摩川S(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑫オースミナイン
  ○ ⑦インプロヴァイス
  ▲ ⑰メイショウスザンナ
  △ ⑩リヴェレンテ

東京11R エプソムC(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑮フェスティヴタロー
  ○ ⑬マジェスティハーツ
  ▲ ⑰カルドブレッサ
  △ ⑭シルクアーネスト
 数値上は①が本命なのだが、OP連対馬はこのレースと相性が悪く、
 今回は思い切って次点まで評価下げ。
 代わって本命に抜擢したのが、これも東京コースでの実績の高い⑮。
 鞍上との相性も良く、また休み明けを1つ叩いた上積みも見込めそうなので,
 今回はむしろチャンスと見る。
 その次は、数値上は⑭なのだが、
 コレは年齢的に連対止まりのため4番手まで評価落ち。
 代わって、OPで惜しい競馬の続く⑬を対抗視、
 鞍上にも期待の⑰を3番手に据える。

阪神09R 花のみち特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧エーシンデューク
  ○ ⑬ジャイアントリープ
  ▲ ⑤タイキプレミアム

阪神10R 宝塚市制60周年記念(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑧エイシンゴージャス
  ○ ⑤アメージングタクト
  ▲ ①メイショウロフウ

阪神11R マーメイドS(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ④サトノジュピター
  ○ ⑪アイスフォーリス
  ▲ ②フロアクラフト
  △ ⑬ディアデラマドレ
 数値上でも実績上でも⑨がダントツなのだが、
 今回はさすがに斤量背負わされ過ぎと見て今回は次点止まり。
 代わって本命に抜擢するのは、
 OP経験こそあるものの今だ条件級の④。
 ハンデもかなり軽いし、連対率から相手なりに走れるのではと見ている。
 対抗には、重賞連対の実績を持つ⑪。
 距離実績はメンバー中では高い方なので、地の利はあると見る。
 3番手以下も条件級の馬からチョイス。
 阪神コースでは2戦2着2回と相性の良さげな②を3番手、
 距離は微妙なところではあるが
 阪神コースでは2戦2勝と相性の良い⑬を4番手に推す。

函館10R 湯川特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ③アウトオブシャドウ
  ○ ②グランスエルテ
  ▲ ⑤マイネルアルティマ
  △ ④タルトオポム

函館11R UHB杯(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑬エイシンオルドス
  ○ ⑥ブルーストーン
  ▲ ⑯ストークアンドレイ
  △ ⑩レヴァンタール

函館12R 遊楽部特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ②ディオジェーヌ
  ○ ③モエレフルール
  ▲ ⑤パシャドーラ
  △ ①イルミナティ

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-14

6/7の結果
 2勝(麦秋S、鳴尾記念) 5敗
  回収率 46.9%

6/8の結果
 1勝(ホンコンジョッキークラブトロフィー) 6敗
  回収率 20.0%
  年間回収率 70.9%
  通算回収率 74.0%

2場開催と鳴尾記念枠連ゲットでなんとか拾ったおかげで、
なんとかこの程度のキズで済んでいるが、
夏競馬第1週は散々な結果。
函館開催に頼ることになってしまうのだろうか…。
6/14、6/15の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=馬連
 函館:条件戦=単勝 OP以上=枠連

東京09R 江の島特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ③オコレマルーナ
  ○ ④ガーネットチャーム
  ▲ ⑧ベステゲシェンク

東京10R 小金井特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑭ショウナンダイラ
  ○ ⑥ピンポン
  ▲ ⑮ダンディーレイ

東京11R アハルテケS(3上OP D短)
  ◎ ⑨サトノプライマシー 東京実績高い
  ○ ⑩ベストウォーリア  鞍上も魅力
  ▲ ④エアハリファ     安定感はある

阪神09R 香住特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑥クリビツテンギョ
  ○ ⑧ヤマニンブードレ
  ▲ ⑪プロフェッサー
  △ ⑦テイコフトウショウ

阪神10R 舞子特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑩エイシンスパルタン
  ○ ⑪ラインアンジュ
  ▲ ⑦タマラマ
  △ ③カピオラニパレス

阪神11R 安芸S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ⑩グレイスフルリープ
  ○ ①ゴーイングパワー
  ▲ ②エーシンクルゼ

函館10R 駒ケ岳特別(3上500万下 芝長 ①点)
  ◎ ⑦クリサンセマム
  ○ ③スノーストーム
  ▲ ⑪スマッシュスマイル
  △ ④ストークス

函館11R HTB杯(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤アンレール
  ○ ⑬サングップ
  ▲ ④ヴァリアシオン

函館12R 基坂特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑪ツクバジャパン
  ○ ⑥アグネスハビット
  ▲ ⑩サチノリーダーズ
  △ ①ビエナアプローズ

映画 『ポンペイ』(☆☆☆)

西暦79年のヴェスヴィオ山噴火により灰に埋れたポンペイを舞台に、
その史実を華麗に彩る今作。
ただ、やってることと時代背景と上映時間から言えば、
『タイタニック』と『グラディエイター』を足して3で割った感じの出来。
上映時間が短い分、内容的にはシンプルで観やすくなっているのを、
良いと見るか悪いと見るかは評価の分かれるところだろう。

とはいえ、ヴェスヴィオ山噴火以降の流れは、
パニックムービー的であり、またアクション映画の要素を多分に含んだ、
なかなか見所のある仕上がり。
災害大国日本で言えば、雲仙普賢岳の大火砕流を想起させるものがあり、
その辺りも賛否の分かれるところではあるが、
後世の我々からすればこの噴火でポンペイの街そのものが、
ローマ帝国のタイムカプセルのような役割を果たしているわけだし、
日本だってその火山によって少なからぬ恩恵を受けていることも事実である。
そんな小難しいことを考えなくても、
暇つぶしとしては充分な出来だと思うので、
何も考えず気軽に観るのもアリかな、と…。

映画 『トカレフ』(☆☆)

ラストを観る限りは「復讐してもいいことなんてないよ」
という風に取れる作品ではあるが、
それにしてもあの結末はいただけない。
文字と記号で表すと「え~↑」じゃなく「え~↓」って感じ
(伝わるかなぁ、コレで…)。
あそこまで話膨らませておいて、あいつが犯人で、
しかも理由があれじゃあ、竜頭蛇尾もいいところ。
言わんとしてることはわかるけど、
もう少し表現の仕方ってものがあると思うんだがなぁ…。

映画 『ハミングバード』(☆)

ジェイソン・ステイサムだっていっぱしの俳優なんですから、
どんな役割をやっても我々観客は文句言えません。
しかし、それはその役柄をやる必然性があればの話であって、
今作に限って言えば別にマーク・ウォルバーグ辺りがやっても、
そう問題がないように見える内容
(マーク・ウォルバーグにこういうしっとりした内容が
似合うかどうかともかくとして)。
そのぐらい、今作では目立ったアクションシーンも無く、
ホームレスの時に良くしてくれた女性やシスターとの関係ばかりで、
暴力はあくまでもカネを稼ぐ手段といった程度。
もちろん、過去にキズのある役柄なわけだが、
やっぱどっかで聞いたことのあるような設定で、
脚本にもそれほどパンチがあるわけでもない。
むしろ、シスターの方を主人公にして、
アブない男の騒動に巻き込まれちゃう系にした方が、
面白いんじゃないかと思われるぐらいで、
そのぐらいジェイソン・ステイサムの魅力が出てない作品。

映画 『ニード・フォー・スピード』(☆☆☆☆)

1980年代に、『キャノンボール』という、
公道レースをテーマにした映画があったが、
アッチは当時話題の人をカメオ出演させたり、
お祭り色の強い作品だったが(ワシはテレビでしか観てないが)、
今作は復讐あり仲間の絆ありと、正調アメリカンムービー。
その分、非常にアメリカンテイストが強く、
大陸横断ロードムービーだったり、
カーチェイスぐりんぐりんのアクション映画だったり(コッチが本筋だが)と、
存外真面目でうまい見せ方をしてきている。
イカした金髪のねーちゃんを横に乗せ、
大陸横断してアメリカらしい景色見せまくるのは、
まさにアメリカンカーアクションの王道といっても良い作り。
それを、CGを極力使わず、
しかもブガッティヴェイロン(2億円!)や、
ランボルギーニエレメント(3億円以上!!)など、
現代の超速スーパーカーを惜しげも無く使い、そして破壊。
このカネの使い方もまた、実にアメリカンで、そして実に気持ちいい。

元ネタはエレクトリックアーツ社のレースゲーム。
どうせ、今回の画像も半分はゲーム内の挙動に反映させるための
いわゆるデータ取り目的も多少あるんだろうが、
いくらシミュレートしようが、結局は実車でデータ取りしないと、
リアリティ出ないからねぇ。
車好きなら充分に楽しめる内容だし、
ストーリーラインもベタではあるが無駄になっていないので、
アクション映画としては充分アリな出来と見るが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-08

東京09R ホンコンジョッキークラブトロフィー(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ③ロジメジャー
  ○ ①カレンケカリーナ
  ▲ ⑬レッドシャンクス

東京10R 由比ヶ浜特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑫ウイエスタンメルシー
  ○ ④ゴールドカルラ
  ▲ ⑥レト
  △ ⑨ローレルソラン

東京11R 安田記念(3上GⅠ 芝短)
  ◎ ⑧ミッキーアイル
  ○ ⑦ホエールキャプチャ
  ▲ ⑩ジャスタウェイ
 本命は、3歳馬の⑧。
 斤量差もあるし、他に競りかけてくる馬もいなさそうなので、
 気持ち良く逃げられる可能性が高い。
 マイル戦では、メンバー中最多タイの5勝を挙げており、
 キャリアでも負けていないと見ている。
 対抗は、東京コースでは強い⑦。
 前走も、着差的には充分戦えている内容で、今回も勝ち負けと見る。
 3番手は、世界レーティング1位の⑩。
 前走からやや間隔が空いているため控えめな評価だが、
 今が成長の頂点と見え、状態万全なら逆転も充分。

東京12R 三浦特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑫サトノアルバトロス
  ○ ⑧トロワボヌール
  ▲ ⑨キタサンミカヅキ

阪神08R 鶴橋特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑥ポセイドンバローズ
  ○ ①デンコウセキトバ
  ▲ ④テイエムレンジャー

阪神10R 加古川特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑦スズカウラノス
  ○ ④フジインザスカイ
  ▲ ⑤バサラヴォーグ
  △ ⑨スピナッチ

阪神11R 垂水S(3上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ①トーセンソレイユ
  ○ ⑪マコトプリジャール
  ▲ ②アドマイヤドバイ
  △ ⑤デウスウルト

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-07

東京08R 青富士ジャンプS(3上JOP 障害)
  ◎ ⑧エーシンイグアス 距離経験買って
  ○ ④ナンデヤネン    地脚評価して
  ▲ ③ソンブレロ      連勝機

東京09R 稲村ヶ崎特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ④リルバイリル
  ○ ②ウィケットキーパー
  ▲ ①ダービーフィズ

東京10R 国分寺特別(3上500万下 芝短 2点)
  ◎ ⑪コスモエルデスト
  ○ ③リュクサンブール
  ▲ ⑮ショウナンダイチ
  △ ⑦サクラディソール

東京11R 麦秋S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ①デザートオアシス
  ○ ⑩インディーズゲーム
  ▲ ⑨クロタカ

阪神09R 戎橋特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑨ラブリープラネット
  ○ ⑭ワールンガ
  ▲ ③フェブノヘア

阪神10R 三木特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ②シャドウダンサー
  ○ ⑪イリュミナンス
  ▲ ⑧エイシンヒカリ

阪神11R 鳴尾記念(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑫メイショウナルト
  ○ ⑩アドマイヤタイシ
  ▲ ⑨トウカイパラダイス
  △ ⑤サクラアルディート
 本命は、休み明けを1つ叩いた⑫。
 数値的には⑤と同等程度の評価なのだが、
 数値上位陣で唯一の重賞勝ち馬であることを評価して本命視。
 以下は数値通り。
 5戦連続重賞2着の実績のある⑩を対抗、
 やや間隔は空いたものの前走の相手関係から⑨を3番手、
 中距離での安定感は評価できる⑤を4番手とする。

「新・中央競馬予想戦記」2014年第5開催を振り返って

①5/31、6/1の結果
 (1)5/31の結果
  1勝(朱雀S) 6敗
   回収率 8.5%
 (2)6/1の結果
  2勝(東大路S、與杼特別) 6敗
   回収率 17.2%
   年間回収率 71.9%
   通算回収率 74.1%

②今開催を振り返って
 (1)重賞が全体的に良かった
  (全体:15戦103.9% GⅢ:3戦95.7% GⅡ:7戦95.5% GⅠ:5戦121.6%)
 (2)芝戦も、全体としては良かった
  (全体:82戦86.9% 短:34戦98.8% 中:33戦109.8% 長:15戦27.4%)
 (3)500万下ももう少しでプラス水準
  (24戦通算 99.7%)
 (4)ダート戦が全体的に悪かった
  (全体:29戦18.3% 短:17戦17.8% 中長:12戦19.4%)
 (5)オープン戦が相変わらず悪い
  (20戦通算 33.8%)

③今開催の総括
 開催回収率は75.0%と年間水準並み。
 開催中に一度は年間回収率70%を割り込むなど、
 長めの開催だったとはいえ好不調が激しい開催だったと言えるだろう。
 
 重賞の方は、新理論が少しずつ使えるようになり数字が伸び始めてきたが、
 OPの数字はいっこうに伸びず。
 OPに関しては、買い目を絞った方が良いのかもなぁ…。
 1週の2場開催を挟んで、いよいよ函館開催も開始。
 函館開催は、通算の数字自体は悪くないので、
 その辺りを手掛かりに上昇のきっかけを掴みたいところではあるが…。

④6/7、6/8の買い方
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=枠連

 

映画 『ゼウスの法廷』(☆☆☆☆)

日本法曹界のの病理を鋭く抉らんとする意欲作。
袴田事件を扱った『BOX』でも、
法曹界にはびこる学閥主義などが扱われていたが、
今作ではもっと包括的に法曹界の論理そのものにメスを入れている。
厳密な縦社会や、
外界と遮断されているという現実、
さらには判例絶対主義や判事と検察の癒着に近い構造など、
すっかり官僚化している法曹界を描き出している。
(『ポチの告白』では、それすらも警察が牛耳っているとしているわけだが)。

物語の重大な契機となる事件の辺りで、
物語が2時間ドラマ臭を漂わせてくるが、
『密約』のレビュー時に書いているように、
1970年代の2時間ドラマには、
今作のようなかなり硬派な社会派ドラマが散見されていたことを考えると、
やはり今作は現在のテレビの2時間ドラマ枠でやるには、
少々重すぎるのかもしれない。
それは、作中でも描かれているように、
多くの大人たちが社会で脂っ気を抜かれまくっているせいとも言えるし、
それが晩婚化や少子化の遠因になっているとも言えるわけである。
判事だって人間である。
人生を左右しかねない案件を年300件も抱え、
多い時で日に8件もこなさなければならないのである。
そりゃ、判例に頼りたくもなるわけである。
それだけの多くの案件について、
1件1件熟慮していたのでは、時間も能力も精神力も足りるわけがないのである。
一方で、弁護士の供給過多や司法修習生のレベルダウンなど、
今作でも描かれることのない問題も少なくない。
その上裁判員制度の導入で、より簡明な裁判が求められてもいる。
医者が時として人の命を左右するように、
裁判所は人の人生を左右しかねない場所である。
それを、過去の判例に押しはめて「有罪」「有罪」では、
裁判所の権威はおろか法の権威すらも甚だ危うい。
日本の司法制度に一石を投じる、法廷ものの良作の一つと言えるだろう。
ただし、ラストカットはやや蛇足の感があるのだが…。

映画 『ザ・スパイ シークレット・ライズ』(☆☆)

劣化ハリウッド映画の域を出ないし(ただし、味付けはガッツリ韓国風)、
内容的にも『今日からヒットマン』とそう変わらないので、
『今日から~』がVシネ止まりと同様に、
今作もDVDスルーが妥当(映画館でもBD上映だったし)。
ただ、安っぽさをあまり感じさせないようにしてるのは好感が持てる
(まぁ、合成とかの作り込みはイマイチな点もあるが)。
邦画も、もう少し気合の入った作り込みを期待したいところだが、
最近はそういうのあんまり好まれないみたいだからねぇ…。
テレビ離れの原因を製作者側に求めるのもいいけど、
受け手が育ってないという現実を、
受け手自体がもう少し自覚した方が良いかもしれないねぇ。

映画 『MONSTERZ モンスターズ』(☆☆☆)

今作の原作となった『超能力者』(邦題)を観た時のレビューで、
「ハリウッドリメイクで大仕掛けにしたら、案外化けるかも」
と、ワシは書きました。
結果、配給はワーナーとハリウッド資本ではありますが、
製作は日本というなんとも中途半端な作品になって登場。
義足の男(藤原竜也)に、あれやこれや弱点設定をしたことや、
明らかに何がしかの意を受けて動いているとしか思えない刑事(松重豊)の存在など、
確かに大仕掛けにはなっていますが、
そもそも相変わらず義足の男のやっていることがセコく
(まぁ、そのおかげで今まで何とか生きて来れたと言いたいようではあるが…)、
また、件の刑事のやり過ぎ感がむしろ半端無く
(義足の男の能力を見極めるために、部下を何人も見殺しにしてる)、
明らかに一警察署の一刑事の所業とは思えない
強大な権力を振りかざしているにもかかわらず、
そのバックの存在を多少最後に匂わせてる程度という、
「なに、続編でも作る気なの?」と思わせる、
明らかに後味の悪い終わらせ方
(救いがある、とポジティブに捉えることもできるが…)で、
よくも他人のふんどしでそこまでやろうとするもんだと、
むしろ関心すらする(もちろん悪い意味で)。
話を大きくしたことに、結局ついて行けてないというのは、
設定の面白さを活かし切れてない韓国版とそう大差が無いと言えるが、
それでも日本版の方が韓国版より多少は観れる、
という程度には評価できるということで、
『超能力者』より☆1つ増。

映画 『アクト・オブ・キリング』(☆☆☆)

スカルノ政権末期のインドネシア。
スカルノの支持基盤であるインドネシア共産党を、
当時険悪だった米英は快く思っていなかった。
一方、インドネシア国軍も、スカルノの元で息を吹き返し、
インドネシア共産党と権力争いをするほどとなっていた。
それをうまく取り持つことで政権を維持していたスカルノだったが、
スカルノの健康状態が悪くなり、政権運営がままならなくなったことから、
1965年9月30日、両勢力が決定的衝突を迎えてしまった。
これを「9月30日事件」と呼ぶ。
今作の主人公は、その事件の前後で残虐なアカ狩りを行っていた
「プレマン」と呼ばれる民兵やヤクザ的な存在である。
本来、今作の製作、監督であるジョシュア・オッペンハイマーは、
プレマン側ではなく彼らに虐げられた側からこの事件へアプローチしようとしたが、
当局からの妨害に遭い断念。
それならばと、事件から50年近く経っても英雄的に誇らしく生きている
「プレマン」たちに、
当時の行状の再現映画を一緒に撮ってみませんか、と持ちかけたことから、
今作は生まれるわけである。

国家的にはタブー視されている事件でありながら、
「プレマン」たちはむしろ自らの行なった虐殺行為を、
誇らしく語り、嬉々として再現映画を撮るのだが、
いざ再現映画の中で演じてみたり、
画面越しに客観的に自分たちの行状を見て、
自分たちがとんでもないことをしてしまったのではないのか、
という思いが首をもたげてくるという、
予想外の化学反応を見せているのが、今作のキモとなる部分だろう。
また、国家的にはタブー視されているため、
スタッフロールでは「アノニマス(匿名希望)」とクレジットされるところが少なくない。
それだけ、事件の核心に迫っている証拠とも言えるのだが
(当事者の記憶に基づく再現なのだから当然と言えば当然なのだが)、
当事者本人に跳ね返って来るほどの過激描写になったというのは、
良く言えば興味深い一方、
彼らもまた「悪の凡庸さ」に取り込まれ、
善悪の感覚が麻痺してしまったのではと考えることもできる。
今作の中で起こっていることは、非常に興味深い事象であり、
人間というものを考える上でも示唆に富んだものになっている。

ただ、話自体があちこちに飛ぶ上に、
「芸術的な」映像がところどころに挟まれるのが、
ワシとしてはどうにもいただけない。
また、少なくとも再現映画内では、
彼らは自分たちの行動をことさら正当化しており、
またその「芸術的」映像によって残虐な行動を糊塗しているようにも見える。
当局の人間も関与しているのだから、
正当化するのはある程度仕方ないのだが、
彼らのやったこと自体は決して褒められたものではないわけで、
その辺に対して製作側があえてかもしれないが中立を保っているのは、
賛否の分かれるところであろう。

映画 『ハンガー』(☆☆)

「問題がない」のと「問題がないことにしている」のでは、
当たり前だが天地ほど違いがある。
尖閣問題にしろ、竹島問題にしろ、
一方は「ない」と言い、もう一方は「無いことにしてるだけだ」
と言い合っている状況になると、
話はさらに複雑になってきてしまう。

今作では、北アイルランド問題の活動家が収容されている刑務所で
実際に起こった話が元になっている。
作中で出されている要求を見る限り、
政治犯は私服で収容されることを許されていたようだが、
1981年の北アイルランドでは、その権利を剥奪したようである
(他にどんな権利が認められていたのかはよくわからないが)。
で、北アイルランド紛争関連で収監された、自称「政治犯」たち
(剥奪された以上はこう呼ぶしか無いわけだが…)は、
その「政治犯」としての尊厳を守るべく、
ブランケット・プロテスト
(囚人服はおろか全裸の状態で汚れた毛布をかぶる)や、
ダーティー・プロテスト
(垂れ流した糞尿を監房の壁や床になすりつける)といった抵抗運動を始めた。
とはいえ、相手は国家権力。
刑務所の看守だけでなく、警察まで動員して彼らを制圧するわけだが、
人権無視も甚だしい暴力に次ぐ暴力。
その苛烈さは、制圧する警察側にも精神的ダメージを与えるほど。
いよいよ追い込まれた自称「政治犯」たちは、
最後の抵抗としてハンガーストライキに突入するわけだが…。

主人公のボビー・サンズ(マイケル・ファスベンダー)は、
ハンガーストライキ中にイギリス下院議員選挙に当選するほどで、
ハンガーストライキ中の彼の様子が
毎日のようにイギリスでは報道されていたそうである。
しかし、作中では議員当選の話もテキストのみで、
報道されていたという話は後で調べてわかったこと。
まぁ、今作自体は全編刑務所内の様子しか撮ってないのだが、
それにしては無駄なカットが散見し、
またセリフも極力そぎ落としているそうで、実際相当わかりにくい。
『それでも夜は明ける』のスティーヴ・マックイーン監督のデビュー作だし、
本人気合を入れて作ったんだろうな、とは思うのだが、
実話ベースにしては芸術志向が強い。
ワシがよく言うように、「奥深い」のと「わかりにくい」のは違うのである。
むしろ、塀の外との関りを盛り込んで、
リアル志向の作品するべき題材だったように思われる。
題材の良さを、撮り方で台無しにしてしまった、惜しい作品。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-06-01

東京08R 青嵐賞(4上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑥ダノンシンフォニー
  ○ ②フェデラルホール
  ▲ ④アンバサドゥール

東京09R むらさき賞(4上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ⑯モンストール
  ○ ⑨アロヒラニ
  ▲ ④レッドルーファス

東京10R 東京優駿(日本ダービー)(3歳GⅠ 芝長)
  ◎ ⑬イスラボニータ
  ○ ⑤トゥザワールド
  ▲ ⑯レッドリヴェール
 本命は、距離はともかく東京実績で1枚上手の⑬。
 オークスと阪神芝1600mほど極端ではないにしても、
 ダービーと中山芝2000mも関連性は高いので、
 皐月賞馬は外せない、と見ている。
 対抗は、皐月賞2着で弥生賞を勝っている⑤。
 弥生賞は、以前から皐月賞よりダービーに直結すると言われていた
 (実際には皐月賞にもしっかり結びつくのだが)レースであり、
 血統背景的には⑬よりも距離適性が高いので、逆転も充分。
 あとは、もう1頭のGⅠ馬⑯も、関連性はともかくとして
 札幌2歳Sを勝っており実力的には牡馬に劣らないものがあると見て推してみる。

東京11R 富嶽賞(4上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑬ダンシングミッシー
  ○ ①ツインプラネット
  ▲ ④テムジン

東京12R 目黒記念(4上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑥グランデスバル
  ○ ⑭マイネルメダリスト
  ▲ ⑪アウォーディー
  △ ①プロモントーリオ
 本命は、OP初挑戦となるが近走内容の良い⑥。
 1600万勝ちからは過去1勝しか実績はないが、鞍上との相性も良く、
 斤量的にも充分に戦えると見ている。
 対抗以下は混戦模様。
 昇級初戦で差のない競馬をした⑭を対抗視、
 今だ条件級ながら左回り実績の高い⑪を3番手、
 実績面がやや中途半端な感があるが安定感はある①を4番手に推す。

京都09R 東大路S(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ②ノボリドリーム
  ○ ③ブルータンザナイト
  ▲ ⑩セイスコーピオン

京都10R 安土城S(4上OP 芝短)
  ◎ ⑧ウイングザムーン 距離実績高い
  ○ ①メイショウヤタロウ 斤量恵まれた
  ▲ ④ニンジャ       相手なりに走る

京都12R 與杼特別(4上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑤グッドマイスター
  ○ ⑮ラフィングインメイ
  ▲ ⑧ヒラボクプリンス

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