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映画 『変身-Metamorphosis』(☆☆☆)

原発を扱っているのに、なぜこのタイトルなのか。
で、冒頭に出てくるのがカフカの『変身』の一節。
あっさり納得しました。
あの日から、福島第一原発は「毒虫」になったんだと。

今作では、その毒虫になった福島第一原発のほか、
世界初の原発メルトダウン事故や、
スリーマイル島原発事故の事例を取り上げ、
原発事故以降の除染の難しさ中心に取り上げているドキュメンタリー映画である。
実際、通常の廃炉作業にしたところで、
何十年というスパンが必要であると言われているように、
高レベル放射性廃棄物の問題が常について回るし、
人間が汚染されていい限界値の設定もあるように、
廃炉にするだけで多くの人的資源が必要なことも、今作では述べられている。
また、そのために履歴書の偽造や、
多くの下請けを通してうやむやにしているという事例も、
今作では指摘されている。

一方で、それほどの人的資源を浪費するならば、
いっそ問題の少ない原発から再稼働してもいいのでは、
という考え方が、ワシとしては頭をもたげてくる。
だいたい、安全に稼働できるなら、
これほど環境に負荷をかけないエネルギー源もないわけで、
特に資源のない日本ではエネルギーを自給しうる手段としては、
もっとも手っ取り早い手段なわけである。
だからこそワシは、原発に関しては、賛成でも反対でもないわけで…。
そういう意味では、結果として大停電の起こる『トランセンデンス』などは、
大いに示唆的な内容であるわけで…。
今さら電気のない生活など想像できないワシとしては、
無条件に「原発反対」とは言えないわけであります。

今日、集団的自衛権に関する閣議決定がなされたわけでありますが、
国民一人一人がこの国のありようというものを、
もう少し真面目に考えるべき時が来ているのではと、
改めて痛感させられる、そんな作品でした。

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