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映画 『複製された男』(☆☆)

マーク・トウェインの『王子と乞食』以来、
ある意味定番化された「同じ顔を持つ二人の人間」のお話。
同じ顔であることに意図がある
(『王子と乞食』では同じ王家の生まれ)もの、
無いもの(韓国映画『王になった男』では、単なるそっくりさん)、
あるいはなりすますもの(ニセモノ登場モノがこれに含まれる)と、
さまざまな広がりを見せているジャンルとも言えるだろう。
今作は、ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴが仕掛ける
ミステリー小説が原作。
身体的特徴はもとより、
食べ物の嗜好や後天的についたキズの位置も同じという、
互いを知り合えば知り合うほど恐ろしくなる話。
唯一作中で違いを見つけるとすれば、俳優アンソニーの方が、
若干(もしかするとかなり)女癖が悪いことぐらいだろうか。

しかし、ところどころに出てくる「蜘蛛」の意味がわからない。
また、彼らがいかなる意図で存在するのか結局触れずじまい
(ここまで似ていながら全くの偶然なのは、むしろ不自然だし…)。
なんとなく、大学講師アダムの方がオリジナルっぽいんだけど、
アンソニーにもお母さんがいるみたいだし…。
それに、最初のトリガーがやや飛躍気味で、
アンソニーの奥さんが言った「声もおんなじ」
と聞いてハッとするならまだしも、
顔を見たぐらいで恐怖を感じるのは、少々被害妄想が過ぎるというか、
自意識過剰のような気がする。
原作がどういう描写なのかは知らないが、
映画を見る限り今作の関係者は
「奥深い」と「難解」を履き違えてるクチだと、
ワシは思うんだけどねぇ。
アイデア自体は悪くないが、多分いろいろ端折りすぎ。

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