映画 『ファイティング・タイガー』(☆☆☆)
『マトリックス』シリーズで格闘技に目覚めたキアヌ・リーヴスと、
香港カンフーアクションにその人ありと言われるイエン・ウーピンが
タッグを組んで作った今作。
思ったより真面目、というかノリはどちらかいうと
70年代のジャッキー・チェン映画(『蛇拳』とか『少林寺木人拳』とか)
辺りに近い、かっちり修行もして、バトルも盛って、みたいな作品。
しかも、扱う拳法が太極拳という、
近来のイメージからすると画になりにくい拳法。
しかし、拳法は拳法。
作中でもその強さを見せつけてくれたりするわけですが、
そこは70年代のノリ。
師匠は弟子のことを「心身の均衡が保たれていない」と喝破し、
「お前に必要なのは拳法の修行ではなく瞑想」とか言ってしまう。
でも、格闘技大会で勝ち上がって行くほど、
自分の強さを自覚している弟子は、
もう師匠の言うことを真面目に聞けなくなっていた。
そこに、地下格闘大会の主催者(キアヌ・リーヴス)が現れ、
「君の実力ならもっと稼げるよ」と持ちかけてくる。
始めは師匠を立てて「カネのために戦わない」と言っていたが、
修行している寺の土地が買収される
(これも、実は主催者の差し金なのだが…)となると、
寺を守るため地下格闘で戦うのだが…。
バトルシーンもなかなか多く、
またイエン・ウーピンの振り付けで、
やや不自然な動きが見られるものの
見ごたえのあるアクションシーンに仕上がっている。
ただ、良くも悪くも真面目な作りで、
仕掛けなどもわりと今様なものを使っているわりには、
全体的に地味な印象が否めない
(太極拳というのも地味な印象を助長しているかも…)。
出来自体は悪くないと思うんだがなぁ…。
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