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映画 『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(☆☆☆☆)

テーマ自体はなんか韓国映画っぽい感じもするが、
よく考えたらアッチは主に義兄弟ネタが多いから、
やっぱり「家族の映画」の国アメリカの系列に含まれるべき作品だろう
(ちなみに、舞台はアメリカだが、製作はフランス)。

兄クリス(クライヴ・オーウェン)は、殺人事件の刑期を終えて出所したばかり。
とは言っても、未成年の頃からシャバと塀の中を行ったり来たりしてるような、
言うなれば「札付きのワル」。
一方の弟フランク(ビリー・クラダップ)は、優秀な警察官。
とはいえ、クリスの服役中は彼の妻子の面倒を見たり、
出所してきた彼に仕事の世話をしてやったりと、
クリスを改心させようとかれなりに努力もしていた。
しかし、前科者であるがゆえに結局失業し、
そこに昔のワル仲間から仕事の誘いが入り、
「一度だけ」金目当てで人殺しの依頼を受け、まんまと大金をせしめる。
そのワル仲間から「もっと大きな仕事がある」と持ちかけられたクリスは、
出所後にできた恋人(ミラ・クニス)のためもあって、
その仕事に乗ってしまう。
その仕事の情報を掴んだフランクら警察は、
その現場を押さえようと彼らを追い、二人は現場で対峙することになるのだが…。

ここまでの展開が実はクライマックスに向けてのフリになるのだが、
二人の関係性を考えるとどうにもどかしいのである。
お互い、もともとは互いのことを思ってやっていたことなのだが、
結局いつもすれ違い。
こういうのって、実の兄弟だと良くあることかも、
などと弟ひとりいる自分の過去を振り返ってみたり
(そして、そうでもなかったかな、と気づくわけだが…)、
結局犯罪者の更生を阻む最大の要因は、
実は塀の外の社会そのものなのかな、とか
(そして、やはり刑務所は悪の巣窟なんだな、とか…)、
いろいろ考えたりするわけですが…。
メインの話は、フランクの恋人の元旦那が出所してきて、
奥さんを寝取られた恨みでフランクをつけまわすあたりから始まる。
事情を知っていたクリスは、
たまたまその元旦那を酒場で見つけるとその場で袋叩きにし、倉庫に監禁した。
フランクたちが旅行に出かけるまで閉じ込めておけば、
フランクたちに危害が及ばないと考えたのだ。
しかし元旦那は、倉庫から脱走、旅行に出かけようとするフランクたちを、
駅まで追いかけていたのだ。
警察に追われていたクリスはそれを聞いて、
自分の身の危険も顧みずその駅へ向かうのだ。
前日の夜、クリスの家に警察が来ることを、
フランクから教えてもらっていたにもかかわらず…。
この教え方も、ちゃんと前段に伏線があって、
その辺のやりとりに過去の恩讐がちゃんと詰まっていて、
その辺りから物語が俄然ぐっとくるのである。
そして、あのラストシーン。
お互い言葉は発しないものの、
ようやく分かり合えた感じがヒシヒシと伝わってきて、良いのである。
画づら的にはやや地味ではあるが、
噛みしめるにつけ良い味の出てくる作品である。

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