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映画 『インベーダー・ミッション』(☆☆☆☆)

「藪を突ついて蛇を出す」とは
まさに今作における政府側の態度を表すに相応しい言葉であろう。
激戦地から命からがら生還した男に、
「戦場で見聞きしたことを終生秘密にするように」なんて言ったら、
ちょっと勘の働く人間なら
「これは何かウラがある」と勘ぐるのがむしろ自然なのであって、
おかげで彼は失われた記憶の中にそれを求め、
せっせと秘密そのものに近づこうとする。
本当は、彼は気を失っていて何も見聞きしていないというのに…。

まぁ、こういう人おマヌケさんたちがいないと、
実はドラマが成り立たないわけなんだが…。
とはいえ、繋がることの危険性というのは、
『ディス/コネクト』の例を見るまでもないわけだが、
それが戦争、しかも多国籍軍ともなると、その危険性はまさに国家レベル。
まして、ベトナム戦争以降戦争に人道主義が持ち込まれたために、
非人道的行為はマスコミにとって格好のエサである。
そして、総力戦の時代となった20世紀以降の戦争において、
そのことは国家を束ねる上で大きな障害となってしまった。
だかこそアメリカは、同盟やら地位協定やらを使って、
軍隊単位だけでも束ねようとしてるわけだが…。

軍隊は命がけで国家を守っている。
しかし、そのことを軍隊自体が誇っているようでは、
軍隊の暴走を半ば正当化しているようなものである。
問題は、国家そのものが命を懸けるに値するものかどうかなのであって、
どんな国家であっても命を張らなければならないわけではない、
とワシは思うのである(例:北朝鮮)。
むしろ今作の主人公は、国家の不正を暴くために命を懸けたのであって、
それもまた国家の正義を守るという意味では
立派な行為と言えるのではないだろうか。
国家側がおマヌケなのはいただけないが、
日本にとって今日的な話だと思うので、少々甘めに評価してみた。

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