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映画 『ジャージー・ボーイズ』(☆☆☆☆)

「シェリー」や「君の瞳に恋してる」など、
オールディーズを彩る名曲を多く世に送り出した、
「フォー・シーズンズ」のリードヴォーカルである
フランキー・ヴァリ(ジョン・ロイド・ヤング)を中心に、
その成り立ちから栄光、そして転落という波乱万丈の半生を描いた
ミュージカルを基にした映画。

戦後間もないアメリカのニュージャージー。
貧民街だった彼らの故郷から抜け出す方法は、
兵隊かギャングか有名になることだと言われていた。
その中でフランキーには、天性の美声があった。
それを見出したニック(マイケル・ロメンダ)は、メンバーを揃えて、
やがて「フォー・シーズンズ」を結成。
瞬く間にスターダムを駆け上がっていくが、
そこは元々素行の悪い連中の寄せ集め。
カネも握っていた独裁者のニックは、
ついに他のメンバーに無断で多額の借金を作っていたことが判明。
ニュージャージーを取り仕切るジップ(クリストファー・ウォーケン)の仲介と、
フランキーのニックに対する恩義でその問題はなんとか治まるが、
「フォー・シーズンズ」は空中分解。
しかもフランキーは、ニックの借金を全部背負って
アメリカ中を巡業することになりなってしまう。
家族とも疎遠になり、しかも将来を嘱望されていたフランキーの娘が、
当時ショウビズ界で流行りだしていたドラッグに取り込まれて、
ついには死亡。
家族を顧みなかった報いだと感じたフランキーは、すっかり憔悴してしまうのだが…。

ショウビズの世界で成功するということ。
あるいは、成功し続けるということ。
その中で友情や愛情を、いかに育み、いかに保ち続けるのか。
その難しさを、オールディーズに乗せて見事に語っているのが今作と言えるだろう。
また、ショウビズとギャング(日本で言えばヤクザ)の不即不離の関係や、
アメリカ的な契約関係など、
50~60年代のショウビズの裏側にも触れられていて興味深い作品。
『硫黄島』二部作など重厚な作風が特徴の
クリント・イーストウッド監督ではあるが、
もともとはエンタテインメント映画の俳優。
その辺の空気感もよく心得ており、今作はなかなか軽快な仕上がり。
芸の幅の広い監督さんである。
映画の中では悲しい出来事も起こるが、
それでも前を向いて進み続ける彼らと、
彼らの紡ぎ出す曲たちを聞いていると、
良い気分になってくることうけあいである。

映画 『友よ、さらばと言おう』(☆☆☆)

元相棒同士だった二人の刑事が、
交通事故をきっかけに片割れが懲戒免職。
免職された方は、家族とも疎遠になり抜け殻のように警備員業をやっている。
そんな時、免職された方の息子が、殺人の現場を偶然目撃。
殺人集団に追われる身となるわけだが、
そうなると元刑事のお父さんは黙っていない。
突然目覚めたように、警備会社から拳銃をかっぱらい(!)、
単身その殺人集団を追おうとするのだが、
そこに元相棒が現れ「オレにもやらしてくれ」と申し出てくる。
銃を突きつけ「逮捕してもいいんだぞ」とまで詰め寄られ、
お父さんはさすがに観念。二人で殺人集団に挑むのだが…。

ラストで衝撃の事実が明かされるのだが、
ラストを観てから改めてあらすじを追い直すと、
いろんなところに伏線が張られていて、
そういう意味では二度見推奨の作品とも言えるが、
内容的には2度見するほどのものでもないので、
星の数はこんな感じで…。

映画 『記憶探偵と鍵のかかった少女』(☆☆☆)

自分では特殊な能力だと思っていたら、
ちょっと賢い相手にかかると簡単にコピーされ、
最後には逆にその能力で仕掛けられてしまうという、
『シャッター・アイランド』とはまた違った意味で、
痛烈にダマされた感のある作品。
ただ、『シャッター・アイランド』が
「新しいアトラクション」と割り切れる内容であるのに対し、
今作はなんとも後味がよろしくない。
結局、サイコなアナ(タイッサ・ファーミガ)を自由にする手助けをしてしまったわけだし、
そのせいでジョン(マーク・ストロング)はあらぬ疑いをかけられてしまうわけだし…。
多分、怖いのは記憶云々というよりは、
先入観で記憶や情報がねじ曲がってしまうことだと思うんだけど、
今作ではことさら記憶というものをフィーチャーしている。
先入観に限らず、「便利」とはややもすると「手抜き」につながるわけで、
ジョンももっと丁寧に各情報を精査するべきだったってだけだと思うんだけどなぁ…。
そういう意味でジョンは、探偵として失格だと思ったりもするわけだが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-28

新潟09R 芙蓉S(2歳OP 芝中)
  ◎ ⑧ストリートキャップ
  ○ ①アドマイヤピンク
  ▲ ③ロジチャリス

新潟10R 寺泊特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ③アルマディヴァン
  ○ ⑨リグヴェーダ
  ▲ ⑥ファーゴ

新潟11R オールカマー(3上GⅡ 芝中)
  ◎ ⑨クランモンタナ
  ○ ⑧サトノノブレス
  ▲ ⑮マイネルメダリスト
 本命は、前走惜しい競馬だった⑨。
 斤量増が気になるところではあるが、距離相性は良さげなので
 今回も期待してみたい。
 対抗には、前走小倉記念を勝った⑧。
 距離こそ初めてだが、平坦馬場では強そうなので、ここは連勝機と見る。
 3番手には、ポイント的には⑰辺りも捨てがたいのだが、
 牝馬がしばらく馬券に絡んでいないので、その辺りで割引。
 変わって浮上は目黒記念を勝って以来の競馬となる⑮。
 距離はもう少し長い方が良さそうな感じもするが、
 新潟コースとの相性も悪くなさそうなので、いきなりでも勝負になると見る。

阪神09R 甲東特別(3上1000万下 芝短 2点)
  ◎ ⑦タマラマ
  ○ ⑨ルファルシオン
  ▲ ⑭ヴァリアシオン

阪神10R ムーンライトハンデキャップ(3上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑬スリーアフロディテ
  ○ ⑩トウシンモンステラ
  ▲ ⑥フレージャパン

阪神11R 神戸新聞杯(3歳GⅡ 芝長)
  ◎ ⑩ワンアンドオンリー
  ○ ⑧サトノアラジン
  ▲ ③ウインフルブルーム
 本命は、ダービー馬の⑩.
 実績面では他を圧倒しており、よほどの調子落ちが無いと大敗は無いと見る。
 対抗には、条件戦を連勝してきた上がり馬でありながら、
 ラジオNIKKEI杯では⑩の3着と実績もそれなりにある⑧。
 勢いでは⑩に負けないものはあると見るが、どうか。
 3番手以下はやや混戦模様も、
 実績面で阪神コース実績もある③のみを採ることとする。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-27

9/20の結果
 2勝(初風特別、阪神ジャンプS) 1分(野路菊S) 4敗
  回収率 62.5%

9/21の結果
 1勝(レインボーS) 1分(セントライト記念) 4敗
  回収率 25.7%
  年間回収率 66.4%
  通算回収率 73.4%

相変わらず盛り上がってこないねぇ。
ただ、多少どうしようもない面はあるわけで…(ローズSとか)。
それに、ドカーンと稼ぎに行く予想法と言うか、
そういう買い方とかしてないから、
そういう意味ではホントどうしようもないわけだが…。
まぁ、続けられる限りは、こういう感じでゆったり続けて行くんでしょうけど…。
9/27、9/28の買い方は以下の通り。
 新潟:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

新潟08R 清秋ジャンプS(3上JOP 障害)
  ◎ ⑩ダノンゴールド    新潟相性良さげ
  ○ ⑦グリッターウイング 地脚は高い
  ▲ ⑥ロードシュプリーム 前走評価して

新潟09R 柏崎特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑬メジャープレゼンス
  ○ ⑦トミケンユークアイ
  ▲ ③ヒラボクプリンス
  △ ⑭ベルプラージュ

新潟10R 悠久山特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑭アウォーディー
  ○ ⑦スズカヴァンガード
  ▲ ⑮エイダイポイント

新潟11R セプテンバーS(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑦ゴーハンティング
  ○ ⑮プレイズエターナル
  ▲ ③ユキノアイオロス

阪神09R ききょうS(2歳OP 芝短)
  ◎ ⑨ブリクスト
  ○ ⑥ブラッククローバー
  ▲ ④シゲルアオイマツリ

阪神10R 夕月特別(3上1000万下 芝中 3点)
  ◎ ④ダンツカナリー
  ○ ⑧フェータルローズ
  ▲ ⑤ディープサウス

阪神11R 大阪スポーツ杯(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ③グレイスフルリープ
  ○ ④フルヒロボーイ
  ▲ ①オメガセニョリーナ

映画 『NY心霊捜査官』(☆☆☆)

『ザ・ライト』という映画を観て以来、
話のネタにできないものかと、
少しエクソシズム(悪魔祓い)に関する本とか読んでたんだけど、
今回はその知識が活きました。
メンドーサ神父(エドガー・ラミレス)が、
「私はイエズス会の神父だ」と名乗った時点で、
「あ、こりゃ(悪魔祓い)やるな」と直感しました。
『エクソシスト』っていう昔のホラー映画でも、
出てくる神父はイエズス会の神父だし
(調べてみると、本物のイエズス会神父が関わってる映画らしい)、
もっと言うと、今作も『エクソシスト』と同じくイラクから話が始まるし、
調べていくとパクったというかオマージュ臭が強いようにも思われる。

とはいえ、『ザ・ライト』でも語られているように、
カトリックはこの件について近年真剣に研究してるみたいだから、
こういう作品が『ザ・ライト』に続けて出てくるのかもしれない。
ホラーというかスリラー映画なんだろうけど、
ラルフ刑事(エリック・バナ)にしろ、メンドーサ神父にしろ、
自分の悪の部分と向かい合うって辺りのくだりは、
ワシ的にはキライではないわけで、
この辺の密度では『ザ・ライト』の方にやはり分があるのだが、
エンタテインメントとしての作りでは、今作も悪くないと思う。

映画 『ゲッタウェイ スーパースネーク』(☆☆☆)

こういう、とんがったアクション映画基本的に好きです。
どのぐらいとんがってるかっていうと、
上映時間の半分以上カーチェイスで、
しかも『ニード・フォー・スピード』の、
1発ウン億円とは対極にある、1発ウン百万円が何十回も起こるという、
圧倒的な物量で攻め立てるド派手カークラッシュ。
だんだん、ストーリーなんかどうでもよくなってくるわけです。
で、人質と相手にとって大事なブツを交換して一件落着、
かと思いきや、そっからまたカーチェイス。
この辺で「コレ、☆4つでもいいかなぁ」ぐらいの気持ちだったんですが…。
一件落着した最後のシーンで、
「アンタ誰やねん」みたいの(どうやら黒幕らしいが)が出て来て、
「私にはいとしい人はいないが、カネはある」だの、
「君(主人公)はその道のプロだ」とか言ってエンドロール。
挙句に、エンドロールにも「The Man」と書かれてるありさま。
劇場出た瞬間、一気にツッコミ全開です。
「その道って、どの道やねん」とか、
「『私は君の大ファンだ』とか言うんなら、
そのあり余ったカネで主人公(元レーサー)にレーシングカー用意してやれよ」とか、
なんかちゃぶ台返しされた気分なんであります。

よって、☆1コ減。
ストーリーは絶対に必要な要素ではないが、
もう少しなんとかならんかったんかなぁ…、と思わせる作品。

映画 『柘榴坂の仇討』(☆☆☆)

邦画の予告編の下手さ(というか情報出し過ぎ)を
改めて思い知らされた作品。
『仇討禁止令』の話出した時点で、
「あぁ、仇討ちしないんだ…」ほぼ確定なので、
あの展開になっても特段驚きも無く、
「みんな、新時代に向かって幸せに生きて行くんだね、チャンチャン」
なエンディングに予定調和さえ感じる
(まぁ、日本の時代劇らしいとは言えるが…)。

予告編で中井貴一(志村金吾役)がいみじくも
「時代劇が興行的に不振と言われる中…」と言っていたが、
今作を観ると「まぁ、そうだよね…」と思わざるを得ない。
なんと言っても、このマッタリとした展開
(まぁ、観る人が観れば「溜めの効いたいい映画」とか言うんでしょうけど…)が、
先読みできる展開と相まって、
とても退屈な映画に映ってしまうのだ。
あと、どうしてもあの雪がねぇ…。
北海道に住んでいると、あのさらさらしたセット内の雪のウソ臭さ
(あんなさらさらの雪が降るってことは、相当寒いよ、実際…)。
ロケで撮った時代劇映画の『蠢動』では、
あの湿った雪の中でみんなグダグダになるまで走り回って、
斬り回ってるのを観てるだけに
(まぁ、そういう映画じゃないんだろうけど…)、
そういうこだわりを感じられなかったという意味でも、
丁寧さが感じられない作品だったと言える。

時代が変わっても、忘れてはいけない「人情」みたいなものは感じられたが、
作品としてはイマイチと言わざるを得ない。

映画 『革命の子どもたち』(☆☆☆)

日独の赤軍でリーダーをやっていた女性たちと、
ともにジャーナリストをやっているその娘たちをめぐるドキュメンタリー。
母として、
活動家(テロリストと言うと、微妙に語弊があるような気もしたので…)としての、
重信房子(日本赤軍)とウルリケ・マインホフ(ドイツ赤軍)。
娘として、ジャーナリストとしての、
重信メイとベティーナ・ロール(彼女の姓は父方のもの)。
それぞれの視点が興味深いわけである。

先にも書いたように、ウルリケはともかく重信房子は、
日本赤軍のメンバーからも「事前謀議に参加していない」
という証言が得られており、
どちらかというと思想的リーダーというべきで、
彼女を20年も拘留できるなら、昭和天皇だって
(彼は事前謀議に参加していたわけだし)東京裁判で
有罪にすることは十分可能だったのでは、と思わなくもないのだが
(「神聖不可侵」を謳った旧憲法を盾に取られたら、反論のしようもないが…)。
とはいえ、親の世代が巻き起こした嵐のただ中に、
二人の娘は産み落とされたわけで、
幼少期は身分や名前を偽り、住処を転々としながらという、
人目を偲ぶような逃亡生活を余儀なくされていたわけである。
もちろん、母親と一緒にいては危険だったろうから、
母親と別れてそういう逃亡生活送り、
突然「母親が逮捕された」だの、「獄中で首吊って死んだ」
だのという情報に触れるのである。
彼女たちの生き様こそが、激動の現代史の縮図そのものと言えなくもない。

しかし、現代とはラディカルな時代である。
ベトナム戦争によって火がついた、赤軍派の革命的衝動は、
その終焉と、オイルショックという現実生活へのダメージによって急速に冷め、
80年代という束の間の平安を経て、
社会主義の崩壊、冷戦の終焉という融和の90年代を迎える。
しかし、それは第三世界の台頭と誘発し、
湾岸戦争が新たな引き金となって、9・11招来する
(重信メイは、作中で「9・11がイスラムへの理解を崩壊させた」と述べている)。
そこからの、アラブの春、あるいは「イスラム国」の跳梁は、
まさに現在進行形の出来事である。
重信房子にしろ、ウルリケにしろ、
こういう過激な方法論に対して間違っていたと言っているようだが、
イスラムは結局その過激な方法論で突っ走っている。
しかし、それはあくまでも「報復の連鎖」による結果であり、
その因果の鎖は少なくとも第二次世界大戦から、
あるいは十字軍やキリスト生誕の頃にまで遡るわけであり、
どっちが正しくて、どっちが間違っているとは、
一概には言えないわけである。

ワシは日本人なので、やはり重信家のほうを中心に観てしまうわけだが、
現代史のただ中にいた彼女たち(ウルリケ親子も含めて)の言葉は、
現代史を読み解く上で大きな助けとなると実感した。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-21

新潟09R 咲花特別(3上1000万下 D中 2点)
  ◎ ⑪スノーモンキー
  ○ ⑮サンライズウェイ
  ▲ ③ソーミラキュラス

新潟10R レインボーS(3上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ④ファントムライト
  ○ ⑤ブリッジクライム
  ▲ ③マイネルディーン

新潟11R セントライト記念(3歳GⅡ 芝中)
  ◎ ⑤イスラボニータ
  ○ ⑯トゥザワールド
  ▲ ⑦サトノフェラーリ
  △ ⑱メイクアップ
 本命は、メンバー中唯一のGⅠ馬⑤で決まり。
 左回りも得意だし、今だ連対率100%でもあり、
 今回も無様な競馬はしないことだろう。
 対抗以下は混戦。
 皐月賞2着の実績がある⑯を対抗視するが、
 2歳時とはいえOP2着の実績がある⑦や、
 2200mでの持ち時計トップの⑱にもチャンスはあると見る。

阪神09R 美作特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑩エーティータラント
  ○ ⑦メイショウエゾフジ
  ▲ ⑫ダノンシンフォニー
  △ ⑥サンライズタイセイ

阪神10R 仲秋S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑦アンヴァルト
  ○ ⑥エンジェルブロワ
  ▲ ⑪ニシノカチヅクシ

阪神11R ローズS(3歳GⅡ 芝中)
  ◎ ⑥ヌーヴォレコルト
  ○ ⑭レッドリヴェール
  ▲ ⑪サングレアル
 芝1800mになってからのこのレースでは、
 (1)GⅠ連対以上
 (2)重賞もしくはOPで勝利実績がある
 が連対する上での絶対条件。
 その時点で、いきなりの6頭立て(⑥、⑦、⑨、⑪、⑫、⑭)。
 その中で特に重賞を勝った3頭をピックアップ。
 オークス勝ち馬の⑥を本命、
 阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬の⑭が対抗、
 フローラSを勝った超良血⑪を3番手とする。

映画 『みつばちの大地』(☆☆☆)

ここ数年、日本でもミツバチの大量死などが問題視されているが、
その現象はどうやら全世界的なものらしい。
祖父の代から養蜂をやっていた今作の監督は世界各地を巡り、
大量死の原因や、養蜂によってもたらされるさまざまな利益、
さらにはミツバチの品種改良についても掘り下げていくドキュメンタリー。

ミツバチの大量死に関しては、
バロア病や腐蛆病といった蜂内の伝染病や、
養蜂の大規模化による密生と近親交配による弱体化、
さらには農薬散布による益虫害虫無差別殺戮が、
複合的に発生している、というのが真相のようである。
しかし、養蜂業は今や世界的に産業化してしまったため、
密生はある程度避けられないのではないだろうか。
しかし、密生するリスクは大きい。
病気の蔓延が早まる可能性が高いし、
分蜂(新しい女王蜂とともに一定割合の働き蜂が出て、巣を分けること)も
大規模養蜂業者では作業的に適当に行われているのが実情である
(養蜂業者にとって分蜂は事業拡大に直結するため、
自分の巣箱に即座に移してしまうのである)。
そうなると、当然近親交配のリスクも高まるだろう。
そういう意味では痛し痒しというのが現状と言えるだろう。

ミツバチがもたらす利益は、何も蜂蜜だけではない。
健康食品として重宝されているプロポリスや、
山間における貴重なタンパク源の一つ蜂の子などはもちろんのこと、
大規模農場における受粉作業においては重要な働き手となっているのである。
中国では、大躍進政策によってまず穀物を食い荒らすスズメをまず殺し、
そのせいで大量発生した虫(おそらくイナゴの類だろう)とともに、
ミツバチも大量に殺してしまった。
そのせいで、中国では人間が受粉作業をやっている
(あの国は、何でもかんでも人海戦術だなぁ…)。
しかし、受粉に関してはミツバチの方がはるかに優れているらしく、
そういう意味ではまだ大躍進政策の爪痕が残っているとも言える。

品種改良に関しては、まず南米でその試みが始まったそうだが、
免疫能力の向上と引き換えに凶暴化してしまい、
北米はその被害に悩まされている一方、
その蜂を巣ごと捕まえて養蜂業をやっているたくましいお方の事例を紹介。
その結果を踏まえてオーストラリアでは、
慎重に品種改良がおこなわれているという話を紹介。
これがうまくいけば、強靭な女王蜂を世界に輸出することも可能になりそうで、
新たな産業化への期待を見せている。

作中で「家畜化」というように表現されていたが、
ある意味では既に「家畜化」してしまっている感のあるミツバチ。
今作では様々なカメラなどを使った美しい映像や繊細な映像なども注目で、
小難しく考えなくても環境映像的に楽しめる作品になっている。
最近、日本でのミツバチ大量死に関してはあまり聞かなくなったが、
何がしかの対策などは打ってるのだろうか。
テレビショッピングで、プロポリスをただ売ってばかりいる場合では、
もしかしたら無いかもしれないわけだが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-20

9/13の結果
 1勝(野分特別) 1分(エニフS) 4敗
  回収率 37.2%

9/14の結果
 4勝(火打山特別、夙川特別、西宮S、セントウルS) 2敗
  回収率 99.0%
  年間回収率 66.9%
  通算回収率 73.4%

前開催で好調だった新潟コースが失速で、
秋競馬は早々からつまづくことに…。
一方で、阪神コースがなかなかの結果を出しており、
全体としては平均的な数字をなんとか残すことができた。
このまま、阪神の方が順調に伸びてくれればいいのだが…。
9/20、9/21の買い方は以下の通り。
 新潟:条件戦=複勝 OP以上=馬連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

新潟09R 鳥屋野特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑪サノイチ
  ○ ⑧モリトビャクミ
  ▲ ⑬サンセルマン
  △ ④ダークシーカー

新潟10R 初風特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑪シンボリディスコ
  ○ ⑥エターナルムーン
  ▲ ⑱ファンデルワールス

新潟11R ラジオ日本賞(3上OP D中)
  ◎ ⑤インカンテーション 連勝機
  ○ ⑪ツクバコガネオー  鞍上相性買って
  ▲ ⑥ジョウノボヘミアン 新潟実績買って
  △ ①サトノプリンシパル 持ち時計は優秀

阪神08R 阪神ジャンプS(3上JGⅢ 障害)
  ◎ ②メイショウブシドウ
  ○ ①マーリンシチー
  ▲ ④ドリームセーリング
 本命は、中山グランドジャンプでも3着だった②。
 前走は小倉で障害重賞も勝っており、それでいて斤量は標準。
 相手関係的にも実力は一枚上手と見る。
 対抗には、間隔は空いたが距離実績のある①。
 状態万全なら、地の利を活かしての逆転の目もあると見るが、どうだろうか。
 3番手には、平地ではOPまで行っている④。
 障害OP戦ではまだ未勝利だが、地力のある馬だけに軽視できない。

阪神09R 野路菊S(2歳OP 芝中)
  ◎ ⑦グランカマラード
  ○ ④ダノンメジャー
  ▲ ⑥ジャズファンク

阪神10R 瀬戸内海特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ④キンシノキセキ
  ○ ⑯ダンツミュータント
  ▲ ⑮マイネノンノ

阪神11R オークランドレーシングクラブトロフィー(3上1600万下 D中 1点)
  ◎ ⑩ノボリドリーム
  ○ ⑥ブルーチッパー
  ▲ ⑨バンブーリバプール
  △ ⑫テイエムゲッタドン

映画 『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(☆☆☆☆)

前作から10年が経過した世界が舞台。
その間に「猿インフルエンザ」なる病気が世界中に蔓延し、
人類は大半が死滅し、各地で小さなコミュニティを細細と運営していた。
一方、知恵を得た猿たちも、
サンフランシスコ郊外の旧森林公園でコミュニティを作り、
原始的ではあるがそれなりの繁栄を手に入れていた。
サンフランシスコの生き残りたちはエネルギー危機に見舞われており、
森林公園の向こうにある発電用ダムを
なんとか利用しようと目論んでいた。
その途中、人間と猿が再び遭遇してしまった。

この冒頭の流れだけでも、
世界史や神話の中に登場した事件がある。
それは、人間の戦争の起源である「水利権」(意味合いは若干違うが)である。
猿たちにとっても、もちろん水は大切な資源であるが、
それが発電用ダムを伴っているとなればまた話は変わってくる。
日本が満州事変を起こしてでも手に入れたかったのは、
鉄であり石油である。
つまり、エネルギー源である
(結果的に日本は、満州だけでは必要な量の石油を手に入れられなかったわけだが)。
そう考えると、今作の話とも合致するわけで、
人間は今さら猿たちのような原始の生活には立ち戻れないわけである。

また冒頭の後のストーリーとも関係してくるのだが、
そもそもこのシリーズで猿たちに知恵を与えた人間と、
知恵を授けられた猿たちの構図というのは、
神話に語られる神(この場合人間)と人間(この場合猿たち)という構図と重なる。
そして、神の側に堕天使(=悪魔)がいて、
人間の側に神を軽んじる存在がいるという構図も、神話を思わせるものがある。
そうなると、今作に『創世記』とサブタイトルがつくのにも意味が出てくる。
旧約聖書の創世記には、アダムとイヴ(人間が知恵をつけるエピソード)があり、
「猿は猿を殺さない」という誓いを破る「カインとアベル」的な話があり、
「猿の名を天下に知らしめよう」として塔ごと崩された「バベルの塔」的な話ありと、
あたかも聖書の『創世記』(これは前作のサブタイトルではあるが…)を
なぞるがごとしである。

そこまで深く考えなくても、「盧溝橋事件」的な事件が起こるなど、
作中で起こる事件の多くが実に人間的で歴史的であるのだ。
そういう意味では、前作以上に普遍性を帯びた作品に仕上がっており、
そういう知識が無い人にも、ある人にも、
相応に楽しめる作品に仕上がっているように思われる
(もちろん、知ってる人の方が楽しめるのだろうが)。

映画 『わたしは生きていける』(☆☆☆)

イマドキなビルドゥング・ロマンス(成長譚)&ラブストーリーではあるが、
『トワイライト』シリーズみたいなダークファンタジーではなく、
わりと生々しい設定。
原作は、2003年に米英の権威ある児童文学の賞を獲得した小説。
しかし、10年前の小説は思えない今日性が垣間見られるのは、
世界市民としては悲しむべきところかもしれない。

主人公は、母親の命と引き換えにこの世に生を受けた女の子デイジー
(シアーシャ・ローナン)。
自らを「疫病神」と呼び、やたら潔癖症で、
しかも日々頭の中でいろんな声がしている、
いろんな意味でアレな女の子。
そんなデイジーが、いとこのいるイギリスの片田舎にやって来て、
そこでいとこのエディ(ジョージ・マッケイ)といい仲になるんだけど、
ロンドンで核爆弾が爆発して、
デイジーたちのいる片田舎にも死の灰が降り、
英国全土に戒厳令が敷かれ、民法も停止。
軍によって強制的に避難させられ、
デイジーとエディは離ればなれにされるが、
この時二人は「何があってもこの場所に戻ってこよう」と約束する。
やがてデイジーは、その約束を果たすために行動を起こすのだが…。

後味があまり良くないエンディングを迎えるが、
ダラダラ続いたり、予定調和なエンディングを迎えるよりは、
この設定にはこういうエンディングの方がむしろしっくりくるとは思う。
ただ、作品そのものが地味なので、
そもそもあまりお勧めできるポイントが無い。

とはいえ、前述したように10年前の原作でありながら、
今日性のある設定に、ワシは心惹かれるものがあった。
極東では北朝鮮から東シナ海、南シナ海と、
日本も関係する険悪な状況が続いている。
黒海周辺では、クリミア情勢などに絡んで
欧米とロシアの関係が険悪になっているし、
北アフリカでは「イスラム国」とかいうテロリスト
(もはやそう呼べるレベルではないかもしれないが…)が、
「アラブの春」の混乱に乗じて、
それこそ国家を僭称するほどの勢力に成長している。
しかも、北朝鮮を中心に核兵器の売買が行われている疑惑もあり、
今作のような状況が、いつどこで起こるかもしれない、
一触即発の状況と言えなくもない。
その時、「戦争は良くない」と言ってるだけで、
何の備えも無しでは、巻き込まれた時になすすべがないわけである。
まして、隣のメガロマニア国家は、
アジア旧来の「中華」秩序を回復しようと、
隣国日本に「我が国に弓引くような軍事力を持つのはけしからん」とばかりに、
自分たちはせっせと軍拡してるくせに、
「日本の再軍備はけしからん」と世界に発信している。
我々は、今作に登場する、のほほんとした子どもたちとは違うはずなのである。
もちろん、デイジーのようなたくましさはこの国に必要だろう。
しかし、「戦争は良くない」と言うのなら、
全力で回避する努力というものを、本来はするべきで、
その努力を欠き続けてきたのが、
あの戦争前後からのこの国のあり方であり、
そういう意味では実にのほほんとした国であると思う。

映画 『るろうに剣心 伝説の最期編』(☆☆☆)

ようやく「らしくなった」というか、
このぐらいバトルを盛ってようやく普通というところが、
いかにも『週刊少年ジャンプ』といったところか。
というわけで、単体としてもある意味シリーズ中唯一観る価値があり、
いちおう単体として成立している作品。
また、シリーズとして見ても、
今まで「剣心(佐藤健)と他大勢」でぶれずにやってきた成果が、
やっと出たということだろう。
映画という、時間の制約があるコンテンツで、
主人公に一貫して焦点を当て続けるというのは確かに王道なのではあるが、
欧米の「全知視点」映画を観ていると、
日本的な「一人称視点」が内省的に見えてしまうのである。
今作に関しては話自体が長い(映画シリーズ全体で見ても、
まだまだ原作からカットしているエピソードは少なくないが…)ので、
とにかく剣心を掘り下げて行こうという割り切りは、
結果的に評価していいと思う
(ワシは、それを『1』の時に「ファンムービー」と言ってしまったわけだが…)。
ただ、それは原作未見の相手には通じるだろうが、
原作を知っている人間にとってはやや食い足りない印象となることだろう。
つまり、剣心に感情移入できないと、
ただのアクション映画でしかなくなってしまうということである。
マンガ(あるいはアニメ)の実写化としては悪い出来ではないが
(少なくとも「愛」は感じるが)、
物語としては物足りない内容であろう。
ただ、「生きろ」というメッセージは明確である。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-14

新潟09R 火打山特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑥グレイスフラワー
  ○ ⑦ビームライフル
  ▲ ④シャドウウィザード

新潟10R 上越S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑩ラピダメンテ
  ○ ①マルヴァーンヒルズ
  ▲ ⑮タガノトネール
  △ ⑬リックムファサ

新潟11R 京成杯オータムハンデ(3上GⅢ 芝短)
  ◎ ④サトノギャラント
  ○ ⑫エクセラントカーヴ
  ▲ ③クラレント
 本命には、前走惜しい内容だった④。
 追い込み一手の脚質ながら、確実に伸びてくるので、
 今回も無様な競馬はしないだろう。
 対抗には、前走④に次ぐ4着だった⑫。
 ④同様距離相性も良く、また新潟で2勝している馬の1頭。
 前回ぐらい走れば、充分勝ち負けできるだろう。
 3番手には、前走④や⑫に勝っている③。
 今回は斤量増があったため印的には逆転したが、
 勢いはあるので斤量さえこなせば連勝も充分と見る。

阪神09R 夙川特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑮アメージングタクト
  ○ ⑦キクノラフィカ
  ▲ ⑭メイショウヤマナミ

阪神10R 西宮S(3上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ④バッドボーイ
  ○ ①ジャイアントリープ
  ▲ ⑥メイショウインロウ

阪神11R セントウルS(3上GⅡ 芝短)
  ◎ ③エピセアローム
  ○ ④トーホウアマポーラ
  ▲ ①リトルゲルダ
 本命、対抗は僅差ながら休み明けでない③を本命視。
 とはいえ、④が休み前に③を破って勝ってるので、
 調子次第では逆転も充分と見る。
 3番手には、前走重賞勝ちを果たした①。
 前走では③も破っており(もっとも、僅差なので③を本命視してるのだが)、
 勢いでは④同様負けてないと見る。

映画 『ソウォン/願い』(☆☆☆☆)

少し前に観た『マルティニークからの祈り』で、
「日本では加害者の人権が過剰に守られている」ということを書いたが、
今作では被害者目線から、加害者の人権が守られている現実と、
被害者の人権に関する話を、韓国の実際の事例を元に映画化している。
内容だけなら日本では2時間ドラマか「黄色いシャツ着る番組」の
スペシャルドラマぐらいの、
要するに泣かせに行ってる作品なのだが(不覚にも涙腺が緩みそうになった)、
話が児童に対する性的暴行となると、そう簡単に扱える話題ではない。
そういう意味では、被害者家族が今作の映画化をよくも承諾したものだなと、
まず感心するわけである。

被害内容がそうなると、主人公のソウォン(イ・レ)はPTSDとなり、
男性に対する恐怖感がトラウマとして残ってしまう。
その対象は、もちろん父親に対しても同様で、
しかも母親が妊娠中ということもあり、
父親には親として夫として、経済的にも精神的にも大きな責任がのしかかってくる。
それでも、不器用ながら一生懸命な父親と、
最後まで実に健気なソウォンの距離は、
テレビのキャラクターを通じながらではあるが、徐々に近づいていく。
もちろん、同時進行で裁判も進んで行くが、
ソウォンに犯罪の様子をできれば思い出させたくないという思い(特に母親)
とは裏腹に、
「泥酔していて当時の記憶がない」とうそぶく加害者を追い詰めるために、
裁判所はソウォンを証人として召喚する。
結果は、加害者は再犯でありながら「泥酔状態」であったために
懲役12年という刑に収まってしてしまう。
この刑期を重いと見るか軽いと見るかはともかく
(作中では明らかに「軽い」と見られていたわけだが)、
それでもソウォンは何事か察したのか父親の足元にすがりつき、
「おうちに帰ろう」と言うのである
(このシーンで、涙腺全開させたいんだろうけど、ワシそこまで涙もろくないので…)。
絶対彼女が一番辛いはずなのにねぇ。

「罪を憎んで人を憎まず」(東洋にも西洋にも原典のある言葉)とは言うが、
罪の源泉はいつの世も人の心である。
そして、いつの世も人の欲と人の欲がぶつかり合う以上、
犯罪が無くなることはあるまい。
人が人を裁くという裁判のシステム、
量刑のシステムを一部の人間たちで決める「刑法」というシステム、
窮極的にはこれらのシステムが人々を
より良い方向に持っていくことは少ないだろうが、
それに向けた不断の努力がこれからも必要なことを、
今作と『マルティニークからの祈り』から思い知らされた。

「新・中央競馬予想戦記」2014年第8開催を振り返って

①9/6、9/7の結果
 (1)9/6の結果
  4勝(燕特別、驀進特別、長岡S、摩周湖特別) 1分(札幌2歳S(※)) 7敗
   (※レッツゴードンキの応援馬券の複勝のみ的中)
   回収率 144.4%
 (2)9/7の結果
  3勝(両津湾特別、新潟記念、雷光特別) 1分(若戸大橋特別) 6敗
   回収率 74.4%
   年間回収率 67.1%
   通算回収率 73.5%

②今開催を振り返って
 (1)レース数は少ないが、芝長距離がまあまあ
   (7戦通算 85.0%)
 (2)新潟コースが年間回収率以上だったのは、次に繋がる
   (38戦通算 83.1%)
 (3)D短距離が非常に悪かった
   (8戦通算 10.8%)

③今開催の総括
 ②で項目が少なかったように、
 6週開催だったためか全体的に平板化された感もある。
 しかし、開催回収率が69.5%と年間回収率を押し上げることにはならず、
 厳しい戦いが続いているのが現状。
 ただ、札幌競馬場を早々に見切ったため
 (3度参戦したため、未勝利などレースすを相当増やしているので、
 通常時と単純に比較できないが)そう大けがしなかったとも言える。
 ②で書いたように、新潟競馬場がわりと好調なので
 (今年はあと4週新潟開催が続く)、勢いを持続できれば、
 数字を押し上げる効果が期待できるのでは、と期待している。 

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-13

今日中に開催全体の反省を上げる予定なので、
先週の結果等についてはこちらでは割愛させていただきます。
ひとまず、9/13、9/14の買い方をこちらで上げておきます。
 新潟:条件戦=複勝 OP以上=馬連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

新潟09R アスター賞(2歳500万下 芝短 2点)
  ◎ ⑧ジャストサウンド
  ○ ⑦キャピシーヌ
  ▲ ④コスモナインボール
  △ ⑪テンダリーヴォイス

新潟10R 妙高特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑩アナザーバージョン
  ○ ③ハイパーチャージ
  ▲ ④ナンヨーマーク
  △ ⑭ビッグリバティ

新潟11R 紫苑S(3歳OP 芝中)
  ◎ ⑦ショウナンパンドラ
  ○ ⑫ヘイジームーン
  ▲ ⑪マローブルー
  △ ⑤ハピネスダンサー

阪神09R 鳥取特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑥オペラハット
  ○ ④グレナディアーズ
  ▲ ⑩ワースムーン

阪神10R 野分特別(3上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ②ケイティープライド
  ○ ③ミヤビジャスパー
  ▲ ⑤タマラマ

阪神11R エニフS(3上OP D短)
  ◎ ⑧ナリタスーパーワン 安定感買って
  ○ ②ワイドバッハ     持ち時計優秀
  ▲ ④ガンジス        阪神相性良好
  △ ⑨キズマ         前走評価して

映画 『イヴ・サンローラン』(☆☆☆)

シャネル絡み(『ココ・シャネル』&『ココ・アヴァン・シャネル』)以来の
ファッションデザイナー本人の伝記映画。
もともとディオールのデザイナーであり、
世に出たのもディオールの後継者としてだった、
イヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)の物語である。
しかし、徴兵されたことにより
(26歳でディオールを継いだのだから、徴兵も仕方ない年齢なんだろうが…)、
もともと内向的でしかもホモセクシャルだった彼は
(学生時代からそれでいじめられていたらしい)、
精神を病んでしまい、それがきっかけでディオールをクビになってしまう。
病が癒えたイヴは、パートナー(いろんな意味で)の
ベルジュ(ギョーム・ガリエンヌ)とともに、
ディオールを不当解雇で訴えこれに勝利。
賠償金を元手に自らのブランド「イヴ・サンローラン」を立ち上げる。
独特のヒラメキで、ディオール時代を含めれば40年に渡り、
ファッション界のトップランナーとして走り続けた、
「モードの帝王」である。
しかし、そんな彼も「新しさ」との戦いに常に晒され、
そのなかで幾つものヒラメキ(作中では「モンドリアン」などが挙げられている)
でセンセーションを起こす一方、
美術品を買い漁り(まぁ、このぐらいなら金持ちならフツーか)、
街頭で男娼を買い
(パートナーとそういう関係だから浮気もこうなってしまうのだが)、
ドラッグに手を出す。
街で騒ぎを起こし(結果的に売名行為になってしまうところがセレブ的)、
ベルジュに尻拭いをしてもらう羽目になる。
ただ、本来イヴは、デザイナー以外はサッパリの
専門バカ(もちろんいい意味で)で、
周りの人間がそれ以上のものを彼に求めてしまうことで、
彼が懊悩してしまうのだ。
そういう意味では純粋であり、また繊細なのであろう。
しかし、繊細であるからこそ世間の要求に対して
敏感に反応できるとも言えるわけで、
この辺の危うい均衡が彼を
「モードの帝王」たらしめた一因と見ることもできるだろう。

しかし、肝心のクライマックスで完全に展開がだれてしまい、
ワシ自身まさかの見逃し。
若くして一度上り詰めてしまうと、
映画的には再び盛り上げるのが厳しくなってしまうという、
一例と言えるかもしれない。
とはいえ、才能あるアーティスト
(イヴは自分が芸術家であるとは思っていなかったようだが)が、
苦境に陥るとドラッグに走ってしまうという構図は、
今また現在進行形の出来事であり、
その一因は彼らに常に「新しさ」を要求する、
我々消費者の側にもあるということは肝に銘じておくべきだろう。

理解されないことに耐えること。
それは、天才ゆえの孤独と陳腐な言葉に置き換えることもできるが、
これに耐え抜いてそのあ「新しさ」をわからせた人間を
人は「天才」と呼ぶのだろう。
その道の遠さと険しさを、改めて思い知らされた。

映画 『イン・ザ・ヒーロー』(☆☆☆☆)

突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるんだが、
野暮なんでやめます。基本的に良い映画だし…。
ヒネリなしのど直球ストーリーはともかく、
クライマックスのアクションシーンは、
アクション映画好きなら必見だろう。

しかしワシ的には、東映という日本映画界の一翼を担う存在が、
その日本映画界の暗部をある意味見事なまでに
えぐり出している点にこそ注目したい。
ヒーローアクションがマンネリ化し、
時代劇が苦境に立たされる現在。
殺陣を必要としない日本映画界において、
「アクション俳優目指すヤツらがみんなスーツアクターになっていく」
(作中のセリフ)のはある意味自然な流れと言えるだろう。
しかも、数役の本城(唐沢寿明)にアクションの仕事のオファーを持ちかけるのが、
韓国人というのも情けない。
いや、確かに小栗旬も『ルパン三世』の撮影時に思ったらしいが
(『ルパン三世』のアクション監督は韓国人)、
この国にはアクション映画を真面目に撮ろうと思ってる監督は、
皆無に等しいし、それを支えるべき人材も乏しいのが現状である
(『るろうに剣心』もアクション監督は香港仕込みだし)。
だいたい、今作をもってわりと「本格的な」アクション映画と言わざるを得ない、
この実情が日本の映画界を物語っていると言っていいだろう。

いろんな意味で哀愁を誘う映画である。

映画 『LUCY/ルーシー』(☆)

ワシの『勝手に映画賞』の最低賞候補に、早くも強力な対抗馬登場である
(もう一つは、もちろん『ルパン三世』ね)。
脳科学的SF作品かと思いきや、
あっさり一周してもうファンタジー作品。
途中から何言ってるかわかんないというよりも、
何を伝えたいのかすらわからない、とんだトンデモ映画である。

去年ぐらいから「リュック・ベッソンはオワコン」と言って憚らないワシですが、
いよいよ本格的に終わった感漂わせてます。
「なんだかわかんないけどとにかく面白い」的な腕力を
そもそも持ち合わせていない彼が、
ソッチ系の作品作ったらこういう仕上がりになるのはある意味当然で、
ワシ的には「なるほど、わからん」と言ってやる気も失せるほど、どうしようもない作品。
リュック・ベッソンは、もう監督業をやめるべき
(いや、『フルスロットル』(脚本がリュック・ベッソン)が
なかなか良い出来だったので、映画界から身を引くべき、とは言えないわけだが…)。

映画 『フライト・ゲーム』(☆☆☆)

飛行機ってシチュエーション自体は、結構恐怖感あるよね。
特に、作中でも触れているように9・11以降はね。
だからこそ、航空保安官という存在が必要になってくるんだろうけど、
それって堂々と乗ってちゃいけないのかね、やっぱり…。

今作では、いちおう全員容疑者みたいなことで宣伝しているが、
いちおう観客への推理のヒントとして、
怪しげな客数名を冒頭で紹介している
(中には、こんな人も乗ってますよ、的なのも混ざってるが…)。
で、一人は「やっぱりか」みたいな感じだったけど、
本命の方がちょっと難しいかも。
そして、もう一人の航空保安官(最初に死ぬわけだが…)。
結局、彼のパーソナリティが明かされないので、
彼が一味だったのか巻き込まれた
(だとしたら脇が甘いとしか言いようが無いんだが…)
のか、わからずじまい。
飛行機という狭い場所なので、アクションも控えめだし、
基本的には過程を楽しむ(=一緒に犯人探し)のが正解の映画だろう。
結末は、ありがちなアメリカンB級映画にありがちな、
結局うまく行く構造なので安心。
まぁ、悪くない映画なんじゃないの。

映画 『ザ・コール[緊急通報指令室]』(☆☆☆)

「911」と言えば、日本でもたびたび紹介される、
日本の110番と119番を足したような、緊急ダイヤル。
今作では、その「911」のオペレーター(ハル・ベリー)が、
電話越しに誘拐犯と戦う(誘拐された女の子を逃がす)わけだけど、
電話越しでしか対応できないため、
実にもどかしく、しかしその分緊張感のある展開が続く。
さらにその誘拐犯が、過去にオペレーターが関わった事件の犯人と推定される。
しかし、上司から「あなたはよくやったわ。今日はおかえり」と言われてしまう。
いや、ふつう帰れないでしょう、この状況で。
しかし、むしろ返されることによって、
オペレーターいよいよ居ても立っても居られなくなる。
なんと、オペレーター自ら犯人の潜伏先に行ってしまう。
そして、そこから広告にも書かれるほどの
「掟破り」のエンディングへと突き進むわけだが…。

詳しくは皆さんの目で確認してもらうとして、
ワシ的にはいちおうアリなエンディングではあると思う。
それなりに爽快感があるし、ひとまず一件落着だし。
ただ、最後のセリフをもう少しシャレの効いたものにして欲しかったなぁ
(ワシが思いついたのは、「ごめんなさい、ココ圏外だから」)。
しかし、あのスリリングな展開は充分見応えがある。

こういう、緊急性のあるダイヤルなんだから、
軽々しく使わないで欲しいものである。

映画 『観相師-かんそうし-』(☆☆☆)

いくら正しい助言をしたからと言って、
それを受け手が素直に受け止めるとは限らない。
まして、それが占いの類に基づくものならば…。
今作の主人公キム・ネギョン(ソン・ガンホ)は、
正確な観相眼を持ち、殺人犯を見抜くほど。
田舎に隠棲していたが、その噂は都にまで既に知れており、
彼の観相眼は都で大いに振るわれることになるのだが…。

ラストでネギョン自身が言うように、
個々の事象(彼の場合観相)だけを追いかけていても、
本当に待ち受けている運命というものを見抜くことは容易ではない
(ネギョンの場合、運命をねじ曲げる源が
実は義弟(チョ・ジンソク)だったというのが、最大の誤算とも言えるが…)。
観相などという生臭い仕事をしている父を毛嫌いしていた
ネギョンの息子(イ・ジョンソク)も、
父の観相に基づく助言を素直に聞けていたら、
あんな惨たらしい運命を辿らずに済んだかもしれないが、
やはりネギョンが観相のみで助言してしまい、
息子の心根を慮ることをしなかったから、
ああいう運命を辿ってしまうのである。

朝鮮王朝で実際にあった政争が元になってはいるが、
内容はわりと普遍的な話で興味深い。
ただし、やや話が長く、中だるみしてしまうのが、
映画としてはイマイチな点ではある。

映画 『チング 永遠の絆』(☆☆☆)

ホントは続編なので、「1」の方も観るべきなだろうけど、
かれこれ一週間以上映画館通いで、
家で録画の処理すら満足に出来てない現状であります。
よって、今回はあくまでも単体の評価。
しかし、制作側はこのシリーズにまだ未練があるのか、
なんとも煮え切らないエンディングを用意してくれました。
あとは、やはり「1」を観ないと今ひとつ人間関係が把握しきれないこと
(そこはある程度割り切って観ていたんですがねぇ)。
そして、壮大な物語を見せたいみたいなんだけど、
今ひとつ消化し切れていないことがザンネンなポイント。
残酷描写とかもあるけど、あんまり必然性がないし、
続編前提なら、もう少しスケール感を出すべきで、
次に対する期待感もあまり感じさせない、
少なくとも単体としてはイマイチパッとしない作品と言える。

映画 『フルスロットル』(☆☆☆☆)

結果的に何も考えないで観るのが正解」って言われるぐらいなら、
今作みたいに何も考えさせないぐらい早い展開でまくし立てるぐらいの方が、
アクション映画のあり方としてはより正解に近いと思う。
そういう意味では、今作は充分及第点の映画と言えるだろう
(だから、☆の数も甘めなわけだが…)。

ポール・ウォーカー最後の主演作ということで話題になってる
(というよりはしている)作品ではあるが、
動きとしては相方のリノ役であるダヴィッド・ベルの方が、
キレのあるアクションを随所に見せていて、
よっぽど可能性を感じさせるものがある。
ジャッキー・チェンが全盛期なら面白いカラミも見られただろうが
(全盛期のジャッキーもパルクール
(特別な道具や物を使うことなく、人工物や自然の障害物をクリアし、
効率的に移動する方法)的なアクションを随所に見せていた)、
今ならトニー・ジャー(『マッハ!』)辺りとそういうカラミを見せてくれると、
ノーCGでも派手なアクション映画撮れそうだね
(ただ、欧米はスタントとかの契約が面倒くさいらしいからねぇ…)。
ラストも一捻りあって、
最後まで飽きさせない仕掛け施しているのも好感が持てる。
アクション映画として小気味良く楽しめる良い作品。

映画 『ザ・ヘラクレス』(☆☆)

ドウェイン・ジョンソン(ことロック様)版『ヘラクレス』上映前に、
あまり有名でない俳優さんが出てる今作。
しかしなぜ今年突然ヘラクレス被りなんだろうか。

それはともかく、今作のヘラクレスは、かなり人間寄り。
なもんだから、『古事記』で言うと神武東征みたいな、
ある意味方程式通りの映画になってしまった。
「12の功業」もネメアの獅子しか出てこないし、
大事なところでしか神の力も使わないし
(もっとも、「みだりに使うな」と釘を刺されてるわけだが…)、
とにかくありきたりな英雄物語になってしまってるのだ。
☆は1コでもよかったんだけど、
ドウェイン・ジョンソン版がコレよりクソだった時に、
☆の付けようがなくなるので、あえて2つにしてます。

映画 『監視者たち』(☆☆☆☆)

日本で作ったら、「現代忍者vs現代忍者」的な作品。
主人公側は警察の一部署なので、
忍者に例えると「幕府御庭番衆」であり、
あるいは特種能力の無い「公安九課」(『攻殻機動隊』より)といった趣。
ただ、やってることはわりと全般的なので、
「公安九課」みたいな対テロ戦は想定していない
(なにせ、「銃の訓練は年に4回だけ」らしいから)。
とはいえ、展開がなかなかスリリングで飽きさせないのが良い。
また、主役級のみとはいえ、なかなかキャラも立っていて
(うまい具合にフォーカス当ててるとも言える)、
それらが小気味良く動くのも良い。

むしろ、忍者の国日本から、なぜこういう警察モノが出てこないのか
(まぁ『攻殻機動隊』があると言えばあるわけだが…)。
それを言うなら、御庭番衆が暗殺集団まがいな描き方をしてるのも、
おかしいと言えばおかしいし(誰のことかわかるよねぇ)、
世界中のスパイフィクションがこぞって忍者的な立ち回りをしてるんだから、
本家日本もその辺うまくやれば、
それこそ世界に通用するコンテンツに仕上がると思うんだけどなぁ。
アメリカ版『週刊少年ジャンプ』じゃあ、
『ONE PIECE』よりも『NARUTO』の方が人気だって言うし、
アメリカからはまたぞろ『ニンジャタートルズ』が襲来するみたいだし、
日本からニンジャ旋風を巻き起こすぐらいの気概が欲しいものである。

映画 『アイ・フランケンシュタイン』(☆☆☆)

もしかしたら、数あるフランケンシュタイン作品の中で、
話のデカさだけなら最大のものかもしれない今作。
何せ、天使vs悪魔に巻き込まれる的な話だからねぇ
(いちおうミカエル(旧約聖書に登場する大天使)の名は出てくるが、
宗教的な天使なり悪魔ではなく、ざっくりとしたものであり、
そういう意味ではキリスト教圏でも扱いやすい設定にしてあるのだろう。
天使vs悪魔の戦いはハデハデしく装飾され、見応えもそれなりにあるが、
それと互角以上に戦えるフランケン(200歳以上!)は、まさしくモンスター。
悪魔の側はその力、というよりも悪魔復活のための器として、
フランケンの技術を欲し、
天使の側は自由に振る舞う半端者のフランケンを扱いかねていると言った状況。
しかも、悪魔側の研究の手助けをしている博士
(正体知らないでやってるわけだが)は、
再生医療の研究者なわけで、現代との結びつけ方としても悪くないセンスと見る。
ただ、中身はそんなになく、
わりと方程式通りのアメリカンB級アクション。
基本的にはあまり考えずに楽しむべき映画だろう。

近日公開に、ヴラド公をベースにしたドラキュラ映画も公開するし、
いわゆる「マーヴル系」が手を替え品を替えてリメイクされれているように、
欧米はそういう意味での版権の扱いに一定の自由度が与えられている。
「フランケンシュタイン」や「ドラキュラ」、あるいは「狼男」の
版権がどうなっているかは知らないが、
「マーヴル系」に関しては出版社が版権を一括管理しているため、
こういう自由な運用ができるのだと、以前聞いたことがある。
翻って日本では、昨日の『ルパン三世』もそうだが、
基本的には作者が著作権管理を行っているのが現状である。
その上、観る側(ワシも含めて)の目が厳しく、
実写化されるというだけで批判の対象になっている
(実際に出来てくるもののクオリティが総じて低いというの問題なんだろうが…)。
『赤ずきん』では、赤ずきんと狼男を絡めてみたりと、
欧米のおとぎ話は世界に通用するコンテンツであるため、
自由に解釈し直してそれなりに評価を受ける作品も生まれてきている
(逆に『ジャックと豆の木』みたいに認知度がイマイチな作品を使うと、
劇場内がビミョーな空気になるわけだが…)。
日本において、そういうコンテンツがどれほどあるだろうか。
聞けば、『宇宙戦艦ヤマト』をハリウッドで実写化するという話が出ているそうな。
なんとなく『スターウォーズ』的な感じになってしまう気がしてるんだが、
じゃあこれら(『ドラゴンボール』なんかを含む)が
欧米に通用するコンテンツかというと、多分違うと思うんだ。
『ヤマト』が選ばれたのは、取りも直さず世界的な原作不足が原因であり、
ある程度なんでもよかったというのが正直なところだろう。
だいたい、アニメコンテンツを多数抱える日本からして、
現状は『ルパン三世』が示しているとおりである。
実写化するなら、作る側も観る側ももっと成長しなければならないだろう
(ワシも含めて)。
脚本家の段階で、もっと原作を血肉にするぐらい読み込んで、
その上で監督なり脚本家なりの解釈をうまく組み込んでいかないと、
今作のようなこなれた作品にはなってこないと思うのである
(今作が特段良い作品であるとは言わないが…)。

その方面のわりといい作品というのは、
前出の『赤ずきん』とか吸血鬼モノの『デイブレイカー』辺りのことで、
この辺のひねりの効いたアイデアというのは、
なかなか参考になると思う。
そういう小賢しいのが向かないというのであれば、
『変態仮面』ぐらい愚直に原作に対して行くのが、
少なくとも日本マーケット向けだとは思うんだが…。

映画 『ルパン三世』(☆)

実写化につきものの違和感はある程度仕方ないと思ってたんだけど…。
・峰不二子(黒木メイサ)
「肉体が武器」の意味をなんか履き違えてるような気がするんだが…
・石川五右衛門(綾野剛)
正直チョイ役なのであまり気にならなかった
・次元大介(玉山鉄二)
主役級では唯一まとも
・ルパン三世(小栗旬)
似せに行き過ぎてモノマネ感がプンプンするんだが、
まぁ致し方ないところだろう
・音楽
まだ死んだわけじゃないんだから、できれば大野雄二でやって欲しかったが、
特段ダメというわけではない

しかし、これらは許せても銭形(浅野忠信)の、
あの小賢しい感じだけはどうしても許せないのだ。
ああいう小賢しい捜査に横車を押して、
執念でルパンを追う銭形を観たかったのに、
そのためにインターポールに入ったはずなのに…。
その辺の整合性が全く取れていない。
いじっていいところと、悪いところがあると思うんだが、
こうやっていじっていけないところを簡単にいじっちゃうから、
「だから実写化は…」みたいに言われるんだと思うんだよ。

あと、自己犠牲みたいな陳腐な話を、
この作品に無理に持ち込む必要は、正直ないと思う。
冒頭から、血縁みたいな話をやたらと持ち出す
(ルパン自体「3世」と名乗ってるから仕方ない部分はあるのだが…)し、
そのせいで原作が持っていた軽妙さがスポイルされ、
無駄に重々しい空気が流れてしまうのがどうにもなぁ…。
無理にそういう話にする必要無いし、
それこそ『カリオストロの城」(あまり好きな作品ではないが…)
みたいなクスリと来させるものが欲しかったんだけどなぁ…。

前にもなんかの映画のレビューで書いたと思うが、
原作に対してもっと愛というか、敬意を持って取り組んでもらいたい。
それの無い続編なら、作るだけ無駄というものである。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-07

新潟09R 両津湾特別(3上500万下 D中 ①点)
  ◎ ⑫エルドリッジ
  ○ ⑥インプロスペクト
  ▲ ②ポルスターシャイン

新潟10R オフサイドトラップC(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑨ファーゴ
  ○ ⑫リグヴェーダ
  ▲ ⑤マイネルアウラート

新潟11R 新潟記念(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑬マーティンボロ
  ○ ⑧アロマカフェ
  ▲ ⑫ユールシンキング
  △ ⑯クランモンタナ
 本命は、休み明けの前走を無難にこなした⑬。
 前走同様得意の距離なので、さらなる上がり目込みで期待だ。
 対抗には、OPで惜しい競馬の続く⑧。
 年齢的にはギリギリではあるが、調子自体は良さそうなので、
 今度こそはの期待をしてみる。
 3番手には、休み明けだが安定感のある⑫。
 新潟コース2戦2勝と相性も良く、いきなりでしかもこの斤量でも、
 地の利を活かせば逆転も充分と見る。
 あとは、再昇級戦だがこれも安定感はある⑯辺りも、
 斤量差を活かせれば上位に食い込む余地は充分にあると見る。

新潟12R 雷光特別(3上500万下 芝短 2点)
  ◎ ⑱ブライトチェリー
  ○ ⑥カシノワルツ
  ▲ ⑫ヨシカワクン
  △ ③アカリア

小倉09R 若戸大橋特別(3上500万下 芝中 3点)
  ◎ ⑫ワクワクカンヲ
  ○ ①フロリダパンサー
  ▲ ⑬テーオービッグバン

小倉10R 西日本スポーツ杯(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑧テイエムボッケモン
  ○ ⑬ワンダーコロアール
  ▲ ④マノワール

小倉11R 小倉2歳S(2歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑯レオパルティナ
  ○ ③リッパーザウィン
  ▲ ⑬スノーエンジェル
  △ ⑭デイドリーム

札幌10R すずらん賞(2歳OP 芝短)
  ◎ ⑤シンフォニア
  ○ ⑦イズモ
  ▲ ⑨タマモクラリティー

札幌11R 丹頂S(3上OP 芝長)
  ◎ ④スズカデヴィアス 斤量恵まれた
  ○ ⑬フラアンジェリコ  洋芝実績買って
  ▲ ⑥モビール      持ち時計優秀

札幌12R 釧路湿原特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ④セフティーエムアイ
  ○ ⑤カネコメオシター
  ▲ ⑧トミケンユークアイ
  △ ⑨ワイルドドラゴン

映画 『マルティニークからの祈り』(☆☆☆☆☆)

今作と同様の事例が日本でもあったけど、
あの時は相手が悪すぎて(何せ、あのメガロマニア国家だから…)、
日本の外交筋は何もできなかった。
今作のケースでは、相手はまともな文明国
(でもないかなぁ、っていうところも見られたけど…)なので、
作中でも指弾されているように韓国の外交部の怠慢は明らかである。
大使館がああいう調子では、おちおち海外旅行にも行けやしない
(その辺りは、日韓同類で、行く金がそもそも無いという話があるが…)。
ただ、何もできなかったのと、何もしなかったという違いこそあれ、
外交部の力が弱いという点もまた、日韓同類と言えるだろう。
外交部の怠慢という話で言えば、日本にも悪い前例があることだし
(真珠湾攻撃と対米宣戦布告に関するアレ)、
ホント笑えない話であり、私人としても国家としても、
他山の石とすべき話と言えるだろう。
また、それを上手い具合に「家族の物語」に仕立てているのも、
ナイスなポイント。

産經新聞では、『歴史戦』という企画記事の中で、
韓国が外国でいかに自分達の立場を正当化しているかという話を載せているが、
そんなことに躍起になってるから
(作中では議員の接待に忙殺されている様が出ているが、
あの辺も日本としては笑えない話だったよなぁ…)、
自国民を守るという本義がおろそかになるんだよ。
確かに、彼女は知らずにやったこととはいえ、
麻薬密輸の片棒を担いだ犯罪者ではあるけど、
加害者にだって人権はあるんです
(日本ではそれが過剰に守られてるのでは、ということがしばしば話題になるが…)。
こういうことから国家の信用を失うことだってあるんだから
(それこそ、先の宣戦布告の話なんかは致命傷になったわけだが…)、
もう少し外交官に方々には国家を背負ってるという自覚を持って、
職務に励んでもらいたいものである。
また、いちおうワシも納税者なんだから、このぐらい言わせてもらっても、
バチは当たらないと思う。
☆の数は少々甘めだが、ホント他人事じゃないという意味では、
良い映画だと思うのである。

「新・中央競馬予想戦記」 2014-09-06

8/30の結果
 3勝(新潟ジャンプS、稲妻S、積丹特別) 1分(ひまわり賞) 6敗
  回収率 73.5%

8/31の結果
 4勝(信濃川特別、新潟2歳S、鳥栖特別、帯広特別) 6敗
  回収率 49.2%
  年間回収率 65.8%
  通算回収率 73.4%

すごく悪いわけではないが、
年間回収率は着実に下がって行っている現状。
夏競馬最終週の今週は、2歳重賞2つと伝統のハンデ重賞。
ココで波乱の波に乗れれば、秋に向けていい弾みになると思うんだが…。
9/6、9/7の買い方は以下の通り。
 新潟:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 小倉:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 札幌:条件戦=単勝 OP以上=ワイド

新潟09R 燕特別(3上500万下 芝中 2点)
  ◎ ⑨メイクアップ
  ○ ⑥キネオワールド
  ▲ ⑦ボーイフレンド

新潟10R 驀進特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑫ウエスタンユーノー
  ○ ⑦ネオザミスティック
  ▲ ⑰ミラクルアイドル

新潟11R 長岡S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑫マイネルメリエンダ
  ○ ⑯ダンスアミーガ
  ▲ ⑩ダノンジェラート

小倉09R 八幡特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩ヤマノハヤブサ
  ○ ⑰グランプリナイト
  ▲ ⑬ラヴァーズポイント

小倉10R 玄海特別(3上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ③マトリックスコード
  ○ ⑨メイショウエゾフジ
  ▲ ⑥タイキプレミアム
  △ ⑧タブレット

小倉11R 北九州短距離S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ②レムミラス
  ○ ⑤カシノエルフ
  ▲ ⑮ビキニブロンド
  △ ③ロードガルーダ

札幌10R 摩周湖特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ④ユキノアイオロス
  ○ ③ヴァイサーリッター
  ▲ ⑫ファントムロード
  △ ⑩カレンステイシー

札幌11R 札幌2歳S(2歳GⅢ 芝中)
  ◎ ⑫マイネルサクセサー
  ○ ⑭アドマイヤガスト
  ▲ ⑬レッツゴードンキ

札幌12R 道新スポーツ賞(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑦テイエムダイパワー
  ○ ⑯ルミナスレッド
  ▲ ①プロクリス

映画 『TOKYO TRIBE』(☆☆)

キャスティングがいろいろと話題の今作。
まぁ、確かに楽しそうに皆さん遊んでらっしゃるけど、
特段内容のある映画というわけでもなく、
かと言って爽快感があるでもなく、
エリカ(清野菜名)が意味もなく強いため
(かと言って群像劇なので主役扱いされてるでもなく)、
クライマックスのバトルシーンも、結局ただただガチャガチャしてるだけ。
アレでしょ、ラッパーっていう組織票
(それひど興行的に力があるかどうか知らんが)を
アテにして作ったと勘ぐられかねない出来。

やっぱ、園子温監督に『渇き』撮ってもらいたかったなぁ、
こんなしょーもないもん撮らせるぐらいだったら…
(まぁ、こういうのが監督の趣味なんだろうから、仕方ないんだけどねぇ…)。

映画 『ライズオブシードラゴン 謎の鉄の爪』(☆☆☆)

日本で言えば『陰陽師』的な世界観なわけだが、
あいかわらず(無駄に)スケールがでかい。
さすがメガロマニア(誇大妄想狂)国家は違いますな。
しかし、こと映画に関しては、誇大妄想大歓迎なわけで、
このスペクタクルは日韓では出せない。
カネ回ってる国は、やっぱり勢いが違うのである。
アクションもなかなかに奢ってるし、
内容はともかく見応えのある出来に仕上がっているので、
エンタテインメントとしては充分及第点の出来。
中国産だけど、面白いから許す。

映画 『ケープタウン』(☆☆)

フォレスト・ウィテカーにオーランド・ブルームと、
なかなかの俳優を主役に迎えたが、
残念ながらやってること自体はフツーのB級クライムサスペンス。
南アフリカだからって特段特殊なことやってないし、
何だったらタイトルが『ニューオリンズ』とかでも、
なんとかなりそうな内容。
ワシがよく使う「日曜の昼間の地上波」向け映画。
もう少しなんとかならんかったんかねぇ…。

映画 『グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-』(☆☆)

同じフランス映画の『ターニングタイド』の時も書いたが、
この「なんとなく良い話」という仕上げがワシは好きくないんだなぁ。
今作で言えば、ジュリアン(ファビアン・エロー)が、
実行委員会からの「参加は認めない」という通知に対して
(そもそも、なぜ参加見送りなのかの理由も語られてないのだが)、
どんな横車を押して参加を認めさせたのか。
だいたい、今作で扱うのはトライアスロンの中でも最も過酷な「アイアンマン」である。
健常者でもドン引く過酷なレースである
(実際作中でもクライマックスでは健常者の脱落者が続々)。
確かにあのシーンは、誰でも感動するであろうシーンである。
しかし、あのシーンまで持っていくまでが全然熱量不足で、
ワシなんか「ジュリアン、何もしてんへんやん」と思うぐらい。
先にも述べたように、健常者でもドン引く過酷なレースを、
スイムではジュリアンを乗せたゴムボートを引っ張りながら泳ぎ、
バイクでは通常より重たい、しかもジュリアンを乗せた自転車で、
トランジション(乗り換え区間)でジュリアンを抱えながら移動し、
ランでも車椅子を押しながらだから足を自由に使えずに走るのである。
そりゃ「もう歩けないよ」と言いたくもなる。
いやホントねぇ、ジュリアン思いつきでとんでもないこと言ってくれるわ、
と思うわけですが、
そういうバカがいないとドラマは生まれないんですね、これが。

まぁ、どっかの黄色いシャツ着る偽善番組よりは、
これでも100倍マシなんですがね…。
鑑賞時間もあの番組の1/12以下だし…。

映画 『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ~』(☆☆☆☆)

ワシはあんまり音楽のことに詳しくないので偉そうなことを言えないのだが
(じゃあ何で今作を観に行ったのか、と問われると、
「何か感じるものがあったから」としか答えられないわけだが…)、
とにかくいい作品である。
アラバマ州の田舎町マッスル・ショールズというところに、
忽然と現れた音楽スタジオ「フェイム・スタジオ」。
そこから生み出された楽曲には、なぜか魔法がかかったように
不思議なグルーヴを醸し出すのである。
なぜそうなるのか。その秘密に迫るのが今作なのである。

まず、このスタジオを作ったリック・ホールの波乱万丈の人生である。
若くして両親を失い、
憧れていた音楽業界から一度は弾き出されても、
負けじ魂を発揮して一念発起。
一心不乱に曲を作り、「フェイム・スタジオ」を立ち上げ、
ニューヨークやロサンゼルスの一流音楽レーベルと立ち回り、
有名無名を問わず様々なアーティストが、
このスタジオから珠玉の名曲を生み続ける。
その人生模様がまず素晴らしい。

次に、この土地がもともとネイティヴアメリカンの聖地であり、
彼らから「歌う川」と言われたテネシー川を擁する、
今風に言えば「パワースポット」であることである。
作中随所に差し込まれるマッスル・ショールズの美しい景色もまた素晴らしく、
こういういい土地がいい音楽を育むということが、また良いのである。

第三に、公民権運動が始まっていたとはいえ、
まだまだ黒人に対して差別の厳しい時代に、
人種の垣根を軽々と越えて素晴らしい音楽を作り続けてきた、
そんな時代的背景がまた素晴らしい。

さらに、元はフェイム・スタジオのリズムセクションだった
「スワンパーズ」が独立して作った
「マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ」の存在である。
当時の音楽業界のパワーバランスの中で、
袂を分かった両者ではあるが、
サウンド・スタジオはサウンド・スタジオでいいものを生み出し、
フェイム・スタジオもまた新たなリズムセクションを築き上げて、
サウンド・スタジオに負けないいいものを生み出し続けるという、
良きライバル関係を構築したことで、
マッスル・ショールズ・サウンドをさらなる高みに押し上げたという、
この絶妙な関係性がいいのだ。

DVDでの鑑賞でもいいが、
鑑賞に当たっては是非音質にこだわってもらいたい。
一つ一つの楽曲が、まず必聴であるから。

映画 『大いなる沈黙へ-グランド・シャルトルーズ修道院-』(☆☆☆)

世界一厳格な修道院と言われる、フランスアルプスに建つ、
グランド・シャルトルーズ修道院。
今作の監督であるフィリップ・グレーニングが、
最初に同院の撮影を申請したのが1984年。
それから16年して、ようやく条件付きで撮影許可が降りる。
その条件とは、
ノーBGM、ノーナレーション、ノー照明で、
中に入れるのは監督一人だけ。
監督は、その条件を飲み、6ヶ月間修道院内を撮りまくった。
その6ヶ月の集大成が今作というわけである。

実に映画らしい企画というか、
映画でないと成立しない企画であろう。
インタビューらしいところもあるにはあるが、
それは今作において重要な部分ではない。
多くは、彼ら修道士の祈りと生活を美しい景色の中で映し出しているものであり、
喧騒の中にある我々文明人とは一線を画する、
静かで、孤独で、悪く言えば退屈な日々である。
逆に言えば、我々文明人が簡単には持ち得ない、
ひとり物静かに沈思したり思索したりする時間を、
イヤというほど持てるということでもあるのだ。

今作を観るには相当な覚悟が必要である。
音楽やナレーションによる演出を否定されており、
抑揚というものを基本的に否定されているため、
相応の準備をしていかないと眠くなること必至である。
しかし、今作を観ることにより、我々文明人が普段持つことのできない、
静寂と孤独の時間を少しでも持つことができ、
その中で何かを得ることができれば、
それはそれで幸いであると思う。

映画 『ぬくめどり』(☆☆☆)

鷹匠さんのドキュメンタリー。
題名の意味は、作品冒頭で紹介されるのだが、
鷹の性格の一面を表す言葉であり、親近感が湧く話でもある。
今作では、「天皇の鷹匠」花見薫の後を継いで、
東京近郊などで精力的に活動している現代の鷹匠田籠善次郎氏と、
そのお弟子さん、そして忘れてはならない鷹たちえお追いかけている。

人と鷹との絆。
鷹匠を目指す二人の女性。
正月二日に浜離宮で行われた高層ビルからの放鷹。
そして、別れ…。
鷹が美しいばかりでなく、
その美しさを保つ努力や、技術と心の伝承などが紹介されていく。

現在、鷹匠を目にする機会はそう少なくない。
札幌の円山動物園では定期的に鷹匠(特別な免許とかは存在しないらしい)による、
トビのフリーフライトや鷹匠体験が見られるし、
今年で言えば北大構内で鷹匠さんによる何らかの撮影があったし
(撮影後、鷹がなかなか帰りたがらずに、鷹匠さんがずいぶん難儀していたが…)、
そういう意味では後継者育成もそれなりに進んでいるように思われる。
しかし、鷹匠には鷹が必要なのである。
そして、都会において鷹は食物連鎖の頂点に君臨できるほど強い存在ではない。
浜離宮での放鷹では、
リハーサルでカラスにジャマされ
(ヤツらは集団で鷹を襲い、突き殺すこともあるらしい)、
本番ではトビにジャマされ
(同じタカ目タカ科だが、トビの方が体格が大きい)、
結局鷹匠のもとにたどり着けなかった。
もっとも、カラスやトビにしてみれば、
鷹匠のやってることは領空侵犯であり、
彼らが全力で排除するのも仕方ないのであるが…。
鷹匠は人を育てると同時に、鷹も育てなければならない。
そこに難しさがあることを改めて思い知らされた。

あなたの周りにも、鷹匠さんがいるかもしれない。
ぜひ一度、彼らの技と心に触れて、楽しんでもらいたい。
それが、伝統文化を守る一助になれば、また幸いである。

映画 『新劇場版「頭文字D」 Legend1-覚醒-』(☆☆)

音楽が変わったとか、声優が変わったとかで、やや雰囲気は変わったが、
物語自体ほぼ変更は無し。
一番変わったのは、高橋啓介の立ち位置ぐらいのものだろう。
この変更は、物語が現在進行形だった時代と、
終わってしまった物語という、
リアルにおける時間の流れが作用していると言えるだろう。
こういうキャラクターの変更は賛否を呼ぶ面もあるだろうが、
ワシとしてはやや致し方ないのではないかと思うのである。
もともとのTVシリーズと同じことをやっても意味がないだろうし、
多くの観客は情報無しで観ていないと考えれば、
こういう変更も違いを出すという意味で言えばアリと考えるのである。

そんなことよりも、次回まで1年近いインターバルを置くことの方が問題で、
物語のヴォリュームも考えるとリアルとの時の流れ方がより乖離し、
原作以上に痛々しいことになるのではないだろうか。
もっとも、ワシは今回だけ観てだいたい流れは理解したので、
次回以降観ることはないだろうが…。

映画 『クライマー パタゴニアの彼方へ』(☆☆☆☆)

戦後、欧米人の山への支配欲は、いや増したと言っていいだろう。
「鬼」とも形容されるアイガーの北壁を1938年に攻略すると、
大戦後の平和な時代の到来とともに、
各地の難所へと次々遠征を開始するわけである。
先週観た『エベレスト』や、札幌でも近日公開の『K2』などを擁する
ヒマラヤはもちろんのこと、
今作の舞台となる鋭鋒「セロ・トーレ山」
(山と表現するにはあまりにも細く切り立っているわけだが…)などを擁する
アンデス山脈などもへも繰り出してきたわけである。
今作前半では、「セロ・トーレ」攻略んl歴史が語られるわけだが、
難所ゆえに疑惑も多い山であり
(難所と言われる山には疑惑がつきもののようであるが…)、
証拠が無いために初登頂と認められていないものや、
何ふり構わず登頂を目指したために非難された者…。
そんな紆余曲折を経て、1979年ようやく誰もが認める初登頂者が現れて、
ひとまず問題は一段落するのだが、
一人のフリークライマーがこの難所を、
完全なフリークライミングで制覇しようと試みたのが今作。

しかし、2010年のチャレンジは完全に失敗。
初の試みであることと、変わりやすい山の天候に阻まれた結果なのだが、
ネットでずいぶんと叩かれた。
2011年のチャレンジでは、いちおう登頂は果たしたものの、
過去に打ち込まれたボルトを使用した点をあげつらわれて、
フリークライミングによる登頂と認められず。
まぁ、自分でボルトをあらかた取っ払った末のことだったのだから、
叩かれるのも仕方ないわけだが…。

そして、今作のクライマックスでは、
2012年のチャレンジの模様がさまざまなアングルで映し出されるのだが、
周辺の景色ともどもまず恐ろしく美しい。
また、もちろんフリークライマーのデビッド・ラマ(シェルパの子らしい)の、
極限のアタックが様々なアングルで映し出され、
その緊張感をあふれださせている。
特に「ボルトトラバース」というポイントで苦戦を強いられるのだが、
こういう名前がつくということは、
ボルトでトラバース(斜面を横断すること)しなければ攻略できないから
そういう名前をつけてるんであって、
そこをフリークライムするのは至難の業なのである。
そこを、丹念に登ったり降りたりしながらクリアしていくのが、
今作の大きな見せ場の一つだろう。

山のロマンというものをまざまざと見せつけてくれる作品。
山好きなら、観るべき作品の一つだろう。

映画? 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』(☆☆)

良くも悪くも変わらない富野由悠季のガンダムが帰ってきた。
初っ端から炎上商法をぶっかまし、
アニメの子供回帰とか、
アニメ声はいらないとか、
まぁいろいろおっしゃってますが、
前者に関しては、
じゃあまず子供でも理解できる話を作ってから言いましょうね、と言いたいし、
後者に関しては、コレがあなた方世代が築き上げてきた、
アニメの商業主義の精華ですよ、と言ってやりたいわけですが…。
ただ、今の大人(ワシもその世代含まれてるわけですが)
には期待できないというのは、
残念ながら否定できないわけだが、
その力のない我々世代以上に数的には力のない子供たち世代に、
富野氏は何を期待してるのか、
その辺を観ようと思っていたわけだが…。

冒頭、「変わらない」と言ったように、
相変わらずの二項対立が提示されるわけで、
そうなると、今回収録分(3話まで)の後の展開は自ずから読めてくる。
主人公は、親や友達を裏切ってまでアメリア軍人となり
(広告を見てもその様子はうかがい知れる)、
地球圏の解放のために戦うということなんでしょう。
で、特殊な何かに目覚めて、最終的にはアメリアをも超越する。
まぁ、そんなところでしょう。
そういう意味では、富野氏の言い分は明確でぶれないんだけど、
エンタテインメントとして見た場合それはある意味致命的で、
早々飽きられるのがオチということに、
彼が否定した世代から見るとそうなるわけである。
まぁ、そうやって我々世代だけを振るい落とそうという意図が、
もしかしたらあるのかもしれないが、
そこはドップリ商業主義に浸った現代のアニメ業界である。
打ち切り(富野氏は経験済み)や路線変更(これもおそらく経験済み)を
余儀無くされるケースもあるかもしれない。
そうでなくても、富野氏は既にマスコミによって「消費される」存在である。
そんな富野氏に付き合ってやれるのは、
富野氏が否定した我々世代だけのような気もするんだけどねぇ…。

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