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映画 『クライマー パタゴニアの彼方へ』(☆☆☆☆)

戦後、欧米人の山への支配欲は、いや増したと言っていいだろう。
「鬼」とも形容されるアイガーの北壁を1938年に攻略すると、
大戦後の平和な時代の到来とともに、
各地の難所へと次々遠征を開始するわけである。
先週観た『エベレスト』や、札幌でも近日公開の『K2』などを擁する
ヒマラヤはもちろんのこと、
今作の舞台となる鋭鋒「セロ・トーレ山」
(山と表現するにはあまりにも細く切り立っているわけだが…)などを擁する
アンデス山脈などもへも繰り出してきたわけである。
今作前半では、「セロ・トーレ」攻略んl歴史が語られるわけだが、
難所ゆえに疑惑も多い山であり
(難所と言われる山には疑惑がつきもののようであるが…)、
証拠が無いために初登頂と認められていないものや、
何ふり構わず登頂を目指したために非難された者…。
そんな紆余曲折を経て、1979年ようやく誰もが認める初登頂者が現れて、
ひとまず問題は一段落するのだが、
一人のフリークライマーがこの難所を、
完全なフリークライミングで制覇しようと試みたのが今作。

しかし、2010年のチャレンジは完全に失敗。
初の試みであることと、変わりやすい山の天候に阻まれた結果なのだが、
ネットでずいぶんと叩かれた。
2011年のチャレンジでは、いちおう登頂は果たしたものの、
過去に打ち込まれたボルトを使用した点をあげつらわれて、
フリークライミングによる登頂と認められず。
まぁ、自分でボルトをあらかた取っ払った末のことだったのだから、
叩かれるのも仕方ないわけだが…。

そして、今作のクライマックスでは、
2012年のチャレンジの模様がさまざまなアングルで映し出されるのだが、
周辺の景色ともどもまず恐ろしく美しい。
また、もちろんフリークライマーのデビッド・ラマ(シェルパの子らしい)の、
極限のアタックが様々なアングルで映し出され、
その緊張感をあふれださせている。
特に「ボルトトラバース」というポイントで苦戦を強いられるのだが、
こういう名前がつくということは、
ボルトでトラバース(斜面を横断すること)しなければ攻略できないから
そういう名前をつけてるんであって、
そこをフリークライムするのは至難の業なのである。
そこを、丹念に登ったり降りたりしながらクリアしていくのが、
今作の大きな見せ場の一つだろう。

山のロマンというものをまざまざと見せつけてくれる作品。
山好きなら、観るべき作品の一つだろう。

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