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映画 『柘榴坂の仇討』(☆☆☆)

邦画の予告編の下手さ(というか情報出し過ぎ)を
改めて思い知らされた作品。
『仇討禁止令』の話出した時点で、
「あぁ、仇討ちしないんだ…」ほぼ確定なので、
あの展開になっても特段驚きも無く、
「みんな、新時代に向かって幸せに生きて行くんだね、チャンチャン」
なエンディングに予定調和さえ感じる
(まぁ、日本の時代劇らしいとは言えるが…)。

予告編で中井貴一(志村金吾役)がいみじくも
「時代劇が興行的に不振と言われる中…」と言っていたが、
今作を観ると「まぁ、そうだよね…」と思わざるを得ない。
なんと言っても、このマッタリとした展開
(まぁ、観る人が観れば「溜めの効いたいい映画」とか言うんでしょうけど…)が、
先読みできる展開と相まって、
とても退屈な映画に映ってしまうのだ。
あと、どうしてもあの雪がねぇ…。
北海道に住んでいると、あのさらさらしたセット内の雪のウソ臭さ
(あんなさらさらの雪が降るってことは、相当寒いよ、実際…)。
ロケで撮った時代劇映画の『蠢動』では、
あの湿った雪の中でみんなグダグダになるまで走り回って、
斬り回ってるのを観てるだけに
(まぁ、そういう映画じゃないんだろうけど…)、
そういうこだわりを感じられなかったという意味でも、
丁寧さが感じられない作品だったと言える。

時代が変わっても、忘れてはいけない「人情」みたいなものは感じられたが、
作品としてはイマイチと言わざるを得ない。

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